善意の剥製   作:タロットゼロ

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Diplomat / 外交官

ハイツアライアンスのラウンジには、夕食後の静かな空気が残っていた。

テーブルの上には片付けきれていないマグカップ。

誰かが途中まで読んでいた教材。

ソファに投げ出されたヒーロー雑誌。

その穏やかさを切り裂いたのは、壁掛けテレビから流れた、あまりにも柔らかな女の声だった。

『……あら、そういえば』

画面の中。

花々に囲まれた白い庭園で、バロネス・エインズワースは微笑んでいた。

陽光を受けた紅茶の琥珀色が揺れる。

『雄英高校さんには、一度は義務を放棄して逃げ出しておきながら、平然と戻られた……何とお呼びすればいいのかしら、厚顔無恥な方がおられるとか』

困ったように頬へ指先を添える。

その仕草ひとつが、まるで上流階級の冗談めいている。

だが言葉だけが、刃のように鋭かった。

『一度裏切る方は、二度目もあれば三度目も……。裏切りを重ねるたびに、その手法も悪辣さを増していくものですわ』

ラウンジの空気が止まる。

『そんな方が、未来のヒーローを育てる学び舎に紛れ込んでいるなんて……日本の治安の先行きが、心から心配です』

カップが皿へ戻る、小さな音。

その瞬間だった。

「——ふざけんなッ!!」

爆豪勝己の怒号が部屋を震わせた。

掌から弾けた火花が床へ散り、ソファ脇のクッションが吹き飛ぶ。

「どの口で言ってやがる……ッ!」

テレビを睨む目は、今にも画面ごと焼き尽くしそうだった。

その隣で、

「……っ」

麗日お茶子が両手を膝の上で握りしめる。

ぽたり、と涙が落ちた。

一粒。

二粒。

「……デクくんが……」

声が震える。

「……デクくんが、どんな思いで……一人で外に……」

言葉にならない。

喉の奥で詰まり、肩だけが小さく震えた。

飯田天哉は立ったまま動けなかった。

眼鏡の位置を直すことすら忘れ、

強く噛み締めた唇の端から赤いものが滲む。

拳は白くなるほど固い。

——あの時。

誰よりも自分が追うべきだった。

学級委員長として。

友として。

なのに。

その苦悩ごと、

今この女は「裏切り」の一言で踏み潰した。

「……っ!」

切島鋭児郎の拳がテーブルへ叩き込まれる。

凄まじい音。

木目にひびが走る。

「ふざけんなよ……!」

喉が裂けそうな声だった。

「アイツが、何を背負ってたか……何守ろうとしてたか……!」

最後まで言えなかった。

怒りが強すぎて、声が潰れる。

轟焦凍だけは座ったままだった。

だが右半身から、白い冷気が静かに立ち昇っている。

目を閉じ、

何も言わない。

言えば、感情が制御できなくなるとわかっていた。

テレビの中では、

才子が変わらぬ微笑みで次の質問に答えている。

まるで今、自分が誰かの心を抉ったことなど最初から存在しないかのように。

 

公安委員会庁舎の最上階。

重厚な木製の扉に囲まれた執務室で、

怒号が空気そのものを震わせた。

「——もう耐えられんッ!!」

机を叩いた衝撃で、書類の束が跳ねた。

湯気の立つまま放置されたコーヒーカップが倒れかけ、

慌てて秘書官が手を伸ばす。

公安委員長の顔は怒りで赤く染まり、

額には太い血管が浮いていた。

正面の大型モニターには、

またしてもあの女が映っている。

白いワンピース姿で、小学校の校庭に立ち、

整列した児童一人ひとりへ穏やかに視線を向けている。

その横には、

新設図書室寄贈の横断幕。

画面下には速報。

【バロネス・エインズワース、福岡市内の児童施設へ一億円寄付】

「嫌がらせにも程がある……!」

委員長は拳を握り潰すように震わせた。

「外務省に叩き込め! 今すぐだ! ペルソナ・ノン・グラータを発動させろ! あの女を今すぐ国外へ叩き出せ!」

 

 

 

対面に立つ外務省担当官は、

資料を抱えたまま眉ひとつ動かさなかった。

「無理です」

その一言が、

さらに委員長の顔色を変える。

「何だと!?」

「彼女は犯罪者ではありません」

静かな声だった。

むしろ、

感情を排したぶんだけ残酷だった。

「テレビであれだけ雄英を中傷し、ヒーロー制度を揺さぶっている!」

「中傷ではありません」

担当官は淡々と資料を開く。

「発言内容はすべて公知の事実に基づいています。エンデヴァー氏の家庭問題、緑谷出久君の一時離脱、雄英の危機管理体制への世論——いずれも既報です」

「だがあの言い方は!」

「英国貴族として“懸念”を述べているだけです」

一拍置く。

「国際的にはそう解釈されます」

部長の呼吸が荒くなる。

モニターの中では、

才子が児童に本を手渡していた。

しゃがみ込み、

目線を合わせ、

何かを囁く。

そのたび子どもたちが笑う。

「寄付金はどうだ……!」

部長は低く吐き出した。

「資金源は明らかに不自然だ。あの規模の金がどこから——」

「エインズワース卿の遺産相続記録は完全です」

担当官が次の書類を差し出す。

「加えて英国側企業の後援契約。すべて合法」

「AFOとの繋がりは——!」

「証拠がありません」

その一言で、

部長の拳が止まった。

「資金洗浄の決定的証拠がない限り、彼女は単なる篤志家です」

冷たい声が続く。

「そんな人物を追放すれば、日本はどう報じられると思います?」

沈黙。

担当官は言葉を選ばない。

「“孤児に寄付する貴族を、私怨で追放した国”です」

執務室の空気が重く沈んだ。

モニターでは、

今度は地方の孤児院。

新しい遊具の前で、

彼女が施設長と握手している。

拍手。

笑顔。

感謝の声。

完璧だった。

どこにも瑕疵がない。

どこを切り取っても、

慈善家以外の何者にも見えない。

委員長は椅子へ崩れ落ちた。

深く息を吐く。

「……分かっているんだ」

誰へともなく呟く。

「我々がルールで動く組織だと、あの女は知っている」

窓の外、

遠くの大型ビジョンにも同じ映像。

街頭ニュース。

柔らかな音楽。

慈愛に満ちた微笑。

「かつて九歳の少女を追い詰める事に使った制度……」

かすれた声になる。

「今度はその制度で、こちらが閉じ込められている」

担当官も何も言わない。

返す言葉がないからではない。

同じことを思っていたからだ。

犯罪を犯さない。

暴力も振るわない。

ただ正しい言葉だけを選び、

人々に金を与え、

感謝され、

支持される。

そのうえで、

確実にヒーロー社会の足場だけを削っていく。

モニターの中で、

才子が記者へ微笑んだ。

その角度まで完璧だった。

委員長は視線を逸らせなかった。

「……これほど恐ろしいヴィランが」

乾いた声が落ちる。

「かつて、いたか」

誰も答えなかった。

 

外務省・緊急執務室。

深夜にもかかわらず照明は落ちず、

大型モニターには複数の空域データが並んでいた。

未承認飛行。

米軍識別コード。

接近速度。

外務、防衛、公安——各部署からの回線が交錯し、

机上の端末は絶えず通知音を鳴らしている。

そのただ中で、

一本の専用回線だけが異様な静けさを持って鳴った。

担当官が受話器を取る。

名乗るより早く、

澄んだ声が流れ込んだ。

『……あら、夜分に失礼いたしますわ』

その声音に、

背筋へ冷たいものが走る。

ノイズ一つない。

呼吸すら乱れない。

テレビ越しに何度も耳にした、

あの完璧な声だった。

『バロネス・エインズワースです』

担当官の指先に汗が滲む。

「……何か、ご用件でしょうか」

『ええ。少し驚きましたの』

軽い。

まるで、

夜更けの天気の話でも始めるように。

『アメリカのスターアンドストライプ氏が、正規の要請も待たずにこちらの領空へ向かっているとの報告を受けました』

執務室の空気が凍る。

隣席の職員が顔を上げた。

まだ正式共有前。

外務省内でも限られた者しか把握していない情報。

それを、

なぜ彼女が知っている。

『個人の英雄的蛮勇として勝手にやってきて、勝手に散る分には……』

ほんのわずか、

言葉の間が置かれる。

『それは彼女の自由。“仕方のないこと”かもしれませんわね』

担当官は喉を鳴らした。

冷房が効いているのに背中へ汗が落ちる。

『ですが——』

声が変わらない。

だから余計に重い。

『もし日本政府が彼女を公式に受け入れ、自衛隊やヒーローを動員して正式に援護するとなると、お話は変わってまいりますわ』

モニターでは、

赤い航跡が日本近海へ伸びていく。

『それは国際法を無視した軍事介入の容認』

静かだった。

しかし一語ずつが、

机の上へ重石のように置かれていく。

『ひいては、国際社会の秩序への反逆——そう見なされても仕方ありませんわね』

「バ、バロネス……我々はまだ何も決定して——」

『あら、そうですの?』

やわらかい笑い。

だが温度はない。

『ならば安心いたしました』

その一言で、

むしろ逃げ場が消える。

『ただ——わが英国をはじめ、各国外交団は注視しておりますの』

担当官は言葉を失った。

『“法を守れ”と私に説いたこの国が』

一拍。

『自国の危急に際して、真っ先に国際ルールを破り捨てるのかどうかを』

沈黙。

返答できない。

できるはずがない。

この論理のどこにも、

直接の脅迫はない。

なのに、

すべてが脅迫だった。

『失礼いたしますわ』

通信が切れる。

短い電子音。

担当官は受話器を握ったまま、

数秒動けなかった。

「……公安へ」

ようやく声を絞り出す。

回線接続。

数秒後、

公安部長の低い声。

『どうした』

「部長……ダメです」

喉が乾いていた。

「完全に先手を打たれました」

『何だと』

「彼女、スターの機体位置からフライトプランまで把握しています」

向こうで舌打ち。

「もしこちらが公式援護に入れば——」

言葉を飲む。

だが言うしかない。

「即座に“日本の国際法違反”として世界へ発信する構えです」

受話器越しに、

鈍い音がした。

机を殴ったのだとわかる。

『……クソったれが』

低く、

押し殺した怒声。

『あの女……スターを孤独な戦死に追い込むつもりか』

返す言葉がない。

窓の外では、

東京の夜景が何事もないように輝いている。

同じ頃。

都内高層ホテル最上階。

スイートルームの窓辺で、

真白才子は静かに空を見上げていた。

カーテン越しの夜空。

まだ何も見えない。

だが、

その向こうに、

世界最強のヒーローがいる。

紅茶の湯気が細く昇る。

「……来るのね」

独り言のように落ちた声。

感情は薄い。

期待も憎悪も、

ほとんど見えない。

ただ、

観察する目だけがある。

「正義はいつも」

グラス越しの夜景に、

自分の顔が淡く映る。

「歓迎されると思っている」

その指先が、

窓枠へそっと触れた。

遠い海の向こう。

まだ見えぬ戦場へ向けるように。

「だから——境界を越える」

海上。

夜明け前の空はまだ群青色を残し、

巨大な機影だけが薄明の中を一直線に進んでいた。

アメリカ空軍の護衛編隊。

その先頭、

機体上部に立つひとつの影。

風を正面から受けながら、

は腕を組んで前方を見据えていた。

雲の層の向こうに、

日本列島がまだ遠い。

だが距離より先に、

通信が届く。

ヘルメット内に短い電子音。

『こちら日本政府対外連絡回線。スターアンドストライプ、応答願います』

「聞こえてる」

即答。

声に迷いはない。

『先に通達する。現時点で日本政府は、あなたへの公式援護を提供できない』

風の音だけが一瞬強くなる。

護衛機のパイロットたちも息を呑んだ。

スターは眉ひとつ動かさない。

「理由は」

短い問い。

数秒の沈黙。

その沈黙自体が答えだった。

『外交上の問題が発生している』

「外交?」

『英国側から正式な異議が入った』

その瞬間、

スターの視線がわずかに鋭くなる。

『無承認入国、領空接近、軍事的単独行動——日本政府が公式支援を行えば、国際法上の問題として扱われる可能性がある』

言葉の端々に、

現場担当の苦さが滲んでいた。

『自衛隊もヒーローも、表立った援護は不可能だ』

スターは数秒黙った。

怒りではない。

計算だった。

状況の形を、

頭の中で組み替えている。

「……政治か」

その一言だけ。

だがその低さに、

通信担当が返答を失う。

『理解いただきたい』

「理解はしてる」

即答。

冷えている。

『だが——』

スターは視線を海へ落とした。

夜明け前の海面は黒く、

境界が曖昧だった。

「それでも私は行く」

護衛編隊の速度は落ちない。

『スター——』

「最初から許可を取りに来たんじゃない」

その声は、

静かだが揺るがない。

「助けが来ないなら、それでいい」

そこで初めて、

ほんのわずかに口元が動く。

笑ったというより、

戦う前の確認だった。

「一人で十分だ」

通信が切れる。

機内の空気が張る。

護衛機パイロットの一人が思わず呟いた。

『……本当に単独で行くのか』

返答はない。

ただスターは、

正面の空を見続ける。

その時だった。

わずかな違和感。

空気が違う。

海の色が変わる。

経験が警鐘を鳴らす。

何かがいる。

まだ視認できない。

だが、

これは偶然ではない。

彼女は目を細めた。

「……おかしいな」

風の中へ落ちる独り言。

「歓迎されないのは慣れてる」

だが、

今回は違う。

あまりに整いすぎている。

到着前。

援護停止。

外交圧力。

全てが、

まるで誰かが一手先に並べたようだった。

スターはゆっくりと空の先を見る。

「誰かが盤面を触ってる」

その直後。

前方海域。

雲の裂け目の下で、

何か巨大な影が動いた。

海面が盛り上がる。

護衛機が一斉に警告音を鳴らす。

『前方反応!』

『高エネルギー反応確認!』

スターの目が完全に戦闘の色へ変わる。

そして、

遠く東京。

高層ホテル最上階。

窓辺で紅茶を持つの教え子——バロネス・エインズワースこと真白才子は、

夜明けの空に細い視線を向けていた。

耳元の端末に短い報告。

『日本政府、公式援護停止を確認』

才子は小さく目を伏せる。

感情は薄い。

まるで予定表に印をつけるだけのように。

「そう」

カップを置く音だけが静かに響いた。

「これで、誰もあなたを守れない」

窓の向こう。

遠い空はまだ見えない。

だがその先で、

世界最強が罠へ踏み込んだことだけは、

正確に分かっていた。

 

海上。

空は完全に朝へ変わっていた。

砕けた雲の隙間から射す光が、

荒れ狂う海面を白く照らしている。

爆音。

衝撃。

海そのものが何度も持ち上がり、

押し潰され、

巨大な戦場へ変わっていた。

は息を整えながら空中で姿勢を立て直す。

制服の一部は裂け、

頬に細い傷。

だが目はまだ死んでいない。

前方。

黒く歪む人影。

その奥に、

もっと濃い何か——

の意志が透けて見える。

スターは短く息を吐いた。

「やっぱりそうか」

風が強い。

髪が後ろへ流れる。

「お前だけじゃない」

死柄木は答えない。

ただ異形の腕を増殖させながら迫る。

その圧力を前に、

スターは逆に目を細めた。

「なら——」

拳を握る。

「盤面を引いたのは別だ」

さきほど聞いた名前が脳裏をよぎる。

バロネス・エインズワース。

外交官。

英国。

援護停止。

進路漏洩。

すべてが一本につながる。

「戦場に立たず、国を縛るタイプか」

次の衝撃。

海が割れる。

スターは吹き飛ばされながらも体勢を崩さない。

護衛機はすでに離脱。

支援なし。

通信なし。

完全な単独。

だが、

その状況を理解した上で、

彼女はむしろ笑った。

「いい」

その笑みは乾いている。

しかし折れていない。

「そういう敵は嫌いじゃない」

死柄木の巨腕が再び迫る。

スターは正面から踏み込む。

「次に会うなら——」

拳がぶつかる。

轟音。

空気が裂ける。

「空じゃない」

さらに押し込む。

「顔を見て話す」

その瞬間、

死柄木の異形が爆発的に広がった。

視界を埋める黒。

圧倒的な破壊。

海上に巨大な衝撃波が走る。

──東京。

高層ホテル最上階。

静かなスイートルーム。

窓辺で報告を聞いていた真白才子は、

端末越しに一瞬だけ沈黙した。

『海上戦、最終局面』

淡々とした報告。

その声に、

彼女はただカップを置く。

白磁の触れ合う小さな音。

窓の外では、

朝の東京がすでに動き始めていた。

通勤車両。

交差点。

何も知らない都市の日常。

『スター側、生存反応減衰』

その言葉に、

才子は目を閉じる。

ほんの数秒。

祈るようにも見える。

だが、

祈ってはいない。

ただ区切りを置いただけ。

やがて目を開ける。

感情は薄い。

勝利の昂揚も、

復讐の快感もない。

ただ、

一つの工程が終わったという確認だけ。

「……さようなら」

窓の向こう。

遠い空へ。

誰にも届かない声で。

「アメリカナンバーワン」

それだけ言う。

端末を閉じる。

すぐに視線を室内へ戻した。

壁際では、

秘書が今日の資料を整えている。

午前十時。

都内介護老人ホーム慰問。

午後、

福祉財団との面会。

夕刻、

テレビ局収録。

才子はハンガーに掛けられた淡い色のジャケットへ手を伸ばした。

「車は何分後」

「十五分後です、バロネス」

「十分で十分ね」

鏡の前へ立つ。

乱れひとつない髪。

袖口を整える。

表情を切り替える。

さきほどまで海の向こうで一人の英雄が命を削っていたことなど、

この顔からは一切読めない。

「今日は何名?」

「入居者三十二名、取材クルー二社です」

「そう」

短く頷く。

「笑顔の多い方が安心なさるわ」

秘書が一瞬だけ目を伏せた。

才子は白手袋をはめる。

指先まで無駄がない。

完璧な動作。

「車椅子の導線は確認済み?」

「はい」

「段差は嫌われるもの」

その言い方だけが、

わずかに昔を思わせた。

けれど次の瞬間には消える。

扉が開く。

外には護衛。

朝の廊下。

才子は一度だけ振り返り、

まだ湯気の残る紅茶を見た。

もう冷め始めている。

「行きましょう」

そう言って歩き出す。

同じ朝。

遠い海ではまだ煙が上がっていた

 

 




今回はいつもより文字数少ないですがスターアンドストライプの退場という節目を1話の区切りとさせてもらいました


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才子の暗躍はもう少し続きます
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