転生者がっ転生者が多いっ!!!(修正多し)   作:護衛艦くらま

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前回のプロローグから誤字脱字でしくじりまくっている……ヤバい。


1話 なんだかんだ言っても、出会い方は選びたいよね

「答えろ!!貴様は何者だ!!そもそもいきなり抜き身の刀を持ったまま現れたお前は怪しすぎる!!…まさか我々勇者や大社を狙う刺客か!?」

「違うわ!!そもそもこちらもここに放り出されたばかりで何も分からんのだ!!逆に説明してくれ!!というか、貴様こそ何者だ!!アイテテ…」(逆ギレ)

 

丸亀城本丸、黄金色の髪をもつ凛々しき少女、乃木若葉と、血に塗れた部分を隠し、黒い甲冑に身を包んだ髪の先が少し桃色になっている黒髪の"少年"、結城春康は互いに睨み合っていた。

 

 

━━少し前、春康はある場所で目覚める。

 

「……なんだ、此処は…」

 

「目覚めたようだな。結城春康。」

 

何処からか、幼い男の声とも女の声とも取れる声がした。

 

「っ何者だ!!」

春康は抜刀し、あたりを見回す。しかし声の主は見つからない。

「どこだ、何処にいる!!姿を現せ!!」

「…ここだ。」

そう頭上より声が聞こえる。そこへ視線を向けると…

「……は?」

 

 

━━人が、浮いていた。

 

 

「なんだ?その素っ頓狂な顔は…」

 

「いや当たり前じゃろうが!!」

「人は浮くだろう?」

「浮かんわ普通!!」

「そ、そうか。」

その言葉とともにふわふわとその得体のしれぬ者がおりてくる。容姿は長いストレートの青い髪に宝石のように透き通った赤い目、男とも女ともつかぬ中性的な容姿をしており、また服装には黒い冠、白い衣と袴、手纏といった格好だ。

「……その服装…」

「ふっ気づいたか、そう、私は…」

「神の格好をするならもっと神社とかの神事のみでやれ」

「…はぁ?」

 

「いやだって…その格好といい先ほどの妖術といい、貴様は神気取りのつもりか?見ていられんぞ。」

「なぜそうなる!?はっ倒すぞ人間!!……私は、れっきとした神、"アラハバキ"と貴様ら人に呼ばれている神だ、無礼者め。」 

そう言いつつ彼?は自慢するように自己紹介をした。

 

「あ、アラハバキ…だと?」

「そうだ。日本神話よりはるか昔から存在する神だ。」

「…そんな神が、なぜここに?」

 

「………不満はあるが、一応オオクニヌシに魂を迎えに行けと言われたからな。」

「迎えに?それは輪廻転生…ということか?」

「いや違う。」

「違う?ならば何だというのだ?地獄にでも落としに来たか?」

訝しげに問う春康に対して、アラハバキは不満げに答える。

「魂の形をそのままに、若返って現世に帰ってもらう。」

「はい?」

「まぁ厳密に言うと未来の現世に行ってもらう、だが…。」

「ど、どういうことだ?」

本来輪廻転生というのは本来、死んだ者が姿形を変えて新しく生まれ変わり、その過程で記憶もリセットされる、というのが通説である。しかし目の前のアラハバキは"そのまま"と言った。

「まぁ、少し人間界と高天原でゴタゴタがあってな。まぁゴタゴタというか一大事というか…。」

「は、はぁ…。」

「簡単に言おう、天の神がキレて人間界に攻め込んできた。」

「……ん?今なんと?」

「天の神がキレて人間界に攻め込んできた」

 

 

春康は上を仰ぎ見たあと、深呼吸をして脳を整理し始める。

 

「………色々言いたいことしかかないが…説明を頼めるか?」

「私もすべてを把握しているわけではない、外様だからな。…知っていることは共有しよう。」

 

こうして春康はアラハバキより事の説明を受けた。

 

 

「ま、待て、えー…なんだ?つまりその、何らかの理由で天罰を人類に下そうとした天の神が人を滅ぼそうとしていると?」

「ついでに人間の兵器は通用せんぞ。」

 

 

 

「………詰みでは?」

「詰みじゃな、このままいけば」

「もっかい死ねと!?」

「話を最後まで聞け」

「いや…えぇ……。話を聞けったってお主…攻撃が効かぬならてだてがないではっ……。」

その時、春康はアラハバキの纏う雰囲気が変わったことを感じ取る。

 

「………春康。ここからが本題だ。……人間の兵器は効かんが、神に選ばれし少女達、勇者の攻撃はバーテックスに通る。」

 

「……………ほう?」

 

「………数も少ないし幼い故、このままいけば結末が見えているがな。」

 

「で、我々か。」

 

「そうだ、仮にうぬらが私の話に乗った場合お主ら転生者は神樹の力を使って蘇った存在、奴らに攻撃が通る。が、別にいかんでも良い。ただ人類が滅びたら今度はあの世にいる者達の魂がどうなるかは分からんがな。」

 

「………それ、ここに留まる選択をなくしに来ておるだろ?」

腹立たしそうにそう言う春康に、淡々とアラハバキは告げる。

「当たり前だ。事実だからな」

「…………はぁ、分かった。行こう。」

「…行くのか?この先お主らが行ったとしても変わらぬかもしれぬぞ?」

「………俺の家臣団もどうせ了承したんだろう?あやつらのことだ。わけのわからん神様連中に命かけて守ったものをめちゃくちゃにされるなんざ、断固として反対だろうしな。…俺もそうだ。」

 

「…部下のことはお見通しというわけか。」

 

「それにな……変わらないなんてことはない、人間は一人会話相手が増えるだけで変わる。なら、行かずして変わらぬより、変わる可能性が一つでもあるなら、行って確かめる。そのほうが手っ取り早い。」

「………勢いだけではあるまいな?」

「勢い?……俺は本気だ。」

 

春康が一歩踏み出す。

 

「未来が変わる可能性が一片でもあって、尚且つ俺の仲間がいるのならば、行く理由になる。」

 

「死ぬかもしれんぞ?」

 

「我々は理不尽が嫌いでね、たとえ…神に与えられし神罰だろうと、な。愚か者と呼んでもらっても構わぬ。」

 

「……面白い、神を前にして真っ向から神の御業を否定するか。」

「勿論。」

アラハバキはその言葉を聞いた瞬間、ニヤリと笑った。

「…………決めた、少々付き合ってやろう、春康。」

「……なに?」

アラハバキは春康に向き直る。

「その物怖じせぬところといい、刃に衣着せぬ物言いと言い、私の好物だ。」

「えぇ…。」

「………私も神とはいえ追いやられた側の者だ。」

 

「だが…貴様の話を聞いて俄然、表舞台に居座る後輩神共を見返したくなったわ。」

「…ならちょうどいい、その話乗った。」

春康とアラハバキは、その顔に何処かいたずらっ子のような笑みを浮かべる。

「覚悟は?」

「十分。お前こそどうだ?一度は負けた相手に喧嘩を売るんだぞ?」

「元より、このまま天の神が勝利し、信仰が途絶えれば——外様の神の私は消える。」

 

しばしの沈黙の後、アラハバキは口を開く。

 

「…なら足掻いてみるのもまた一興…と思ってな。」

「…そちらも足掻くため、か…。長い付き合いになりそうだな、というわけでこれからよろしく頼む。アラハバキ殿?」

「私からもよろしく頼もうか、結城春康?」

 

「ところで、どういうふうに転生するのか、聞いてなかったな…。」

「あー…そうだな。」

 

 

「ちょいと高いところから落ちてもらう。」

 

 

 

「落ちる?落ちると言ったか?」

「そうだ。まぁ人の背丈より少し高いくらいからだから大丈夫だ。……多分、」

「………それしか方法は?」

「ない。異物であり遺物のお主らを無理矢理現世に落とし込むからな。」

 

「……なんてことだ…。」

「あ、あと最低限の治療はするが、神樹の力をできるだけ使わぬようにするため、傷も多少はそのままだぞ。」

 

「……おい待てそれは聞いてな…」

「時間がない故、そろそろ行くぞ!!」

「おまっ、ふざけるなっ」

 

次の瞬間には春康は地上からちょっと上くらいから落下していた

 

「…ああ?うおおお!?」

 

そしてどしゃりと地面に激突。

「ぬぐぁっ……理不尽は嫌いだ…。」

そう言いつつむくりと顔を上げた先に居たのは……

「な、なんだ!?」

こちらをバリバリ警戒してる小金色の少女であった。

「……やはり、理不尽は嫌いだ。」

 

 

こうして冒頭のシーンへ戻る。

「答えろ!!貴様は何者だ!!」

「だぁから、刀を下ろせ!!」

「お前の手に刀がある以上下ろすことはできん!!」

「……あぁもう、分かった分かった!!」

春康は鞘に刀を納め、帯から刀を抜き出して地面に置いたあと、少し下がる

「……これでいいか?」

「え?…あ、あぁ……、本当に下ろすとは…」

少女は警戒しながらも刀を下ろす。

「…ふぅ、まぁこちらが刀を下ろしていなかった不備もあった故、ご無礼仕った。私は結城春康。……まぁ、訳あって神樹により過去より召集された者だ。」

 

少女が訝しげな表情をして問いただす。

「なに?神樹さまが?」

「とは言っても、信じれぬとは思うが…。」

「…い、いや、突然現れた事と言い、その風体と言い、信じるに値するものはある……って、待て!お前怪我してるぞ!!」

春康の甲冑は節々が血にまみれていた。

「あ、そうだったな……すまない、」

「は、早く治療しに行くぞ!!」

「いやしかし…」

「しかしもヘチマもあるか!!」

 

 

そんなこんなで春康は取り敢えず少女に肩を貸してもらうこととなったが、そこへもう一人誰かが走りながらやってくる。

「わ、若葉ちゃん!!ここに人が倒れてませんでしたか!?って…」

「ひ、ひなた!良いところに来てくれた!すまない、彼のもう片方の肩を頼む!!」

「か、かたじけない…くっそ、こんなはずでは…」

怪我でうまく立てず、少女に肩を貸してもらっている春康のところに黒髪の少女が走ってきた

「も、もしかしてその方が転生者の?あ、肩をお貸しします!!」

「お、おう…そうだが?」

「神樹さまの神託で事情はお聞きしております。どうぞこちらへ!!」

「神託…やはり、彼が言っていたことは本当だったのか…。」

「くぅ…情けない…。」

そのまま彼女達の寮の救護室へ運ばれていく。

 

 

 

━救護室━

「す、すまない…助かった。」

「いや、構わない。……春康といったか、なぜそんな傷だらけに…?」

「あー…これはな。最低限の治療のみ受けたあと、ほっぽり出された故、このような形になった。」

「そ、そんな…。」

「かなりの傷がありました…よくご無事で。」

「………あー…うん、無事…ねぇ…。」

「「???」」

春康は言えない、一度死んだからそれは無事じゃないのでは?とか、絶対言えない。

「そ、それよりお主らの名前を聞いてなんだな。」

「あ、あぁ、乃木若葉だ。」

「上里ひなたと申します。」

「乃木…上里……若葉殿とひなた殿とお呼びすればよいのかな?」

「そう堅苦しくなくていい、若葉で結構だ。」

「私のこともひなたと呼び捨てで構いません。」

「ふむ…では、若葉、ひなた。俺のようなものがいきなり来て、混乱しているとは思うが……私の家臣をみていないか?」

 




ご、誤字はない……はず!!
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