遊戯王 デイリーブレイクダウン   作:毘沙死狂騒曲

1 / 5
始まりのデュエル。

私の名前は北城遊紀。

どこにでもいる普通の学生だ。

私はいつものように下校して帰路をたどっているとカードが落ちているのを見つけた。

 

 

遊紀「これって…みんながやってるデュエルモンスターズってやつ?」

 

 

私が興味本位でカードの束を拾ってみると、背筋がゾッとした。

まるで何かが背後からジッとこちらを見てるようだ。

 

 

遊紀「な…何なの⁉」

 

 

私は少し怖くなってカードの束をそのままにして足早に帰って行った。

 

 

遊紀「ただいま~って誰もいないか…」

 

 

家にいるのは私とお姉ちゃんの遊奈だけなのだが、現在お姉ちゃんはデュエルの世界大会に出場しているため家を留守にしている。

 

 

遊紀「え…嘘でしょ…」

 

 

なんとリビングにある机の上にあの時のカードの束があったのだ。

『幻魔』という名のついたカードたちだ。

 

 

遊紀「私にデュエルしろってか~?」

 

 

どうしてお姉ちゃんが世界大会に出場するほどの決闘者でありながら私はデュエルをやらないのか。

別に嫌いってわけではない。

ただデュエルになるとどうしてもお姉ちゃんと比べられたりするのがうざったいので触れなかったのだ。

 

 

遊紀「私に…どうしろってのよ…」

 

 

すると私の目の前に全身真っ青な巨神のモンスター、『幻魔皇ラビエル』が現れる。

 

 

遊紀「え…は…え…?」

 

 

ラビエル「我が名は幻魔皇ラビエル。北城遊紀よ、貴様には才がある。」

 

 

遊紀「さ、才?」

 

 

ラビエル「あぁ。我ら幻魔の力を振るう才だ。」

 

 

遊紀「何それ…」

 

 

そして一晩中ラビエルに付きまとわれていた。

翌日学校に行く支度をしている時だった。

 

 

遊紀「当たり前のように鞄の中に入ってくるんだね。」

 

 

ラビエル「もちろんだ。これからどこへ行こうとも必ずついて行くぞ。」

 

 

遊紀「うへぇ…」

 

 

私は少し嫌な顔をしながら幻魔とは別のデッキを鞄に入れる。

 

 

ラビエル「そのデッキはなんだ?」

 

 

遊紀「前にお姉ちゃんがもし私がデュエルするようになった時のためって言って作ってくれたデッキだよ。一応持ってくの。一応だからね?」

 

 

ラビエル「そうか。優しい姉君を持ったのだな。」

 

 

遊紀「まぁ…お姉ちゃんのことは好きだよ。比べられるのは嫌だけど。」

 

 

私が学校に行くと幼馴染でクラスメイトの瑠奈と清香が駆け寄ってくる。

 

 

瑠奈「遊紀おっはよ~」

 

 

清香「おはよう、遊紀。」

 

 

遊紀「うん、おはよ。」

 

 

瑠奈「というわけでおい、デュエルしろよ。」

 

 

遊紀「えぇ~」

 

 

清香「瑠奈、遊紀はデュエルやらないの知ってるでしょ。」

 

 

瑠奈「なら胸揉ませろ。」

 

 

遊紀「シンプルにセクハラの許可取ってこないで。まぁデッキならあるけどさ…」

 

 

清香「あるの⁉」

 

 

瑠奈「やった~やろやろ!」

 

 

遊紀「でもデュエルのことあまり分からないんだけど…」

 

 

清香「じゃあ私が近くでサポートするから。それでいい?」

 

 

遊紀「まぁそれなら…」

 

 

私は清香にデュエルディスクを借りて校庭に出る。

校庭にはデュエルをするための広い空間が用意されてるのだ。

 

 

瑠奈「それじゃ行くよ~」

 

 

遊紀「あ、うん…」

 

 

遊紀&瑠奈「「デュエル‼」」

 

 

瑠奈「私の先攻!」

 

 

遊紀(あれ、勝手に決まった…)

 

 

瑠奈「私は手札から永続魔法『原石の皇脈』発動!効果処理としてデッキから『原石の号砲』を手札に加える。さらに手札から『原石竜アナザー・ベリル』を召喚。その効果でデッキから『原石の穿光』をセットするよ。さらに『アナザー・ベリル』をリリースして効果発動。デッキから『デーモンの召喚』を墓地に送る。そして『原石の皇脈』の効果発動。宣言するカードは『デーモンの召喚』。それによって墓地から『デーモンの召喚』を特殊召喚するよ。最後にカードを1枚セットし、『天威無崩の地』を発動してターンエンド。」

 

LP8000

手札2枚

場 デーモンの召喚 伏せ2、原石の皇脈、天威無崩の地

墓地1枚

 

 

遊紀「わ、私のターン、ドロー…でいいの?」

 

 

清香「えぇ、間違ってないわ。」

 

 

遊紀「えっと…私は『七精の解門』を発動。効果でデッキから『混沌の召喚神』を手札に加えて召喚。そのまま『混沌の召喚神』をリリースして効果発動。手札から『幻魔皇ラビエル』を召喚条件を無視して特殊召喚する。」

 

 

ラビエル「フン…ではゆくぞ。」

 

 

瑠奈「遊紀が特殊召喚したことで『天威無崩の地』の効果発動。デッキから2枚ドロー。」

 

 

遊紀「私も『ラビエル』の効果発動。」

 

 

瑠奈「その効果にチェーンして手札の『原石竜インペリアル・ドラゴン』を見せて効果発動。」

 

 

遊紀「あぇ⁉」

 

 

瑠奈「『デーモンの召喚』をリリースして『インペリアル・ドラゴン』を召喚。そして効果で『ラビエル』の効果を無効化するよ。」

 

 

インペリアル・ドラゴン「いっちょやるかァ…‼」

 

 

遊紀「でも攻撃力では勝ってる…‼『ラビエル』で『インペリアル・ドラゴン』に攻撃!天界蹂躙拳‼」

 

 

瑠奈「甘いよ~速攻魔法『原石の穿光』発動!効果で『ラビエル』を除外するよ。」

 

 

遊紀「なっ⁉じゃあカードを1枚セットしてターンエンド。」

 

LP8000

手札3枚

場 伏せ1、七精の解門

墓地1枚

 

 

瑠奈「私のターン、ドロー。そしてスタンバイフェイズに『アナザー・ベリル』を効果で手札に戻すよ。そしてそのまま『アナザー・ベリル』を召喚。その効果でデッキから『原石融合』をセット。さらに『アナザー・ベリル』をリリースしてデッキから『PSYフレーム・ドライバー』を墓地に送る。」

 

 

清香「あ~遊紀…これ結構ヤバいかも…」

 

 

遊紀「え?」

 

 

瑠奈「たった今セットした『原石融合』を発動!墓地の『デーモンの召喚』と『PSYフレーム・ドライバー』をデッキに戻して『始祖竜ワイアーム』を融合召喚するよ!」

 

 

清香「ちなみに遊紀、その伏せカードは何…?」

 

 

遊紀「えっとね…『幻魔の肖像』。」

 

 

私の答えに清香は額を抑える。

 

 

清香(これがきっかけでデュエル嫌いにならないか心配だわ…)

 

 

瑠奈「墓地の『原石の穿光』の効果発動。再びフィールドにセット。そしてバトルフェイズ!『インペリアル・ドラゴン』で直接攻撃!原烈穿撃‼」

 

 

遊紀「うわぁ!」LP8000→5500

 

 

瑠奈「続いて『ワイアーム』で直接攻撃!オリジンブラスト!」

 

 

遊紀「うわぁぁぁ‼」LP5500→2800

 

 

瑠奈「私はこれでターン終了。」

 

LP8000

手札4枚

場 インペリアル・ドラゴン、ワイアーム 伏せ2、原石の皇脈、天威無崩の地

墓地1枚

 

 

遊紀「私のターン、ドロー。私は手札から『失楽園』を発動。続いて『七精の解門』の効果発動手札から『幻魔の召喚神』を捨ててそのまま墓地から『幻魔の召喚神』を特殊召喚‼」

 

 

瑠奈「『天威無崩の地』の効果で2枚ドロー!」

 

 

遊紀「さらに私は『幻魔の召喚神』をリリースして効果発動!デッキから『幻魔皇ラビエル』を手札に加えてそのまま特殊召喚‼」

 

 

ラビエル「先ほどの様にはいかんぞ…‼」

 

 

瑠奈「フム…『失楽園』のせいで『ラビエル』を突破しにくくなっちゃった…」

 

 

遊紀「さらに『失楽園』の効果でデッキから2枚ドロー。続いて墓地の『幻魔の召喚神』を除外してデッキから『次元融合殺』を手札に加える。そして『幻魔皇ラビエルー天界蹂躙拳』を手札から捨てて効果発動!このターン、私の『ラビエル』は攻撃力が倍になり、相手のモンスターに1回ずつ攻撃できるようになる!そしてバトルフェイズ!『幻魔皇ラビエル』で攻撃する時手札から速攻魔法『禁じられた一滴』発動!手札から『次元融合殺』と『暗黒の召喚神』を、フィールドのセットしてある『幻魔の肖像』を墓地に送って効果発動!『インペリアル・ドラゴン』の攻撃力を半分にして効果を無効にする!」

 

 

瑠奈「ここでそんなにぶっこんでくる~⁉」

 

 

遊紀「まずは『ラビエル』で『インペリアル・ドラゴン』に攻撃!天界蹂躙拳‼」

 

 

瑠奈「うわぁぁぁぁ‼」LP8000→1250

 

 

遊紀「もう一度‼『ラビエル』で『ワイアーム』に攻撃!天界殴殺拳‼」

 

 

瑠奈「キャアァァァァァ!」

 

 

こうして私は瑠奈に勝利した。

 

 

瑠奈「まさか私の原石が敗れるなんて…」

 

 

清香「これ私いらなかったわよね?」

 

 

遊紀「は…ハハ…」

 

 

ただ私は知らなかった。

ここから私の日常が壊れていくことに。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。