攻撃ヒットの確率計算とか分からないから、ダメージでのデメリット分かっても戦闘かけないっていうね。
だから勝手に設定できる拠点開発用資材を追加したのだぁ!
・資材
資材の一覧を睨みながら、次に行う行動を決めてAIに指示を出す事にする。
「気温が高すぎて無駄に水を消費してしまいそうだよな…ボットポットを起動して作業させるか」
《了、作業ロボット*4起動します》
船体の両側面から50cm代の作業ロボットが発進する。4機のロボット達はプログラムされた作業内容に則って、新たな拠点を作成する。
《拠点タイプOF型、最小サイズの構築開始………推定完了時間はおよそ3サイクル》
「先に穴の空いた貨物室を……そうだな、穴の空いた部分を切り取って拠点と繋げようか」
宇宙船としては役に立たなくなってしまうが、手持ちの資源が乏しい上に惑星脱出の要である
「|開拓拠点(ベース)の移築なんてやってるくらいだ。案外、救助が来る方が早いかもな」
弱気になっても仕方がないので、そう軽口を叩きながらエネルギー残量に視線を向ける。
「発電機がいるな…幸い太陽、恒星かは判断できないが光源はあるしソーラーで良いか」
一応、開拓道具の中には原始的な燃料発電機もあるが、大した量の燃料が積んである訳もなく現在は緊急用に温存する事にする。ようはタービンが回転すれば良いので、少し弄れば別の発電機に改造出来る。まぁ、元々の状態からすれば効率は大分落ちるが。
「放って置いてもソーラー発電の設置はタスク*5に入っている……少し休むか」
快眠は求められはしないが、最低限の居住スペースに入って椅子を変形させたベットに横たわる。
「何かあったら起こしてくれ」
《了》
瞼を下ろして光が遮られ、視界が闇に覆われる。如何に人類の強化種であるハイヒューマンといえども、大気圏突入に負った疲労は確かに蓄積されていた。
side‐???
「市長、空の異変デスが…」
「あら、マルボロさん…異変なんて穏やかじゃないわね」
貴重な木材を惜しみなく使用された豪華な一室で、2人の人類種が言葉を交わしている。部屋の奥、机上の書類を一人捌きながら木製の椅子に腰掛けた女性は来客に笑顔を湛えている。
「市長は部屋に缶詰だから、気が付かなかったかも知れないガネ。空から何かがこの惑星、ノルヴァ17に漂着した様なのダヨ」
白衣を纏った機械の身体から流れる男性の声は、抑えきれない興奮を取り繕ったかのような抑揚を感じさせる。
ブレイン族は感情が読み辛い事で有名だが、ここまで分かりやすい感情の発露を見せるのは珍しい。
「それは…隕石の様な?」
「ム、確かに隕石の可能性を否定出来ない。ルーター*6を調査に出すことを進言すル」
「隕石は珍しいが、そこまでのことなの?」
男は横行にヘッドパーツを左右に振ると、小馬鹿にしたように語り出した。
「いいカネ…確かに隕石の可能性を否定出来ないとは言ったガ、それが隕石であると確定した訳では無いノダ」
「では他の可能性を提示して欲しいのですが…」
「おお、ソウデアッタ。市長は議題を処理する能力には秀でていても可能性の模索は専門外でしたナ」
コポポ。脳が納められたカプセルが音を立てた。
「なに簡単な事です。あの漂着物は人工的な物の可能性が高い…実際に視認した者の話では、隕石と呼ぶには少々形が整い過ぎているとカ」
「人工物…テンタクル*7の物か?」
「現在の情報からはなんトモ」
「…よろしい、ルーターへの調査指示を許可します。それから長期間の拘束が予想されます…燃料を初め活動に必要な物資を手配するように」
「ほう…分かりました市長」
恭しく一礼を披露すると、ブレイン族*8の男はその場を振り返り部屋を後にした。
「これが希望の一欠片となれば良いのですが…」
都市の管理者として生を受けたエレメント族*9の市長は、この一件が事態を好転させるのを期待していた。
店側が発送の手続きをしていないようで、届かねぇ!!!