おっさんキヴォトスに行く 作:無い頭のおっさん
おっさんが事務所のデスクに座って、依頼が無いかの確認を行っている
アビドスの廃ビルの解体や再開発程度であれば魔術や魔導を使えば片手間で終わるので、
正直暇を持て余している状態であった
「元々の本業が何でも屋なのに何でも屋としての依頼よりカイザーから資金吸い取ってる方が金稼げてるのが腑に落ちねぇ・・・
ここ最近はファウスト様もブラックマーケットに慣れたのか1人で行けるようになってしまったし・・・不良狩りしたらユメちゃんとホシノちゃんがキレるし・・・凄まじく暇だな・・・
スーパーアロナ(笑)ちゃんにちょっかい出すのも後が・・・
いや、やったら確実に家凸してきて面倒な事になるなぁ・・・
せや!今月はまだアリウスに物資提供しに行ってなかったな!
今からちゃちゃっと行ってくるか!」
そうおっさんが呟いてからまたブラックマーケットで食料や本(娯楽本等)を仕入れ、自宅に戻ってきてから呪文を唱えた
魔術式解凍:存在希釈、光学術式:複合展開】【第二アンカー起動】
転移した先でここ数か月で見慣れた荒廃した中世ヨーロッパの街並みが広がっていた
「よし、ほんならまたサオリちゃん所にでも行って物資置いてくるか
今回は
トンっと地面を蹴るとおっさんは消え、目的地であったアリウススクワッドの拠点まで来ていた
アリウススクワッドの拠点は元々放置されていた家を根城にしており、その中で5人で共同生活を送っているようだった
「さて、サオリは何処かね・・・」
魔術を起動したまま家の中の気配を探る。数秒で発見する
裏庭で二つの気配を感じゆっくりと裏庭へと向かった
「みっけ、裏庭でアズサちゃんとCQB訓練してるんか、相変わらずクッソスパルタやなぁ」
(まぁ忙しそうやしサオリちゃん部屋に物資適当におかしてもらってからミサキちゃんの体調を見たら帰るかねぇ)
そう判断したおっさんはそそくさと慣れた手つきで
「ほんなら次はミサキちゃんやねぇ・・・多分この部屋に閉じこもってるのがそうやろなぁ・・・閉じこもってるのかサオリに閉じ込められてるのか・・・・・・」
そう呟きながらおっさんはミサキがいるであろう部屋の前まで来ていた
【コンコン】
「【術式停止】足長おじさんやでーミサキちゃーんあっそびまっしょー」
おっさんが扉に向かってそう声をかけると、中々凄まじく不機嫌そうな顔が出てきた
多分おそらくおっさんの声かけの仕方が大変素晴らしいくらいにクソうざかったのだろう
「何・・・?また来たの?」
「月1の物資提供のついでにミサキちゃんの経過観察もあるからねー」
「私は別に頼んでない。」
「まぁ助けた責任があるからなーそれにサオリちゃんからも頼まれてるからね」
「・・・・」
凄まじく不服そうな顔でミサキが黙った
「とりあえず中に入ってもいいかい?椅子に座って貰ったら状態の確認するさかい。」
おっさんがそう言うとミサキは不承不承ながら部屋の中に招き入れてくれた
ミサキはおっさんが部屋の中に入ったのを確認すると部屋の中にある椅子に座った
「ほんなら、診ていくでー・・・
手首の傷は綺麗になくなったね、新しくどっか切ったりとかはしたかい?」
「・・・・・・腕・・・」
「腕ね、了解ちょっと包帯を解いて状態を診るよー
初期対応の処置が良い感じやね、これなら後も残らないと思うで安心してええよー」
「あっそ・・・」
「この処置したのサオリちゃんでしょ?見つかった時めっちゃ怒られたんじゃない?」
とおっさんは半笑いでミサキに言ってきた
「応急処置されてから頭ぶん殴られた。酷いと思わない?
正直腕を切った痛みよりサオリ姉さんに殴られた頭の方が数倍痛かったんだけど」
「ハッハッハ、そりゃーしゃーないわ。目の前で一回死んだと思ってたんだからこっから先ずっと超過保護にされるのは確定やし自分がやった事だからそこは受け入れないとなー?」
ちょっと愉快そうにおっさんがそう言い放った
「ま、この感じなら大丈夫そうやな!今日は忙しそうだしまた来月に遊びにくるよ」
「・・・何だか忙しそうだね。まあ、大人だからか」
(ッ?!そのセリフをリアルで聞けるとはなぁ・・・俺は先生じゃないんやけどな)
「ごめんよ、新しい事業を始めたからちょいちょいそっちも見に行かないといけないからね、
必ずまた来るよ。だから・・・虚しい、それだけが全部だなんて思うなよ。」
そう言うとおっさんはミサキの部屋から出ていき魔術を使用した
【第一アンカー起動】
そのままおっさんはアリウススクワッドの拠点を後にした
≪サオリ視点≫
アズサとの訓練を終わり、自室に戻る途中部屋の扉の前で違和感を感じた
「誰かが扉を開けた?・・・」
その瞬間サオリの身体は臨戦態勢へと移行した
自身のハンドガンからセーフティを外すとゆっくりと扉を開くと
部屋の中に大量のダンボール箱が置かれているのが見えた。
その瞬間、サオリの緊張が途切れた。
「来ていたのか・・・・・・顔を出してくれればよかったのに・・・
いや、顔は出していたんだろうな、姿を消してだろうが」
そう呟きながらサオリは大量に積まれたダンボール箱のせいで大分狭くなった自室に入って行った
そこで自分の部屋の机に一個何かが置いてある事に気づいた
「・・・?」
手に取ってみるとそれは香水のようだった
その香水の下に手紙が置かれていた
「おー、サオリまた勝手に部屋に入らせてもらったぞ。
お前も15歳だからおめかししたい年頃だろ?服とか送ってもサイズわからねーし、
今回はブラックマーケットに面白い物があったからな香水を送らせてもらったぞ。
なんかサミュエラのザ・ビヨンドっていう銘柄の香水らしいがおっさんの俺にはようわからん。
使ってみて気に入ったら教えてくれまた買ってくる。
ほなまた来月に来るわ元気でな」
手紙にそう書かれていた
少しだけ香水を手に付けてみた
サオリはほんのりと微笑み、誰に聞かせるでもなく呟いた。
「いい香りだ・・・」
かいてないけどおっさんはちゃんと毎月アリウスに補給物資を届けていました!
なんか微妙にスクワッドの2人から好感度が高いけどきっと気のせいって思いながら毎月喜びそうな物を追加で買って送っているおっさんでした。ばにたすばにたす