おっさんキヴォトスに行く 作:無い頭のおっさん
主演のセイアさんが体調不良継続の為、
番組内容を変更し、【今日のゴリラ】をお送りいたします。
【トリニティ郊外・古橋付近】
雨の降り続く夜
古びた橋を離れた五人は、川沿いの道を進んでいた
先頭を歩くサオリの後ろにはミサキとヒヨリ、そして先生。最後尾には、おっさんが続いている
「・・・・・・この辺りだな。」
サオリが足を止め、川の方へ視線を向けた
橋の袂から少し下った場所。草木に覆われた護岸の向こうに、コンクリート製の大きな吐口が口を開けている
雨で増水した川の水が、その周囲を勢いよく流れていた
「"ここから入るんだね。"」
先生が確認する
「ああ。吐口から排水路に入り、下水道を抜ける。そこから地下道へ出れば、カタコンベの入り口に辿り着ける。」
サオリは、迷いなく答えた
ミサキも頷く
「・・・・・・道筋は覚えてる。昔から使っていた経路だから。」
「わ、私も知っています・・・・・・」
ヒヨリが小さく手を挙げた。
「途中の分岐も、間違えないと思います・・・・・・」
「"全員が把握しているなら、問題ないね。"」
先生は、少しだけ安堵したように笑った
「"それじゃ、ここからはサオリを先頭にして進もう。"」
「"警備がいる可能性もあるから、できるだけ騒ぎを起こさずにね。"」
「・・・・・・了解した。」
サオリが短く頷く
「見つかった場合は、速やかに無力化する。通信される前に制圧できれば理想的だ。」
「せやな。」
おっさんは吐口の奥を覗き込んだ
「この中で銃を撃ったら、音がえらい響きそうやしなぁ。」
「"・・・そうだね。"」
先生が頷く
「"できる限り、銃声を出さない方法で進もう。"」
「・・・・・・分かった。」
ミサキが武器を背負い直す
ヒヨリは、暗い吐口の奥を見つめて小さく息を呑んだ
「・・・うぅ。やっぱり、下水道って臭いますね・・・・・・」
「文句を言うな。今は贅沢を言っている場合ではない。」
サオリが前を向いたまま告げる
「わ、分かってます・・・・・・」
おっさんは、そんな二人を眺めて笑った
「ほな、行こか。」
五人は吐口の中へと足を踏み入れた
【トリニティ郊外・排水路】
吐口を抜けると、薄暗い排水路が続いていた
天井には太い配管が何本も走り、壁面には古い照明が等間隔に取り付けられている
そのいくつかは故障しているらしく、点滅を繰り返していた
足元を流れる水は、くるぶしにも届かない程度
ただ、雨の影響で水量は徐々に増えているようやった
「・・・・・・やっぱり音が響くね。」
ミサキが小さく呟く
「せやなぁ。この中でドンパチ始めたら、どこまで聞こえるか分からんな。」
おっさんは壁に手を触れながら答えた
「だからこそ、静かに制圧する必要がある。」
サオリが、前方を見据えた
その時だった
カツ・・・・・・カツ・・・・・・
前方から、複数の足音が聞こえてきた
五人は即座に足を止める
先生が手を上げ、全員に待機を促した
排水路の曲がり角
その向こうから、アリウスの制服を着た生徒が二人、姿を現した
一人は懐中電灯を持ち、もう一人は銃を肩に掛けている
「・・・・・・巡回、異常なし。」
「上の吐口は?」
「今のところ変化なし。雨で増水しているから、侵入者も来ないだろう。」
「・・・・・・そうか。」
二人は何気ない会話を交わしながら、こちらへ歩いてくる
先生は壁際に身を寄せ、指を一本立てた
全員が息を潜める
警備の生徒達は、まだこちらに気づいていない
やがて、懐中電灯の光が曲がり角の壁を照らし始めた
先生は、サオリとミサキ、それからおっさんへ順番に目配せをした
そして、声を潜めて指示を出す
「"サオリは、先頭の子を。ミサキは、もう一人の武器を押さえて。"」
「"アンラさんは、通信機を使われないようにお願いします。"」
「・・・・・・了解した。」
サオリが、音もなく踏み込んだ
生徒が反応するより早く、その腕を取って壁際へ押さえ込む
「なっ・・・・・・!?」
もう一人が銃を持ち上げようとした瞬間、ミサキが素早く距離を詰め、銃身を横へ逸らした。
「・・・・・・っ!」
そのまま体勢を崩させ、床へ押さえ込む。
「声を出さないで。」
ミサキが静かに告げた。
「大人しくしていれば、何もしないから。」
一方、サオリに押さえられた生徒が、腰の通信機へ手を伸ばした
しかし
「おっと。」
おっさんが、その手首を軽く掴んだ
「それは、あかんなぁ。」
生徒が振り返る
「・・・・・・っ!?」
おっさんは、にこやかに笑ったまま相手の背後へ回り、首元を押さえた
「悪いけど、ちょっとだけ寝といてな。」
抵抗しようとした生徒の身体から、すぐに力が抜ける
おっさんは、倒れ込む身体を受け止め、そのまま静かに壁際へ寝かせた
「・・・・・・はい、おしまい。」
その様子を見て、ミサキが目を瞬かせた
「・・・・・・今の、何?」
「ん?」
「・・・・・・一瞬で気絶したけど。」
「首を絞めて気絶させただけや。」
おっさんは、何でもないことのように答えた
「キヴォトスの生徒は頑丈やからな。」
「殴ったくらいじゃ平気やけど、頭に酸素いかさんかったら直ぐ落ちる。」
「・・・・・・」
「前にRABBIT小隊を制圧した時も、これで静かに寝てもらったわ。」
ミサキは、少しだけ目を丸くした
「・・・・・・SRTも?」
「せやで。まぁ、あの子らはその後も元気やったけどなぁ。」
「・・・・・・そう。」
ミサキは、倒れている警備の生徒を見下ろした
「確かに、銃声を出すよりは静かだね。」
「せやろ?」
おっさんは、通信機を取り上げて電源を切った
「ただ、気絶させたまま放置するんもアレやからな。邪魔にならんところへ移しとこか。」
サオリとミサキが、それぞれ警備の生徒を通路の端へ運ぶ
先生は、二人の様子を確認してから小さく頷いた
「"・・・よし。誰も大きな怪我はしていないね。"」
「問題ない。」
サオリが答える
ミサキも頷いた
「大丈夫。ちゃんと押さえたよ。」
「"ありがとう。二人とも、動きが良かったよ。"」
先生は、穏やかに微笑んだ。
その言葉を聞いて、ミサキは少しだけ先生を見つめた
「・・・・・・先生。」
「"うん?"」
「・・・・・・どうして、あんなに細かく指示できるの?」
先生は、少しだけ首を傾げる
「"相手の位置と武器、それから通信機の場所を見ていたからだよ。"」
「"誰かが声を上げたり、連絡を取ったりする前に、動ける人が動く。それだけ。"」
「・・・・・・それだけ、って。」
ミサキは、床に伏せた警備の生徒達を見やった
「・・・・・・随分、慣れているんだね。」
「"まあ、こういう場面は何度か経験しているからね。"」
先生は、穏やかな声でそう答えた
・・・・・・何度か、ねぇ
おっさんは、心の中で小さく笑った
先生の【何度か】は、普通の人間が想像する回数とは、少しばかり意味が違うんやろうけどな
「・・・・・・すごいです。」
ヒヨリが、ぽつりと呟いた。
「先生って・・・こんなに、怖い人だったんですね・・・・・・」
「"・・・・・・えっ?"」
先生が振り向く
「"怖い?"」
「い、いえっ! その・・・怖いというか・・・!」
ヒヨリは慌てて手を振った
「す、すごく落ち着いていて・・・あっという間に、みんなを動かして・・・・・・!」
「"・・・・・・"」
「私、何もできませんでした・・・・・・」
「"そんなことないよ。ヒヨリは、ここまでの道を知っているし、後ろを警戒してくれている"」
「"それだけでも十分助かっているよ。"」
「・・・・・・そ、そうですか・・・・・・?」
「うん。」
先生は微笑んだ
ヒヨリは少しだけ安心したように胸を撫で下ろした
しかし、その表情にはまだ緊張が残っていた
・・・・・・まぁ、無理もないか
おっさんは肩をすくめる
普段の先生は、生徒に優しく接する、どこにでもいる教師のように見える
せやけど、こういう場面になると、その指揮は驚くほど的確
戦闘に従事するアリウスの生徒達からすれば、なおさら先生の指揮は異質に見えるやろうしな
「・・・・・・先生。」
サオリが、前方を確認しながら告げた
「この先にも警備がいる可能性が高い。今のうちに進もう。」
先生は頷いた
「そうだね。まだ先があるから、ここで時間を使いすぎないようにしよう。」
「・・・・・・了解。」
サオリが先頭へ戻る
ミサキも、少しだけ先生を見つめてから、その後に続いた
ヒヨリは、先生とおっさんを交互に見やる
「・・・・・・あの。」
「ん?」
おっさんが振り返る
「先生って・・・・・・いつも、あんな感じなんですか?」
「まぁ、せやなぁ。」
「・・・・・・ひぇ。」
ヒヨリが、小さく身を竦めた
「・・・・・・やっぱり、怖いです・・・・・・」
「ふふっ」
先生がにっこりとヒヨリに笑いかける
「そんなに怖がらなくても大丈夫だよ、ヒヨリ。」
「は、はい・・・・・・。」
先生に微笑みかけられ更にガタガタし始めるヒヨリ
おっさんは、そんな二人を見ながら笑った
「まぁ、怒らせんようにしとき。」
「"アンラさんまで!?"」
先生が、少しだけ頬を膨らませる
「・・・・・・冗談や、冗談。」
おっさんは、ひらひらと手を振った
その間にも、サオリは先へ進んでいた
「おい。いつまで話している。」
振り返ったサオリが、少しだけ厳しい声を出す
「時間がない。先に行くぞ。」
「・・・・・・あっ、はい!」
ヒヨリが慌てて走り出す
ミサキも、先生を見て小さく頷いた
「・・・・・・行こう。」
「"うん。"」
先生が答え
五人は、再び暗い排水路を進み始めた
【アリウス自治区・地下道入口】
重い鉄扉の向こう
そこに広がっていたのは、先ほどまでの狭い下水道とは打って変わった、広大な地下空間やった
天井は高く、壁面には古びたアリウスの紋章が刻まれている
そして、その中央
地下道へ続く巨大な通路の入り口には、
何人ものアリウス生が武装して待ち構えていた
・・・・・・おいおい
これはまた、えらい数やな
おっさんは、思わず足を止めた
左右の壁際には簡易的な防御設備が並び、通路の中央にも複数の生徒が配置されている
ざっと見ただけでも、十人以上
その全員が銃を構え、こちらへ警戒の視線を向けていた
「・・・・・・止まれ!!」
中央に立つアリウス生が叫ぶ
「ここから先は立ち入り禁止だ!! 所属と目的を述べろ!!」
当然ながら、素直に通してくれる雰囲気ではない
サオリが一歩前へ出ようとした
しかし、その前に先生が手を伸ばし、そっと制止した
「"・・・待って。"」
先生は、前方の警備を見渡す
「"・・・これだけいると、隠れて通り抜けるのは難しいね。"」
「・・・・・・ああ。」
サオリは、静かに頷いた
「この人数では、どこかで必ず見つかる。強行突破するしかないだろう。」
「・・・・・・そうだね。」
先生は、少しだけ息を吐いた
「"でも、できるだけ怪我はさせたくない。全員、武器を落とさせて制圧しよう。"」
おっさんは、隣から先生を見た
「・・・・・・ほう。」
先生は、いつもの柔らかな表情のまま、前方を見据えていた
「"サオリ、正面をお願い。ミサキは右側の生徒達を抑えて。"」
「"ヒヨリは後方から援護して、危なくなったらすぐに下がってね。"」
「・・・・・・了解した。」
サオリが銃を構える
「"アンラさんは、左側をお願いします。私は全体を見て指示を出します。"」
「おう。任しとき。」
おっさんは軽く手を上げた
「"・・・・・・では。"」
先生が、静かに告げる
「"行こう。"」
「・・・・・・待て!! それ以上近づくな!!」
警備の生徒が、再び声を張り上げる
「武器を捨てて、そこで止まれ!!」
しかしサオリは止まらなかった
「・・・・・・すまない。」
小さく呟くと同時に、彼女は前方へ踏み込んだ
その瞬間アリウス生がサオリの顔を認識する
「っ!!スクワッドだ!! 迎撃しろ!!」
警備の生徒達が一斉に銃を構える
その瞬間
「"サオリ、左の二人を優先して! ミサキ、右側の銃口を下げさせて!"」
先生の声が、地下空間に響いた
「・・・・・・了解!」
サオリが身体を低くして突進する
正面から飛んできた弾丸を避けながら、一人目の武器を叩き落とした
続けて、もう一人の懐へ入り込み、その腕を取って地面へ押さえ込む
「ぐっ・・・!」
「抵抗するな!」
サオリの声と同時に、ミサキも動いていた
右側から銃撃を仕掛けようとしていた生徒へ接近し、武器を逸らして体勢を崩させる
「・・・・・・ごめんね。」
ミサキは短く告げると、そのまま相手を地面へ押し倒した
ヒヨリは、少し離れた位置から周囲を確認していた
「せ、先生! 右奥から、もう二人来ます・・・・・・!」
「"ありがとう、ヒヨリ! ミサキ、奥の二人をお願い!"」
「・・・・・・分かった。」
ミサキはすぐに向きを変えた
その間にも、正面の警備は次々と動き出している
「撃て!! 侵入者を通すな!!」
銃声が、地下空間に反響した
ダダダダダッ!!
「・・・・・・っ!」
先生が、即座に声を上げる。
「"サオリ、中央の遮蔽物を使って! そのまま前へ押し込んで!"」
「了解した!」
サオリは、壁際の防御設備を利用して銃撃を避ける
そして、弾幕が途切れた一瞬を見逃さず、再び前へと飛び出した
「・・・・・・そこだ!」
一人の武器を弾き飛ばし、続けざまにもう一人の足元を払う
体勢を崩した生徒が地面へ倒れる
そこへ、サオリは容赦なく距離を詰めた
「・・・・・・悪く思うな。」
そう言いながら、相手の動きを封じる
その一方で
「おっと、そっちは通さんで。」
左側へ回り込もうとした生徒の前に、おっさんが立ちはだかった
「・・・・・・っ!?」
生徒が銃を向ける
しかし、おっさんはその銃口を軽く逸らし、相手の懐へ入った
「ほい。」
そのまま首元を押さえる
「・・・・・・少し寝とき。」
生徒は抵抗する間もなく、ぐったりと力を失った
おっさんは倒れ込む身体を受け止め、邪魔にならない場所へそっと寝かせる
「・・・・・・一人。」
そのまま振り返ると、さらに二人の生徒がこちらへ向かってきていた
「・・・・・・おっさん、今日はモテモテやなぁ。」
軽口を叩きながら、一人の攻撃をかわすと同時に
もう一人の武器を弾き、二人まとめて動きを止めた
「はいはい、お休みや。」
短いやり取りの後、二人とも床へ倒れ込む
・・・・・・さて
先生の方はどうや?
「先生! 左側、もう一人来ます!」
ヒヨリが叫ぶ
「"アンラさん、左の通路をお願い!"」
「おっさん使いが相変わらず荒いなぁ!!!」
おっさんは、最後に向かってきた生徒を制圧すると、先生の指示に従って左側の通路へ移動した
一方、中央ではサオリがさらに二人を押さえ込んでいた
ミサキも、右側の生徒達を次々と無力化している
「"・・・・・・ミサキ、後ろ!"」
先生の声が飛んだ
「・・・・・・っ!」
ミサキが振り返る
背後から迫っていた生徒の武器を、間一髪で弾き落とした
「ありがとう、先生。」
「"ううん! そのまま押さえて!"」
「・・・・・・了解。」
ミサキは相手の腕を取ると、地面へ押し伏せた
ヒヨリも、後方から接近していた生徒の動きを察知し、声を上げる
「先生! 後ろから一人です!」
「"ヒヨリ、無理に近づかないで! サオリ、対応できる?"」
「問題ない!」
サオリは即座に向きを変え、走り込んできた生徒の武器を叩き落とした
そのまま相手の動きを封じる
「・・・・・・これで、終わりだ。」
最後の一人が床へ倒れた
先ほどまで響き渡っていた銃声が止み、地下空間には荒い呼吸音だけが残った
先生は、周囲を見渡した
「"・・・・・・全員、動ける?"」
「問題ない。」
サオリが答える
「・・・・・・こっちも大丈夫。」
ミサキも、肩を上下させながら頷いた
ヒヨリは、少し離れた場所から戦闘が終わったことを確認し、ほっと息を吐いた
「・・・よ、よかったぁ・・・・・・」
おっさんは、床に倒れている生徒達を見渡した
・・・・・・十人ほどか
全員、気絶しているか、武器を失って戦闘不能になっていた
誰も致命的な怪我はしていない
まぁ、上出来やろ
「・・・・・・先生。」
サオリが振り返る
「どうする? このまま奥へ進むか?」
先生は、すぐに頷いた
「"うん。今の騒ぎで、奥の警備にも気づかれたと思う。"」
「"ここで立ち止まるわけにはいかないね。"」
「了解した。」
「・・・そうだね。急ごう。」
ミサキも武器を背負い直し
そのまま五人は地下道を進んで行った
制圧した警備拠点を抜けると、広い地下通路が姿を現した
壁面には古い燭台のような照明が並び、床には長い年月をかけて擦り減った石畳が続いている
その先には、さらに奥へと続く巨大なアーチ状の入り口があった
「・・・・・・ここからが、カタコンベだ。」
サオリが告げる
先生は頷いた
「"ようやく、ここまで来たね。"」
「・・・・・・ああ。」
サオリの声には、焦りと緊張が入り混じっていた
「だが、まだ終わりではない。ここから先にも警備がいるはずだ。」
ミサキが、静かに前方を見つめる。
「・・・・・・さっきの騒ぎで、向こうも警戒していると思う。」
「そうだね。」
先生は、一度だけ全員を見渡した
「次も、できるだけ怪我をさせずに進もう。」
「でも、無理はしないで。危険だと思ったら、すぐに下がってね。」
「・・・・・・了解。」
サオリが短く答える
その時
・・・・・・ゾクリ
おっさんの背筋に、奇妙な感覚が走った
「・・・・・・ん?」
何や、これは
前方からではない
横、通路の側面にある、別の出入口
そこから、異様な神秘の気配が近づいてきていた
・・・・・・いや
この気配は
おっさんが視線を向けた、その瞬間
ドンッ!!
通路脇の壁が、内側から弾け飛んだ
「・・・・・・っ!?」
破片が散り
先生達が、一斉に振り返った
そこから現れたのは
「ふふっ、やっぱりここに来ると思ってたよ。大当たり!」
血に汚れた服
乱れた髪
そして、黒く染まったヘイロー
聖園ミカやった
「"・・・・・・ミカ!?"」
「聖園、ミカ・・・」
先生とサオリが、驚いた声を上げる
しかし、ミカは先生を見ていなかった
その視線は、まっすぐサオリへ向けられている
「悪役登場☆って所かな!・・・まだ覚えててくれてたんだね?」
「会えて嬉しい・・・って顔じゃなさそうだけど、どうしたの?」
ミカが血まみれの姿でニコニコとサオリに話しかける
「そんな、魔女でも見たいみたいな顔しちゃって。」
その言葉と共にミカの両手が、ゆっくりと持ち上がった
その掌には、黒い神秘が渦巻いていた
いや、ただの神秘じゃない
異様なまでに圧縮され、濃縮された神秘
光を吸い込むような漆黒の塊が、両手を覆い尽くしている
空気が歪み周囲の光が揺らぐ
その圧力だけで、床に溜まった水が細かく震え始めた
「・・・・・・っ!」
サオリが、即座に銃を構える
「"ミカ・・・!"」
先生がミカの名前を呼ぶ、けれどミカは止まらなかった
「先生もいるんだ。」
「ふふっ・・・・・・本当に、みんな揃ってるね。」
ミカは、楽しそうに笑った
「でも・・・・・・今は、サオリに用があるんだよね。」
その言葉と同時に、ミカの四肢が黒く輝く
「・・・さよか。せやけど、今は通さんで。」
おっさんは、サオリの前へ出た
「そっか。じゃあ・・・またあなたが相手してくれるんだね。」
ミカは、微笑んだまま一歩踏み出す
「・・・それじゃ、始めよっか。」
次の瞬間
ドンッ!!
ミカの足元が爆ぜた
砕けた石畳を蹴り飛ばし、黒い影が一直線に迫り
おっさんの眼前へ、黒い拳が突き出された
「・・・・・・っ!」
上体を僅かに捻り、右肩を引く
拳が鼻先を掠めて通り過ぎた
その直後、ミカの拳が空を切った先で、壁面が轟音とともに弾け飛ぶ
速いッ!
おっさんが体勢を戻すより早く、ミカの右脚が横薙ぎに迫った
咄嗟に左足を引き、腰を落として蹴りを躱す
ミカの脚が頭上を通過する
着地した彼女は、床を踏み砕きながら即座に踏み直した
今度は右拳
おっさんは左腕を添え、拳の外側を押し流す
しかし、ミカは流された腕を追うように身体を回転させ、反対側から左拳を繰り出した
おっさんは半歩退く
拳が胸元を掠める
そのままミカの身体が回り、今度は回し蹴りが飛んできた
おっさんは上体を後ろへ倒し、靴の爪先が目の前を通り過ぎるのを見届ける
ドゴンッ!!
蹴りが空を切っただけで、背後の壁に亀裂が走った
四肢を覆う黒い神秘が、ミカの動きに合わせて光の軌跡を描く
拳を逸らしても、蹴りを避けても、ミカは攻撃を止めない
一撃を外された直後には、もう次の攻撃が別の角度から迫っていた
しかも、その速度も重さも、以前に相対した時とは明らかに違っている
「・・・・・・あれ? どうしたの?」
攻撃の合間、ミカが小首を傾げた
「さっきから、ずっと避けてばっかりだね。」
「おっさんとしては、あんまり当たりとうないんでなぁ。」
「ふふっ・・・・・・そうなんだ。」
ミカは笑みを崩さず、軽く身を沈めた
次の瞬間、床を蹴る
今度は、おっさんへ向かってくる軌道やない
その肩越しに、サオリの姿が見えた
「"・・・・・・サオリ!"」
先生の声が響く
ミカが一気に進路を変え、サオリへ突進した
「クソが!」
おっさんは即座に踏み込み、二人の間へ身体を滑り込ませる
ミカの拳がサオリへ届く寸前、左腕を差し入れ、その手首を外側へ弾いた
拳の軌道が逸れる
だが、ミカは止まらなかった
弾かれた腕を引く勢いで身体を捻り、反対側の拳をおっさんの脇腹へ叩き込もうとする
「・・・・・・っ!」
おっさんは右腕を差し込み、拳の下へ潜らせるようにして受け流そうとした
しかし、ほんの僅かに遅れ黒い神秘が、右腕を捉える
パァンッ!!
「ちィッ!!」
右腕が、肘の下から吹き飛んだ
血が飛び散り、千切れた腕が勢いよく宙を舞う
「"アンラさん!!"」
先生の悲鳴が地下道に響いた
腕は床に落ち、石畳の上を転がる
おっさんはすぐさま後方へ跳び、ミカとの距離を取った
「あー・・・・・・ははっ。」
そう呟いた口元が、ローブの中でゆっくりと吊り上がる
あかんな、楽しくなってきよった・・・
モモイで懲りたはずやろ
落ち着け、落ち着け・・・・・・
切断面から黒い靄が立ち上る
失われた右腕が、見る間に再生していく
指先まで戻った手を軽く握り、開く
ふぅ・・・・・・こら、あかんな
はよせんと、こっちのテンションが上がってもうて手元が狂う
ミカは、再生した腕を眺めていた
「あれ・・・もう治っちゃった。」
「せやなぁ。便利な身体で助かるわ。」
「ふふっ。そうみたいだね。」
ミカが、少しだけ首を傾ける
「でも・・・・・・まだ、終わりじゃないよね?」
・・・・・・このままやと、いずれ殺してまうな
おっさんは静かに息を吐いた
そして、ゆっくりと身体を半身に構える
右手を左の脇の下へ引き込み、左手は顔の横で拳を握る
足を前後に開き、重心を低く落とした
ミカが、その姿を眺める
「・・・・・・あれ?」
おっさんは答えない
「その構えは初めて見るなぁ・・・・・・。」
「・・・・・・」
おっさんは、視線を逸らさず告げた
「・・・・・・行くで。死んでくれるなよ?」
「うん。おいで?」
ミカが踏み込んだ
黒い拳が、おっさんの顔面へ一直線に迫る
おっさんは、拳が届く寸前に右足を外へ滑らせた
頬を掠める拳
その勢いに逆らわず、身体を捻る
左脇の下に引き込んでいた右手が、弧を描いて飛び出した
ドッ!!
裏拳がミカの側頭部を捉える
「・・・・・・っ。」
ミカの頭が横へ揺れた
だが、彼女はすぐさま踏み直し、身体をこちらへ向ける
反撃の右拳
おっさんは、打ち終えた右手を引き戻すと同時に、短く後ろへ跳んだ
拳が目の前を通過する
その勢いでミカの上体が前へ流れた瞬間、おっさんは再び踏み込んだ
左足を軸に身体を切り返し、脇へ引いた右手を解き放つ
ドンッ!!
二度目の裏拳が、ミカの頬を打った
「あっ・・・・・・」
ミカの顔が僅かに傾く
「乙女の顔を殴るなんて、酷いじゃんね。」
そう言いながらも、彼女の表情は穏やかなままだった
ミカは一歩踏み込み、今度は右脚を蹴り上げる
おっさんは上体を傾け、蹴りの軌道から外れる
そして、ミカの脚が戻るより早く、右手を脇の下から放った
ガンッ!!
裏拳が、構え直そうとしたミカの両腕へ叩き込まれる
ガード越しの衝撃に、ミカの上体が後ろへ揺らいだ
おっさんは追撃せず、すぐさま短く後退する
右手を回収
そのまま腰を落とし、踏み込む準備を整えた
ミカが、揺らいだ身体を立て直す
両腕を戻し、再び構えようとした
その瞬間
おっさんの後ろ足が、石畳を強く踏みしめた
前後に開いていた足が入れ替わる
後ろに置いていた左半身が、踏み込みと同時に前へ切り替わった
・・・・・・顔は、あかん
ここで顔面に叩き込めば、恐らく殺す
せやから、狙うんは胴体
「・・・・・・これで、終いや!」
腰が回る
全身の重みを乗せた左拳が、ミカの腹部へ深く突き刺さった
ドゴォォンッ!!
衝撃でミカの身体が折れ、両足が床から浮き上がる
彼女はそのまま後方へ吹き飛んでいった
ゴォンッ!!
通路脇のコンクリート壁へ叩きつけられ
壁面に大きな亀裂が走り、砕けた破片が床へぱらぱらと落ちていった
「"・・・・・・っ!"」
先生が息を呑む
サオリも銃を構えたまま、壁際の瓦礫を見つめていた
おっさんは拳を下ろし、ミカの様子を窺う
・・・・・・急所は外した
力も、ぎりぎりまで抑えたつもりや
これで、少しは止まってくれたらええんやが・・・
「・・・いったぁー・・・・・・」
瓦礫の向こうから、ミカの声が聞こえた
・・・・・・は?
ミカが、ゆっくりと身体を起こした
腹部を軽く押さえ、服についた埃を払う
「・・・うーん。今のは、ちょっと効いたかな。」
そう言って、軽く肩を回す
それから、いつものように柔らかな笑みを浮かべた
「でも・・・まだまだ大丈夫だよ。」
・・・・・・おいおい
今のを受けて、もう立ち上がるんかいな
サオリが、信じられないといった表情で呟いた
「・・・・・・あれだけの一撃を受けて、まだ動けるのか・・・・・・。」
ミサキも、ミカから目を離さない
「・・・・・・異常。」
ヒヨリは、先生の後ろで息を呑んでいた
「・・・・・・あ、あれで・・・・・・平気なんですか・・・・・・?」
先生が、おっさんへ視線を向ける
「"アンラさん・・・・・・今の、かなり強く打ち込んでいましたよね?"」
「・・・・・・せやな。急所は避けたけど、これで止まらんとなると・・・ちょいと面倒や。」
ミカは、そんな会話を聞きながら、にこりと笑った
「・・・ねぇ。まだ終わりじゃないよね?」
その視線が、再びサオリ達へ向く
「私、まだあの子達とお話ししてないから。」
「"・・・ミカ!"」
先生が呼びかける
「"お願い。もうやめて!"」
ミカは、先生の方へ少しだけ顔を向けた
「・・・・・・先生。」
悲しむような声で返す
「ごめんね。今は、ちょっと・・・・・・聞けそうにないかな。」
そして、再びサオリを見た
「・・・それじゃ、続けようか。」
黒い神秘が、再び四肢を覆う
おっさんは、再び構えを取った
・・・・・・ほんま、簡単にはいかんな
その時だった
「何の騒ぎだ!!」
「警備が倒れているぞ!」
「侵入者を確認!! 全員、武器を構えろ!」
通路の奥から、アリウスの生徒達が次々と駆け込んできた
彼女達は破壊された壁と、床に倒れている警備の生徒達を見て、すぐさま銃を構える
その銃口は、おっさん達だけでなく、ミカにも向けられていた
「全員、撃て!! 侵入者を排除しろ!!」
ダダダダダダダッ!!
銃声が地下空間に轟いた
「"・・・っ! 全員、下がって!!"」
先生の指示に、サオリがすぐさま反応する
「こっちだ! 地下道へ!」
ミサキとヒヨリが先生に続き、走り出した
おっさんは最後尾へ回り、飛んでくる弾丸を魔力障壁で逸らす
「先生、先に行き!」
「"アンラさんは!?"」
「後ろはおっさんが見る! はよ行き!!」
先生は一瞬だけ足を止めかけたが、すぐに頷いた
「"・・・分かった! サオリ、ミサキ、ヒヨリ! 走って!"」
「・・・・・・ああ!」
サオリが先頭に立ち、地下道へ駆け込む
ミサキとヒヨリも、その後を追った
その間にも、ミカは銃撃を避けていた
「あれ?・・・・・・私にも撃つんだ。」
少し不思議そうに周囲を見渡す
「・・・・・・困ったなぁ。」
飛来した弾丸を黒い腕で弾き、ミカは先生達の方へ向き直った
「でも、今はこっちが先だよね。」
地面を蹴り、先生達を追おうとする
「・・・・・・そっちは通さんで!」
おっさんは進路へ踏み込み、ミカの肩を押して軌道を逸らした
「・・・・・・もう。あなたって、本当に頑固だね。」
ミカが拳を振るう
おっさんは足運びで攻撃をかわし、短い裏拳で牽制した
その隙に、先生達は地下道の奥へ駆け込んでいく
「"アンラさん! 早く!"」
先生の声が、通路の向こうから届いた。
「おう! 今行く!」
おっさんはミカから距離を取り、すぐさま踵を返した
背後からアリウス生の銃撃が追いかけてくる
弾丸が石壁に当たり、火花が散った
おっさんは最後に一度だけ振り返り、魔力障壁で銃撃を逸らすと、そのまま地下道へ飛び込んだ
【アリウス自治区・カタコンベ内部】
地下道は暗く、湿った空気が肌にまとわりつく
壁には古びた石造りの装飾が並び、天井からは水滴が落ちていた
先頭を走るサオリは、迷うことなく分岐路を選んでいく
「・・・・・・この先を抜ければ、アリウスの今は使われてない訓練場に出る」
「"道は分かっているんだね?"」
先生が走りながら尋ねる
「ああ。私達は全員、この道を知っている。」
ミサキが小さく頷いた
「・・・・・・この先に、地上へ出る通路がある。」
「"分かった。急ごう!"」
先生が前を向く
おっさんも最後尾から追いついた
「先生、みんな無事か?」
「"はい! 全員います!"」
「よっしゃ。ほな、このまま一気に抜けるで!」
後方では構造が変わり入り口が消失したカタコンベの向こうからまだ銃声が聞こえていた
あのヘイローが変わってしまったミカ
・・・前に止めた時とは、まるで違う
今のミカを、殺さずに制圧する
それがどれほど難しいか、身をもって思い知らされた
「・・・・・・急ぐぞ。」
サオリの声が、地下道に響いた
先生が力強く頷く
「"うん。アツコを助けに行こう。"」
五人は、暗いカタコンベの奥へと走り続けた
【今日のゴリラ】
地下空間を満たしていた銃声が止み、静寂が訪れていた
地面には、二十数人ものアリウス生が倒れ伏している
その中央で、ミカは唯一意識のある生徒の首を掴み、軽々と持ち上げていた
「・・・・・・ねぇ。」
ミカは、にっこりと笑いかける
「ちょっと、教えてくれる?」
「ぐっ・・・な、何を・・・・・・」
「サオリ達のこと。」
ミカは首を傾げた
「同じアリウスの仲間なのに・・・どうして、あの子達は追われてるの?」
「・・・・・・っ!」
生徒は答えず、苦しそうにミカの腕を掴んだ
「・・・あれ?」
ミカの笑顔が、僅かに深くなる
「聞こえなかったかな?」
首を掴む手に、少しだけ力がこもった
「それと・・・サオリ達は、どこへ向かってるの?」
「ぐっ・・・! わ、分かった・・・!」
ミカは、少しだけ手を緩めた
「うん。お願い。」
「サオリ達は・・・マダムの命令に背いたんだ・・・!」
「・・・マダム?」
「そ、そうだ・・・!アツコを取り戻そうとしている・・・!」
「だから、反逆者として追われているんだ・・・!」
ミカは、静かに瞬きをした
「・・・ふぅん。」
「サオリ達は・・・先生を連れて、アリウス自治区のバシリカへ向かっている・・・!」
「・・・バシリカ。」
ミカは、その言葉をゆっくりと繰り返した
「同じ仲間なのに・・・マダムって奴に逆らったから、追いかけられてるんだね。」
「わ、私達が知っているのは、それだけだ・・・!」
「・・・そっか。」
ミカは、納得したように頷いた
そして、生徒の脚を掴むと、その身体を大きく振り回した
ドガァッ!!
地面へ叩きつける
「ぐあっ!!」
さらに何度か振り回し、石畳へ叩きつけた後、通路の端へぽいっと放り投げる
ドサッ・・・・・・
ミカは、倒れた生徒を一瞥した
「・・・ふぅん。」
それから、先生達が消えたカタコンベの入口へ視線を戻す
構造変換は、まだ続いていた
重い石扉が動き、壁が滑り、通路の形が次々と変わっていく
「仲間を救うために、アリウス自治区へ・・・先生を連れてね。」
ミカは、少しだけ考えるように目を伏せた
「・・・そっか。」
小さく笑う
「なんで、サオリ達と一緒にいるんだろうって思ったけど・・・」
「先生なら、きっとそうするよね。」
その表情は、いつもと変わらない柔らかな笑顔だった
けれど、次第にその笑みが薄れていく
「・・・・・・でも・・・それでも。」
ミカは、先生達が消えた方角を見つめた
「私は追いかけるよ。先生。」
ゆっくりと、一歩踏み出す
「追いかけて、必ず復讐する。」
「はぁ・・・私を軽蔑するかな・・・・・・」
少しだけ、寂しそうに笑う
「それとも、がっかりするかな・・・・・・」
ほんの短い沈黙
「先生にだけは、嫌われたくなかったなぁ・・・」
その声は、どこか困ったように、けれど優しく響いた
「・・・でも、それでもね。」
ミカは顔を上げた
「もう、私は自分を止められないの。」
黒く染まったヘイローが、静かに明滅する
「ごめんね・・・だって・・・」
そして、穏やかな笑顔のまま告げた
「私はアリウススクワッドを絶対に許さない。」
「例え、魔女と呼ばれ続けたとしても・・・」
「地の果てまで追いかけて、復讐しないとダメなの。」
ミカは、ゆっくりとカタコンベの入口を見つめた
「・・・だから、出来ることなら先生。私を止めないでね・・・」
少し間を置き、ふっと笑う
「でも、多分・・・止めるんだろうな。」
先生の姿を思い浮かべる
そして、その隣にいた男の姿も
「先生も・・・あの人も。」
そう呟くと、ミカは歩みを進めた
足元には、倒れ伏したアリウス生達
背後では、カタコンベの構造変換がなおも続いている
巨大な石壁が動き、通路の形が変わり、先生達の姿はすでに見えない
それでも、ミカは迷わなかった
黒い神秘を纏ったまま、先生達が消えたカタコンベの入口へと歩いていった
なんか筆が乗りまくってるせいで
毎日更新出来てるな!!
スランプ何処行ったんだろう!
やっぱり作者は幸せでハッピハッピハーッピーな物語書くより。
暗く深く、悲しく辛い。曇り空から雨空くらいの物語を書いてる方が筆が乗るね!!
まぁ作者のたわごとは置いておいて、
本文解説!!
とりま、先生達は原作とは侵入ルートはちょっと違いますが、
カタコンベのに突入出来ましたね。
原作だと地下道を進んでいて、アリウス生と戦ってる最中に横からニュっとミカが出て来て
敵アリウス生のボスを横から撃つっていうちょっと面白かったシーンでしたが。
今回は地下道を物理的に殴って合流しました。
そして、戦闘シーンですね。
アンラ久々に負傷しましたね。
最初はあれです。ユメちゃんに蹴り入れられて初ダメージくらったのですね。
まぁ今回はそんなギャグっぽいシーンでもなく、
純粋にアンラがミカの神秘を流しきれずに
ミカの常時クリティカルをモロに食らって腕がもげ飛んだっていう事です。
ちなみにアンラのボディーは
1話にもありましたが、連邦生徒会長の全力全開の神秘の閃光でも傷一つ付きませんでした。
つまり、今のミカの拳を食らえば、キヴォトス人でも即死しかねません。
そういう理由もあって、アンラが原作の流れを無視してミカとサオリを戦わせず、
自分が戦いに割り込んだ感じです。
あとミカが銃を使わない理由ですね。
これは以前アンラがグレゴリーの姿でミカと戦った時からの経験ですね。
アンラ相手では、銃を構えて撃とうという動きその物が隙になるので、
最初から近接格闘に全振りした感じです。
あと、今のミカはスペック的には
キヴォトス人を殺さない様に手加減してるナメプおっさんモードのアンラよりも、
スペックは上です。
つまり、ミカの移動速度はアンラと同じく音速に到達しえます。
そして、以前アンラが言っていた通り、
弾丸より早く動けるようになったら、
撃つよりも近接でしばいた方が速くなるんですよね。
さて、最初に予告しておきますが。
次辺り、先生が指揮するスクワッドVSミカがあります。
まだ、基本的な骨組みしか組んでませんが、
予定では、ぶっちゃけ戦闘規模が災害になります。
あ、あと今のミカはテラー化(仮)してスキル構成が変わって、
星の呼び声が無くなっているので、隕石は落とせません。
なので、以前の様に先生がフィールド破壊されまくって戦術が成立しないっていう事は無いです。
まぁ、それでもチェス的に状況的に言うと
先生側がアリウススクワッド(ポーン3つ)
VS
自分のターンも相手のターンも連続10回くらい動ける上に
盤面全面に即座に移動できるイリーガルクイーンって感じですけどね。