ただ痛いのは嫌だけド!戦いの痛みは大好きだから、拳で語るアルネ! 作:NO NAMEz
頻度と時期は....今の所、不明ですが....なんとかなるなる!多分!
ΘΘΘΘΘΘΘΘΘΘΘ!!
「だぁりゃっ―――――――!!」
紅花と
彼女たちの攻防一体に見える戦況も、動きを見せ始めていた。
優位なのは、やはり黄金鹿。
蹄を鳴らし、超速で突進攻撃を仕掛けるだけで紅花は自衛で手一杯となり、
彼女のHPは攻撃をガードした時の削りダメージでジリジリと削られていく・・・・・・。
ΘΘΘΘ―――――――・・・・・・。
(背中を向けて止まった―――!振り向くまでは一瞬――――!!)
「――――――いけるカッ―――!【渾身げ――――――うくぅっ!?」
こうして時折、攻撃を受け流し黄金鹿の背後からスキルでの攻撃を試みるも、
黄金鹿は本能で攻撃を感知して後ろ蹴りで迎撃をしてくる。
紅花にとっては、攻めも守りも堅牢なこのモンスターに対して、既に嫌気が差し始めていた。
「めんっ―――――どくさいアルナッ――――――!!」
ΘΘΘΘΘΘΘΘΘΘ!!!
憤慨気味に声を上げるも、現状打つ手を思いつかない紅花。
インベントリやイズの方に目を向けようものなら、黄金鹿は確実にその隙を突いてくる。
しかし、攻撃を受け身・防御無しに直撃しようものなら、確実に死を迎えるだろう。
「ふぅ――――はぁ―――――!!」
息を切らせて、黄金鹿を睨む。
そうしていると再び黄金鹿は、カカッカッカと蹄を鳴らす・・・。
「またアルカ・・・・・・」
ΘΘΘΘΘΘΘΘΘΘΘΘΘΘΘΘ!!
黄金鹿が大きく嘶きを上げ、すぐさま頭を低くし、攻撃の態勢を取る・・・・・・、
そしてまた一瞬駆け出したような影が見え、目の前から黄金鹿の姿が消える。
それに紅花は―――――
「流石に単調すぎるアル―――――!!【
と、言って棍を斜めに構え迎撃の姿勢を取る。
同じ動きを同じように防御していた彼女は既に、突進のタイミングを見切っていたのだ。
(コイツが蹄を鳴らしてから突進までの時間は、おおよそ3秒・・・!)
ΘΘΘΘΘ―――!ΘΘΘΘΘΘΘΘΘΘ―――――!!
「このタイミングで、ガードすれば――――――――――――――!?」
瞬きをした紅花は驚きのあまり、身体を硬直させてしまった。
何故なら、黄金鹿の突進が、黄金のツノが目の前まで迫ってきていないからだ。
繰り返し行ってきた動作故に身体で覚えた彼女に間違いはなく、
確かにこれまでの突進は確かに3秒だった、しかし――――――――。
「――――――――っぁ」
それは、あくまでも突進攻撃であればの事。
"突進以外の攻撃はしてこない" "光の速さで動けるが故に突進攻撃が最大の攻撃"
ここまで同じ動作を繰り返していたからこその、先入観。
そんな油断が災いした彼女の腹部からは血のようなモノと、黄金のツノ、その一部が突き出ている
「――――ぐうっ!――――そう――――カ――――!」
自分のHPがみるみる減っていくのを目の当たりにしながら、ようやく紅花は気付いた。
その光のような速度故に全て攻撃に予備動作が存在し、それらは蹄の音で判別ができる。
突進ならカッカッカと蹄を鳴らし、
今回の様に相手の背後へ回り込んでツノで突き上げる攻撃をする際はカカッカッカと蹄を鳴らす。
それを理解し思い返すと、随分と分かり易い予備動作じゃないカと紅花は苦笑した。
「思ぇ、ば―――最初の、打ち合い―――アレで―――――臆病風に―――――――」
ΘΘΘΘ―――、ΘΘΘΘΘΘΘ―――。
「あ"ぅっ・・・・・・」
死にゆく存在に興味を無くし、黄金の鹿はツノを振るって、貫いた獲物を振り落とす。
そうして地に落ちた紅花から少しずつ広がっていく赤い液体が旗袍に染み付いていく......
いよいよHP尽き、消滅する・・・ここに残されるイズに心の中で謝罪をし目を閉じる――――
「えーいっ!!」
かに思えた時、イズが遮蔽から飛び出し、爆弾を投げる。
ボフンッという音を立てて爆発し、紅花周辺が煙で包まれた。
ΘΘΘΘΘΘΘΘΘΘΘΘ―――――!!?
黄金の鹿も、突然の爆発と煙に身体を硬直させ驚きの声を上げる。
その隙にイズは紅花の元へと全力で走り、矢継ぎ早に蘇生ポーションを飲ませる。
「ホンファちゃん!大丈夫っ!?無事!??」
その声を聞き、紅花は目を開け驚く。
「イズっ!?
「私、気付いたのっ!モンスターの弱点、付け入る隙を!!」
それを聞いた紅花は、確認の為に自分が行き着いた事と同じかを問いかける。
「それって、攻撃前の蹄を鳴らす音の事アルカ?それならあんまり判断が――――」
「それも含めた推測だけど、また別よっ!」
そう言ってイズは紅花の手を引き、起こす。
「詳しく聞いてる暇はないネ!手早く話すアル!!」
「よく聞いてっ!ソレは――――――」
ΘΘΘΘΘΘΘΘΘΘΘΘΘΘ!!
状況を解した黄金の鹿は、ツノと身体を大きく振るって煙を払った。
そして仕留めた筈の獲物が立ち上がっているのを見て、首を傾げるが直ぐに理解する。
先程まで遮蔽物に隠れていた獲物が、何かしたのだと。
θθθθ――――ΘΘΘΘΘΘΘΘΘΘ―――――!!!
すると、それに怒りの嘶きを上げ、すぐさま攻撃態勢に入った。
黄金鹿は、蹄をカッカッカと鳴らす。
それは突進の予備動作であった。(...1秒)
眼光が光らせ、狙うは水色の毛が生えた獲物。(...2秒)
そして三度黄金鹿が、消える(...3秒)
「今よっ!ホンファちゃん!!!」
「
そう言って紅花が身体の重心を片足に集中させて地面を踏む。
するとドゴンという爆発音にも似た衝撃が地へ響く。
ΘΘΘΘ――――ッ!!?
地面から響く衝撃と地を踏みしめる音に驚いた黄金鹿は何が起きたか理解できず、
驚声を上げ、二人の目前で再び立ち止まってしまった。
「やっぱり――!」
「
ΘΘッ!!
短く嘶き、即座に迎撃として前足上げて攻撃しようとする黄金鹿だったが....
「遅いアル!!―――――【
ΘΘ――?!ΘΘΘΘ――――??!
黄金鹿の首に凄まじい鈍痛。
それは紅花が、黄金鹿の首目掛けて拳を振り上げた事による痛みであった。
その衝撃で体勢を崩した黄金鹿が、勢いのまま後ろへ倒れるのを見た紅花は、すかさず追撃に出た。
獲物の接近を察知した黄金の鹿は急ぎ立ち上がるも、
その身体は、フラつき、足が覚束ず、視界も定まらない・・・。
ΘΘ.....ΘΘΘ―――?
「トドメ―――行くアル!【
紅花が【狂戦士・壱】を発動し、黄金鹿撃破の最終工程を整える。
イズが先ほど蘇生ポーションのみで回復ポーションを使わなかったのは、
こうして彼女のHPをスキル発動ギリギリに調整する為であった。
そして最大限火力を上げた紅花は―――――――
「さっきの、最高の痛みの礼アル―――――!!万倍返しネ―――――――!!!
ΘΘ..ΘΘΘ―――ッ?!
「【
ΘΘΘΘΘΘΘ―――――ッ??!!!
【赫腕熊の心】を装備する事でのみ発動できる複数のアクティブスキル。
その全てを、出し切きった紅花渾身のスキルコンボ。
それを受けた黄金の鹿は、最初に出現した池の中心部まで吹っ飛び、転がっていく。
「凄いわ!ホンファちゃん!!今のってアレよね!拳法のヤツ!!」
「落ち着くネ、イズ・・・・・抱き着くのは止めるアル・・・・・・」
興奮気味に抱き着いてくるイズを宥め、落ち着かせる紅花。
そんなやりとり中、多大なダメージを受けて倒れ伏した黄金の鹿に動きがあった。
ΘΘ・・・・・・――――ΘΘΘ――――・・・・・・・・。
よろめきながらも、立ち上がった
「うわっ、まだ立つアルカ・・・・・・!」
「けど、流石にアレだけ攻撃を受けたのよ!もうどんな攻撃でも倒せる筈よ!」
驚愕なタフさだが、イズの言う通りで既に黄金の鹿のHPは尽きており攻撃は仕掛けてこない。
暫く様子を見ていると、黄金の鹿が遠吠えのような声を上げた。
ここまでで一度も聞いていない遠吠えに身構える二人だが、それは攻撃の為の遠吠えではなかった。
ΘΘΘΘΘΘ..............。
ズブズブと黄金の鹿が池へと沈んで消えていく.....。
どうやらこれ以上、彼女に戦う意志はないようで先の遠吠えは撤退の合図だったらしい。
それを暫く眺めていると黄金の鹿の身体は、完全に池へと沈み見えなくなった。
『レベルが18に上がりました』
「・・・・・・終わった?」
レベルアップの通知と共に、紅花達が入ってきた場所と同じ場所に魔法陣が再展開され、
長かったボス戦のクリアを実感として知らせてくれる。
「終わったー!!私達の勝ちよ、ホンファちゃーん!!」
「つ、疲れたアル・・・・・・」
歓喜して跳びはねるイズと、疲労からその場に倒れる紅花。
二人して今回の戦闘に関する感想を話し合っていると、大量の通知が開かれた。
『アクティブスキル【背身撃】を習得しました』
『アクティブスキル【陰陽転換】を習得しました』
『パッシブスキル【爆弾投擲技術・初級】を習得しました』
『パッシブスキル【拳法家】を習得しました』
『アクティブスキル【渾身撃】が進化しました』
『アクティブスキル【狂戦士・壱】が進化しました』
『パッシブスキル【壊の構え】が進化しました』
「いや、多い多イ!見てる余裕ないアル!!」
多すぎるスキル習得・進化の通知を見た紅花は、条件反射的に内容を確認する事なく
一括タスクキルをして通知を消火した。
「何か色々出てたわね~、確認しなくてよかったの?」
「いや、今日はもうさっさと宿屋に帰ってログアウトするアル・・・・・・疲労困憊ネ・・・・・・」
そう言うと紅花は、黄金の鹿と同じようにヨロヨロと立ち上がり魔法陣の方へ歩いていった。
「・・・・・・・・・お疲れさま、紅花ちゃん」
その後ろ姿を見て、イズはひっそりと労いの言葉を掛けるのだった。
「んー....何か、ワタシに言ったカ~?」
「何でもないわよ~♪帰りましょっ♪」
そう言うと振り返って首を傾げる紅花の手を取り、イズは"月女神の水辺"を後にした。
その後、紅花はイズと別れ...宿屋に戻るや否や、倒れるようにログアウトするのだった.....。
その日のNWO掲示板にて―――
【NWO】中華娘ちゃんのアレと、北の森にて謎の爆発とキノコ雲が発生【情報求ム】
14.名前:名無しの盾使い
レベル上げ中の俺、北の森にて謎の爆発音とキノコ雲を目撃する。
15.名前:名無しの斧使い
何故、突然爆発・・・?あの辺って爆弾系のモブ沸いたっけ。
16.名前:名無しの槍使い
爆弾テントウとかは記憶にあるけど、あんな規模の爆発は、わっかんねぇや。
爆弾テントウのユニークとかいんのかな?
17.名前:名無しの双剣使い
もしかしたら件の中華娘ちゃんが関係してるのでは?
18.名前:名無しの盾使い
ありえそだなー・・・今日町で見かけた時、既に初心者装備じゃなくなってたし・・・・・。
何か、赤と黒の旗袍になってた。
19.名前:名無しの双剣使い
マ??次見掛けたら声掛けてみよっかな。
20.名前:名無しの魔法使い
別にいいけど、セクハラ認定して通報ボタン押すから宜しく。
21.名前:名無しの双剣使い
YES中華娘NOタッチ
22.名前:名無しの槍使い
偉い。
23.名前:名無しの斧使い
偉い。
24.名前:名無しの盾使い
偉い
25.名前:名無しの大剣使い
偉い
26.名前:名無しの双剣使い
自己顕示欲高まってキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
第一回イベント開始まで――――あと4日。
漸く(?)消化できた拳法要素や、習得・進化したスキルの詳細は次の機会に。
.余談.
何の因果か、夜勤帰りに鹿を見ました。トラでも熊でもないよ()
1人で水どう遊びしてたら、そのままどこかへ駆けていきました...。
ここで書いても伝わる事じゃないですが、事故とかに気を付けなよー。