TS転生ヒーローガールのプリキュア日記   作:のぞむ

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一緒に行こうぜ

♢♢月☆☆日

 

 

思った通り、ブラックスカイはメッチャ強かった。戦い方はほとんど同じだし、俺みたいに魔法も使ってくるし、やりづらいったらありゃしないぜ。だが実力はほぼ互角。勝てない相手ではない。

 

ブラックスカイと一度距離を置き、俺は炎魔法を心臓にぶつけてファイアモードになる。何気にファイアモードになるのはシュプリームとの戦い以来だな。

 

これでこちらが有利になると思ったら、あいつもファイアモードになりやがった。

 

「あなたに出来る事が、私に出来ないと思ってましたか?」

 

「ハハッ、そりゃそうだ」

 

とはいえファイアモードは体力の消耗が激しい技だ。短期で決着をつけなければならないのは向こうも同じだろう。俺は雷魔法を拳に纏って攻撃を仕掛け、向こうも同様に同じ攻撃をしてきたので、そこからは単純な力比べだ。その結果、互いの雷魔法がぶつかり合った事で暴発してしまい、お互い吹っ飛んでしまった。これにより互いに体力が限界になり、ファイアモードが解除されてしまった。

 

「…これで!」

 

「…決めます!」

 

俺達はフラフラしながらも互いに向かって走り、最後のパンチを当てようとする。パンチが当たったのは、僅差でブラックスカイの方だった。ブラックスカイは気を失って倒れそうになるが、俺が支えた事で倒れる事はなかった。

 

俺はブラックスカイを地面に寝かせ、治癒魔法で怪我を治してやった。

 

「…何故、助けたんですか?」

 

「さっきも言ったろ?お前は悪い奴じゃない。最初からお前を殺そうなんて思ってねぇよ…イテテ!」

 

「…ハァ」

 

するとブラックスカイは俺に治癒魔法をかけてきた。「これで借りは返しました」と言っていたので、ブラックスカイなりのお礼のつもりなのかもしれないな。まぁ治癒魔法は自分にかける事は出来ないから助かったよ。

 

「…私の存在意義は悪役として、ヒーローであるあなたと戦う事です。でも、あなたに負けました。もはや、私に存在意義は…」

 

「はいストップ」

 

「ひゃっ!?」

 

ブラックスカイの発言を止める為にデコピンしたんだが、こいつ声可愛いな…って、俺も同じ声か。

 

「自分の存在意義ってのはな、誰かが決めるモンじゃねぇ。自分で決めるモンだ」

 

「自分で、決める…私には、他に存在意義があるんですか?」

 

「見つからないんなら、探せばいい!」

 

「え…?」

 

「この世界は広いんだ。お前の知らないモンだって山の様にある。そっからお前のやりたい事を見つけりゃ良いんだよ」

 

俺は変身を解き、ブラックスカイに手を伸ばした。

 

「一緒に行こうぜ。お前の自分探し、俺も手伝うからさ!」

 

俺の言葉を聞いたブラックスカイは俺の手を取る。するとブラックスカイもプリキュアの姿から普段の俺と同じ姿になった。違いと言えば髪の色とか目の色、服の色とかだな。それと彼女にはヨゾラという名前を付けてやった。本人も特に異論はないらしく、彼女はヨゾラという名前になった。

 

「トンネルを開きます。少し下がってください、お姉ちゃん」

 

「りょーかい…お、お姉ちゃん!?」

 

「あなた、確か弟だけではなく妹も欲しいと思ってましたよね?私とあなたは姿形こそ同じですが全くの別人…なのである意味双子の姉妹ではないですか?」

 

「…まぁいいや!俺もヨゾラみたいな可愛い妹が出来て嬉しいよ」

 

「…妹を口説く暇があるのなら、ましろさんとエルちゃんの想いに応えてあげてはどうですか?」

 

「俺口説いたつもりないんだけど!?」

 

それから俺達はスカイランドに戻り、急いでましろ達の元へ戻っていった。ましろとエルは大泣きしながら俺に抱き着いてきたし、ツバサ君とあげはさんは呆れながら俺を見ていた。まぁ案の定ヨゾラがいるから全員驚いていたが、事情を説明したらみんなヨゾラを受け入れてくれた。ちなみにカイゼリンが昔負ったという傷はキラキラエナジーの力で治ったらしい。キラキラエナジーはアンダーグ帝国の人間には毒だってハゲ野郎は言っていたがやっぱあのハゲ、嘘ばっか言ってんじゃねぇか。

 

この後は夜も遅いという事もあり、引き続き城に泊めてもらえることになった。

 

ホント、今日まで色々な事があった…とはいえ、これで全て終わったんだな…

 

じゃあ俺はどうすればいい?スーパーヒーローを目指すという夢は勿論追いかけるが、どうすればスーパーヒーローになれるのかな…まぁ、自分なりに考えるか。プリムとプーカだって、旅をして色々考えていってるんだろうし…

 

…そうだ!この手があった!さっそく明日、みんなに話してみよう。

 

 

 

 

☆☆月♢♢日

 

 

ソラシド市に戻る前に、俺はましろ達に旅に出ると伝えた。当然みんな困惑していたが、俺は旅をして、色々な世界を見て回って、もっと大きく成長したいと思っている。ましろとエルには悪いが、答えを出すのは一通り旅をしてからになりそうだ。ましろはどこか寂しそうにしつつも、俺が旅に出る事を許してくれた。エルは泣きそうな顔をしているものの、それをグッと堪えて「速く帰ってきてね!また女の子を口説いたら許さないから!」と言ってくれた。あと俺、別に女の子口説いてねぇから!

 

「説得力ありませんよ」

 

「少年の意見にさんせーい!」

 

あァァァんまりだァァァァ!!

 

 

追記:ちなみにヨゾラも一緒に旅に出る事になった。どうやら旅をしながら自分の存在意義を見つけたいらしい。妹との二人旅かぁ…なんか良いかも!

 

 

 

 

♢♢月☆☆日

 

 

いよいよ明日から旅に出るという事で、虹ヶ丘家で俺とヨゾラの送別会が開かれる事になった。ちなみに家族には既に旅の事を伝えているし、学校には故郷に帰るという事にして別れの挨拶を済ませてある。みんな俺達にプレゼントを用意してくれていた。その中にはお金が入った財布に大量のお菓子、スマホとかもあったが、プレゼントには新しい服もあった。空色のフード付きパーカーにその下に着る黒色のTシャツ、青色のスカートに黒タイツ、新品の靴という物だった。ちなみにこの服はあげはさんからのプレゼントで「旅に出るなら服を変えて心機一転しないと!」と言っていた。確かにアニポケのサトシ君も新しいの地方を旅する度に服を変えてたし、悪くないアイディアだ。早速明日着てみることにしよう。

 

 

 

 

☆☆月♢♢日

 

 

早朝、俺とヨゾラは駅のホームで電車を待っており、ましろ達も見送りに来てくれていた。勿論俺は新しい服を着ていた。ちなみに俺を見送った後、ツバサ君とエルはスカイランドに帰るそうだ。

 

しばらくすると電車が来たので、俺とヨゾラは電車に乗ろうとした。

 

「ソラちゃん!」

 

ましろに呼ばれた瞬間、俺の唇をましろの唇が合わさった。俺から離れたましろの眼からは涙が流れていた。

 

「…私、ずっと待ってるから!ソラちゃんが帰ってくる日を、ずっと待ってるよ!」

 

「ましろ…ああ!約束だ!」

 

「ム~!ましろだけズルーい!」

 

「ヨゾラちゃん!ソラちゃんの手綱をしっかり握ってあげてね」

 

「絶対に目を離さないでくださいよ?」

 

「任せてくださいあげはさん、ツバサ君」

 

こうして俺とヨゾラは電車に乗り込み、ソラシド市を後にした。

 

 

 

 

♢♢月☆☆日

 

 

スマホに映っている時間は、2027年1月24日…旅に出てあっという間に一週間が経った。旅ってのは良いもんだな…よく見るとヨゾラはさっき買った駅弁をもう平らげていた。俺の妹は結構食うんだな…

 

乗っていた電車がそろそろ次の町に着きそうだったので、俺達は席を立ってドアの前に移動する。

 

 

 

 

ここが、マコトミライタウンか…!

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