オサレポケモンバトル   作:ニコラス―NICORUTH―

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 これほどまんまな名前の式神、もとい悪霊も、後にも先にもいないでしょう。


行け、大剣鬼(ダイケンキ)

 

 オレがこいつと出会ったのは、酷く不気味な朧月夜だった。

その辺りでは何人もの死神が消息を絶っていると聞いたので、調査に赴いたのなら、やけに巨大な霊圧が一つ。

近場の浮遊霊、悪霊の類もそこから逃れようと大移動を始めている。

それほどまでに、件の武者は荒ぶっていると見えた。

そんなことなどお構いなしに霊たちの群れを逆行するオレは、それを抜けた末に、遂に邂逅する。

 

 夜の漆黒の中に蠢く、妖気を放つ甲冑。

手に持った二刀の業物たるや、そこらに転がる悪霊や死神、虚の霊圧、霊子の痕跡が物語っている。

それら尽くが、この武者に喰われたのだ。

そう、死神でも、虚ですらない、この整の魂魄に。

今では見る影もないが師匠(せんせい)に曰く、その昔、陰陽道は死神のみならず人間の中にも大勢使用者がいたらしく、それを扱える物の尽くは重宝され、待遇も良かったのだという。

これが、その所以。

陰陽道の仮想敵とは、虚よりも危険な魂魄であるからにほかならない。

整ですらも、時として死神の、そして現世の脅威になり得るのだ。

 

「 果たしあえ・・・ 」

 

 鬼の如き眼光が不可視の刃の切っ先のように向けられ、精気を感じさせぬおどろおどろしくも雄々しい声が、地より響くかのようにどっしりと耳に届く。

 

その霊圧たるや、並の隊長格を優に超える。

霊威三等は余裕で到達するだろう。

数打ちの隊士風情では相手になどならなくて当たり前だ。

 

「 果たし合いをお望みとあらば構わないが、どうも解せない。 」

 

「 ・・・? 」

 

「 あなたはさぞ名のある武芸者であると見受けた。

しかし、これほどの実力がありながら、何ゆえに荒ぶり、魑魅魍魎に成り果てた。

一体なにが、あなたをそうさせる? 」

 

 一時の沈黙を守った末に、武者は己の生について語り始めた。

 

 まだ東京が"江戸"と呼ばれていた頃。彼は二刀流の名手として、名を馳せたのだという。

並み居る猛者たちと切り合い、己を高め流派を伝承していき、名実ともに日本きっての兵として語り継がれていると。

しかし、名高き大剣豪も、やはり人の子である。

武家に生まれたものらしく、それなりの目に見える地位だって欲しかったのだそうだ。

男が真に望んだものは、何一つとして手に入らなかった。

故に彼は、満たされぬ願望を別のもので代用しようとひたすら剣の道を突き進み、その名は一層不動のものとなったのだという。

一抹の無念の中で、生涯に渡り愛した女を想いながら果てた男であるが、死んでも死にきれなかった。

このまま終わることを、彼自身が、そのあり様が認めない。

斬り合いたい。斬った張ったし続けたい。

いつしかそれが生き甲斐となった男は、死してなおも闘争を望んだ。

それが、今の悪霊と化した自身なのだという。

以来、同じ悪霊や腕の立つ武芸者の前に現れては、死闘を繰り広げるようになり、やがて時の術士、森宗意軒によって封印された。

昨今その封印が緩み始め、ようやく表に出てこられたとのことだ。

 

 

 なるほど。初代の隊長たちや更木隊長と同じ穴の狢であるらしい。

今の平和ボケした連中では彼の相手が務まらぬのも納得がいった。そのまま野ざらしにしておくにはもったいないし危険だ。到底放ってはおけなかった。

 

「 オレと来い。オレの意思が絡むが、幾らでも斬り合わせてやる。 」

 

 調伏の末に刀に封じたオレは、彼にこう名付けた。

無双の剣豪として修羅の道に生き、死後も斬り合う剣の鬼、

 

"大剣鬼(ダイケンキ)"、と。

彼ほどのネームバリュー、そして剣の腕ならば、名前負けなどするまい。

 

 ・・・まさか後で本当に同じ名前のポケモンが出てくるとはこの時は思いもよらなかった。

それと、帰ったあとの更木隊長と卯ノ花隊長の視線が怖かった。

 

 

 

 

「 なんだいソイツ?やけにおっかない感じだねぇ。 」

 

 形代の中のドレイクがどこか怯えるような声がオレに尋ねる。悪魔と恐れられた女も、彼のことはド直球に怖いらしい。

 

「 我が国屈指の兵、とだけいっておく。 」

 

「 ・・・ 」

 

 

 久方ぶりに呼び出された大剣鬼は、獲物の気配を感じてジッと険しく佇んでいる。

その方角からは、5体の悪霊が接近してくる。

彼にとっても、偉人たちの集団であるらしいワイルドハントはやはり最上の馳走であるのだろう。

本国ではお目にかかれなかった強者たち。

これから彼は、それらと顔を合わせる。

まるでジャンプ漫画の主人公のように、ワクワクしていることだろう。

 

「 ところでドレイク氏、これより来る霊が何者かお聞かせ願えませんかな? 」

 

「 さっきもいったろ?アタシは全員とは顔を合わせていないって。

だが、いえるのは誰にしても来ても可笑しくないってことだ。 」

 

「 誰が来ても? 」

 

「 一応ワイルドハントに入ってる連中は、狩人って体だからね。曲がりなりにも円卓のアタシがやられたと知った日には、そいつを狩れば箔が付くと見なして狩りに来る。

なにしろ3時の飯より狩りが好きな奴らだからね。

アンタは角も図体もどでかい鹿ってわけだ。

みんなアンタの首を家に飾りたがってんのさ。 」

 

「 なるほど、鹿ねぇ・・・

オレを危険だと感じて来る可能性は? 」

 

「 ないね。少なくともアタシが知りうる中でアンタに危機感を覚えるといえば、アーサーくらいだろうさ。 」

 

 つまり、オレは獲物としか見なされていないわけだ。

ならば、やはり好都合だな。

大剣鬼の試し斬りとしては。

 

「 そうねぇ・・・ 」

 

「 ? 」

 

「 確かに鹿にしては力強いようだけれど、アナタたちそのものは大したことないわね。

力があっても、鹿は鹿ですもの。 」

 

 

 ドレイク氏とは違う、女の声。霊圧もすぐそこにいる。どうやらあちらさんはご到着のようだ。

 

暗き空を仰げば、そこに彼女たちはいた。

手に弓や剣を持った、薄白い肌の絶世の美女たち。

うち一人は、小綺麗な緑のパーティードレスを着ていて、その目元には、涙が流れた跡がくっきりと着いている。

 

「 ご無沙汰そうだねぇ、マルティノス。 」

 

「 貴女ともあろうものがなんてザマかしらね、ドレイク卿。日頃の行いの悪さが祟ったわね。 」

 

「 神サマなんざ信じちゃいない癖によくいうよ。 」

 

 

「 紙キレなんかに閉じ込められて、嘆かわしい限りよ。

貴女ごと逝ってしまったら、ごめんなさいね? 」

 

「 いらぬお世話さ。 」

 

「 そう?なら良いのだけれど。

・・・それにしてもアナタ。 」

 

 マルティノスなる女の霊の視線が、オレの持つ形代の中のドレイク氏からオレに移る。

 

「 ここいらでは見ない凛々しい顔だけれども、彼女を捕らえた上、怖ろしい騎士までついてるのね。

かなりの腕が立つみたい。

好きよ、アナタみたいな東洋の方。 」

 

「 さようですか。 」

 

「 名はなんというの? 」

 

 ここで本名を言うと、呪われるリスクが高まる。

昭和の頃から現世で動く時に呪い対策に使っていた偽名を名乗っておくか。

安倍晴明の兄弟子に肖った名を。

 

「 ・・・伽藤保憲。 」

 

「 嘘ね。顔に書いてあるわ。」

 

「 ほう、よく気づきになられましたね。 」

 

「 いい女は些細な嘘は見抜くものよ。

あぁ、目元は気にしないでくれれば助かるわ。 」

 

 いい女、か。確かにバカさがでている松本副隊長や、頼りない虎徹副隊長に比べると、気品を感じ、どこか聡明な印象を受ける。

その分、女性らしさも強く、女の勘とやらも比例して当たりやすくなっているのだろうか。

 

しかし、忘れてはならない。

彼女は一応、敵である。

もちろん、その周りの四人も。

 

「 マルティノス卿、男漁りも良いのだけれども、お忘れでなくて?

あの男は、我らの敵よ。 」

 

「 もちろん、忘れるはずもないじゃない。

私にとって狩りの対象とその楽しさ激しさを忘れ去ることは、死と同義。ギロチンに掛けられるも同然よ。 」

 

「 ギロチンとは。アナタねらっていってるわね? 」

 

「 ごめんなさい皇女様?でも昔のことじゃない。

みんな、貴女のことを見直してるわ。

それよりも・・・ 」

 

 

 

 

 

 

     「 貴女たち、危ういわよ? 」

 

 

 

 

 

 

 マルティノスのそのひと言の瞬間、霊四人の胴が一閃され、その霊体は地面に横たわった。

 

「 な、なにが・・・ 」

 

 皇女と呼ばれた女はあっけにとられていたが、その下手人は誰なのかは火を見るより明らかだった。

 

「 一振りであれかい?大したものだよ、アンタ。 」

 

「 ・・・ 」

 

手に持った刀の片方を振り切っていた、大剣鬼(オレの式神)である。

その眼光はやはり、静かに刃を研ぎ澄ますように鋭利である。

 

「 淑女への扱いがなってないわね、おサムライ? 」

 

「 ・・・ 」

 

「 あら、人と話すの、苦手なの? 」

 

「 ・・・ 」

 

 目の前の狩人の女に対して、この剣の鬼の返答は、こうだった。

 

 

 

 

        「 果たしあえ・・・ 」

 

 

 初めてあったときからまるで変わらない。剣に生き、剣の羅刹に成り果てた彼にとって、如何なる美女も美酒も名誉ももはや意味を為さない。

彼にとっては、剣こそが、武道こそがすべて。

異国の地でも、それに揺るぎはないのだ。

 

「 果たし合い?アナタ、決闘(デュエル)をご希望なの? 」

 

「 ・・・ 」

 

 

 大剣鬼はなにもいわない。ただ、険しく御山のごとき不動を守り、こくりと首を小さく縦にふるのみ。

だが、それだけで意思は充分伝わっている。

やはり彼は、ここでも闘争に脳を焼かれ、戦いを求めているのだ。

彼女をこの地の強者の一人と見なして。

 

中世の騎士たちも、揉め事は剣での戦いで解決していたようであるし。

同じことが、この淑女に求められているのだ。

 

「 私なんて腕の細い女に勝ったところで、さして良いトロフィーにはなり得ないと思うけども、良いのね? 」

 

「 ・・・構わぬ。果たしあえ。 」

 

 どうやら女は、この曰く果たし合いに付き合う気になったそうだ。

最も、オレを獲物として捉えている以上は、これも狩りの一環に過ぎないのだろうが。

こっちがポケモンなら、あっちはモンハン気分というわけだ。

 

「 宜しい。では、早速始めましょう。

本当ならば、殿方とのお付き合いはスープを煮込むように時間をかけるものだけれども、早いほうがこの場は大助かりですもの。

・・・おいで、"アンヌン"。 」

 

 くすんだ緑だったドレスの生地が黒く染まり、まるで生きているかのように蠢き出す。

その一部が分裂して弓の形を作り、その華奢な手の綺麗な指に握られた。

 

 あれは、彼女の呪いで間違いないだろう。

 

その弓から、黒い矢が放たれ、それがまるでなにかの獣のように唸りながら迫る。アッサリと大剣鬼はそれを撃ち落とすが、そこからさらに矢が連射されて放たれる。

それらも同様に対処されるが、明らかに最初の一射とは違った様子が見られた。

 

 牙を剥き出しにしてまるで狗に見えるそれが、噛みかかろうとしているように見える。

狗。なるほど猟犬か。

先ほどドレイク氏は彼女たちを、"三時の飯より狩りが好きな奴ら"といっていた。

その最たるマルティノスもまた、生前から狩猟に明け暮れ、もちろん犬は身近な存在だったろうことは口ぶりからも見て取れる。

しかし、六壬神課で彼女の呪いの応用の一つが"なにかを弓矢、ひいては獣の形に変形させる"というのもわかるが、そのなにかとはなにか。

悪霊の呪いは、当人の生前の経験や執着するものがその成立に絡むことが多い。

が、あの弓矢を形成しているものがなにか。これがよくわからない。

 

ヒントは狩人、ワイルドハントの伝承か。

 

「 お困りみたいだね、旦那。 」

 

「 ドレイク氏。彼女をしっているようだが、どんな方だ? 」

 

「 ワイルドハントの大半の見本みたいな女さ。

三時の飯はもちろん、極楽浄土よりも狩りを取るくらいの生粋の狩人。

そのせいで本当に天国には行けなかったみたいだけどね。

自業自得さ。 」

 

「 へぇ、それはなんとも・・・ 」

 

「 まぁ、天国なんてなかったけどね。 」

 

「 ないのか?その天国ってところ。 」

 

「 そうさ。詳しくはまたの今度にしてやるがね、生前神さまにお祈りしてたのがバカみたいだったよ。

それで一番得したのが、アイツさ。

泣くほど喜んだらしくてね、目元の涙跡はその時のなんだと。 」

 

「 天国の話は気になるところだが、早くも勝負がつきそうだ。 」

 

「 そうさね。互いにそろそろ仕掛け時だろう。 」

 

 ドレイク氏は息を呑むような口調で言った。

 

そして、オレたちの予想通りに女の方が先に仕掛けた。

矢を放っているのと追加して、夜の闇がまるで形を得たかのように、無数の黒い犬のようななにかが大剣鬼に喰らいつく。

それに一瞬怯むが、まるで動じていない。

やはり、踏んだ場数が違うのだろう。

しかし、多少は堪えているようだ。

 

「 アレがアイツの呪いさ。

暗闇に質量形を与える。もっぱらアイツはああやって犬の形にするけどね。 」

 

 

 

 

 

 

 

「 私犬好きなの。忠実で、逞しく頼もしく、そして愛らしい。あれほど人間に愛される生き物もそうはいないわ。 」

 

「 ・・・ 」

 

 女の些細な話題にも、大剣鬼は応えない。その犬っぽい何かに絶賛全身を噛まれているところなので、

それどころではないのだろうが、そもそもそんなことは、この男にとって詮無きことである。

 

「 釣れないわねぇ。そんなに決闘がお好きなの。

なら、これはどうかしら? 」

 

 弓を天高く引き、黒い矢が放たれると、それは大気中の闇を取り込み巨大化して、鏃の群れとなって振り注ぐ。

黒鉄の雨は、甲冑の装甲を貫き、またたく間に串刺しにせしめる。

それでも、苦悶の声一つとして挙げない。

血が流れようが動じない。

 

「 これでも倒れないのね。

じゃあ、これでおしまいにしましょう! 」

 

 彼女の霊圧が急速に高まっていくのを感じる。副隊長レベルのものから、隊長格程にまで。なるほど意図して抑えて誤魔化していたか。

魔女と違って彼女の獲物はドラゴンだけに絞られない。

だがそのまま自分の霊圧を剥き出しにしておけば、それらは忽ち一目散に逃げ出す。

確実に仕留める為に普段は抑えるという発想に至ったか。

 

 その闇に蠢く衣服が、恥部をギリギリ隠すまでに生地を縮小し、対象的に弓が巨大化。

もちろん矢もそれに見合うサイズのものが引かれる。

あんなもの喰らえば、ひとたまりもない。

そう、虚も含めた、ただの悪霊であれば。

 

「 こりゃ勝負ありかい? 」

 

しかし、こんな状況下でも、この剣の鬼が考えているであろうことはただ一つ。

 

ただ、目の前のアレを斬ること。それのみ。

ガシャッという音を鳴らして地面になにか細いものが落とされたのが見える。

なるほど、彼女は本気で刃を振るうに値するわけか。

 

「 おい、なんであいつ、刀を片方だけ捨てたんだい? 」

 

「 まだ諦めていないということだ。いや、その選択すらないのだろう。剣の道に生きるあの男には。 」

 

 自由になった左腕が、残ったもう片方の柄を握る。

二刀流時よりも、刀の威力が増す。

当然のことだが、マルティノスには、それが良く分かっていないようだ。

戦い慣れていない。そして己の力の過信は、いつだって敗北の呼び水となる。

それを知らないようで何より。やはりこちらでも、人間は愚かな生き物のようだ。

 

「 あら?武器かたっぽ捨てていいのかしら?持ってた方がよろしくなくて? 」

 

「 構わん。 」

 

「 そう。 」

 

 かくて放たれる漆黒の矢。

まっすぐに飛び、今にも大剣鬼に突き刺さらんと迫る。

が、それが彼の胴を貫くことはなかった。

 

 

 彼女の胴ごと、上下半身と弓を持っていた腕とで三等分になってしまったからだ。

なにが起こったのかわからないという驚愕の表情を浮かべて、麗しき狩人は地面に倒れる。

なんということだ。いい女のする顔じゃないな。

 

「 なんだい?一体なにをしたんだい?あのサムライは。 」

 

「 なにも。ただ斬って、その衝撃波が飛んだだけのこと。極まった、いや、なおも高まる剣という人の編み出した術技が、鬼神にも通ずる。それだけのことだ。

そして、やっているのが狩り(遊び)戦い(殺し合い)かの意識の違いでもある。 」

 

 狩人は動かない。先ほどの一撃が予想以上に効いていたらしい。

勝負ありと悟った大剣鬼は、地に捨てた刀を拾い、それらを鞘に納めた。

 

「 お疲れ。戻って休め。 」

 

 大剣鬼を妖刀の中に戻すと、オレは横たわったマルティノスをドレイク氏と同じように形代に入れた。

 

 

「 アンタはいい女がどうのこうのと言っていたが、オレには点でよくわからん。

だが分かるのは、オレにとって良い女とは・・・ 」

 

「 賢しく洒落た奴のことを云う。 」

 

 

「 ・・・ねぇ。 」

 

「 ん?あぁ、そういえばお前たちのことを忘れていたよ。 」

 

 声の主は、あの淑女の連れだった。

 

「 お前たちも、殺る? 」

 

「 遠慮するわ。こんなんじゃ、動きづらい上、そもそも乗り気じゃなかったもの。 」

 

「 じゃあ、無理やり行かされたのか? 」

 

「 そう、アーサー王にね。あんなんだとは夢にも思わなかった。

我が国の出の騎士たちも浮かばれないわ。 」

 

「 奴はなにを企てているんだ? 」

 

「 知り得る限りなら、教えてあげる。

その前に・・・ 」

 

「 その前に? 」

 

「 その紙に中に、私たちもいれてくださらない? 」

 

 懐から、形代をもう四枚取り出した。




 大剣鬼の正体は直接描きはしませんが、多分わかる人にはわかると思います。

 2026/04/24 一部、以前に執筆した内容と食い違っている箇所があったので、修整しました。
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