おっさんキヴォトスに行く   作:無い頭のおっさん

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仕事の合間に書いてた小規模の小説を投下!
なんかこんな感じの1万字行かない投稿してると懐かしい気持ちになるね!

シルバーウィークでがっつり休み取れそうだから
一気に小説書きあげるよ!
一日一本は書きたいな!!


おっさんずくずくになる

【祈願屋・事務所】

 

「・・・・・・」

 

「・・・・・・」

 

カリカリと、ペンを走らせる音

 

ペラッ

 

書類をめくる

そんな静かな時間が続いていた

 

 

あのDU地区の港湾から帰って来てから

おっさんは数日間、ひたすらユメちゃんのご機嫌取りをしていた

 

飯を食いにも行った

買い物にも付き合った

ユメちゃんが見たいと言ったペロロの映画にも付き合った

 

ようやく

 

ユメの機嫌も直り

先生との接触禁止令も解除された

今日は久しぶりに2人で事務仕事をしながら、他愛のない話をしていた。

 

「そういえば、この前の映画な。」

 

「はい。」

 

「最後の展開、あれは予想出来へんかったわ。」

 

「私は途中で分かりましたけど。」

 

「ほんまか?」

 

「はい。」

 

「・・・・・・」

 

「アンラさん、分かりやすいですから。」

 

「それ関係ある?」

 

「あります。」

 

「ないやろ・・・」

 

そんな会話をしながら2人で書類を処理していると

事務所の隅に置かれていたテレビから、ニュースが流れてきた

 

『続いて、気象情報です。』

『現在、DU地区上空では線状降水帯が形成されており――』

『同じ地域で非常に激しい雨が長時間続く可能性があります。』

 

「・・・・・・」

 

おっさんの手が止まり、テレビを見る

 

「・・・今日か。」

 

ユメが顔を上げ

 

「何がですか?」

 

「いや、RABBIT小隊の連中。」

「あいつら今日、豪雨でキャンプやられるんやったな・・・」

 

ユメもテレビへ視線を向ける

 

そして

 

「・・・未来関係ですか。」

 

「せやな」

 

「分かりました。」

 

ユメはそれだけ言うと、また書類へ視線を戻し

 

「気を付けてくださいね?」

 

「あいよ。」

 

おっさんが立ち上がり掛けていたローブを羽織る

 

「ちょい子うさぎ公園まで行ってくるわ。」

 

「はい。」

 

ユメちゃんが書類を1枚持ち上げ

そしてその書類を軽く指差す

 

「出来るだけ早く帰ってきてくださいね。」

 

「・・・・・・。」

 

おっさんがユメが指をさした積み上がった書類を見る

 

「・・・はい」

 

「ふふっ。」

 

「ほな、行ってくるわ。」

 

「いってらっしゃい。」

 

おっさんはそのまま事務所を出ていき扉が閉まり、

ユメは一人になった事務所でもう一度、積み上がった書類を見て

 

「・・・早く帰ってきてくださいね、アンラさん。」

「・・・書類が終わりませんから。」

 

 

 

 

【DU地区・子うさぎ公園】

 

ザァァァァァァァァ――――

 

雨は一向に止む気配がない

 

「・・・・・・はぁ。」

 

(原作でも豪雨って言うとったけど、)

(まさか、ここまで降るとはなぁ)

(おっさんには辛いわぁ・・・)

 

そんなことを考えながら、泥濘んだ子うさぎ公園を歩いていると

 

「・・・ん?」

 

少し先に、見覚えのあるテントが見えた

いや、正確には

 

「・・・潰れとるやん。」

 

RABBIT小隊のテントが、見事なまでに潰れていた

 

その周囲では、4人の少女と先生がシャベルを手にして、泥を掻き出している

排水口の周辺に溜まった泥を除去しているらしい

 

「何しとるん?」

 

「「「「「!?」」」」」

 

全員が一斉に振り返った

 

「"・・・アンラさん?"」

 

先生がこちらを見る

 

「"なんでここに?"」

 

「テレビ見とったら、この辺えらい雨降る言うとったからな。」

「ちょいと様子見に来たんよ。」

 

そう言いながら、周囲を見回す

 

「・・・で。これ、どうしたん?」

 

「豪雨によるものです。」

 

ミヤコが淡々と答えた

 

「排水口が泥で詰まってしまい、このままでは公園全体が浸水する可能性があります。」

 

「なるほどなぁ。」

 

改めて地面を見る

 

確かに、泥がかなり溜まっとる

このまま雨が降り続けたら、洒落にならんな

 

「ほな。」

 

おっさんは周囲の泥へ目を向ける

 

「これ、先に片付けよか。」

 

「"え?"」

 

先生が首を傾げる

 

【魔術式解凍:創造魔術:即時展開】

 

魔術が展開されると同時に積み上がった泥が、ぐにゃりと形を変え

液体のように流動しながら一か所へ集まり、そのまま形を変えていく

 

そして

 

バサッ

 

泥だったものが、数枚の大きなタープへと再構成された

 

「これ、6枚くらいあったら何かに使えるやろ。」

 

おっさんは出来上がったシートを拾い上げ

ミヤコ達に手渡す

 

「・・・・・・」

 

「・・・・・・」

 

「・・・・・・」

 

タープを持ったまま

モエ以外のRABBITの3人が、唖然とした表情で固まっていた

 

(まぁ初めて見るんやったら、そうなるわな)

 

そう思いながら先生を見ると、

先生はもう慣れたもんで、特に驚いた様子もない様子だった

 

「"相変わらず便利ですね・・・"」

 

「まぁ、伊逹にアビドス復興しとらんよ。」

 

そんな話をしていると、詰まった泥が無くなったおかげか

ゴボゴボッという音共に溜まっていた水が、一気に排水口へ流れ始めた

 

「・・・排水が始まりました。」

 

ミヤコが排水溝を確認する

 

「これなら浸水は避けられそうです。」

 

「ほな、よかったわ。」

 

これで一つ片付いた

さて、次は・・・おっさんは潰れたテントを見る

 

「で。アレはどないするん?」

 

「現在、復旧作業中です。」

 

ミヤコが答える

 

「ですが、テントの骨組みに雷が落ちて完全に壊れてしまい・・・」

「布地も泥水を吸ってしまっていて・・・」

 

サキが泥まみれになった骨組みを持ち上げる

 

「この状態じゃ、直すのは厳しいな。」

 

「くひひ・・・さすがに今回は派手にやられたねぇ。」

 

モエが苦笑する

 

「・・・・・・」

 

ミユも困ったようにテントを見る

 

まぁ確かに酷い

骨組みは何本も弾けとんどるし、接続部分も無くなっとる

でも、

 

「これくらいなら直せるで。」

 

「"前みたいに大穴は開けないでくださいよ・・・?"」*1

 

先生がこちらを見ながら言う

 

「まぁテントの骨組みくらいなら、あっこまでの大穴はあかんわ。」

 

おっさんは骨組みに手を触れ

 

【魔術式解凍:創造魔術:即時展開】

 

魔術を行使した瞬間

弾け飛んだ骨組みが、ぐにゃりと液体のように形を変え

足りない原子は周りの泥から徴収しているのか周りの土がへこんでいく

 

そして本来あるべき形へと流動し、

そしてピタリと形が整ったところで、液体だった骨組みが再び固まった

 

「よし、元通りやろ。」

 

「"・・・相変わらずですね。"」

 

先生は特に驚く様子もなく、直った骨組みを眺めている

 

「"何度見ても、便利すぎる魔術ですよね。"」

 

「まぁな。」

「元々あるもんを一回バラして、組み直しとるだけやし」

「こういう修理には向いとるんよ。」

 

「"なるほど。"」

 

ミヤコが骨組みを確認して一本ずつ状態を確かめていく

 

「・・・問題ありません。」

「強度も元の状態を維持しています。」

 

「ほな、テント張り直そか。」

 

そう言って、泥まみれになったテント布へ手を伸ばす

 

その時だった

 

「"・・・・・・"」

 

先生が、ふと足元へ視線を落とした

 

「どうしたん?」

 

「"・・・テントだけじゃないです。"」

 

その言葉につられて、おっさんも足元を見る

泥水の中には、いくつもの機材や箱が転がっていた

 

通信設備、弾薬箱

その他にも、RABBIT小隊が普段使っている装備がいくつもあった

 

「・・・あー」

 

そうやな、テントが潰れたんやし

中に置いてあったもんまで無事なわけないわな

 

おっさんは一つの通信機器を拾い上げ確認する

泥がべったりと付着している

 

「・・・・・・」

 

ミヤコも近くへ寄ってきた

 

「通信機器は・・・テントが倒壊した際に、」

「内部へ流れ込んだ泥水に浸かってしまいました。」

 

サキが別の機器を拾い上げる

 

「こっちも駄目だ。」

「電源が入らない。」

 

モエも機器を確認する

 

「予備の方も死んでるねぇ。」

 

ミユも恐る恐る別の機器を持ち上げる。

 

「・・・・・・こ、これも反応しません。」

 

「「「「・・・・・・」」」」

 

4人とも、揃って暗い顔をしていた

 

そらそうやろな

通信機器なんて、部隊にとっちゃ生命線みたいなもんやし

 

テント一張りならまだしも

通信手段まで失ったとなれば、笑って済ませられる話やない

 

「・・・・・・」

 

おっさんと先生は泥水に浸かった通信機器を眺める

 

「"アンラさん、この通信設備直せませんか?"」

 

先生がおっさんを見ながら聞いてくる

 

「まぁ・・・直せるか直せないかで言えば直せるやろな・・・」

 

ミヤコがおっさんを見つめ

 

「本当ですか?」

 

「おう・・・」

 

普通の機械なら、分解して、中身を確認して

壊れた部品を作り直せば直せる

創造魔術を使えば、その辺りは大して難しい話やない

 

けど・・・

 

「・・・ただ、やめといた方がええやろな。」

 

「"?"」

 

先生が首を傾げる

 

「"どうしてですか?"」

 

「いや。」

 

おっさんは通信機器を元の場所へ戻しながらミヤコに聞く

 

「これ、SRTの装備やろ?」

 

ミヤコが首を縦に振る

 

「はい。」

 

「ほな、おっさんが中身を見るんはやめといた方がええ。」

 

「"・・・?"」

 

先生が首を傾け、【何故?】といった表情でおっさんを見つめる

 

「おっさんが直すんならな」

「壊れた部分だけ見て、適当に作り直すっちゅう訳にはいかんのよ。」

 

おっさんは通信機器を指で軽く叩く

 

「構造を把握せなあかん。」

「どの部品がどう繋がっとるんか。」

「どういう仕組みで動いとるんか。」

「そういうのを全部確認してから、原子レベルで組み直す必要がある。」

「つまり、中身を丸ごと調べることになる。」

 

「"・・・あ。"」

 

先生が察したように声を漏らす

 

「"SRTの秘匿技術まで。"」

 

「せや。特殊部隊の秘匿技術なんぞ、覗き見るもんやないやろ。」

 

おっさんは肩を竦め、

ミヤコは少し考えたあと

 

「・・・お気遣い、ありがとうございます。」

 

「気にせんでええで。」

「まぁ、通信機器は自分らでどうにかしてや。」

 

「はい・・・」

 

ミヤコは頷き、壊れた通信機器を丁寧に脇へ置いた

サキも別の機器を確認する

 

「・・・やっぱり駄目だな。」

「こっちも通信不能。」

 

「予備も同じです。」

 

モエがため息をつきながら口を開く

 

「はぁ・・・通信手段、完全に死んじゃったねぇ・・・」

 

ミユも暗い表情で機器を見つめている

 

まぁ、あっちはしゃあない

SRTの装備を勝手に解析するわけにもいかんしな

 

「で。」

 

おっさんは、その横に積まれていた弾薬箱へ目を向ける

 

「こっちは?」

 

「・・・弾薬です。」

 

ミヤコが答える

 

「ですが、泥水に浸かっています。」

「見たところ、使える状態ではありません。」

 

「一応、中身見せてみ。」

 

「?」

 

ミヤコが弾薬箱を開くと

中には泥が満遍なく付着した弾薬が並んでいた

 

「・・・・・・」

 

確かに、見た目だけなら完全に駄目そうに見える

おっさんは一本手に取り、泥を拭い外側を確認する

 

薬莢、弾頭、雷管

 

「ん?これなら、まだいけるんちゃう?」

 

「・・・え?」

 

俯いていたサキがおっさんの言葉を聞いて顔を上げる

 

「使えるのか?」

 

「たぶんな。」

 

おっさんは弾薬を眺めながら答える

 

「これ、SRTの軍事規格の奴やろ?」

 

「はい。」

 

「ほな。泥水に一日浸かっとった程度なら、すぐ廃棄する必要はないで。」

 

「・・・本当ですか?」

 

ミユが恐る恐る尋ねる

 

「ほんまほんま。」

「ただ、もちろんそのまま使うんはもちろんアカンへんで」

「まず綺麗な水でしっかり洗って、泥や汚れを全部落として。」

「そのあと、水滴を残さんように一本一本ちゃんと拭く。」

「ほんで、直射日光には当てずに陰干し。」

 

「完全に乾いたんを確認してから、状態をもう一回確認したらええ。」

 

サキが弾薬を見つめる

 

「それで、また使えるのか・・・?」

 

「軍用規格なら、泥の中に一ヶ月くらい浸ける事くらいは想定されとる。」

 

「ただし。」

 

おっさんは弾薬を指先で持ち上げる

 

「薬莢が変形しとったり、弾頭が抜けかけとったり。」

「雷管がおかしくなっとったり。」

「そういう異常があるやつは除外や。」

「一個でも怪しかったら、無理に使う必要はない。」

 

「・・・なるほど」

 

サキが頷く

 

「つまり、全部廃棄する必要はない、と。」

 

「せやな。状態確認して問題ないやつだけ残せばええ。」

 

ミヤコも弾薬箱を覗き込み、

先ほどまで沈んでいた表情がほんの少しだけ和らいだ

 

「それなら・・・弾薬については、全滅ではありませんね。」

 

「そういうことやな。」

 

おっさんは立ち上がる

 

「まぁ、通信設備は自分らで頑張ってや。」

「弾薬は洗って乾かす。」

「それから使えるか確認する。」

「テントも直った。」

「排水も問題なし。」

 

一つずつ指折り数える

 

「・・・まぁ、最悪の状態からは、だいぶマシになったんちゃう?」

 

「はい。」

 

ミヤコが頷き、素直に礼を言ってくる

 

「ありがとうございます。」

 

「礼はええって。」

 

おっさんはふと先生を見る

 

「・・・ん?」

 

先生はミヤコ達と一緒に立っていた

 

シャーレの制服、

そして髪も、肩も、袖も

見るからに水を吸って重たそうになっている

 

ついでに靴も泥まみれ

 

「・・・先生。」

 

「"はい?"」

 

「風邪ひかんか?それ。」

 

「"え?"」

 

先生が自分の服を見る

 

「"・・・まぁ。"」

「"ちょっと濡れてますね。"」

 

「ちょっとどころやないやろ。」

「頭から靴までずっくずくやん。」

 

「"・・・・・・"」

 

先生は少しだけ黙ったあと

 

「"でも、まだ作業が・・・"」

 

「もうええ。」

 

「"え?"」

 

おっさんは先生の腕を掴む

 

「"ちょっアンラさん?"」

 

「帰るで。」

 

「"でも、RABBITのみんなが・・・"」

 

「テントは直って、排水も済んだ。」

「通信機器は自分らでどうにかする。」

「弾薬も処理の方針は決まった。」

 

「ほな。先生の仕事は終わりや。」

 

「"いや、でも・・・"」

 

「でもやない。」

「風邪ひいて倒れでもしたら、それこそ面倒やろ。」

 

「"・・・・・・"」

 

先生が少しだけ困ったような顔をする

 

「"・・・分かりました。"」

 

「よし。」

 

おっさんはそのまま先生を引っ張っていく

 

「"ちょ、ちょっと待ってください。"」

 

「何や?」

 

「"傘くらい・・・"」

 

「要らん要らん。」

 

「"いや、要ると思いますけど!?"」

 

「そこまでずくずくやったらもう関係ないやろ?」

 

「"そういう問題じゃないですよ!!"」

 

「はっはっはっ」

 

後ろから

 

「・・・・・・」

 

RABBITの4人が、その様子を見送っている

ミヤコが静かに口を開き

 

「お疲れ様でした。」

 

「おう。また何かあったら先生経由でもええさかい呼んでや。」

 

サキは少しだけ視線を逸らしながら

 

「・・・今度は、晴れてる時に来い。」

 

「なんでおっさんが悪天候みたいな扱いやねん。」

 

「くひひ・・・」

 

モエが笑う

 

「アンタ、なんか雨男っぽいんだよねぇ。」

 

「おっさんを何やと思っとんねん。」

 

ミユはまだおっさんの事が怖いのかびくびくしながらも礼を言ってくる

 

「・・・・・・ありがとうございました。」

 

「ええよ。」

「ほな、またな。」

 

そう言っておっさんは先生を連れたまま、子うさぎ公園を後にした

 

 

 

 

 

【DU地区・シャーレビル】

 

しばらくして

シャーレのビル前に到着した2人

 

「"・・・・・・"」

 

「・・・・・・」

 

「"アンラさん。"」

 

「ん?」

 

「"本当に、ここまで送る必要ありました?"」

 

「あるやろ。」

 

「"私は大丈夫でしたよ。"」

 

「服ずくずくやった奴が何言うとんねん。」

 

「"・・・・・・"」

 

先生は何も言い返せないのか黙ってしまい、おっさんは苦笑する

 

「まぁ、とりあえず着替えたらええ。」

「温かいもんでも飲んどき。」

 

「"分かりました。"」

 

「あと。」

 

「"はい?"」

 

「今日はもう無理して仕事せんときやー」

 

「"・・・・・・"」

 

「返事」

 

「"・・・はい。"」

 

「よろしい。」

 

先生をシャーレまで送り届けたところで

おっさんはそのまま踵を返す

 

「ほな、おっさんも帰るわ。」

 

「"え?"」

 

先生が驚いたように振り返る

 

「"もう帰るんですか?"」

 

「帰るで。」

 

「祈願屋の事務所にまだ仕事残っとるしなぁ・・・・・・・・・」

 

「"・・・あ。"」

 

おっさんのその暗い表情から事務所が地獄なのを先生が察する

 

「"・・・頑張ってくださいね?"」

 

「ユメちゃんにも早よ帰ってこい言われとるしな・・・」

 

「"ふふっ。"」

 

「笑うなや。」

 

「"すみません。"」

 

「ほなな。」

 

「"はい。"」

 

「ちゃんと温まるんやで?」

 

「"アンラさんも。"」

 

「おう。」

 

「"気を付けて。"」

 

「ほなな。」

 

それだけ言って、おっさんはシャーレを後にした

 

 

 

 

【祈願屋・事務所】

 

「・・・・・・」

 

事務所の扉を開けると

人の気配はなく、静寂だけが返ってくる

唯一聞こえるのは雨の音が遠くから聞こえくるだけだった

 

「ただいまー。」

 

返事はない

 

「まぁ雨やし社宅に帰ったんやろな」

 

おっさんは濡れたローブを脱いで、椅子へ腰を下ろし

机の上には出かける前に積み上がっとった書類を見る

 

「はぁ・・・・・・帰ってきてもうたかぁ。」

 

おっさんは書類の山から一枚取り眺める

 

(今日も色々あったけど、結局最後に待っとるんは・・・)

 

「・・・これなんよなぁ。」

 

 

おっさんは机の上のペンを手に取ると

カリカリと静かな事務所に、再びペンを走らせる音が響き始めた

 

 

*1
アビドスリゾートの時の砂浜




ちなみに、実際に軍用規格の弾薬とかは泥の中に埋めても一ヶ月くらいなら持ちます。
そして弾薬の洗浄手順もここに書いている通りで撃てるようになります。

これは軍関係者なら一番最初にやらされる工程で、かなり重要な知識なんですよね。
それを踏まえて、原作だとSRTという特殊部隊がそれをやらなかった。
つまりは、SRTに入りたてで、まだやらされていなかったひよっこ以下のひよっこだったか、
それか、キヴォトス自体が泥にまみれるような戦争から離れすぎて、
そういう知識自体が存在しなくなったのか。
どれなんでしょうね・・・

そして、
こっから先は書き溜めなんてないので、
作者の本来の執筆スピードでゴンゴン書いて行きます!
シルバーウィーク内に何話投稿できるかなぁ・・・
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