おっさんキヴォトスに行く   作:無い頭のおっさん

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ちょーっとここからは、
作者、原作ストーリーと自分の小説ストーリーの整合性を取る為に、
いろいろこねくりまわすので、投降頻度が極限に落ちます!
その代わり、投降し始めたら一気に投稿し始めると思います!すいません!


ゲーム開発部の日常【1】

【トリニティ自治区・救護騎士団病院前】

 

手の火傷がすっかり治った

ようやく救護騎士団から解放され、

久しぶりに娑婆の空気を満喫していた私のもとへ、一通の連絡が届いた

 

差出人はゲーム開発部のモモイ

 

『先生! 今度、部活動に付き合ってよ!』

『絶対に楽しいから! 先生にしかできないことなんだ!』

『詳しいことは来てからのお楽しみ!』

 

・・・・・・うん

 

とても嫌な予感がする

こういう時のモモイは、だいたいロクなことを考えていない

とはいえ、せっかく誘ってくれたのだ

退院したばかりとはいえ、手の火傷も完治している

たまには生徒たちと遊ぶのもいいだろう

 

そう思った私は、そのままミレニアムへ向かうことにした

 

・・・・・・ちなみに、連絡には「先生の手が空いていると聞いた」とも書かれていた

 

手が空いている

 

うん

確かに、今は空いている

退院して、いろいろな事情から一時的に仕事を離れ、ミネ達の管理下からも解放されたのだから

ただ、できれば「手が空いている」と「暇を持て余している」は別のものだと理解してほしい

 

そんなことを考えながら、私はゲーム開発部の部室へと足を運んだ

 

 

 

【ミレニアム・ゲーム開発部部室】

 

「先生! いらっしゃい!」

 

扉を開けた瞬間、元気いっぱいの声が飛んできた

 

「"こんにちは、モモイ。ミドリもユズもアリスもいるんだね。"」

 

「はい。こんにちは、先生」

 

「せ、先生・・・! こ、こんにちは・・・!」

 

「先生!アリスは先生の到着を待っていました!」

 

ミドリが穏やかに挨拶し、ユズが少し照れながら頭を下げ、

アリスがいつも通り元気よく手を振ってくれた

 

・・・・・・うん

 

いつも通りのゲーム開発部だ

 

部屋の中にはゲーム機にパソコン、資料の山にお菓子の袋

そして部屋の中央には、コントローラーを握りしめたモモイがいた

 

「よーし!じゃあ先生!早速やろう!」

 

「"・・・・・・うん?"」

 

モモイは私の手を引っ張り、ゲーム機の前へと連れていく

画面には、見覚えのある格闘ゲームが映し出されていた

 

「ふっふっふ!先生、覚悟して!」

 

「"えっと、これは・・・・・・"」

 

「今から、先生は私のとっておきの必殺技・・・!モモイスプラッシュを食らうんだから!!」

 

「"・・・・・・"」

 

気が付いたら、部室でモモイと格ゲーをすることになっていた

 

・・・・・・まあ、いいか

 

このゲームなら、私もよく知っている

 

というより

このゲームは、もう何千回とプレイしているのだから

 

「ふっふっふ!先生、今日始めたばっかりの初心者なんだよね?」

 

「"う、うん・・・・・・そうだね"」

 

嘘は言っていない

 

少なくとも、この周では今日始めたばかりなのは事実だ

ただし、今日より前の周で何千回と遊んでいるのだけれど

 

「よーし! それじゃあ、手加減なしでいくよ!」

 

モモイがコントローラーを握り直し

画面上のキャラクターが向かい合い、対戦開始の合図が鳴り響く

 

【FIGHT!!】

 

「おりゃああああっ!!」

 

モモイのキャラクターが勢いよく突っ込んできた

 

速い

 

けれど、動きは分かりやすい

 

「とっておきの必殺技っ・・・!!」

 

モモイが次々とコマンドを入力する

通常攻撃から派生する連続技

ガードを揺さぶるための攻撃

そこからさらに必殺技へとつなぎ、こちらの体力を一気に削りに来た

 

「ふっふっふ!私のコンボに死角はないよ!」

 

「"・・・・・・"」

 

「先生の!HPが無くなるまで!止まらない!やあーーっ!!」

 

モモイのキャラクターが流れるように攻撃を繰り出す

 

しかし

 

キンッ!キンッ!キンッ!

 

「・・・・・・えっ?」

 

攻撃がすべて、寸分違わずジャストガードされる

 

「な、なんで!?」

 

モモイが目を見開く

 

「どうして全部ジャスガなの!?」

 

「"大人をあまり舐めないことだよ・・・!モモイ!"」

 

攻撃を受け流し続けた私のキャラクターが、ほんのわずかな隙間へと割り込んだ

 

ガード硬直が切れる瞬間

 

ここ

 

投げで相手の防御を崩し、地面へと叩きつける

そして起き上がりに合わせてゲージスキルを発動

 

画面いっぱいに派手なエフェクトが広がり、モモイのキャラクターが一方的に殴られ始めた

 

ドガッ!バキッ!ゴッ!ズドォン!!

 

モモイの体力ゲージがみるみる減っていく

 

残り半分

 

残り三分の一

 

そして、最後の一撃

 

ドゴォォォォンッ!!

 

【PLAYER MOMORIA LOSE!】

 

無慈悲な敗北宣告

 

続いて画面に大きく表示される

 

【WINNER! PLAYER SARA!】

 

「・・・・・・」

 

「・・・・・・」

 

「・・・・・・」

 

部室に、一瞬の静寂が訪れた

 

「うわーん!!なんで私のコンボが当たらないの!?」

 

最初に沈黙を破ったのは、もちろんモモイだった

 

「"そんな甘々コンボなんて、この私には通じないよ!モモイ!"」

 

「そんなっ!?」

 

モモイが両手で頭を抱えた

 

「もう私の攻撃パターンを見切ったの!?」

 

「"うん。だいたいね"」

 

「だいたい!?」

 

そこで、後ろから試合を見ていたミドリが口を開いた

 

「というか、お姉ちゃん」

 

「な、なに!?ミドリ!」

 

「先生は今日始めたばっかりの初心者だって、さっき言ってたよね」

 

「うっ・・・・・・」

 

ミドリは画面をちらりと見てから、呆れたように姉を見つめた

 

「初心者に完封されるって、どうなの?」

 

「うわっ!?ミドリ!!あんまり辛い現実を突きつけないで!!」

 

「現実から目を逸らしても、戦績は変わらないよ?」

 

「うにゃああああ!!」

 

・・・・・・ごめんね、モモイ

周回の過程で、私はこのゲームを何度も何度も遊んでいる

キャラクターごとの性能も、技の発生速度も、コンボの抜け道も、嫌というほど理解している

初心者という言葉には、いささか無理があるのだ

 

「今のは無効!無効だから!」

 

モモイが勢いよく立ち上がった

 

「もう一回!もう一回やって先生!今度こそ正真正銘、とっておきのコンボを・・・・・・!」

 

「"モモイ・・・・・・その言葉、もう八回は聞いたよ"」

 

「えっ!? もうそんなに!?」

 

「"うん。今ので九回目かな"」

 

「うわーん!数えないでよぉ!!」

 

「お姉ちゃん、そろそろやめよう?」

 

ミドリがため息をつく

 

「先生が困ってるでしょ」

 

「で、でも!負けたまま終わるのは、げ、ゲーマーとしてのプライドが・・・・・・!」

 

「またそんなこと言って」

 

ミドリは少しだけ首を傾げた

 

「じゃあ先生は、負けたまま終わってもいいってこと?」

 

「うにゃあっ!?」

 

モモイの動きが止まった

 

「それは・・・・・・そ、そう、なる・・・・・・?」

 

「なるね」

 

「うぅ・・・・・・」

 

苦笑いを浮かべながら、私はコントローラーを置き

 

「"私は別に大丈夫だよ"」

 

「はあ」

 

ミドリが大きく息を吐いた

 

「先生、お姉ちゃんのことをあまり甘やかしちゃダメだよ?」

 

「"はは・・・・・・気を付けるね"」

 

「それと、お姉ちゃん」

 

「な、なにかな!?」

 

「今日の部活の目的、覚えてる?」

 

「・・・・・・あっそうだった!」

 

ミドリの額に、ぴくりと青筋が浮かんだ

 

「・・・・・・そうだった?」

 

「ち、違う!違うのミドリ!」

「今のは、ちょっと思い出すのに時間がかかっただけで!」

 

ミドリはゆっくりと、自分のライフルへ手を伸ばした

 

「・・・・・・おね~~ちゃ~~~ん?」

 

「ひぃっ!?」

「そ、それ降ろそう!?話せば分かるから!」

 

銃口がモモイへと向けられる

 

「"・・・・・・そういえば、まだ今日の用件をちゃんと聞いていなかったね"」

 

私がそう言うと、ミドリがぴたりと動きを止めた

 

「えっ?」

「お姉ちゃん・・・先生に何も説明してないの?」

 

「い、いや! そんなことは・・・!」

 

「おね~~ちゃ~~~ん?」

 

ミドリは再び銃口をモモイの頬へ押し当て、ぐりぐりと押し付けた

 

「い、今!今から言うから!!」

 

 

 

 

 

 

「今日はね!次回作のアイデア出しをしようと思って!」

 

「"次回作・・・?"」

 

「はい」

 

ミドリがライフルを下ろし、ようやく説明を始めた

 

「ゲーム開発部も、そろそろ次回作の準備をしようという話になったんです」

 

「なるほど」

 

私は頷いた

 

「それで、私に声をかけてくれたんだね」

 

「そう!」

 

モモイが勢いよく身を乗り出した

 

「いつも捕まらない先生の手が空いたって聞いたから、これはと思って呼んでみたの!」

 

「"・・・・・・"」

 

手が空いたというよりは、救護騎士団から釈放されたようなものなのだけれど

 

「"・・・あんまり顔を出せなくてごめんね"」

 

「ううん!先生が忙しいのは知ってるから!」

 

モモイはぱっと明るい顔になった

 

「だからこそ、こうして先生に来てもらえたのが嬉しいんだ!」

 

「"うん。ありがとう"」

 

「それでね!先生なら、すごいアイデアをいっぱい出してくれるんじゃないかなーって!」

 

「"う、うん・・・ちょーっと期待が重いような・・・・・・"」

 

「えへへ!」

 

・・・・・・褒めても何も出ないよ?

いや、アイデアを求められているのだから、何か出さなければいけないのかもしれないけれど

 

「"というか、ずっと格ゲーばっかりやっていたような・・・?"」

 

「それはお姉ちゃんのアイデアなんです」

 

ミドリが淡々と説明した

 

「お姉ちゃんが、いろいろな人気作をプレイして分析してみようって」

 

「そう!何も浮かんでない状態で、」

「うんうん唸って悩んだって、いいアイデアは出てこないじゃない?」

 

モモイは得意げに胸を張った

 

「だから、まずはいろんなゲームを遊んでみる!」

「その中から面白い要素を見つけて、新しいものにつなげるんだよ!」

 

「"なるほど。一理あるね"」

 

「でしょー!」

 

「"・・・・・・でも"」

 

私は部屋の中央に置かれたゲーム機を見た

 

「"今日、格ゲーしかしていないような・・・?"」

 

「そ、それは・・・」

 

モモイの視線が泳いだ

 

「格ゲーから得られるものだって、いっぱいあるんだよ!」

 

「"たとえば?"」

 

「えっと・・・その・・・キャラクターの動きとか!」

 

「"それなら、アンラさんに聞いた方が良いんじゃない?"」

 

「うっ・・・」

 

モモイの顔が引きつった

 

「アンラさんかぁ・・・」

 

「"アンラさんにも、次回作の相談をしてみたらどうかな?"」

 

「前に映像を撮らせてもらったことはあるんだよ」

 

モモイは腕を組み、難しい顔をした

 

「ゲームのモーションとしてはピカイチなんだけど・・・」

「シナリオにつながらなくて、ね・・・」

 

「"・・・なるほど?"」

 

「いや、だってさ!アンラさんの動きって、すっごいんだよ!」

 

モモイが勢いよく説明を始める

 

「普通の攻撃モーションを撮ってるだけなのに、なんか全部必殺技みたいになるし!」

「歩くだけで強そうだし!剣を振ったら画面の向こうまで斬れそうだし!」

 

「"・・・・・・実際に斬れるから怖いんだよね"」

 

思わず小さく呟いた

 

「でも、それをゲームに出したとしても、」

「どうやってストーリーに組み込むのか分からないんだよねぇ・・・」

 

「"確かに、アンラさんはちょっと特殊かもしれないね"」

 

あの人をゲームの登場人物に落とし込もうとした場合

強さの調整だけで一日が終わりそうだ

下手をすれば、ゲームのジャンルそのものが変わってしまう

 

「だから、シナリオとかにも刺激があるかなーって、人気のゲームを遊んでいたの!」

 

モモイは再び、いつもの笑顔に戻った

 

「このままいけば、きっと次回作に役立つ素晴らしいアイデアが浮かんでくる!はず!」

 

「・・・はずなんだ」

 

「うっ」

 

ミドリのツッコミに、モモイが胸を押さえた

 

「"ちなみに、次回作のジャンルは決まっているの?"」

 

「はい」

 

ミドリが答えた

 

「今のところ、『まったりスローライフ系ダンジョン探索型RPG』を考えています」

 

「"・・・ジャンル、違くない?"」

 

思わず口に出してしまった

いや、格闘ゲームを遊ぶこと自体は悪くないと思う

対戦の駆け引きやキャラクターの挙動

プレイヤーの心理を分析するのはきっと参考になるのだろう

 

でも、スローライフ系のダンジョン探索型RPGとは

いったいどこでつながるのだろうか

 

「何を言ってるの先生!」

 

モモイが勢いよくこちらを指差した

 

「確かに一般人から見たらダンジョン探索型RPGと格ゲーに」

「接点がなさそうに見えるかもしれないけど・・・・・・」

 

「"なさそうに見えるかもしれないけど・・・?"」

 

「ふっふっふっ!見た目で判断するのはNGだよ!」

 

モモイが得意げに笑う

 

「次のミレニアムプライスを狙うなら」

「誰にも予想がつかないような新しい挑戦が必須!」

 

「"・・・うん"」

 

「そう!つまり!先入観を捨て、あらゆる偏見を乗り越えてこそ」

「新しい地平線の向こうへ行けるというもの・・・・・・!」

 

「全く関係なさそうなジャンルの要素を組み合わせたら、」

「意外と面白いゲームになるかもしれませんし」

 

「ちょっとミドリ!私のセリフを奪わないでよ!」

 

「お姉ちゃんがもったいぶって言わないからだよ」

 

「うわ~ん!ひどいよ~!」

 

「"ふふっ・・・"」

 

思わず笑ってしまった

相変わらず賑やかだ

 

それでも、次回作をどうにか面白いものにしようと

みんなが真剣に考えているのは伝わってくる

 

「みんな、新作開発に全力なんだね」

 

そう声をかけると、モモイとミドリは顔を見合わ

そしてモモイが、ふっと笑顔を浮かべる

 

「ふふふ!そりゃあ、もちろん!」

 

ミドリも頷いた

 

「私とお姉ちゃんだけじゃなく、ユズちゃんとアリスちゃんも、みんなで一緒に開発するんです」

「今度こそ、ミレニアムプライスを取るって約束しましたから」

 

「"・・・そっか"」

 

「それが、私達に与えられた『クエスト』なんだ!」

 

モモイの声に迷いはなかった

 

ゲームを作ること

仲間と一緒に、みんなに楽しんでもらえる作品を作ること

そして、目標を達成すること

 

ゲーム開発部のみんなは

今もそのために頑張っているのだ

 

「"うん。応援しているよ"」

 

「えへへ!ありがとう、先生!」

 

モモイが嬉しそうに笑った

 

そのときだった

 

「モモイ!ミドリ!先生!」

「非常事態です!」

 

「アリス?どうしたの?」

 

「ついに、ユズがオンライン十連勝を超えました!」

 

「えっ?」

 

ミドリが目を丸くした

 

「本当!?」

 

モモイも椅子から立ち上がった

 

「このバランスが終わってるゲームで、十連勝も!?」

 

「はい!ユズの画面を見てください!」

 

アリスの案内に従って、私達は別のモニターへと視線を向けた

画面の中では、ユズが操るキャラクターが敵の背後を取っていた

 

そこから怒涛の連続コンボが始まる

 

一発

 

二発

 

三発

 

敵の体力が減る間もなく、コンボ数が伸びていく

そして、コンボ数が二十七に到達した瞬間

 

敵のキャラクターが地面へと叩きつけられた

 

バンッ!バンッ!バンッ!バンッ!

 

まるでバスケットボールのように地面を跳ね続ける敵キャラクター

ユズのキャラクターは容赦なくその上から追撃を重ね、相手の体力を削り切り

最後は、ガソリンを撒いて火をつけるという、

格闘ゲームの技としてはいささか理解に苦しむ演出でトドメを刺す

 

【WINNER! PLAYER UZQueen!】

 

「・・・・・・ふあぁ」

 

勝利画面を前に、ユズが小さくあくびをした

 

「かっこよかったよ、ユズ!」

 

モモイがぱちぱちと拍手をする

 

「ユズちゃんはすごいね」

 

ミドリも素直に称賛した

 

「アリスは感動しました!さすが伝説の勇者UZQueenです!」

 

「えっ!?あ、うん・・・・・・?」

 

ユズは困ったように視線を泳がせた

 

「"ユズ、おめでとう!完璧な勝利だったね!"」

 

「せ、先生まで、見てたんですか・・・?」

「そ、そんな・・・普通に頑張っただけ、なんだけど・・・」

 

「でしょ!これがユズのパーフェクトスタイル、UZQueenモードだよ!」

 

「"・・・UZQueenモード?"」

 

私が聞き返すと、モモイは待ってましたとばかりに胸を張った

 

「説明しよう!UZQueenモードとは!」

 

「・・・・・・説明が始まった」

 

ミドリが小さく呟く

 

「特定条件下で発動する、ユズのバフスキルだよ!」

 

「そ、そんなスキル・・・・・・」

 

ユズが慌てて否定しようとするが、モモイの勢いは止まらない

 

「UZQueenモード中は、いつもよりちょっと大胆になって、頭の回転数は普段の一・五倍!」

 

「"一・五倍・・・"」

 

「さらに! 動体視力は二・八倍に上昇するのだ!」

 

「そんな設定、いつの間に付けたの?」

 

ミドリが冷静に尋ねた

 

「今!」

 

「"今なんだ・・・"」

 

「だって、ユズの活躍を説明するのに必要でしょ!」

 

「"必要なのかな・・・"」

 

「必要だよ!」

 

モモイの即答に私は苦笑した

 

・・・・・・でも、あながち嘘とも言い切れないんだよね

以前、ユズはアンラさんの動きをほとんど完全に見切っていた

あのときの観察力と動体視力は、生徒の域を超えていたと思う

 

もちろん、頭の回転が一・五倍になっているのか、

動体視力が二・八倍になっているのかは分からないけれど

 

少なくとも、ユズが本気を出したときに、とんでもない実力を発揮するのは間違いない

 

「"UZQueenモードって、すごいんだね・・・!"」

 

「せ、先生まで!?」

 

ユズの顔がみるみる赤くなった

 

「そ、その・・・た、大したことじゃないです・・・」

 

「いいや! ユズはすごいよ!」

 

モモイがユズの肩を掴んだ

 

「十連勝だよ!?十連勝!このゲームで!」

 

「そ、それは・・・相手の人が、少しミスをしてくれたから・・・」

 

「謙遜までできるなんて!」

 

「ち、違うよぉ・・・!」

 

ユズがさらに小さくなってしまった

そんな様子を見て、私は思わず笑みをこぼした

 

ゲーム開発部は、本当に賑やかだ

そして、みんなが楽しそうにゲームをしている

 

・・・うん

 

こういう時間も、悪くない

 

「ユズの活躍を見ていたら、アリスもやる気が出てきました!」

 

アリスが拳を握りしめた

 

「次はアリスの番です!」

 

「おっ、いいね!」

 

モモイが勢いよく頷く

 

「モモイ、ミドリ、ユズ――そして先生みたいに、アリスも格ゲーで勇者になります!!」

 

「お姉ちゃんは勇者というより、勇者に道中倒される役だと思うけど」

 

「妹よ!時には真実が痛い時もあるんだよ!?」

 

「・・・あ、アリスちゃん。が、頑張れ・・・・・・!」

 

ユズが控えめに応援した

 

「はい! アリス、頑張ります!」

 

こうして、アリスの格ゲー挑戦が始まった

 

 

 

【READY?】

 

画面に対戦待機画面が表示される

アリスはコントローラーをぎゅっと握りしめた

 

「モモイをサンドバッグにして鍛えてきた腕前、見せます!!」

 

「えっ!?私、サンドバッグだったの!?」

 

「はい!たくさん練習に付き合ってくれました!」

 

「いや、それはそうだけど!サンドバッグって言い方ぁ!」

 

モモイが騒いでいる間に、画面へ通知が入った

 

【CHALLENGER APPEARED!】

 

「"あっ、挑戦者が現れたみたいだね"」

 

私が画面を指差すと、アリスは勢いよく頷いた

 

「はい!受けて立ちます!」

 

【FIGHT!!】

 

「やぁっ!」

 

アリスのキャラクターが前進する

 

「えいっ!」

 

攻撃

 

「やあっ!」

 

さらに攻撃

 

「はっ!」

 

繰り出される攻撃の数々

 

・・・・・・しかし

 

敵は、そのすべてを避け続けた

 

「・・・・・・全部回避されてる」

 

ユズが呟く

 

相手の動きは明らかにおかしかった

こちらの攻撃が届く直前、まるで未来が分かっているかのように位置を変える

しかも、その移動速度は通常のキャラクターでは考えられないほど速い

 

「いいえ!まだアリスの攻撃は終わっていません!!」

 

アリスは諦めずにコマンドを入力した

 

「いきます!!」

 

次の瞬間

 

アリスの攻撃が、ようやく敵に命中した

 

「やった!」

 

・・・・・・と思ったのも束の間

なぜか、アリス側の体力ゲージが削れた

 

「えっ!?」

 

「・・・・・・え?」

 

モモイが画面を覗き込む

 

「今、アリスが攻撃したのに、アリス側のHPが減らなかった?」

 

「そ、そんな・・・・・・!」

 

アリスが慌てて操作を続ける

 

「ま、まだ!アリスはでき・・・・・・」

 

その瞬間、敵のキャラクターが画面から消えた

 

「・・・・・・あれ?」

 

私は思わず目を瞬かせた

 

「今度はキャラクターが・・・・・・消えた?」

 

「え、ええっ!?」

 

アリスが左右にコントローラーを動かす

しかし、画面に敵の姿は見当たらない

 

次の瞬間、アリスのキャラクターの背後に

敵が何事もなかったかのように現れた

 

「アリスの後ろに・・・・・・現れた!?」

 

ミドリが声を上げた

 

「ひゃっ・・・! あうっ!こ、攻撃!!」

 

アリスが反射的に攻撃を繰り出す

 

しかし

 

敵のキャラクターを、攻撃がそのまま通り抜けてしまった

 

「アリスの攻撃が相手を通過してしまいました!!」

 

「うわっ!?今度はキャラクターが透明になってる!?」

 

モモイが叫んだ

 

「しかも、なんか大きくなってない!?」

 

敵の姿が突然巨大化し、画面の大部分を覆い隠した

 

「それに、画面全体が隠れちゃってるね・・・・・・」

 

ミドリが眉をひそめる

 

「こ、今度は・・・は、判定が消えちゃったみたい・・・・・・」

 

ユズが画面を食い入るように見つめた

その間にも、敵は一方的に攻撃を続けていた

アリスのキャラクターは抵抗する間もなく体力を削られ、とうとう地面へと倒れ込んだ

 

【PLAYER ARIS LOSE!】

 

「う、うわーん!!」

 

アリスが両手を上げた

 

「このプレイヤーに勝てません!!」

 

「"・・・これって、どう見ても"」

 

私が言いかけたところで、モモイが勢いよく叫んだ

 

「何なのこいつ!どう見てもチート使ってるじゃん!!」

 

「ひどい・・・・・・こんな方法で勝って、楽しいのかな」

 

ミドリも呆れたように画面を見つめていた

 

透明化、異常な移動

当たり判定の無視

挙げ句の果てには巨大化

 

・・・・・・うん

 

どう考えても、まともな対戦ではない

 

そのときだった

 

【REMATCH REQUEST!】

 

「・・・・・・えっ?」

 

再戦要求の通知が画面に表示された

 

モモイが目を見開く

 

「再戦要求!?」

 

「・・・また戦うんですか?!」

 

アリスが不安そうに尋ねた

 

「どうせまたチートを使うつもりだよ!もう断っちゃおうよ!」

 

モモイが訴える

 

「こんなチーターに付き合う必要ないって!」

 

「うん・・・・・・」

 

ミドリも頷いた

 

「アリスちゃん、残念だけど今回ばかりは、相手にしない方が・・・」

 

「・・・ま、まだ方法はあるよ」

 

小さな声が、二人の言葉を遮った

 

「"ユズ?"」

 

私が振り返ると、ユズが真剣な表情で画面を見つめていた

 

いつもの控えめな様子とは少し違う

目線が、画面の隅々までを細かく行き来している

 

「・・・わたしに任せて」

 

ユズは小さく息を吸った

 

「ら、乱入するね」

 

「ユズ・・・!」

 

アリスが顔を上げた

 

「"相手がチートを使っているなら、かなり勝つのは難しいよ。"」

 

私は正直に伝えた

 

「うん・・・分かってる」

 

ユズは頷いた

 

「でも、さっきの試合を見ていて・・・少し、分かったことがあるから」

 

そう言って、ユズはコントローラーを手に取った

 

【REMATCH ACCEPTED!】

 

再戦が始まる

 

ユズのキャラクターが相手に向かって突っ込む

すると、相手はすぐさま透明化のチートを使用した

 

「また透明になったよ!」

 

モモイが叫ぶ

 

「ユズ、見えない相手とどう戦うの!?」

 

「大丈夫」

 

ユズは落ち着いた声で答えた

 

「さっき見ていたら、キャラクターは透明になるけど・・・影は、そのままだったから」

 

「"影・・・?"」

 

「うん。影の位置と長さを見れば、だいたいの場所は分かるよ」

 

ユズのキャラクターが、何もないように見える空間へ攻撃を繰り出す

 

すると

 

ガッ!バキッ!

 

確かに攻撃が当たった

 

「"す、すごい・・・!"」

 

私は思わず身を乗り出した

 

「"そんな方法があったなんて・・・!"」

 

「でも、ダメージが通ってない!」

 

ミドリが画面を指差した

 

「どう見ても当たっているのに、体力が減らない・・・また無敵チートを使ってるんだ!」

 

「・・・ううん」

 

ユズは画面から目を離さなかった

 

「多分、これは当たり判定を調整するチート」

 

「"当たり判定を・・・?"」

 

「うん。攻撃を受ける判定をずらしたり、小さくしたりしているんだと思う」

 

ユズのキャラクターが一度距離を取る

 

「だったら、当たり判定が関係ない攻撃を使えばいい」

 

「"当たり判定が関係ない攻撃・・・?"」

 

「このキャラが持ってる挑発スキルは、」

「発動を妨害されなければ確定ダメージを与えられるから・・・・・・」

 

ユズがコマンドを入力した

 

キャラクターが敵に向かって、悠々と挑発のポーズを取る

普通なら、隙だらけの行動だ

 

しかし次の瞬間

 

ゴリッ!

 

相手の体力ゲージが、目に見えて削れた

 

「・・・えっ!?」

 

アリスがモニターに顔を近づけた

 

「モモイ!ミドリ!い、今の見ましたか!?」

 

「本当だ・・・!」

 

モモイが驚きの声を上げた

 

「ダメージが通った!」

 

「挑発なのに・・・」

 

ミドリも目を丸くしている

 

「"確定ダメージを与える技だから・・・・・・"」

「"当たり判定をすり抜けて攻撃するチートとは、相性が悪いんだね"」

 

私が呟くと、ユズは小さく頷いた

 

「・・・そういうこと」

 

その瞬間、相手の動きが変わった

先ほどまでの余裕が消え

ユズのキャラクターに向かって凄まじい勢いで攻撃を繰り返し始めた

 

「わっ!相手が急に猛攻撃を始めたよ!」

 

モモイが叫ぶ

 

「ユズ、大丈夫!?」

 

「大丈夫・・・」

 

ユズのキャラクターが画面の端へと後退する

 

そして、そこでガードの姿勢を取った

 

「端でガードしたまま待機して・・・」

 

相手が攻撃を連続で繰り出す

 

ユズは動かない

 

じっと、相手の攻撃を見続けている

 

「フレームを読んで・・・相手が攻撃した瞬間に、後ろにジャンプ」

 

敵の攻撃が振り抜かれた

 

その瞬間

 

ユズのキャラクターが後方へと跳ねた

 

「・・・そして、強キックを出せば」

 

バキィッ!!

 

強烈な一撃が敵に命中し

敵のキャラクターがダウンする

 

「相手のキャラがダウン状態に!」

 

モモイが思わず叫んだ

 

「これで・・・」

 

ユズが静かに説明を続ける

 

「この動きを牽制に使えば、確定反撃ができない相手は簡単には近づけない」

 

「・・・確定反撃?」

 

「攻撃を防いだり避けたりしたあと、相手が動けない隙に反撃することだよ」

 

ユズは画面を見つめたまま続けた

 

「相手の実力的に・・・たぶん、ここから抜け出す方法は分からないと思う」

 

「そんなことまで分かるのですか?!」

 

アリスが目を輝かせている

 

「ううん・・・」

 

ユズが少しだけ首を傾げた

 

「ただ、さっきから同じチートばかり使っているから・・・」

「できることは、そんなに多くないんだと思う」

 

「"・・・なるほど"」

 

私は思わず感心した

チートを使う相手に対して

ただ正面から戦うのではなくまずは相手の仕組みを観察する

何ができて、何ができないのか

 

どこに弱点があるのか

 

そして、その弱点を突くために自分のキャラクターができることを組み合わせる

 

・・・うん

 

これは、立派な対策だ

 

「こうやって、ひとつずつ相手の弱点を突いていけば・・・勝てるよ」

 

ユズが小さく頷いた

 

そして

 

「ここからは・・・コンボ」

 

ドガッ!バキッ!ズドンッ!!

 

ユズのキャラクターが、ダウンした敵へ一気に連続攻撃を叩き込み

コンボ数が伸びる

 

十

 

十五

 

二十

 

そして、二十七

 

バァンッ!バァンッ!バァンッ!

 

敵のキャラクターが地面を跳ねる

まるでバスケットボールのように何度も何度も叩きつけられ

最後の一撃で体力をすべて削り切られた

 

【WINNER! PLAYER UZQueen!】

 

「・・・ふぅ」

 

ユズが小さく息を吐いた

 

「これで・・・勝った、よね?」

 

一瞬、部室の中に静寂が落ちた

 

それから

 

「すごい!!」

 

モモイが大きな声を上げた

 

「すごい!すごいよユズ!!」

「すごいって言葉じゃ全然足りないくらいすごい!!」

 

「・・・うん。これは、すごいね」

 

ミドリも画面を見ながら頷いた

 

「相手がチートを使っていても、ちゃんと対策を考えれば勝てるんだ・・・」

 

「はい!アリスも、ずっと夢中で見守っていました!」

 

アリスが勢いよく手を挙げる

 

「ユズ!アリスにも今の技を教えてください!」

 

「えっ!?あ、うん・・・」

 

ユズは照れくさそうに頬を掻いた

 

「そんなに難しいことじゃないよ・・・」

 

「"・・・いや、十分すごかったと思うよ"」

 

私は素直に感想を伝えた

 

ユズは相手の動きからチートの内容を推測し

その対策を考え、実際の操作で勝利を掴んだ

 

単純な反射神経だけではない

観察力と分析力、そして、それを実行する技術

どれかひとつでも欠けていたら、あの勝利はなかっただろう

 

「"これが・・・UZQueen・・・!"」

 

「せ、先生まで・・・!?」

 

ユズが再び赤くなった

 

「そ、その・・・本当に、大したことでは・・・」

 

「いやいや!大したことだよ!」

 

モモイが勢いよく身を乗り出す

 

「十連勝の記録もすごいけど、今の試合は本当にすごかった!」

 

「・・・ありがとう」

 

ユズが小さな声で答えた

 

「でも・・・」

 

少し考えるように視線を落としたあと、ユズは続けた

 

「ハメ技って、使い過ぎるとゲームが楽しくなくなっちゃうし・・・」

 

「うん」

 

「友達同士で遊んでる時に、ずっと同じことをしたら・・・喧嘩になっちゃうから」

 

ユズは困ったように笑った

 

「だから、私はあまり好きじゃないけど・・・」

「今回は相手がチートを使っていたから、遠慮はいらないかなって」

 

「"・・・なるほど"」

 

私は頷いた

 

「こ、これも・・・ゲームの要素の一つだから」

 

「なるほど!ハメ技もゲーム要素の一部!アリス、理解しました!」

 

「・・・ちょっと待ってね、アリスちゃん」

 

ミドリが苦笑した

 

「理解したのはいいけど、わたし達と遊ぶ時にいきなり使っちゃダメだからね?」

 

「えっ!?そうなのですか!?」

 

「そうだよ!?」

 

モモイが声を上げた

 

「そこはちゃんと分けようよ、アリス!」

 

「はい!友達同士では余程の時以外使わない・・・覚えました!」

 

アリスが真剣な顔で頷く

 

・・・うん?本当に大丈夫かな?

ちょっと心配になってきた

 

「それに・・・」

 

ユズは再び画面へ目を向けた

 

「再戦したら、ハメ技を無効化するチートを使ってくるかもしれない」

 

「・・・えっ」

 

モモイの表情が引きつった

 

「そ、そんなチートまであるの!?」

 

「分からないけど・・・可能性はあると思う」

 

ユズは一度だけ頷いた

 

「・・・それでも、戦えば勝てるよ」

 

そして、少し照れくさそうに笑った

 

「うん・・・私達は、ゲーマーだから」

 

「"・・・・・・"」

 

私はその言葉を聞いて、自然と笑みを浮かべていた

 

負けたから諦めるのではない

相手が不正をしているからといって、ただ怒るだけでもない

何が起きているのかを考えて、工夫して、勝つ方法を探す

それは、ゲームを楽しむ者として、とても大切なことなのだろう

 

「"ユズは、本当にすごいよ"」

 

「せ、先生・・・!」

 

ユズは両手で頬を押さえた

 

「そ、その・・・た、大したことではないです・・・!」

 

「えへへ! でも、最後に勝ててすっきりしたね!」

 

モモイが満足そうに伸びをした

 

「うん・・・これで、ゲームの分析もできたことだし」

 

ミドリはそう言って、姉の方を向いた

 

「お姉ちゃん。企画会議を始めよっか」

 

「・・・ん?」

 

モモイがきょとんとした

 

「企画会議?何の?」

 

 

 

ミドリの額に、再び青筋が浮かび上がった

 

 

 

「・・・・・・おね~~ちゃ~~~ん!!!!」

 

「そ、そ、そうだった!!そうだったね!!」

 

モモイが勢いよく立ち上がった

 

「も、もちろん!ちゃんと覚えてるってば!!」

 

「本当に?」

 

「ほ、本当だよ!」

 

「・・・じゃあ、今まで何をしていたのかな?」

 

「ゲームの分析!」

 

「・・・何を分析したの?」

 

「えっと・・・格ゲーの、えっと・・・・・・」

 

モモイの視線が、部屋中をさまよった

 

「・・・コンボとか!」

 

「お姉ちゃん?」

 

「・・・・・・はい」

 

「今日の目的は?」

 

「・・・・・・次回作の企画会議です」

 

「そうだね?」

 

「・・・・・・はい」

 

「じゃあ、席について」

 

「・・・・・・はい」

 

モモイはしょんぼりと椅子に座った

 

「うぅ・・・・・・ミドリが厳しい・・・・・・」

 

「誰のせいだと思ってるの?」

 

「・・・・・・私です」

 

「分かっているなら、最初からそうしてね」

 

「はーい・・・・・・」

 

私はそのやり取りを眺めながら、思わず苦笑した

さっきまでチート使いを相手に白熱した試合をしていたのに

今度は部内最大の難敵を前にモモイが敗北している

 

・・・いや、こちらの方が攻略難易度は高いのかもしれない

 

「"それじゃあ、改めて始めようか"」

 

私は手元のノートを開いた

 

「おおっ!いよいよ企画会議っぽくなってきた!」

 

モモイが勢いを取り戻す

 

「そうだよ!ここからが本番!今こそ私達のアイデアをぶつけ合う時!」

 

「まずは、お姉ちゃんが今日やったゲームの分析結果を説明してね」

 

「・・・えっ」

 

「格ゲーを八回以上やったんだから、何か発見があったんだよね?」

 

「・・・・・・」

 

「お姉ちゃん?」

 

「・・・えーっと」

 

モモイは困ったように笑い、それから勢いよく拳を握った

 

「と、とにかく!今日はいっぱいゲームを遊べたから、きっといいアイデアが出てくるよ!」

 

「・・・お姉ちゃん」

 

「はい」

 

「後で反省会ね」

 

「うわーん!!」

 

部室に、モモイの悲鳴が響き渡った

その隣で、ミドリが呆れたようにため息をつく

 

アリスはにこにこしながら話を聞き

ユズはそんな二人を見て小さく笑っていた

 

私はノートを広げながら、みんなの意見を聞いていく

 

・・・次回作の企画会議は、まだ始まったばかり

 

きっとここから、いろいろなアイデアが飛び出してくるのだろう

 

格闘ゲームの分析がどこまでスローライフ系ダンジョン探索型RPGに

役立つのかは分からないけれど

 

それも含めて、ゲーム開発部らしいのかもしれない

 

 




アンラをゲームキャラに入れた場合・・・?

プレイヤー側の仕様はソウルライクで、
敵としてバージル(次元斬高速連射型)がDMCのスペックで登場する感じかな・・・?

ハハ、クソゲー

ちなみに、アンラはこの時何をしているか・・・と言うと、
丁度、前話のアツコが目撃した屋上から弓を乱射してるシーンくらいの時間軸ですね。

そういえば、言っていませんでしたが・・・
この小説は基本、お話が1話進んだら、
世界全体がその1話分だけ進みます。
当たり前の事を言ってる感じがしますが・・・
先生視点で進める場合、
アンラがしている事にスポットライトが当たらない為、本文だけ読んでると、
一切アンラの動きが分からない仕様になってます。

典型的なのが、エデン条約の先生視点ですね。
あれは、本文だけ読んでた場合、先生視点のエデン条約しか書かれてないので、
その裏で起こっていた事も、祈願屋でのセイアの活動も、ほとんど分からないように書いてます。
ぶっちゃけて言うと、
読んで頂いてる読者の皆様には読みづらい小説になってると思います。
一応本文だけ読んでいても世界が完結するようには書いているのですが・・・

この作品はブルーアーカイブというストーリーを本文でなぞり、
その裏で起こってる事を後書きで追記し、
さらには世界全体で起こっている事や、
この世界の前の世界の内容等を作者の活動報告に置いてるので・・・
ぶっちゃけ新規に読んでくれ始めた方には本当に読みづらい物だと思います・・・

と言う事で、新規さんが・・・いるか分かりませんが。
いると仮定して、新しく活動報告を投稿したいと思います。
今回の活動報告のタイトルは、
【おっさんキヴォトスに行く】モモイ*テラーの足跡(ネタバレ有り)です。
もしご興味がある方は、良ければハーメルンのトップページにある、
新着活動報告一覧というとこから探してみてください・・・
あ、1つ注意ですが・・・
このモモイテラーの足跡は、かなり凄惨です。
なので、苦手な方は読まないでください。






さて・・・それでは作者は・・・
頑張って整合性を取りながら文章かいていきます・・・!

どれくらいかかるかちょっと未定なんですがね・・・

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