♢♢月☆☆日
なんでも研究したい事があるようで、最近ツバサ君は自室に籠りっぱなしである。原作通りならキラキラエナジーに関する研究なのだろう。
俺は暇なのでましろと一緒にテレビを観る事にしたのだが、今日の特集が結婚式に関する事で、俺は思わずましろの方を見てしまう。ましろの考えも同じだったようで、顔を赤くしながら俺を見ていた。そこへ「けっこん、なーに?」と言う言葉と共にエルとあげはさんがやって来た事で俺もましろも我に戻った。あげはさんはエルに結婚の意味を教えてあげているが、結婚の意味を知ったエルは俺をジッと見てくる。あれ?もしかして…
「える、そらとけっこんする!」
だろうな!エルは俺に好意を抱いてるようだし、そりゃそうだよな!ってか何とか有耶無耶にしないと、ましろからの視線がメッチャ痛いんだよ!
…そうだ!確か原作だとエルは忙しそうにしているツバサ君と結婚するって言ってたな。
「そ、そういえば、エルって最近ツバサ君と遊んでなかったよな?だったらツバサ君と…」
「やぁーあ!そらがいいの!」
ダメでした。あげはさんに助けを求めるも「ソラちゃんが中々ましろんとエルちゃんの想いに応えようとしないからだよ」と言って拒否されてしまった。ってかあんた、ましろの事も気づいてたのかよ…
こうなってはエルを止める事は出来ないので、結婚式を挙げる事にした。ちなみに研究で忙しいツバサ君はこの場にはいなかった。楽しくはあったが、エルは「ずっといっしょ!」と言って中々離れようとしなかったし、ましろからも嫉妬の炎みたいな物が見えたような気がした。ましろとエルから惚れられるとか、いったい俺が何したって言うんだよ~…
☆☆月♢♢日
眠っていたらエルに叩き起こされた。それからずっとエルが離れようとしなかったが、突然ツバサ君が慌てながら部屋から出てきた。何でも部屋に鳥さん達からスキアヘッドとキョーボーグが結婚式場に現れたと聞かされたそうだ。
早速俺達はプリキュアに変身し、キョーボーグと戦う事になった。その最中マジェスティがアンダーグ・エナジーの球体に閉じ込められそうになったが、ギリギリのところで抱き抱えて助け出すことが出来た。
「あっぶねぇ~…平気か?マジェスティ」
「…」
マジェスティは顔を赤くしながら、ただ俺をジッと見ていた。せっかくなのでこの前の仕返しをしてみる事にした。
「フッ、お姫様抱っこされたくらいで照れてるのか?…お可愛い奴め…」
「~~~っ!!もうっ!スカイの意地悪!」
ククク…してやったり…!
なんて思ってたら、マジェスティから二回目のキスをされちまった…
「…やっぱり私、ソラの事が大好き!」
「エル…」
「もーっ!私抜きでイチャイチャしないでよ~!」
プリズムがそう言って叫んでおり、ウィングとバタフライは「まだ戦いの途中なんですけど?」と言わんばかりの目をこちらに向けてきていた。イチャイチャしてねぇやい!
ともかく俺達はちゃちゃっとキョーボーグを浄化してやった。
♢♢月☆☆日
ましろが新しい絵本の制作に取り掛かっていたが、中々良い物語が思い浮かばない様だ。それからエルが落ち葉集めをしたいと言い、ましろの気分転換も兼ねて俺達は公園まで足を運んだ。よく考えたらもう秋になったんだよな。気にも留めてなかった…
それから気分転換が功を奏したのか、ましろは近くのベンチで絵本制作に取り掛かり始めた。途中までエル達と落ち葉集めをしていたが、ちょっとだけ様子を見る為にましろの元へ行ったらまたバッタモンダーの奴が紋田に変身してましろと一緒に居た。あれだけちょっかいかけんなって言ったのによ…
だがどういう訳か、バッタモンダーはどこかへ走っていき、ましろが追いかけていったので俺も後を追う事にした。茂みの中を探していると、スキアヘッドとバッタモンダーという俺の中ではひろプリ二大クズが話していた。と言ってもスキアヘッドがバッタモンダーを罵倒しているという物だが…
そんな中、ましろが駆けつけてバッタモンダーを庇った。
「やめて!どうして紋田さんを消そうとするの!?」
「価値のないモノを消そうとしているだけだ」
「紋田さんをそんな風に言わないで!」
ましろ…本当にお前は優しいな。にしてもあのハゲ…
「価値のないモンって、お前の事じゃねぇの?」
「ソラちゃん!」
「お前…何で?」
「…早く逃げな、紋田さん」
俺はバッタモンダーに逃げるように促すと、あいつはそそくさと逃げていった。
「私に価値がない?理解不能だ」
「理解できないって事は、そうとう頭が悪いんだな…価値ってモンは他人が決めるんじゃない。自分自身で決めるもんだ」
「くだらん…」
「お前の方がくだらねぇんだよ。これまで散々一線を越えてきてんだからよ…昔自分が仕えてた人を手にかけた…とか?」
「!?…」
おっ、反応してくれたぞ!やっぱこっちでもこのハゲがカイザーを殺したんだな。
「貴様、何故それを…」
「ソラちゃん、今言った事って…?」
「あれ~?今のは例え話のつもりだったんだけどな~?もしかして当たっちゃったかな~?」
「…ソラ・ハレワタール、やはり貴様は生かしてはおけんな」
そう言ってスキアヘッドはキョーボーグを召喚した。ちょうどここにみんな集まったのでプリキュアになってキョーボーグをぶちのめしてやった。
ちなみにどういう絵本を描くか決まったらしく、ましろは活き活きしながら絵本製作に取り掛かったのだった。
☆☆月♢♢日
今日は虹ヶ丘家にシャララ隊長がやって来た。なんでもツバサ君の研究成果を持ち帰るよう王様に頼まれたのだそうだ。
詳しい事は割愛するが、ツバサ君がしていたのはキラキラエナジーに関する研究で、キラキラエナジーを上手く使えばスカイランドの町にバリアーを張ることができ、更にプリキュアではない者もキョーボーグを浄化する事が出来るそうだ。つまり最大戦力である青の護衛隊もキョーボーグに対抗できるようになるという訳だ。にしてもツバサ君、ここまで研究をしていたとは、マジで大人顔負けじゃねぇか。
資料をまとめ終わるのは夕方まで掛かるとの事なので、その間シャララ隊長に街を案内する事になった。隊長服だと流石に目立つので、シャララ隊長はあげはさんから服を借りていた。
それからシャララ隊長と一緒に特訓をする事になった。何でもショッピングモールで買ったジャージを着た特訓を試してみたいそうだ。
「…それで、何か困っているのか?」
「え?別に困ってないッスけど…」
「ましろさんとプリンセス…」
「えっ!?なんでその事を…」
「ソラに向ける二人の目を見ればな…君は二人が好意を抱いてくれている事は?」
「まぁ、知ってます…ってか知った時にキスされましたし…」
「そうか…それなら、ベリィベリーの背中を押してやるべきかもな…」
この時の隊長、なんか言ってたんだけど、よく聞き取れなかったんだよな…
「…正直なところ、俺もあいつらをどう思ってんのかわかんないんですよ。これまで(前世も込みで)女の子を好きになった事がないんで…でも、自分なりに悩み抜いて、藻掻いてでも、俺なりの答えを見つけたいんです…それからしっかり、あいつらに俺の答えを伝えるつもりです」
「なるほどな…だそうだ」
「えっ…!?」
シャララ隊長が茂みの中に目線を送ると、そこからましろとエルが出てきた。
「お、お前ら、なんでそこに!?」
「アハハ…ごめんね、ちょっと気になったから…」
「きになった!」
「…もしかして隊長、二人が隠れてる事に気づいてて…!?」
「さて?どうだろうな…?」
この意味ありげな笑み、この人絶対気づいてた!謀ったなシャララ!
「…ソラちゃん、私、嬉しいよ」
「え?」
「私ね、自分の気持ちを伝えて、ソラちゃんを苦しめてるかもって思ってた…でも、ソラちゃんはソラちゃんなりに私の気持ちと向き合ってくれている…それが凄く嬉しい!」
「えるも!えるもうれしい!」
「お前ら…ありがとう。いつになるのかはわかんねぇけど、絶対に俺なりの答えを見つけ出してみせるよ」
「うん!私もエルちゃんも待ってるからね!」
ましろとエルは俺に笑顔を向けてくれている…俺が見つけ出した答えは、どっちかを傷つける事になるかもしれない…でも、それでも考え抜かないといけないんだ。
「でも、一つだけお願いがあるの…これ以上女の子を誑し込んだらダメだよ?」
「めっ!」
誑し込んでるつもりはないんだけどな…