ポ◯モン図鑑みたいな感じだと思ってください。
スタンド名:『アービー』
スタンド外見:メカメカしい雀蜂。
スタンド能力:蜂型スタンド。群体型でおよそ2千匹。『疲れ』を吸い取り針に変える。刺されると吸い取った分の『疲れ』を与える。吸い取れる量は一匹につき『1分間分の疲れ』。『疲れ』を大量に与えると人によるが怠くなり睡魔に襲われ動けなくなる。また4匹なら携帯一つは運べ、全員なら人一人運べる。
破壊力:E
スピード:B
射程距離:A
持続力:A
精密動作性:C
成長性:D
2005年 12月5日
この10年、模範囚を続けた桐生は無事仮釈放されたることになった。
それも点字達のおかげでもあり、克が作った部屋は自由に出入りできたため何不自由なく過ごせた。しかし不自由ないとはいえ、風間のおやっさんや錦山達の情報が手に入らないことが気になる。
流石の財団でも東城会という大きな組織に侵入することは難しく、情報も手に入りずらい。
桐生「お世話になりました」
門番「もう戻ってくるなよ…」
シンジの面会以来あれから誰も面会には来なかった。外で何かあったのは間違いない。
すると点字達が1つ分かったことがあると言ってきた。
東城会の金、100億が盗まれた。恐らく面会に来れなかったのはその事件が原因だろう。
桐生(100億を盗んだ犯人…恐らくは東城会の誰かなのは確かだ…しかし何のために…)
そう思いながら桐生は懐から取り出したのは1枚の手紙。宛名は風間新太郎。
桐生(おやっさん…)
手紙の内容は…
『10年…お前のいないこの10年で東城会はすっかり変わった。お前を迎えに行ってやることもできん。彰の事、由美の事、お前と会って話したい事が山ほどある。伝えなければならない事も…神室町に『スターダスト』という店がある。そこのオーナーをしている『一輝』という男に会ってくれ。話は通しておく。 風間新太郎』
神室町
10年ぶりに戻ってきたその町は変わらずネオンが光り輝き、喧騒が響き渡る。
桐生「ここも変わらないな…」
町を歩きながら懐かしみ、スターダストという店を探していると、誰かがぶつかってきた。
「いってぇ〜!おいおいおいおいおじさんよぉ…どこ見てんの〜?」
見るからにチンピラな若者が桐生にちょっかいをかけてきた。
桐生「あ?何言ってんだ。お前の方からぶつかってきたんだろ」
「おや〜?このおじさん怪我させたっていうのに責任転嫁ですか〜?みんな〜?どう思う〜?」
チンピラの声で仲間と思われる連中が集まってきた。
桐生(ふん、シャバに出た準備運動にはなるか…)
「さぁ痛い目見たくなかったら、お金ちょ〜だ」
グギッ!!
「ん?」
桐生に触れようとした瞬間、何かが折れるような音が聞こえた。チンピラが不思議に思い周りを見ると、仲間の顔が青ざめていた。
「よ…よっちゃん…手…」
「手…?」
チンピラが自分の手を見ると手が反対方向に曲がっていた。
「……い…いぎゃああああああああああ!!!?」
自分の状態に漸く気づいたチンピラは悲鳴を上げた。
桐生「(準備運動にもならなかったな…)おい」
「ひいぃい…!!?」
グギンッ…!!
桐生がチンピラに近づき折れた手を掴み元の位置に戻した。
「へ…?」
桐生「2度とちょっかいかけるなよ…次は本気で折っちまうかもしれねぇからな」
「は、はいぃいい…!!!」
『すみませんでした…!!!!』
チンピラ達が一斉に頭を下げて謝り、そそくさと逃げていった。すると誰かが後ろから声をかけてきた。
点字「帰ってきて早々絡まれるとは、ある意味才能ですね」
桐生「点字…何のようだ?」
点字「いえ、スターダストという店の場所がわかったので教えにきただけです」
桐生「そうか…それでどこだ?」
点字「天下一通りにあるホストクラブです。行けばすぐわかると思います」
桐生「そうか、すまねぇな」
点字「構いませんよ、これも仕事ですから。では…」
そう言ってどこかへと行ってしまった点字。
桐生(天下一通りか…)
桐生「ここか…」
言われた通り天下一通りを歩いていると派手な店があった。
目的の場所であるホストクラブ『スターダスト』にたどり着いた。
桐生(この中に、おやっさんが…)
「オイ!お前何してんだ!?」
いざ入ろうとした時、後ろから怒鳴り声が聞こえた。振り向くと茶髪でスーツを着たガタイのいい男がいた。身につけた装飾品からしてここのホストである事がわかる。
「店に何か用があるんですかねぇ…!?」
桐生「いきなりなんだお前?俺はここのオーナーの一輝に用があるんだ」
「わかってんだぞ?てめぇヤクザだろ…どこの組だ?嶋野組のやつだろ?俺らは誰の世話にもならねぇんだ!」
桐生「一体なんの話だ…俺は一輝に用があるだけだ。それに俺はカタギだ」
「ざけんなよゴラァ!!見てわかんだよッ!!どう見てもヤクザだろうがッ!!」
ホストが桐生の胸ぐらを掴みあげる。
「てめぇ何を企んでやがる?一輝さんに何しようってんだ!?」
桐生「おいおい俺は別に喧嘩しに来たわけじゃねぇんだよ」
ホストの手振り解く。
「舐めんなよゴラァ!!ヤクザって言えば何でも片付くと思ってじゃねぇぞ!!この街ではなぁ…ヤクザなんかの言いなりにならないで、自分の力で一生懸命生きてるヤツらも居るんだよ…少なくとも、一輝さんはそうやってのし上がったんだ!!てめぇらヤクザに一輝さんの邪魔はさせねぇ!!」
桐生(こいつは…何を言っても治りそうにないな…仕方ねぇ)
桐生は諦めて構える。様々な経験からこういう相手は拳で黙らせるのが1番だと。
桐生「ちょっと痛い目みてもらおうか…」
「上等だ!!俺はこの店を…命懸けで守るんだッ!!」
桐生「ッ!」
ホストの男が殴りかかるが桐生は手で受け止めるが、予想外の力に押され退いた。
桐生(ほう、ホストにしてはやるな…)
桐生はホストの実力を認めた。
「喰らえッ!!」
大振りの一撃が来るが、避けて懐に一発喰らわせた。
「がはっ!?」
桐生の重い拳を腹部に喰らい悶え後退りする。だがすぐに体勢を立て直し、攻撃に移る。
「オラァ!!デリャア!!」
右、左と拳を振るが桐生は受ける事なく躱しながらボディに攻撃する。流石に何発も喰らって限界に近い。しかしホストは諦めていない。
「この…!!(チッ!仕方ねぇ…使いたくなかったが…!!)『エイルストーム』!!」
桐生「何ッ!?」
突如、ホストの左腕に小型の盾が現れると、その盾を握りながら殴り、そこから突風が吹き荒れ桐生を吹き飛ばした。
桐生(今のは…!?)
「どうだ!!ヤクザ風情が!!これが俺の本当の力だ!!」
自分の拳による物だと豪語するが、桐生にはお見通しだ。何せ『見えている』のだから。
桐生(こいつもスタンド使いか…なら出し惜しみは無しだ…!)
桐生が向かってくるが、また『突風』が吹いてきた。
桐生(やはりな…あいつの盾から風が来ている…『風を生み出す能力』ということか…!!)
桐生は2度見ただけでホストの能力を見破った。見破ったのなら、やり方はいくらでもある。
桐生はジグザクに走り出した。そのせいでホストの盾の照準が合わず、能力が出せないようだ。
(チクショウ…!ちょこまかと…!!)
桐生(…『優しい』やつだ)
桐生がそう思うと同時に一気にホストに近づき、拳を向けるが盾でガードされた。
桐生「ハッ!!」
「ぐあッ!!?」
ガンッ!!
ガードしたが桐生の重い拳は流石に防ぎきれず、後ろに吹き飛び電柱にぶつかった。
「や…ろう…!!」
桐生「まだやるか?」
「当然だ!!俺はこの店を」
ガチャ!
「ああ…?」
左腕が動かず、後ろを見ると袖が幾つもの『手錠』となって電柱に繋がっていた。
「なんだこりゃ…!!?」
桐生「お前と同じく、似たような物を持ってるんでな…」
「なっ!!?テメェも…!!!」
「ユウヤ!何やってんだお前!?」
白いスーツに整った顔立ち。見るからにホストと言える存在だ。
「す、すんません一輝さん!このヤクザが…!」
桐生(この男が一輝か…)
一輝「…桐生一馬さんですね」
桐生「あぁ…お前が一輝だな?」
一輝「風間さんから話は伺っています。どうぞ中へ…」
ユウ「えっ!!?か、風間さんって…ってあれ?」
ユウヤは自分の袖が元に戻っていた。もう拘束することはない。
桐生「悪かったな」
桐生は漸くホストクラブ『スターダスト』へ足を踏み入れることができた。
『スターダスト』
星屑のように煌びやかな男達が女性に夢のようなひと時を約束する場…
神室町でも指折りのホストクラブ。オーナーである一輝の敏腕経営によって数年前にオープンしてからあっという間に神室町のホスト情勢を塗り替えたという逸話がある。
そんなホストクラブの店内が一望できるVIPルームに桐生は通されていた。
ユウ「スイマセンでした!!俺、てっきり…!!」
ユウヤが深々と頭を下げる。ヤクザと勘違いして大事な客人である桐生に襲いかかってしまったのだから。
一輝「いや、俺のミスだ…本当に、なんとお詫びすれば良いか…」
オーナーの一輝も頭を下げる。部下の失態を受け止め、詫びを入れる。
桐生「気にしないでくれ…それより一輝、お前風間の親っさんとはどういう関係なんだ?」
一輝「はい…ユウヤ、少し外してくれるか?」
ユウヤが言われた通りに席を外し、VIPルームには錦山と一輝の二人だけになる。
一輝「風間さんは、俺がこの店を開いた時からお世話になってる人です。みかじめ料も取らず、商売のイロハも分からなかった俺に色々と教えてくれたんです」
桐生「そうか…おやっさんが…」
一輝「そんな風間さんが先日店にいらっしゃったんです。大事な人を迎えたいからこの店を使わせて欲しいと。何か組の方には秘密ということで…」
桐生「…それで、おやっさんは?」
一輝「先程連絡をしたんですが、例の会長の件で身動きが取れないと…」
桐生「会長の件?何かあったのか?」
一輝「えぇ…東城会の三代目、世良会長が…殺されたんです」
桐生「何…!?」
一輝「昨日の深夜の事です。詳しくは分からないんですが、ニュースでもさっき…」
桐生「一体、何が起きてるんだ…?」
一輝「分かりません…ですが、堂島組長が亡くなって10年。今じゃ同じ東城会の組同士が、水面下で街の利権で食い争ってるんです」
堂島組長の殺人、100億の金、そして世良会長の死…ここ10年で、しかも東城会で起きてる。どうにも何かがあるのは間違いない。
桐生(色々と起こりすぎている…やはりこいつも関わっているのか…?)
桐生が取り出した堂島殺しの犯人の写真。それを見た一輝は驚いた表情をした。
一輝「桐生さん!この写真をどこで…!?」
桐生「ああ、ちとあるツテで手に入れた物だ。知ってるのか?」
一輝「こいつは…」
ガシャンッ!!
『!?』
一輝が答えようとした時、ガラスが割れる音が聞こえた。
「おい、オーナー出さんかい!」
下を覗き見るとそこにはスーツ姿の男達がユウヤに因縁を付けていた。
人数は6人。全員の胸元に光る代紋。どうやらヤクザのようだ。
桐生「何だアイツら?」
一輝「嶋野組の連中です。みかじめ目的の嫌がらせです。すみません桐生さん、すぐに戻りますので、ここでお待ちを!」
一輝はそう言うと階段を降りてユウヤ達の所へと向かう。
「なんや、ようやくオーナーさんのお出ましかい」
一輝「嶋野さんの所の方ですよね?」
普通ヤクザ相手は臆する者だが、一輝は決して臆せず堂々とした態度で向かい合う。ヤクザにナメられたら最後、死ぬまでみかじめ料を搾り取られてしまう。或いは、この世の最後となるか…
「まぁね…ウチらな、ちょーっと酒飲ませて貰おうと思って来ただけやねんけど…そこの兄ちゃんが帰れ〜!なんか言うもんやから」
そう言ってヤクザはユウヤを指差す。
ユウ「テメェら…みかじめせびりに来たんだろう!?」
「いいやぁ?今日は飲みに来ただけやから」
ユウ「ウソだ!!」
「ハァ〜、だから〜…酒飲ませろって言うとるだけやろがッ!!」
ユウヤはヤクザの本気の脅しに決して怯まずに睨み返す。
一輝「…すみません、大事な客人が来ているんです」
一輝はこんな状況下でも顔色一つ変えず冷静だ。そして懐から一枚の封筒を取り出す。
一輝「今日の所は、これで…」
「…ありゃあ、参ったなぁ…ホンマそんなつもりやなかったんやけどねぇ。まぁそういうならしょうがねぇな」
ユウ「一輝さん…何やってんスか!?俺はやっぱり納得出来ません!こんなクソみたいな連中に金払うなんて!」
一輝「ユウヤ!」
ピク…
「あぁ?クソやと…」
その瞬間、ヤクザの纏う雰囲気が明らかに変わった。今の言葉はヤクザにとって完全に聞き捨てならなかった。
「おいコラガキ…今ワシらの事クソ言うたんかッ!?」
ユウ「いや、言葉が足らなかったぜ…クソ以下だッ!!」
啖呵をきったユウヤの背後に別のヤクザが迫る。その手には酒瓶があった。
「ナメんなクソガキ!」
一輝「ユウヤ!」
酒瓶を振り上げたヤクザの怒号と共にユウヤの頭に振り下ろされる。
桐生「オラァ!!」
その瞬間、桐生の拳が真横からヤクザの顔面を殴り、店の壁に叩きつけられ崩れ落ち、ヤクザはそのまま動かなくなる。
「なっ…何者だテメェ…!?」
桐生「一輝。ユウヤの言う通りだ。こんな『クソヤクザ以下』に金を払う事はねぇ」
一輝「…はい!」
「ふざけとんのかお前ら…オイ、店ごとぶっ潰せぇ!!」
臨戦態勢に入ったヤクザ達が懐から続々と得物を取り出す。
一輝「お客様を外へ!」
他のホスト達にここは戦場になるから女性達を逃すよう促す。
一輝「ユウヤ、存分に暴れていいぞ!!」
ユウ「はい!!」
「死ねやぁ!!」
ヤクザがユウヤに殴りにかかる。
ガン…!!
「ああ…?」
ユウヤは『エイルストーム』でガードした。
ユウ「吹っ飛べ!!」
ブオッ…!!
盾からの突風で吹き飛び後ろのヤクザ達に激突した。
「な、なんだよあいつのパンチ…!?」
「ビビってんじゃねぇ!数で押さえろッ!」
それぞれまず1人ずつ仕留めるよう兄貴格の男が指示をし、一輝に襲いかかる。
「死ねやァ!!」
一樹「ハッ!」
バキッ!
一瞬でストレートを、襲ってきたヤクザの脇腹に直撃させ、吹き飛ばした。
(は…はえ…!)
「なんだこいつら!本当にホストか…!?」
ホストのわりにやたらと動きが良いことに驚くヤクザ。
桐生(ほう、あの身のこなし…ユウヤが惚れ込むわけだ)
「よそ見すんなやァ!!」
桐生に向かって獲物を振り下ろすが、簡単に腕を掴まれ防がれた。
桐生「ハッ!」
下からの掌打を喰らい、ヤクザは気絶。
桐生「嶋野組にしてはタフじゃねぇな」
「つ…つえ…!」
「こいつら本当にカタギか…!?」
ヤクザ達は自分達よりも強い存在に驚くが、引くことはない。すると1人のヤクザが桐生を見て驚いた。
「お…おい、あいつまさか…!?」
桐生の正体の気づき、言おうとした。
桐生「セイヤッ!!」
ユウ「オラァ!!」
一輝「フッ!!」
『うぐぁああああ…!!!?』
その前に桐生達の拳がヤクザ達を吹き飛ばした。
桐生「ふっ…本職の極道が、ホストに倒されるとはな…おやっさんが面倒見てるだけはあるな」
一輝「いえいえ、桐生さんの方こそとてもお強い!ユウヤが敵わないわけだ」
ユウ「ええ、悔しいですが俺には敵わないッスよ…!」
互いを称え合う3人。
パァン…!!!!
『!!?』
破裂音が鳴り響いた。一斉に音の方に振り向くと、真っ先に倒れていたヤクザが立っていた。
そしてその手には一丁の拳銃が握られている。
「思い出したぁ…アンタ、堂島の組長殺してムショに行った…」
ヤクザは桐生の正体に気づいた。
桐生「……」
「くっくっくっ…こりゃ嶋野の親父に最高の『土産』が出来たわ!!」
銃口が桐生に向けられる。
桐生「ふっ…」
しかし桐生は動じず、静かに笑った。
桐生「そんな『おもちゃ』で、俺をどうする気だ?」
「あぁ…?」
桐生「嶋野組は、そんな『おもちゃ』で俺を脅すとはな。強そうなのは見た目だけか」
銃を向けている相手に挑発し始めた。
ユウ「き、桐生さん何言ってるんッスか…!?」
「てめぇ…これが偽モンゆうのか…!?」
桐生「なら、試してみるか?」
「上等や…撃ったらあああッ!!」
一輝「桐生さん…!?」
パァン…!!
そして引き金は引かれ、銃声が響き渡る。しかし弾丸は桐生の身体を貫いていなかった。いや、そもそも弾丸は放たれていない。
「な…なん…?」
銃から放たれたのは紙吹雪だ。おもちゃだった。
一輝(桐生さん…まさか彼も…!?)
一輝は桐生の正体に気づいた。
「て、テメェ!?いったい」
ガチャ…
「何やってんだテメェ…?」
音もなく、気配すら感じずヤクザの頭に銃を突き立てる男が立っていた。紫色のスーツに坊主頭、その姿にヤクザだけでなく桐生も驚いた。
「た、田中の叔父貴…!?」
桐生「シンジ…!?」
田中「嶋野組の縄張りじゃねぇだろ?勝手な真似しやがって…ド頭かち割られたくなかったら、とっとと失せな…」
シンジの静かなドスの効いた声にヤクザは何もできず押し黙った。
その後ヤクザ達は帰り、店は無事に営業再開となった。
田中「本当に、お久しぶりです兄貴!」
桐生「久しぶりだなシンジ…出世したようだな」
田中「いえ、出世なんて!俺は今は錦山組の舎弟頭をやっている身です。出世なんてまだ程遠いですよ…」
桐生「錦山組…そうか、錦も等々俺を超えちまったか…」
幼馴染の錦山が自分の組を持ったことを桐生は嬉しそうに笑みを浮かべる。
一輝「桐生さん、さっきの話の続きですが…」
桐生「ああ、こいつのことか」
桐生が先程の写真を取り出すと、田中もまた驚いた。
一輝「その男は東城会直系目白組組長『目白藍』です」
桐生「なんだと…!?
田中「その目白は兄貴が捕まったすぐに組に入ってきた新入りでした。どこからかき集めたのか目白は東城会に多額の上納金を献上したった一月で組を任せられるようになった男です」
桐生が追っていた男は、東城会の人間だった。
田中「堂島組や他の組を吸収して戦力を次々に増やし、今じゃ風間組、嶋野組と肩を並べる存在になってます。噂ではあの『近江連合』とも関わりがあるとかで…」
自分がいない間に本当に色んなことが起きた。それもすぐにこの目白が組に入ったと…桐生の確信した。この男で間違いないと。
田中「ところで兄貴、なんで目白の写真を持ってるんですか?」
桐生「…こいつは、堂島組長を殺した真犯人だ」
『!!?』
田中「えええっ!!?ど、堂島組長を…!!」
一輝「本当ですか、桐生さん!」
桐生「ああ…お前らの話で確信に変わった。こいつで間違いない…!」
自分が捕まった後に入り、すぐに組を持った。理由はわからないが東城会に入るのがまず狙いだ。恐らく100億の金も会長の件もそいつが関わっていると思われる。そして…
桐生「その目白も…『スタンド使い』だ」
田中「スタンド!?まさか…やっぱり兄貴も!」
桐生「やっぱり?…まさかシンジ!」
田中「ええ、俺もです」
田中の背後に現れたのは白と水色の侍のような姿の人型。
田中「こいつは『サムライハート』。見ての通り刀で攻撃する奴です」
桐生「ほう、侍か…」
一輝「俺も、紹介しといた方がいいですね」
そう言うと一輝の背後にカバの頭部に女性に身体の亜人が現れた。
一輝「この子はタウエレト。エジプト神話に出てくるタウエレト神に似ているのでそこから名づけました。能力は自分で得たものを倍増させるという能力です」
桐生「倍増…?」
自分で得たものが倍増する…大雑把すぎてわかりにくいが要するに仕事やギャンブルで得た金が倍になって手に入るということだろう。
桐生「限定されそうな能力だな…俺に教えて良いのか?」
一輝「構いませんよ。教えても問題はありませんし、それに桐生さんなら大丈夫、そう思ったからです」
桐生「ふっ…そうか」
静かに笑うと桐生は懐から封筒を取り出した。風間のおやっさんからの手紙だ。
桐生「シンジ…おやっさんは俺に話があると言った。なんとかおやっさんに会えないか?」
田中「…明日は本部で三代目の葬儀があります。親っさんもその場を離れる事は出来ません。それに『100億の件』もあって…」
桐生「ああ、例の盗まれた事件か」
田中「え!?知ってるんですか!!」
桐生「この写真を貰った同じ情報屋から聞いた。しかし、この事件…まさかこいつも関わっているのか?」
写真の男、目白を睨む。全てはこいつから始まったのではないか…
桐生「…親っさんは明日、葬儀場にいるんだな?」
一輝「まさか、行く気ですか?でももしまた嶋野組の連中に見つかったら…!」
田中「一輝、言うだけ無駄なんだこの人は…特にこういう時は…」
どこか嬉しそうに一輝を止めるシンジ。ずっと桐生の弟分として支えてきた彼だからわかっている。
桐生の兄貴がまたこの町で嵐を吹かせるのだと…!
田中「こりゃあ、また荒れるな…!」
スタンド名:『ザ・ルーム』
スタンド外見:スタンド像自体は無いが、本体が能力を発動する際に触れたドアに魔方陣の様な模様が出る。
スタンド能力:本体が触れたドアの先をスタンド能力によって造られた部屋にする。部屋の内部はさほど広くない賃貸マンションの様な感じになっており、色々と物を持ち込める他、電気やガス、水道が通っている。
他人にも部屋の所有権を与えることができ、本体から『鍵』を貰うことで出入りが可能になる。そのため『鍵』を紛失したら入ることはできない。
パワー:E
スピード:E
射程距離:D
持続力:A
精密動作性:E
成長性:C
こんな感じでスタンドの紹介していこうと思います。