TS転生ヒーローガールのプリキュア日記   作:のぞむ

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こちとら最強の保育士の引率付きだぞ

☆☆月♢♢日

 

 

いよいよ待ちに待った体育祭の日がやってきた。一通りの種目を終えた後、いよいよ最後の種目である選抜リレーが始まった。この日までましろと一緒に特訓をしてきたし、負ける訳にはいかない。

 

それからリレーはほぼ互角のまま進んでいき、いよいよましろの出番がやってきた。バトンを受け取り、ましろは走り続けた。以前より走るスピードが速くなっているので何も問題がないだろうと思っていた矢先、ましろが転んでしまった。俺は駆け寄りたい気持ちをグッと抑える。大丈夫、ましろは転んでしまったくらいで挫けるような軟な奴じゃない。転んでしまった事で他の選手たちに先を越されてしまったが、ましろは諦めず、走り続けた。そしてましろはアンカーの俺にバトンを託した。ましろが託してくれたこのバトン、決して無駄にはしない!

 

俺は文字通り全速力で走り、他の選手たちを抜き去っていき、見事1位でゴールしてみせた。クラスメイト達は俺とましろに賞賛の言葉を送って来るが、ましろの顔は決して嬉しそうな表情をしてなかった。するとましろはどこかへ走っていった。なんだか放っておけない雰囲気だったので追いかけてみたら、ましろは水道の水で顔を洗っていた。追いかけてきた俺にましろはいつも通りの感じで接してくるが、やはり段々話す声が涙ぐんだものになってきていた。やはり大事な場面で転んでしまった事が悔しいようだ。

 

「ごめんね…せっかく勝てたのに、こんな事言っちゃって…」

 

「…悔しいって思うの、そんなにダメな事なのか?」

 

「えっ…?」

 

「誰だってミスしたり、負けたりしたら悔しいって思うもんだ。俺だって、ましろの立場だったら滅茶苦茶悔しいし、しばらく引きずると思う。でも、ましろは諦めずに走り切ったじゃないか」

 

「あっ…」

 

「今日のリレーだって、お前が諦めなかったから勝てたんだ。勝てたのはお前のおかげだよ、ましろ」

 

そう言いながら俺はよく頑張ったな、という意味で頭を撫でてあげた。

 

「ホントに…ズルいよ、ソラちゃん…」

 

まだ涙は残っているものの、ましろに笑顔が戻ってきた。

 

それから恒例の様にバッタモンダーとランボーグが現れたのでちゃちゃっと浄化してキラキラエナジーを回収し、バッタモンダーを空の彼方へぶっ飛ばしてやったのだった。

 

 

 

 

♢♢月☆☆日

 

 

今日もランボーグが現れたのでちゃちゃっと浄化してキラキラエナジーを回収した。ちなみに今回からベリィも参戦し、俺達プリキュアのサポートをしてくれた。戦いが終わって喜ぶあげはさんにバッタモンダーは「言っとくけど、ぼくはまだ、全然本気出してないからね!」と言っていたが、あげはさんは「負け惜しみってカッコ悪いよ?」と正論を言った。実際ただの負け惜しみなんだよな~。

 

帰る途中で聞いたのだが、なんでもあげはさんの保育園での実習がいよいよ始まるそうなのだ。

 

…あ、って事はもうすぐあげはさんはキュアバタフライに変身するんだな。まぁそれはさておき頑張れ、あげはさん!

 

 

 

 

☆☆月♢♢日

 

 

 

 

今日の実習を終えたあげはさんが大量の手紙を持ってきてくれた。なんでも俺達宛てに…というよりプリキュア達宛てに園児達が書いた手紙だそうだ。

 

どうやらあげはさんは園児達にプリキュアの関係者だとバレてしまったようだ。その辺にツバサ君は苦言を呈していたが、たける君という男の子がウィングに宛てた手紙を見て満更でもない態度になっていた。やっぱツバサ君ってチョロいな。とはいえ俺も嬉しいがな。ただ、どういう訳か女の子が書いた手紙に『おおきくなったら、きゅあすかいとけっこんしたいです!』というのが何通かあった。俺って今女の子だよな?女の子から、しかも幼女から求婚されても良いのだろうか…?少し心が痛むが優しくお断りさせてもらおう。

 

それから俺達は園児達への返事の手紙を書いたのだった。

 

 

 

 

♢♢月☆☆日

 

 

偶々学校が休みだったのでましろ、ツバサ君、ベリィ、エルちゃんと一緒にあげはさんの様子を見に来た。しばらく隠れて様子を見ていたら外からあげはさんと男の子が出てきて、あげはさんが「たける君!待って!」と言いながら男の子を追いかけていた。あの子がたける君か…そういやあの子、この前ウィングが助けていた子じゃん。なるほど、だからウィングの事が大好きなのか。

 

すると毎度の様にバッタモンダーが現れてゾウの形をしたジョウロをランボーグに変えた。騒ぎを聞きつけた保育士達と園児達が外に出ており、正に危ない状況だったのですぐさま俺達はプリキュアに変身した。ちなみに今回はベリィにエルちゃんを守ってもらう事にした。俺達プリキュアの登場で園児達は大盛り上がりしていたし、ウィングもたける君に手紙のお礼を言っていた。しかし状況が状況なのですぐに俺はみんなに避難するように伝える。保育士さんと園児達はほぼ全員が避難していったが、あげはさんとたける君は逃げ遅れたようで、ランボーグの標的にされていた。俺はすぐにランボーグをぶん殴ってこちらへヘイトを向ける様にする。

 

それから特に苦戦をする事もなく、ランボーグを追い詰めていったが、バッタモンダーの指示でランボーグは茂みに隠れていたベリィとエルちゃんを標的にし、鼻から水を出して攻撃をしてきたのですぐに俺はランボーグに雷魔法を当てて体勢を崩す。しかしすぐに体勢を立て直したランボーグは今度は黒い球体の様な物をベリィとエルちゃんに向かって放ってきた。俺、プリズム、ウィングは二人を守る為に前に出て、黒い球体に当たってしまい、気がつくと俺達は黒い球体の中に閉じ込められてしまった。この球体はアンダーグ・エナジーを濃縮して作った物らしく、俺のパンチやプリズムの光弾を無力化する効果があるらしい。

 

バッタモンダーは勝ち誇った態度になりながら高笑いをし、再びあげはさんとたける君を標的にした。俺はどうにかこの球体を壊す方法を考えたが、一つだけアイディアを思いついた。確かに俺の攻撃やプリズムの光弾等のプリキュアの力は使えなくなっているが、どうやら俺の魔法は出せる様なのだ。ただ球体を破壊するだけの威力は出せない様だ。そこで俺は炎魔法を右手に纏い、それを球体にぶつけた。これによりアンダーグ・エナジーの球体を破壊する事が出来た。案の定バッタモンダーは「嘘だろ!?」と驚いていたが、それを無視して俺達はランボーグへ再び戦いを挑んだ。

 

そんな中、何を思ったのかあげはさんが俺達の元へ歩み寄ってきた。

 

「ダメだよあげはちゃん!逃げて!」

 

「逃げないよ!私も、一緒に戦う!」

 

「フ、フンッ!お前みたいや外野に何が出来る!?」

 

「その外野っていうの、やめてくれない?」

 

そう言ってあげはさんは結んでいた髪を解いた。

 

「私の名前は、聖あげは!夢は最強の保育士になる事!最強の保育士も、最強のヒーローも、目指すところは一緒…それは、大切な人達を守る事!だから、私は!」

 

次の瞬間、あげはさんから光が出てきて、その光はミラージュペンへ姿を変えた。あげはさんはミラージュペンを掴み、たける君に「たける君!これで私も最強になるよ!」と言うとたける君は「あげは先生はもうさいきょうだよ!」と返した。あげはさんはエルちゃんからスカイトーンを受け取り、キュアバタフライへと変身する事が出来た。

 

それからバタフライと協力してランボーグを圧倒し、最後はバタフライの『バタフライプレス』でランボーグを浄化した。勿論キラキラエナジーも俺がしっかり回収した。

 

「い…良い気になるなよ!僕が本気を出せば…」

 

「いつでも相手になるよ…でも、また私の大切な人達に手を出したら…許さない!」

 

「ヒッ…!」

 

「バタフライ。こいつに言いたい事は他にないですか?」

 

「なっ!?」

 

いつの間か俺に背後を取られていた事気づき、バッタモンダーは後退りをした。

 

「もう良いよ。やっちゃって、スカイ!」

 

「了解しました!」

 

バタフライの了承を得た俺はバッタモンダーを空の彼方にぶっ飛ばした。心強いプリキュアも加わった事だし、これからも頑張っていくとしよう。

 

 

 

 

☆☆月♢♢日

 

 

原作同様、今日からあげはさんも虹ヶ丘家に住む事になった。これでランボーグが現れた時にすぐに対応出来そうだ。

 

 

 

 

♢♢月☆☆日

 

 

今日はあげはさんが朝食を作ってくれた。実に美味ではあるのだが、あげはさんは実習等で忙しい筈だ。大丈夫かな…

 

 

 

 

☆☆月♢♢日

 

 

学校からの帰り道、あげはさんが実習に行っている保育園がある方向から大きな音が聞こえてきたので、俺とましろはプリキュアに変身して転移魔法で移動する。駆けつけるとそこにいたのはウィング、バタフライ、ベリィ、エルちゃんの4人だけでバッタモンダーとランボーグの姿はなかった。なんでも新しい力でランボーグを浄化し、キラキラエナジーもしっかり回収したそうだ。そういえばここでミックスパレットを手に入れて、『タイタニック・レインボー』が使えるようになるんだったな。ちなみにバッタモンダーはバタフライが空の彼方にぶっ飛ばしたそうだ。それは俺の役目だと言いたい所だが、肝心の俺がいなかったので文句は言えないな。とはいえ俺がぶっ飛ばしたかった…

 

余談だが、明日から家事は分担してやる事になった。あげはさん、やっぱ無理してたんですね…

 

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