転生者がっ転生者が多いっ!!!(修正多し) 作:護衛艦くらま
泣いた。
「すまないが、俺の家臣を知らないか?」
「家臣…か?」
「おそらく共に来ているとは思うのだが…。」
「……お前にとって、大切な者達なのだな?」
「………あぁ、とてもな。」
「………話してくれないか?」
「……あれはな、最後の戦の少し前だ」
━━関ヶ原の大戦の後、仕えていた、毛利が潰されかけ、直訴した俺の弟たちも暗殺や謀殺、自害やらで死んだ。
理屈も筋も通らん話だ。……だから、戦うことにした。
本来は、俺一人で背負うつもりだった。
記録も消して、家臣も逃がしてな。
全部、無かったことにして終わるつもりだった。
——だが、誰も引かなんだ。
理由はバラバラだ。
恩だの、仇だの、意地だの……くだらんもんばかりだ。
だがな、全員本気だった。
「死ぬぞ」と言っても退かん。
「歴史から、人の記憶から消えるやもしれん。」と言っても尚口答えをする。
……大馬鹿野郎共だ。
だから、やめた。
一人で背負うのをな。
……全部は守れん。
だから、残すことにした。
民を逃がし、戦線を絞って、あとは——足掻いた。
結果は、まぁ……この通りだ。
「……まぁ、こんなところか。」
「………凄まじい…な、」
「……最後の最後で、守りたいものは守れたんですか?」
二人はなんとかして言葉を紡ぐ。
「まぁ、なんとかな、おそらく無事だとは思う。……あと、そう遠慮しなくていい……今は過去の話だ。…それよりだ。え〜…まだ動いてはだめか?」
「「駄目だ(です)。」」
「ぬぅ……しかし二人だけに任せるのも…。」
「なに、他にも勇者はいるし、大社の人間もここにはいる。手伝ってもらうさ。」
「まだ横になったばかりですから。ね?」
「……分かった。」
━━彼女達が出ていった後、春康は救護室を見渡す、先ほどは周りを見る暇などなかったから気にしなかったが、部屋をじっくり見てみると自分の知るものがほぼない。
「………本当に未来に来たのだな……それに、この布団(ベッド)、すごく柔らかいな……。」
そんな折、頭に声が響くアラハバキの声だ。
『どうだ?未来に来た感想は?』
「………この野郎…。」
『まぁそう怒るな、……で、あの娘ども、どう思う?』
「…………若いな、いや、若すぎるか。」
春康はつぶやく
「乃木若葉といったか、彼女は荒削りの刃のようだ。まるで、なにかに追われているような……」
『確かに…それに、どこか思い悩んでいる節があるようだ。』
「だが、その優しさと勇気は本物、あれは化けるぞ。」
『………ふむ、では上里ひなたはどう思う?』
「そうだなぁ………掴みづらい性格ではあるが、彼女なりの人を気遣う優しさ、強かさはしかと感じる。ただ、少し気を張りすぎかもな。」
『なるほど…確かにそうかもな。』
そんな会話をしていると、何やら外が騒がしい。
「………なんだ?」
春康は窓から外を覗いてみる。すると…
「ぬおおおお!!!殿ぉおおお何処ですかぁああ!!!」
「おいバカ走るな秀勝ううう!!!!」
「誰かあの猪武者を止めろぉ!!」
「こりゃ後で説教ですな。」
「ヒエッ…」
「………何が起こってるんだ?」
「な、なんだなんだ!?」
「誰ですかあなた達!?」
「こっち来たぁ!?」
「な、なんなの?」
「わ、若葉ちゃん…。」
「……私はどうすればいいんだ……。」
校庭から一直線にこっちに向かってくる集団とそれに翻弄されたり遠巻きに見ている少女達がいた。
そして、春康はそっと背を向けた。
「………見なかったことにしよう、うん、そうしよう。」
『しかし見て見ぬふりをすれば余計ややこしくなるが?』
「……はぁ。」
春康は少し戸惑いながらも四苦八苦して扉をあけ、校庭へ出る。
「………何しとるんだお主ら…。」
武士たちが一斉に反応する
『殿!!!』
そして少女達も
『殿ぉ?』
「…………収拾つけるの、俺か?これ…。」
若葉が春康に問う
「この方たちが…?」
「うむ、俺の家臣団だ。」
「多いな……。」
「そうか?」
真っ先に飛び出したのは、彼の家老である平山秀勝
「とのぉ!!約束は果たしましたぞぉ!!」
「うごふって、秀勝か!!お前らも若返ったのか!!……俺の介錯、ご苦労だった。それと、今世もよろしく頼むぞ、」
「……はっ!!」
勢い余って突っ込んだ秀勝を起き上がらせ、握手を交わす。
「……まさかこのような形でお会いできるとは思いませんでしたな、殿。」
「おっ義信か!ははぁ、お主の若い頃はそんな風体だったのうそう言えば。」
その後ろからゆっくり歩いてきたのは、小太刀を携えた男、久濃義信
「う…ぐぅ…とのぉ……」
「お、おいおい泣くな、武者であろう?」
鼻水を垂らしてギャン泣きしながら近づいてきたのは高池広豊
「いやはや、殿だけ我々と別の場所に飛ばされたのではないかと心配しておりました。」
「心配症は相変わらずだのう、清国」
ホッとしたような表情で火縄銃を担ぐ男、横長清国
「……殿、私はすごかったですか?」
「……あぁ、よくあの時は持ちこたえてくれた。頼もしかったぞ。」
感極まっているようで、何処か安心した表情を浮かべるのは、少し幼い面影を残したこの中では最年少の宗我部秀親。
「フフッやはり若はかわりませぬなぁ。」
「…………じ、爺やか?いや、その面の良さ、間違いない。爺やか!!」
あの時よりずっと風貌が若くなったことで誰か分からなくなりかけたが、顔補正で分かった京極久雪。
皆、春康の最後の戦へついていき。死んだ者たちであった。
少し落ち着いたところで若葉が話しかけてくる。
「……良いだろうか?」
「あぁ…すまない、えーっと、そちらの方々が神より説明があった勇者の?」
「あぁ、…彼女たちが私以外の勇者達だ。と言ってもこのメンバーでの実戦はまだだが…。」
「め、めん?……あ、組のことか。」
若葉とひなた以外の勇者は脳の処理が追いついていないようだ。
「……少し、説明したほうがいいかもですね。」
「お互い自己紹介といきましょうか。」
そういうわけで、寮の娯楽室に移ることとした。
「えー、事前にひなたからの神託の説明があったが改めて紹介しよう。追加戦力、勇者の補助にあたる転生者と呼ばれる方たちだ。」
「どうも、安芸結城家当主、結城春康と申す。以後、よろしく頼む。」
「結城家家老、平山秀勝と申します。」
「某は結城家家臣、横長清国と申します。お見知りおきを。」
「同じく、結城家の軍事をしております。久濃義信と申します。」
「結城家家臣団の先陣、高池広豊だ!!」
「結城家家臣団、最年少の長宗我部秀親と申します。」
「京極久雪と申します。前世では結城家の教育係をしておりました。」
「と、まぁこれからむさ苦しくなるとは思うが、家臣共々よろしく頼む。」
そこで赤毛の少女が立ち上がる。
「高嶋友奈です!!奈良県から来ました!!これからよろしくお願いしまーす!!」
春康達はよろしく……となるのかと思いきや…
『…………な…ら…けん??』
「あ、あれ?」
「……奈良といえば大仏、東大寺……あそこか、大和国か?」
「あ、あそこか!!よろしく頼む、友奈殿!!」
「よかった伝わった!!よろしくおねがいします!!」
若葉とひなたは失念していた。そういやこの人たちだったなぁと。
「……さて、高嶋がフライングしてしまったが、改めてこちらも自己紹介を、乃木若葉だ。以後よろしく頼む。」
「上里ひなたと申します。私は巫女ですので戦闘に参加することは出来ませんが、皆様のことも全力でサポートさせていただきますね。」
「改めて、高嶋友奈です!!あっ呼び方は友奈で大丈夫です!!」
「土居球子だ!!タマって呼んでくれタマえ!!」
「い、伊予島杏です。よ、よろしくお願いしますっ」
「………郡千景………です。」
「こちらこそ。」
「慣れぬとは思いますが、お世話になります。」
家臣団の面々と勇者達がそれぞれ挨拶をしている様をみて、春康は秀勝にぽつりと呟いた
「……………濃ゆいな。」
「あなたが言わないでください殿。」
そんな春康たちの元へ、ある来客が現れる。
「勇者様、失礼してもよろしいでしょうか?」
「あっ大丈夫です。」
そう言って出てきたのは……神官服と、巫女服に身を包んだ者たち
「……この方々は?」
「あぁ、我々勇者を支えてくださっている組織、
━━━━━"大社"の人達だ。」
春康は、彼らを一瞥する。
「………某らに用件があるとお見受け致します。」
「ご推察のとおりでございます。転生者の皆様、一度大社の本部まで来ていただくこととなります。若葉様、ひなた様もご同行をお願いいたしてもよろしいでしょうか。」
若葉とひなたは顔を見合わせて答える。
「こちらは構いません」
「私も異存ありません。」
そして春康達も同行の意を見せる。
「……承知しました。各々、粗相の無いように」
『御意。』
(…………大社……ただの宗教組織には見えぬ、警戒はしておこう。)
イカン、シーンの移り変わりが変になってしまった……。それとのわゆ組をできるだけキャラ崩壊せぬようにいかねば…。