☆☆月♢♢日
プリキュアになった次の日、俺とエルちゃんはスカイランドに戻れるようになるまでの間、ましろの家でお世話になる事になった。朝食として前世で馴染み深かった日本食が並んでおり、食べた瞬間懐かしい味がして思わず号泣してしまった。その際ましろを困惑させてしまったが…
その後俺の服を買う為にショッピングモールの服屋にやって来た。ちなみにエルちゃんはましろのお婆さんのヨヨさんに預けている。カバトンは虹ヶ丘家の場所を知らないのでひとまず安心だろう。
それから服を買い終えた俺はましろと一緒にベンチに座っていた。ましろに選んでもらったのは原作でソラが来ていた服と同じ物だ。それから原作通りましろからヒーローになりたい理由を聞かれたので前世の事を伏せてはいるが教えてあげた。
「そっか、ソラちゃんはその人みたいなヒーローになりたいんだね」
「う~ん、ちょっと違うな」
「え?」
「俺がなりたいのはあの人とは違う、俺にしかなれない俺なりのヒーローなんだ。この事を話したのはましろが初めてだな」
「そうなの?」
「ああ、ちっちゃい頃から特訓ばかりしててさ、それで仲が良い友達とかいなかったんだよ」
「ご、ごめんね…」
「なんでましろが謝るんだよ?」
「その、聞いちゃいけない事聞いちゃったから…」
「気にすんなって。俺が選んだ道なんだからさ。それに、今はましろって言う友達がいるしさ」
「えっ?友達…?」
「だって俺達、もう友達だろ?」
「…そうだね!」
ましろは嬉しそうに笑みを浮かべていた。すると近くのバーガーショップから悲鳴が聞こえ、店の中を見てみるとカバトンが店から奪った大量のハンバーガーを平らげていた。俺達に気づいたカバトンはすぐにランボーグを生み出そうとするがその前に俺がどこぞのラブリーチャーミーな敵役の様に空の彼方へぶっ飛ばしてやった。馬鹿な事やってねぇで働け!
追記:その後ましろからプリティホリックと言う店で可愛らしいデザインの手帳をプレゼントされた。ましろ曰く本物のヒーローを見たから、そのヒーローにプレゼントしたいそうだ。ましろの厚意を無下には出来ないので有難く手帳を頂いた。そういえばそろそろ日記を書くのに使っている手帳が埋まる頃なので良い頃合いなのかもしれないな。
♢♢月☆☆日
エルちゃんがホームシックになったらしく、どれだけあやしても泣き止まなかった。するとヨヨさんが自分はスカイランド人だと明かし、俺とエルちゃんがスカイランドへ戻る方法も知っているようだ。更にスカイランドにあるスカイジュエルという鉱物とヨヨさんが持っているミラーパッドを使えばスカイランドにいる王様達と連絡が取れるようだ。確かスカイジュエルって家の近くにある裏山にあるんだよな。原作を見てた時も思ったのだが、何でスカイランドの物がこの世界の裏山に落ちてたんだろうな…
俺が考えている事を見抜いたのか、ヨヨさんが時々空から降ってきていると教えてくれた。あなたもしかして読心術使えます?
それはさておき、俺とましろはエルちゃんを連れて裏山へ向かって行った。途中ましろお手製のパンを頂いたのだがとても美味しかった。
「いや~!こんなに美味いパンを作れるなんてさ、ましろは良いお嫁さんになれそうだな」
「お、お嫁さんだなんて…私なんてまだまだだよ」
「そんな事ないって。現に俺やエルちゃんが美味いって思えてるんだからさ」
「えるぅ!」
「えへへ…何だか照れちゃうな~…」
パンを食べ終えた俺達はスカイジュエルがよく落ちているという川辺にやって来た。ヨヨさん曰く俺のミラージュペンがスカイジュエルがある場所を教えてくれるそうだ。しばらく川辺を探しているとミラージュペンから光が放たれ、川に向かってペンを向けると光が強くなり、スカイジュエルを見つけてすくい上げた。
これでエルちゃんが両親と話せるようになるとましろが喜んでいるとどこからか石が崩れ落ちるような音が聞こえ、後ろを向くとどういう訳か石を積み上げていたカバトンの姿があった。カバトンはエルちゃんを見るなりこちらにエルちゃんを寄越すようにと言ってくる。渡す訳ねぇだろ。この前の様にぶっ飛ばされてぇか?
「この前の様にはいかないのねん!カモン!アンダーグ・エナジー!」
今回のランボーグは山にある竹を素体にしているようだ。ましろにエルちゃんを連れて隠れるように言い、俺はキュアスカイに変身する。
う~ん…変身するのは2回目だが、やっぱ精神が男の俺からしたらこの衣装は結構恥ずいな…
「何モジモジしてるのねん?ランボーグ!さっさとやっちまうのねん!」
俺が少し恥ずかしがっていると問答無用でランボーグが襲い掛かってきたのですぐに攻撃を避けて攻撃を始める。
「クソッ!あいつの戦い方、どうなってやがる!?」
俺は基本的にスカイランド神拳を応用した格闘術で戦っている。原作のソラが大きな岩を真っ二つにした時に使ったのがスカイランド神拳の大技の一つだったりする。
それからあっという間にランボーグの浄化に成功した。だがカバトンは第二ラウンドと言わんばかりに山にあったキノコを平らげ、ランボーグをもう一体生み出そうとするが突然カバトンが腹部を抑えて苦しみ始める。そりゃそうだ、あれ毒キノコだもん。苦しんでいるカバトンを俺は容赦なく空の彼方に吹っ飛ばしてやった。いい気味である。
それからスカイランドの王様と王妃様との通信が繋がり、エルちゃんに両親の顔を見せてあげる事が出来たのであった。ちなみにましろはエルちゃんがスカイランドのプリンセスだと知って盛大に驚いてしまったのだった。
☆☆月♢♢日
さて、今日から新しい手帳で日記をつけるとしよう。
今日は久しぶりに特訓をしようとジャージを着て外に出るとましろに呼び止められてしまう。何でも一緒に特訓がしたいそうだ。理由を聞いてみたら少しでも強くなって俺の力になりたいそうだ。あまり無茶な事はさせたくないが、ましろの決意は固いようなので一緒に特訓する事になった。まぁ近い内にましろもプリキュアになるので早めに鍛えとくのも悪くないかもな。
しかし一緒に特訓する以上容赦はしないぞ。『自分に厳しく、他人と友達にも厳しく』が俺のモットーだからな。
ん?どうしたましろ!もっと熱くなれよォ-----------っ!!