TS転生ヒーローガールのプリキュア日記   作:のぞむ

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やっぱ俺…

シュプリームside

 

 

僕が…負けた…?

 

倒れている僕を見下ろしているのは、さっきまで僕を相手に戦っていたキュアスカイだ。

 

ありえない…僕はこの世界で最も強い存在なんだ。その僕が、たった一人のプリキュアに負けたって言うのか…?

 

そんな事…そんな事…!!

 

 

 

 

 

 

「認めるかぁぁぁぁーーーー!!」

 

 

 

 

 

 

☆☆月♢♢日

 

 

嘘だろ!?こいつまだ立てるのかよ!とはいえシュプリームは苦しそうにしており、戦う体力はほとんど残っていない筈だ。

 

「僕は、この世界で最も強い存在なんだ!この僕が負ける事は…ありえないんだぁぁぁーーーー!!」

 

そう叫ぶシュプリームの身体が変化していく。やがてシュプリームは、最初に戦った時の形態へ変化した。違いらしい違いといえば、身体の色が白から黒に変わった事くらいだ。

 

シュプリームは巨大なエネルギーをこちらに向かって放ってきた。そのエネルギーからは破壊の力が感じ取った。あれが当たったら、また世界が消えちまう…させてたまるかよ!!

 

俺は最大出力の炎魔法をエネルギーに向かって放つが、俺の体力が限界に近付いている事もあり、徐々に押されていった。このままじゃ不味い…!

 

「大丈夫」

 

えっ?

 

「あなたは一人じゃないよ。私が…みんながいるから!」

 

何でお前が…俺の隣にいるんだ…

 

「プリズム…なんで…!?」

 

「階段を使って、急いで来たんだよ」

 

そうか…俺が塞いだのはあくまでも穴だけだ。階段とドアの事までは頭が回らなかったな。

 

「私、わかってるよ…シュプリームには私達が束になっても敵わないって…だからスカイは私達を逃がして、一人で戦おうとしたんだよね?…でも、一人で何でも背負わないでよ」

 

「プリズム…けど」

 

「…私ね、あなたが大切だよ、心配だよ。気持ちは同じ…それって、一緒に戦う理由にならないかな?」

 

その言葉を、俺は知っている。原作のプリズムが一人で戦おうとしていたスカイに言った言葉だ。

 

「…良いんだな?」

 

「覚悟は出来てるよ」

 

「じゃあ頼むぜ…相棒!」

 

「うん!」

 

プリズムはこれまでよりも大きい光弾をシュプリームが放つエネルギー砲にぶつける。不思議だな…やっぱプリズムがいると、なんか安心しちまう。それから俺達は死ぬ気でエネルギー砲を打ち消すことが出来た。だがシュプリームは「まだだ!」と言ってもう一発エネルギー砲を撃ってこようとしていた。

 

そんな時だった。プーカが俺達の所へ来て胸から光を放ったのは。それと同時に他のプリキュア達も駆けつけてきた。プーカの力で世界に亀裂が走っていたが、プーカはシュプリームが創り出した世界を壊し、元の世界に戻そうとしているのだ。そして俺達の前に、様々なプリキュア達の記憶が溢れ出ており、その中には俺とプリズムの記憶もあった。最後にカギになるのは、俺達プリキュアだ!

 

俺とプリズムはプーカが作り出したミラクルナイトを持ち、そこから光が放たれた。それから世界が復活し、全てのプリキュアも復活し、戦いの最中プーカもキュアプーカに覚醒した。そこからの結果は言うまでもないだろう。

 

それからどこかの原っぱで俺達はパーティーをする事にした。そんな中目を覚ましたシュプリーム…いや、プリムにプーカが話しかけている。二人が無事和解した所で俺もプリムに話しかけた。

 

「プーカに感謝しろよ。俺はお前にトドメを刺すつもりだったけど、それをプーカが止めてくれたんだからな」

 

「…そうなの?」

 

「うん。プリムは僕と同じ…今、確かに生きてるプカ」

 

「…言っとくけど、俺はお前を許した訳じゃねぇ。それは肝に銘じとけよ」

 

「…別に僕は、君に許してもらおうだなんて思っていない」

 

俺とプリムは互いに笑みを浮かべる。

 

「…やっぱ俺…お前の事は…」

 

「…やっぱり僕…君の事が…」

 

 

 

 

「好かん!」

 

「大嫌いだ!」

 

 

 

 

♢♢月☆☆日

 

 

シュプリームとの戦いが終わり、プリキュア達はそれぞれの帰る場所へ帰っていった。プリムとプーカは一緒に旅に出るらしい。俺達もソラシド市に戻り、いつもの日常を過ごしていた。

 

さて、今日は街の図書館にましろが描いた絵本の読み聞かせに来ていた。図書館に来ていた子供たちは静かに聞いていたが、兄弟と思われるガキ二人がはしゃいでいた。二人の親父さんが注意するが、ガキ二人はそのまま出ていこうとする。当然ましろは「まだ終わってないよ?」と言って呼び止めるが「だってつまんないんだもん」と言った。流石にこれは俺流のオハナシで理解(わか)らせねぇとなぁ…!

 

「おいガキども」

 

「お姉ちゃんなに?…ヒッ!?」

 

「面白い面白くないは人それぞれだから大目に見てやる。けどよ、お前ら以外のみんなは静かに話を聞いてるんだぞ?なのにお前らだけマナーを守らず大声ではしゃいでる…周りを見てみろ。お前らがはしゃいでるせいでみんなが嫌な思いしてんだぞ」

 

他の子達の顔を見たガキ二人は泣きながらみんなに謝り、親父さんと一緒に出ていった。そもそも親のあんたがしっかり るべきなんだよ。ちなみに案の定子供相手に言い過ぎとの事でツバサ君とあげはさんからお説教を受ける事になった。ションボリ―です…

 

それから図書館の隣にある植物園に来たのだが、やっぱましろはさっきの出来事が心に引っかかっているのだろう。みんなには悪いが、少しましろの様子を見に行く事にした。するとましろが誰かと話しているのが見えたので声をかけてみる事にしたが、あいつ…

 

「あ、ソラちゃん。この人は美大生の…」

 

「あれ?紋田さんじゃないッスか」

 

「へ?」

 

「ソラちゃん、紋田さんと知り合いなの?」

 

「前に絵筆を拾ってあげてさ、それ以来ちょくちょく会ってんだよ。そういや紋田さん、今新作描いてるって言ってましたよね?見せてもらっても良いですか?」

 

「い、いや~、実は今持ってきてなくて…」

 

「良・い・で・す・よ・ね?」

 

「ハ、ハイ!」

 

「じゃあましろ、そこで待っててくれ」

 

「う、うん…」

 

それから俺は紋田さん…いや、バッタモンダーを連れてましろから離れる。

 

「そんじゃあ紋田さん…空の彼方へぶっ飛ばされるか、このまま無に帰すか…好きな方を選べ」

 

「おまっ!どっちもタダじゃ済まねぇじゃねぇか!」

 

「…ま、まだお前はランボーグとか出してねぇし、今回は見逃してやる。けど、またちょっかい出して来たらタダじゃ済まさねぇからな?」

 

バッタモンダーに釘を刺してましろ達の元へ戻ってみると、そこにはスキアヘッドとランボーグ…いや、キョーボーグだったっけ?…まぁあいつらがましろ達の目の前にいた訳だ。俺達はすぐにプリキュアになってキョーボーグと戦った。確かにいつものランボーグより強くなっているが、俺達全員、特に苦戦する事はなくマジェスティクルニクルンを使った技、『マジェスティック・ハレーション』で浄化した。こちとらこの前までお前らより強い奴と戦ったんだぞ。俺達だって強くなっているに決まってんだろ?

 

それからましろは絵本作家を目指すことにしたそうだ。ましろ曰く「紋田さんのおかげだよ!」と言っていた。あいつ自身はましろにちょっかいをかけたつもりだろうが、逆に裏目に出てしまったようだ。ざまぁみやがれ!

 

 

 

 

☆☆月♢♢日

 

 

昼休みに四宮たまきと扇かなめという女子二人、それと複数人の女子から大会までの間、女子野球部の特別コーチになってほしいと頼まれた。どうもたまきとかなめ先輩は『たまかなコンビ』と呼ばれ、学校中では名が知れ渡っている有名人らしい。まぁ、野球はやった事がないがルールくらいは知っているし、頼られるのはとても気持ちがいいので引き受ける事にした。

 

それから鬼コーチソラによる猛練習が始まった訳だが、たまかなコンビの片割れであるたまきは練習に参加していない。なんでも肘を痛めてしまったらしく、ここしばらく練習には参加していない様だ。後からかなめ先輩から聞いたのだが、俺を特別コーチに推薦したのはたまきらしい。いや~、たまきは目の付け所が良いな~!

 

夕方になったところで今日の練習を終えたのだが、グラウンドにはかなめ先輩を始めとする部員達が倒れ込んでいた。たまきは俺の指導がここまでスパルタだとは思っていなかったのか、顔が真っ青になっていたし、見学に来ていたましろは遠い目をしながら苦笑いをしていた。これでも優しくしてる方なんだけどな…

 

 

 

 

♢♢月☆☆日

 

 

鬼コーチソラの猛練習が始まって何日か経ったが、みんなメキメキと上達していっていた。早速今日もしごいてやろうとしたら、たまきが暗い顔で肘の手術をする事になったと言ってきた。よっぽど重症みたいだな。当然部員達は落ち込んでいたが俺とかなめ先輩の激励で何とか持ち直してくれた。俺達がやるべきなのはいつまでも落ち込む事じゃない。今度の試合に勝つ為に猛練習をする事だ。

 

ちなみにたまきの手術日と試合の日は被っているらしい。何としてもかなめ先輩達に勝ってもらい、たまきに勝利報告をしてもらいたいものだ。

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