提督が退役しました。これより年金生活に入ります 作:デモステネス
日も暮れたキャンプ場。車が一台やってきてテントの前に停まった。男が一人、車から降り立ち、ハッチバックを開きトートバックを2枚、左右の肩に掛けると車のヘッドライトで明々と照らされたブースに向かった。
「出しっぱなしかよ。より取り見取り。豚ラッキー!」
うれしそうにつぶやくと、トートバッグに本を入れてゆく。肩にずっしり食い込む感覚が心地よい。まず一往復目。トランクルームにトートバックを降ろす。
「こんばんは」
子供の声に後ろを振り向くと、アルマイトの鍋を頭にかぶり、モップのようなものを持った女の子が立っていた。
「鍋響!?本物?」
ヲタクの悲しさ。盗みの現場を見つかったよりもレアものを目にした驚きと幸運を喜ぶ感情が上回った。お客さんだよ、と連絡を受けた明石がやってくるまでただただ響をみつめていたというから業が深い。明石も明石で泥棒をとっ捕まえるわけでもなく、普通に接客するもので、結局男は薄い本ダンボール一箱買ってホクホク顔で帰って行った。
「あれでよかったのかい。」
と、響。てっきり警察に突き出すとか、ヤキを入れるのかと思ったからだ。せめて値段を吹っかけてやればと思ったが、男はえっ、そんな値段でいいんですか、と驚いていたくらいだからそれもやっていない。
「十分儲けさせてもらってますからね。ありがたいことです。」明石は目を細めた。
「下手なセコハンショップだと段ボール一箱で買い取り800円ですからね。段ボール箱が一箱350円だから差し引き450円で、儲けが牛丼一杯くらいにしかならないんですよ。
価値のわかる人に買われてよかったです。」
百倍か。「愛が重いよ。僕たちが愛されているのはわかっているけど、どうしてあんな高値で買っていくんだろうね。ただの運動会の記録なのに。」
そういって響は、妙高型セット(ビニールかけ)を手に取った。
妙高本『これ以上…私にどうしろと言うのですか…』
那智本『この手の事は…苦手なのだが。』
足柄本『これはすごいわ、みなぎってきたわー!』
羽黒本『ダメ…見ないで…見ないでぇー!』
などとある。借り物競走で妹、とあったのを提督が迷わず羽黒の手を引いたものだから、みんなが一斉に冷やかして羽黒が随分恥ずかしがっていたものだ。
「オータムクラウド先生曰く、本の題名は人でいえば芸名だそうですよ。印象の薄い名前だと相手にされないそうで。」
明石は軽空母セットVol.9 翔鳳×隼鳳(ビニールかけ)を手にした。
翔鳳本『この恰好だと、丁度いいんです』
隼鳳本『こんな格好いやだ~!』
普段から稽古着の翔鳳はそのままだったのだが、運動着を持っていない隼鳳は提督指定の半袖&ブルマーになって、元が豪華客船でお嬢様の隼鳳は随分嫌がった。
「名前って、大切なんだね。でも組み合わせに意図を感じるんだけどな。」
「三枚千円のTシャツに付加価値とかいって、ちょっとしたエンブレムやロゴくっつけて、1枚4,500円で売りつけるのに比べればとても良心的ですよ。」
「良心、か。秋雲の悪い顔見ているとそんな風には思えないんだけれどな。」
「オータムクラウド先生です。」明石は訂正した。「中の人が描いているなんてことはあり得ないですから。海軍的に。」
午後10時。再び車がキャンプ場にやってくるとテント前で停車した。ライトが消え、エンジンを切られ、辺りは再び静寂に包まれる。夜中の河川敷のこととて安眠妨害される者は誰もいないのだが、なんとも礼儀正しいことではある。
男が一人降り立つと車の後ろに回り、トランクルームから台車を降ろす。それから折り畳んだコンテナを4箱組み立てると台車の上に載せた。ハッチバックを閉め、車内灯が消えると帽子に巻いてあったヘッドライトを点灯する。
テントに向かうが最初のブースに目当ての物はなかったようで、フン、と鼻を鳴らし次のブースに向かう。今度は机の上にコンテナを載せ、次々に商品を入れると台車に載せて車に引き返す。ハッチバックを開けたところで背後から子供の声がした。
「こんばんは、おじさん、こんな時間に何をしているんだい。」
こんな時間に子供ってなんだ。「うるさい。あっちいってろ」
「そういうわけにはいかないんだ。護衛は駆逐艦の仕事だからね。」
後ろを振り向くと、アルマイトの鍋を頭にかぶり、モップのようなものを持った女の子が立っていた。
「ドーモ。ヤセン=ニンジャのシロカゲです。信頼の名は伊達じゃない。」
アイエエエエ!ナンデ!と叫べば救われたかもしれなかったが男は一般人だった。子供となめて無視したのがいけなかった。モップのようなものは刺股で、ど突かれて体勢を崩したところを足を掬われて無様にひっくり返り、がっちり抑えつけられてしまった。ジタバタもがいたが艦娘の力には敵わない。
響は男の股間に片足をのせると言った。「潰すよ」
「深夜の明石屋、ご来店ありがとうございます。」
口調こそ営業姿勢を崩していなかったが台詞が棒読みだった。それから目のハイライトさんがカンバンだった。温泉に入ってゆったりのんびり寛いでいるところを呼びだされたのだ。誰が行くかでジャンケンに負けた自分も腹立たしかった。取り敢えず刺又で押さえつけられている男の手首足首をダクトテープでぐるぐる巻きにすると、今度は胴体と腕をまたぐるぐる巻きにして身動きとれなくして響を解放する。コンテナの蓋を開くと、中身を確認した。
「お会計はあちらになります。どうぞ。」
ひょい、と男を担ぎあげるとテントに向かう。響が後に続いた。
「さて、お会計の前にちょっとした動画をご覧いただきましょうか。」
男を椅子に座らせるとPCを操作する。車がやってきて停まり、台車を降ろすところから、ブースにやってきで物色、台車にコンテナを積んで戻ってきたところを響に誰何されて取り押さえられるところまでの一部始終が写っていた。監視カメラがあちこちに設置されていたのである。
「えー、それでは。 1/8スケール 水着戦艦セット
山城、扶桑、大和、イタリア 10万円
1/8スケール 白露型水着セット
白露、時雨、村雨、夕立 10万円
1/8スケール ドイツ艦水着セット
Z1、Z3、U511、呂500 10万円
1/8スケール。水着特務艦セット
間宮、伊良子、明石、大鯨 10万円。
1/8スケール 水着軽巡洋艦セット
天龍、龍田、五十鈴 7万5千円」
「あれ、水着なら大淀さんも」
「それ以上はいけない。」明石は人差し指を口元に立てた。「武士の情けです。」
「あ」
胸囲の格差社会は、フィギャアの需要にも反映してるのであった。
「とある動画 47万5千円
深夜出張料 5万円
以上、税込100万円丁度になります。お支払いは、現金、はないですね。クレジットカードですかね。」
「返す、返すから!」
「返品は受け付けておりません。って、エラー?限度額オーバー。仕方ないですね。
じゃあ、デビットカードで。暗証番号をどうぞ。」
「ヒトナミ、1732だ」あっさり口を割る男に小首を傾げつつ確認すれば。
「残高3万・・・」明石は男をじろりと見た。
「へ、へへっ」
俺様のメインバンクは電子マネーなのさ。古臭い現金主義の銀行なんて、公共料金の支払いくらいにしか使わんのさ。安堵のあまり笑う男に明石は深々と溜息をついた。そして自分の携帯を取りだすと電話を掛ける。
「はい、こちらなにわニコニコ金融です。」
「まいど、明石です。儲かりまっか」
「おう、明石さんか。ぼちぼちでんな。」
明石の声に相手の口調が変わった。「毎度さん、免許証と口座をどうぞ」
「はい」 明石は運転免許証とキャッシュカードの写真を撮るとメールで送った。
「確認するよって、ちーと待ってーな」
「おい、お前、何やってるんだ」
「電話1本受付。24時間対応。保証人、担保不要、即決融資のなにわニコニコ金融さんにキャッシングお願いしました。」
男が喚いて喧しいのでダクトテープで口を塞ぐ。
「確認したで。そちらさんの口座に振り込むよって確認してーや。」
「はい。確認しました。毎度おおきに。」
「こちらこそ。」
電話を切ると、今度は男の口座から明石屋の口座に振り込んだ。納品書と領収書を作成してプリントアウト。窃盗の一部始終を映した”どある動画”は、メディアに落すところをわざわざ男に見せた。それらを財布を一緒に封筒に入れ、それからダクトテープを全部剥がして男の拘束を解くと封筒を渡す。
「お買い上げ、ありがとうございました。」
営業用スマイルで営業用ボイスだったが、目のハイライトはやはり営業終了していた。そして響がいつでも飛びかかれるよう身構えていた。
一歩、男は後ずさるとくるりと向きを変え、三歩大股に歩いてから全力疾走して去った。泣き顔を見せなかったのは男なりの精一杯の痩せ我慢であったに違いない。
「はーあ。これにて明石屋営業終了。あとお願い。」
「ダー」
そして午前0時。車がやってきて、以下略。
「1/1鍋響?そんなものがあったんだ」
男が近寄り、触ろうと腕を伸ばした瞬間。
「待ちくたびれたよ。」
刺又の又の先が鳩尾、又の分かれ目が金的にヒット。悶絶する男を転がしてまず足首、次に後ろ手にしてダクトテープでぐるぐる巻きにする。吐瀉物で窒息しないよう、体の向きを横向きにした。これが昔なら腫れあがって座れなくなるまでバッタで海軍精神注入したんだ、そう耳元で囁くと響は男の胴体に腰掛けた。
時間は日中に戻る。
夕張に一言も話しかけるわけでもなく、ひたすら写真を撮っている男がいた。本人は目立たないようにしているつもりだったかもしれないが、夕張たちから見た場合は怪しいなんて言うものではない。カメラ小僧ならコスプレブース張り付き。そうでなければ売り子とか看板とか撮っているはずなのに、こいつはあさっての方向ばかりカメラを向けている。物を買い漁るわけでもなく、買い物にかこつけて製作者とお話するわけでもなく、ただ写真を撮っているだけ。コミケに価格調査じゃあるまいし一体何を下見している?
「あっ!」 一人の夕張が声を上げた。
「ファーストに報告だわ。あいつ、あたし知ってる。」
「知っているの、J2M3」
「テンバイヤーよ、あいつ」
男に気取られないよう、声をひそめていたがそれで充分だった。限定品や初版に目がない夕張にとって転売屋は倶に天を戴くことのできない仇敵。懐を直撃したり入手そのものを断念させられる分、深海棲艦よりも許せない存在である。
「確かなの」
最初の夕張は舞鶴第2鎮守府の夕張に尋ねた。
「とてもよく似ているわ。声を聞けば確かなんだけどね。
あたしの渾身作、1/350可動式超合金轟天号を買った当日にオークションで売った転売ヤーよ。同好の士だと思って安く譲ってあげたら、5倍の値段付けて売り飛ばしたバカヤローだから印象強いのよ。先端のドリルをロードヘッダにして、コンクリを掘削できる本格派だったのに・・・」
「それだけのことをやっているなら他にもやってるわね。」
怪しい奴がいるので知っている者はファーストに報告のこと。6人の夕張がテンバイヤーだと証言した。
横須賀、呉、佐世保、舞鶴、大湊の各第1鎮守府(大湊は警備府)から来た夕張が急遽招集。陪審が始まった。
「テンバイヤー死すべし。慈悲はない。」
第一発見者で告発者の舞鶴第2鎮守府の夕張に反対する者はいない。
「では、アメリカ式、フランス式、ドイツ式、スペイン式、ロシア式。まず、誰が受け持つか決めましょうか。」最初の夕張が裁判長となって宣言する。
あみだくじで横須賀がアメリカ式、呉がドイツ式、佐世保がスペイン式、大湊がフランス式、舞鶴がロシア式と決まった。
「では、恨みっこなしでいきますよ。じゃんけん、ぽん!」
勝ち抜いたのは舞鶴。籌を帷幄の中に運らし勝ちを千里の外に決す、とは漢書高祖本紀の記述だが、盗みの下見をしているうちに転売屋の運命は決まっていた。もっとも北海道が他と隔絶した県で、車で他所の県に移動するのに最短の函館で4時間。札幌で9時間。稚内、小樽、釧路になると一昼夜という僻地のせいで夕張会にちょっかい出すと痛い目に遭うことを知らない馬鹿が2人もかかったが。
悪鬼羅刹を踏みつける多聞天やりたかったんだけど、ぐにゃぐにゃで安定しないからね。男の胴体に腰掛けたまま、響は携帯を取り出すと電話を掛けた。
「こちらはまるゆ運輸お客さま相談室です。」機械音声が流れる。「ご利用に応じて番号を押してください。」続く案内を無視して166と入力。
「こちらはまるゆ運輸相談室です。パスワードをどうぞ。」
「12月、頸動脈、インフレーション」
「Верныйと確認。電話を接続します。」呼び出し音が鳴り相手が出る。
「当直班長、あきつ丸であります。このような時間に何事でありますか。」
「鼠輸送をお願いしたいんだ。」 響は、荷物と行き先を説明した。
どうせなら気絶すればよかったのに。男は意識のあるままだったことを呪った。
鍋響に一発でのされ、身動きできないよう金属テープでぐるぐる巻きにされ、麻袋に頭から放り込まれた。人間に艦娘がこんなことしていいのか、怒鳴りつけたら、総括せよ、自己批判せよ、と黙るまで蹴られた。懇願すれば、君たちの大好きなハイエースでダンケダンケだ。良かったね、といわれた。そしてマジにワンボックスの荷台に積まれた。それからどれくらい走ったかわからない。車が止まり、扉が開く頃には車酔いで男はふらふらになっていた。
よいしょ、と子供の声が聞こえて担ぎあげられ歩くこと暫し。かもめの鳴き声がして、海に来ているのはわかったが、肩から降ろされるとどこかに落とされた。覚悟のない自由落下に悲鳴を上げたが、ありがたや、下で受け止めてくれる奴がいた。
二人掛かりで足と肩を持たれて運ばれる。ようやく目的地らしい。麻袋を外されると、目の前にいたのはあきつ丸とまるゆ。ようやく金属テープが剥がされるかわりに手錠と腰縄を打たれて薄暗い部屋に放置された。
棚になった三六の木枠の中に畳んだ毛布と枕。どうやら寝床という奴らしい。アルマイトのお椀にほかほか湯気を立てているお粥にキムチの入った皿とスプーン。ありがたや、車酔いで気分は悪いが、腹も減っているのも事実。粥くらいなら食べられるだろう。床に積まれた『携帯トイレ』のパッケージは取り敢えず見なかったことにする。
部屋全体が揺れ、揺れ方からいって船に乗せられたことがわかった。警察に突き出されるならまだわかるが、船の一室に監禁ってなんだ。俺をどこに連れていく気だ。元気を取り戻した男は怒鳴り散らしたが反応はなかった。
不貞寝している間に使用済みの携帯トイレが回収され、餅米にしては甘味のない、変なにおいのするお粥が入った魔法瓶とキムチが置いていかれた。理不尽さを怒鳴れど無反応。壁に向かって叫ぶのを実体験して滅入ってそのうち寝込む。一体全体何だってんだ。外に出たら、絶対海軍の人権無視を訴えてやる!
夜の海に潜水艦が浮上した。ハッチが開き、現れたのは全身黒づくめに白い顔の艦娘、あきつ丸。睡眠薬が効いてだらしなく眠りこける男をまるゆと二人掛かりで甲板に引っ張り上げた。遠目にモスト・ナ・オストロフ・ルースキー橋の明かりが見える。
「では、行ってくるであります。」
男をおんぶすると、あきつ丸は水上を航行し始めた。
固く冷たいコンクリートの上に放置されて身震いするほどの寒さに男は目を覚ました。体の節々の痛さに顔をしかめながら立ち上がる。波の音。磯の臭い。横は真っ暗な海で、自分が港にいることがわかった。体が冷え切っていて小便をしたくてたまらない。
「くそっ!」
最近何度繰り返したかわからない悪態をつきながら海に向かって小便をする。鍋響に捕まって以来、初めて清々しい思いになった。知らないうちにウエストポーチをしていて、中身を確認したかったがこの暗がりでは何も見えない。男は明かりの方に向かって歩き出した。深夜らしく人っ子ひとりいない。
「自販くらいないのかよ。コンビニとはいわんけど。」
「全く何ということだ。」
ウラジヴォストーク軍港警備隊の当直将校は吐き捨てるように言った。
不審なタタール人を捕えた。それはいい。問題は、軍港内、ということだ。
「どうやって入った!表の連中は何をやっていた!」
表情を押し殺した兵が容疑者の所持品を机に並べ始めた。米ドル札、中国のパンダ金貨、日本製の煙草、コンパスや気圧計、温度計付きのデジタル腕時計、デジタルカメラ。レーザーポインタ。電池。
男の体をなぞっていた金属探知機がけたたましい警戒音を鳴らす。
「襟?」
脱がせて手に取り、目の前に持ってきて丹念に見る。襟の折目が分厚い。ニンニクの臭いが鼻に付く。襟を引きちぎると中からワイヤーソーが現れた。
アイアム ジャパニーズ、アイアム ジャパニーズ、とうわ言のように繰り返す男を一瞥する。彼らが奇妙な愛国心を発揮する、という話は本当だったのだな。
「国境局に連絡。『軍港付近』にいた怪しい人物を拘束。そちらの事案と思われる。」
男が不幸なことに、深海棲艦出現後の国際・国内情勢不安からロシアでは1926年制定刑法が復活していた。刑法第58条第6項違反により男がコルイマ行きの列車に乗せられたのが2日後。こういう件に関してはロシアの官僚機構は迅速に対応するのである。
* * *
「お帰り。ナイトワッチやってたんだって。」
たかがコミケに夜間警備なんて大袈裟だなあ、そう思った柳だったが響の返事は意外なものだった。
「なかなか騒がしい夜だったよ。」 そういって帽子を脱いだ。
「そうか。ご苦労さんだったね。」
大袈裟どころか本当に何かあったのだ。驚いたな。
ねぎらいで響の頭をわしわし撫でる。いささか乱暴だとは思うのだが、頭をポンポンするくらいだと艦娘自身が納得しないのだ。
「おいで」
響が膝の上に乗ってきた。乱れた髪を手櫛で梳いてやる。ブラシとか櫛でやった方が良いと思うのだが、これまた手の方がいい、と艦娘が譲らない。膝の上に乗せるのは一部の艦だけのお子様特権で、金剛とかがひどく羨ましがって私も、私も、とせがまれたが流石にそれはちょっとな。
テイトクニウムが補充されていくよ。これでまた戦える。
響は柳の膝の上でご機嫌であった。
明石(艦これ)
艦娘を支える工作艦。色々な装備を作ってくれるが先立つものもかかる。鬼、悪魔、ちひろ2号と提督の言う
鍋響
特III型駆逐艦2番艦、響の第三形態。なお、第二形態のВерныйも中破するとバケツを被る。きっと麻雀弱い。
轟天号
空を飛び陸海を駆け、陸海に潜る海底戦艦。ドリルは浪漫。
なお、宇宙を飛ぶのは宇宙防衛艦轟天で「号」はつかない。
あきつ丸 特殊船丙型
陸軍が開発運用した揚陸艦。強襲揚陸艦の先祖。とかく貶められがちな帝国陸軍だが、ドック型揚陸艦を作ったのは世界で最も早い。
軍艦にあるまじき「丸」がつくのは民間会社所属の徴用商船で、操船していたのが軍に雇われた民間人の軍属だったせい。輸送船ならわかる。揚陸艦でもまあ許そう。しかし対潜空母の運用が民間に外注ってなんなんですかねえ。
艦これ世界では烈風を搭載すると烈風拳を振るって深海棲艦を攻撃する。戦闘機の烈風がどうやって対艦攻撃しているんだろう。
ソヴィエト連邦刑法第58条
通称反革命罪。第6項はスパイ罪で最重大犯罪とされた。
工業製品を輸入して天然資源を輸出するのは帝国時代から変わらぬロシアの経済構造だが、ソ連邦初期の工業化時代。シベリアの天然資源を売り飛したいが、誰も働き手がいない。犯罪者なら賃金支払いする必要ないよね、と冤罪着せては労働キャンプ送りにした根拠がこれ。
過積載の恒常化で部品が摩耗・破損して車両が故障頻発。計画通りにダイヤが運行できないのも、オーストリア領レンベルク生まれのポーランド人が戦後ソ連領リヴォフとなった故郷に帰ってきたのは資本主義の精神汚染する目的に違いないのも全部58条が根拠。
コルイマ
21世紀現在でも年間20tの生産を誇る世界屈指の金鉱山。ソ連邦の外貨獲得の重要拠点で初期の工業化や第二次世界大戦の戦費を支えた。永久凍土に閉された苛酷な環境で、現在は1年の内半年は休業しているが、ソ連時代は通年操業。最寄りのナガエフ港に船で到着してから鉱山で斃死するまで平均寿命3週間。