おっさんキヴォトスに行く   作:無い頭のおっさん

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ばにににに・・・
本編連動型後書きですぅ~
読んで行ってくれると嬉しいです~


先生と復活のモモイ

【ミレニアム・キャンパス 廊下】

 

ミレニアムの校舎

人の姿が消えた廊下の片隅で、私はスマートフォンを耳に当てていた

何度も連絡を取り合っていたはずなのに

今になって、どんな言葉を口にすればいいのか分からなかった

 

伝えなければならない

 

アリスに何が起きたのか

 

リオが何をしようとしているのか

 

けれど、通話ボタンを押した指は、いつまで経っても動かなかった

 

・・・いや、違う

本当は、分かっていた

 

私が恐れているのは、アンラさんに何を言われるかじゃない

自分が、どれだけ取り返しのつかないことをしてしまったのか

それを口に出して、認めることが怖かったんだ

私は、震える指で発信ボタンを押した。

 

prrr・・・

 

prrr・・・

 

二回目の呼び出し音が鳴り終わる前に、電話がつながった

 

『おぅ、先生。アリスはどうやった?』

 

聞き慣れた声

いつもと変わらない、気の抜けたような関西弁

その声を聞いた瞬間、喉の奥が詰まった

 

「"・・・・・・アンラさん"」

 

『ん?どないしたん?』

 

私はすぐには答えられなかった

言葉が出てこない

謝らなければ

最初に、それだけでも伝えなければ

 

「"・・・・・・ごめんなさい"」

 

自分でも驚くほど、かすれた声だった

 

「"アンラさん・・・・・・ごめんなさい。私・・・・・・"」

 

『・・・・・・先生?』

 

声が震える

 

目の奥が熱くなる

 

それでも、私は必死に言葉をつないだ

 

「"リオに・・・・・・アリスを連れて行かれました。"」

 

『・・・・・・』

 

電話の向こうが静かになった

 

「"私、止めようとしたんだけど・・・ダメだった。"」

「"ネルも、ミドリも、ユズも・・・みんな、あの場にいたのに・・・・・・"」

 

息を吸う

 

上手く吸えない

 

「"アリスは・・・自分から、リオについて行っちゃった"」

 

最後の言葉を口にした瞬間、涙が頬を伝った

 

私は袖で顔を拭おうとしたけれど、次から次へと溢れてくる涙を止められなかった

 

「"ごめんなさい・・・私が、もっとしっかりしていれば・・・"」

「"アリスを、守れなかった・・・"」

 

『・・・・・・』

 

電話の向こうから、返事はなかった

ただ、かすかな呼吸音だけが聞こえてくる

 

私は、何も言わずに待った

 

やがて

 

『・・・・・・すぅ』

 

アンラさんが、大きく息を吸った

電話越しでも分かるほど、深い呼吸だった

 

そして、ゆっくりと吐き出す

 

『・・・・・・はぁぁぁぁぁ』

 

それは、まるで胸の奥に渦巻く感情を、無理やり押し殺すためのような息だった

 

しばらくして、アンラさんの声が聞こえた

 

『先生』

 

「"・・・・・・はい"」

 

『アリスは、自分からついて行ったんやな?』

 

「"・・・うん"」

 

『ちなみに、いつや?』

 

「"つい・・・数十分前です・・・"」

 

『さよか』

 

アンラさんは、短く答えた

 

『ほんなら、まだ大丈夫やな』

 

「"・・・・・・え?"」

 

『エリドゥの、あのハイテク電気椅子にエネルギーをチャージするんにも時間が必要やからな。』

 

「"ハイテク電気椅子・・・?"」

 

思わず聞き返してしまった

何だろう、その妙に具体的な響きは

というか、エリドゥに電気椅子なんてものがあるの?

 

私が困惑していると、アンラさんは普段どおりの調子で続けた

 

『まぁ、まだアリスを助けられるっちゅうことや。』

 

「"・・・・・・アンラさん"」

 

『せやから、謝んな。』

 

その声は、先ほどよりも少しだけ柔らかくなっていた

 

『第一、そっちに行けとらん俺も悪い。』

 

「"でも・・・アビドスは・・・?"」

 

私が尋ねると、電話の向こうでアンラさんが小さく息を吐いた

 

『まだやな・・・・・・』

 

一瞬、遠くから銃声が聞こえた気がした

 

『現状、第一陣を全滅さして、ちょいと指を握ってお話ししたんやけどな。』*1

『本隊はまだ控えとるらしいわ』

 

・・・指を握ってお話し?

 

聞き間違いだと思いたい

しかし、今はそれを問い詰めている場合ではなかった

 

「"・・・そう、ですか"」

 

『せや。出来る限り早く、そっちに行く。すまんな。』

 

「"いえ・・・私こそ、ごめんなさい"」

 

『せやから、もう謝らんでええっちゅうに』

 

いつもの調子で、アンラさんが言った

 

『ほな、また連絡するわ。』

 

そうして、通話が切れた

私はスマートフォンを耳から離し、しばらくその画面を見つめていた

 

・・・・・・まだ、大丈夫

 

アンラさんはそう言ってくれた

 

アリスを助けられる

まだ、何も終わっていない

 

そう思いたかった

私は袖で涙を拭い、深く息を吸った

いつまでもここで立ち止まっているわけにはいかない

 

みんなが待っている

これからどうするのか

アリスをどうやって取り戻すのか

一緒に考えなければならない

 

私はスマートフォンをしまうと、皆が集まっているラウンジへ向けて歩き出した

 

 

 

 

 

【ミレニアムタワー・ラウンジ】

 

ラウンジへ戻ると、そこにはゲーム開発部、ヴェリタス、そしてC&Cの面々が集まっていた

重苦しい空気が漂っている

誰もが何かを考え込んでいるようだったけれど

具体的な話し合いは、まだ始まっていないようだった

 

私は一度、みんなの顔を見渡し

そして、無理やり口元を持ち上げる

 

「"ごめん、皆。おまたせ。どこまで話が進んだ?"」

 

「今から話し合うところだよ」

 

ハレが答えた

それから、少しだけ迷うような表情を浮かべる

 

「それで、先生・・・・・・結局、会長がアリスを連れて行ったんだね?」

 

「"・・・・・・うん"」

 

短く頷く

 

それだけで、ラウンジの空気がさらに重くなった

 

「ねぇ・・・これって、結構ヤバいんじゃない・・・・・・?」

 

マキが、いつになく真剣な顔で呟く

 

「はい。非常事態です」

 

コタマも淡々と続ける

 

「では、リオ会長が部長以外に声をかけなかったのは・・・・・・」

 

アカネが考え込むように視線を落とした

 

「おそらく、最初からリーダーが裏切ることを想定していたのだろう」

 

カリンが言葉を引き継いだ

 

「ひどい!アリスちゃんを連れて行ったうえに、リーダーのことまでいじめるなんて!」

 

アスナが憤慨する

 

「・・・・・・はぁ」

 

それまで黙っていたネルが、深いため息を吐いた

アカネが、その様子を気にするように顔を向ける

 

「・・・・・・部長?」

 

「"ネル・・・?まだ、どこか痛む?"」

 

私も声をかけた

 

ネルは、しばらく黙っていた

 

そして、握りしめた拳を見つめながら、低い声で呟いた

 

「・・・・・・目の前で、あいつが連れていかれるのを・・・」

「あたしは、ただ見てることしかできなかった」

 

「・・・・・・それは」

 

アカネが言葉を詰まらせる

 

「リーダー、気に病む必要はない。正面から戦ったわけではないのだろう?」

 

カリンが静かに言った

 

「そうだよ!あんなの無効だよ、無効!」

 

アスナも慌てて同意する

 

けれど

 

「・・・お前らは、任務が失敗しても、そんな言い訳をするのか?」

 

ネルの言葉に、C&Cの三人が固まった

 

「それは・・・・・・」

 

カリンが目を伏せる

 

ネルは、奥歯を噛みしめながら続けた

 

「あたしを物ともしないでアリスを連れて行ったアイツ・・・・・・」

 

ネルの目に、鋭い怒りが宿る

 

「アイツ、自分のことをコールサインゼロフォーって言ってやがった」

 

ネルは、アカネへ視線を向けた

 

「トキっつったっけ? アカネ、知ってるか?」

 

「・・・・・・そうですね」

 

アカネの表情も、真剣なものへと変わった

 

「存在は、知っておりました」

 

「・・・・・・」

 

「コールサインゼロフォー。」

 

「C&C所属でありながら、リオ会長専属のメンバーです。」

 

「いわば、リオ会長のボディーガード・・・・・・」

 

アカネは、一度言葉を切った

 

「ですが、まさか会長が彼女を使ってまで、このようなことをしてくるとは・・・」

「それに、奇襲とはいえ、部長を圧倒するだなんて」

 

「・・・あいつ、なんか変なモンを使ってやがった」

 

ネルが舌打ちした

 

「・・・先生。あんた、あいつが使ってるモンに心当たりがあるようだったな?」

 

私は、すぐには答えられなかった

 

トキの武装

エリドゥからのバックアップ

そして、リオが準備していた計画

 

どこまで話していいのか

 

・・・・・・いや

 

今さら、隠していても仕方がない

 

「"・・・・・・リオがトキに与えた武装だね。"」

「"あれは、リオが作ったある施設からのバックアップを受けて稼働する武装だよ・・・"」

 

「・・・・・・先生」

 

ネルの目が、私を捉えた

 

「"なんで知っているか・・・は教えられないんだ"」

 

私は、申し訳なさを込めて頭を下げた

 

「"ごめん"」

 

ネルは私を睨みつけたあと、小さく舌打ちした

 

「チッ・・・・・・」

 

そして、問いを変えるように口を開く

 

「ならよぉ、先生」

 

ネルの声は、先ほどよりも低くなっていた

 

「あのチビは、どうしてヘイローを壊すなんて話をされたのに、リオについて行ったんだ?」

 

「"・・・・・・"」

 

「言葉の意味を理解して、納得したうえでついて行ってるのか?」

 

ネルは苛立ちを隠すことなく、私へと詰め寄った

 

「なぁ・・・・・・?」

「ゲームがちょっとできる程度のチビに、なんでリオはあんなことを言ったんだ?」

 

拳が強く握り締められる

 

「あたしだけが理解できてねぇのか?」

 

そして、答えを求めるように私を見た

 

「なぁ、教えてくれよ。一体これは何なんだ?」

 

「ネル先輩・・・・・・」

 

ミドリが、心配そうに声をかけた

 

私は、一度目を閉じ

 

どこまで説明すべきなのか

アリスが何者なのか

なぜリオが、あそこまでしてアリスを消そうとしているのか

 

そのすべてを正確に説明することは

今の段階では未来が変わる可能性がある為できなかった

それでも、せめて始まりだけは伝えよう

 

「"・・・アリスは、廃墟で見つけた子なんだ"」

 

「廃墟・・・・・・?」

 

ネルが眉をひそめた

 

「"うん。ゲーム開発部と一緒にね。そこで、アリスを見つけたんだ"」

 

「・・・・・・」

 

ミドリが、俯いた

 

しばらくして、震える声で尋ねる

 

「先生・・・アリスちゃんは・・・会長の言う通り、本当に・・・・・・魔王なんでしょうか?」

 

泣きそうな顔だった

 

私は、その顔を見つめた

 

「"・・・・・・ミドリ"」

 

「・・・・・・」

 

ミドリは唇を噛みしめ、俯いたまま黙っていた

その隣で、ユズも顔を伏せていた

 

やがて、ユズが小さく口を開いた

 

「わ・・・わたし・・・わたしには・・・・・・よく、分からないです・・・・・・」

 

声が震えている

 

「アリスちゃんの気持ちを、ちゃんと聞いて・・・お話ししたいです・・・・・・」

 

ユズは、ぎゅっと両手を握った

 

「アリスちゃんは、そんなんじゃないって・・・」

「魔王なんかじゃないって・・・会長を、説得したい・・・・・・」

 

一度、言葉が途切れた

 

それでも、ユズは必死に続けた

 

「わたし、は・・・・・・わたし達、は・・・・・・」

 

「・・・・・・」

 

誰も、すぐには言葉を返せなかった

 

ハレが私を見つめる

 

「先生。私達は、どうすればいいかな?」

 

「"・・・そ――"」

 

私が答えようとした、その瞬間だった

 

「――――モモイ・・・・・・降臨!!!!!」

 

ラウンジに、聞き覚えのある大声が響き渡った

 

「"・・・・・・え?"」

 

私が振り返るより早く、ミドリが飛び出した

 

「お姉ちゃん!!!?」

 

ミドリは、現れたモモイへ勢いよく飛びついた

 

「わわっ!? ちょ、ミドリ!?」

 

モモイが慌てて妹を受け止める

 

「ミドリがアンチコメを読んだ翌日の一日限定甘えん坊モードになってるんだけど!?」

「なんで!?」

 

「お姉ちゃん・・・・・・!!」

 

ミドリはモモイをぎゅっと抱きしめた

その声は震えていて、今にも泣き出しそうだった

 

私は、急いでモモイのもとへ駆け寄った

 

「"モモイ・・・・・・!"」

「"体は大丈夫なの!?傷は!?無理してない!?"」

 

モモイは、私を見ると優しく笑った

 

「うん、先生。ありがとう!体なら大丈夫!」

 

その笑顔を見て、ようやく少しだけ息を吐けた

 

けれど、次の言葉で私の表情は固まった

 

「全部、私が治していってくれたから」

 

「"・・・・・・っ"」

 

一瞬、周囲の音が遠ざかった気がした

 

【私】

 

モモイは確かに、そう言った

けれど、モモイは私の表情の変化に気づいているのかいないのか、すぐに明るい声を出した

 

「全部、聞いたよ。でも、その話は後!」

 

そして、モモイは胸を張った

 

「今の私は、未来から経験値をもらって、」

「次のステージの推奨レベルを遥かに超えた戦士・・・・・・!」

 

モモイは勢いよく拳を突き上げた

 

「怖いものなんて何もない!超強化女子生徒状態だよ!!」

 

「おねえちゃん・・・」

 

ミドリは、モモイの服をぎゅっと掴んだ

 

「お姉ちゃん・・・アリスちゃん・・・アリスちゃんが・・・・・・!」

 

言いたいことが多すぎて、言葉にならない

それでも、モモイには十分伝わったのだろう

モモイは、ミドリの背中を優しく撫でた

 

「うん。分かってる。」

 

そして、みんなの顔を見渡した

 

「でもね。皆に言いたいことが一個だけあるんだ」

 

モモイが大きく息を吸う

その瞳には、迷いがなかった

 

「私達は、この事態にまったく納得できてない!!」

 

ラウンジに、モモイの声が響く

 

「正直!アリスが魔王だろうがなんだろうが!そんなことはどうでもいいの!!!」

 

「"・・・・・・モモイ"」

 

私は、彼女の顔を見つめた

 

「私は、またアリスとこのままお別れなんて嫌だよ!!」

 

モモイは、拳を強く握りしめた

 

「アリスの最後の言葉、別れの挨拶でもなんでもないじゃない!!!」

「まともなエンディングですらない!!最悪だよ!!」

 

その言葉が、私の胸に突き刺さる

【また】、モモイは今確かにそう言った

 

「だから!!私はアリスを連れ戻したい!!連れ戻しに行くよ!!」

 

モモイは一歩前へ出た

 

「みんなは、そうじゃないの!?」

 

その姿を見つめながら、私は過去の光景を思い出していた

 

あの惨劇が起きる前

ゲーム開発部のみんなが、まだ笑っていた頃

あのときのモモイと、今のモモイが重なって見える

どんなに絶望的な状況でも、仲間を諦めない

どんなに理不尽な結末を突きつけられても、それを正しい結末だなんて認めない

 

そう言って、何度でも立ち上がろうとする

 

("・・・・・・そっか")

 

私は、目を伏せた

 

("モモイ・・・君は・・・託せたんだね・・・・・・")

 

「お姉ちゃん・・・・・・」

 

ミドリが、もう一度モモイを抱きしめた

 

「モモイ・・・・・・」

 

ユズの目にも、涙が浮かんでいた

 

ハレが、小さく頷いた

 

「・・・・・・うん。そうだね」

 

そして、ネルがゆっくりと立ち上がった

 

「おい、チビ」

 

「わっ!?」

 

モモイがびくりと肩を跳ねさせた

 

「な、なに・・・ネル先輩?」

 

ネルは、モモイをじっと見つめていた

 

そして

 

「・・・・・・あんた、なかなか良いこと言うじゃねぇか!!」

 

獰猛な笑みを浮かべた

 

「う、うん・・・・・・?」

 

モモイが戸惑いながら頷く

 

ネルは、楽しそうに歯を見せた

 

「あんたの言うとおりだ。ゴチャゴチャ考える必要はねぇ」

 

そして、拳を握る

 

「殴られたら、殴り返せばいい」

 

「・・・・・・」

 

「奪われたモンがあるんなら、取り戻せばいい。単純明快だ。」

 

ネルは、C&Cの三人へ顔を向けた

 

「なぁ、お前らはどうだ?アカネ、アスナ、カリン。」

 

アカネが、口元に笑みを浮かべる

 

「ふふ・・・言葉にする必要がありますか?」

 

カリンは、静かに銃を確認した

 

「それが部長の決定なら」

 

「ついてくよ~♪」

 

アスナが、いつもと変わらない調子で手を上げる

 

ネルは満足げに頷いた

 

モモイが、私をじっと見つめた

 

「・・・・・・先生」

 

その顔から、いつものふざけた表情が消えていた

 

「お願い!私はもう失いたくない!私達に力を貸して!!」

 

私は、その言葉を真正面から受け止め

 

そして、笑った

 

今度は、無理に作った笑顔ではなかった

 

「"うん。まかせて。今度こそ、アリスを救おう!"」

 

「・・・・・・うん!」

 

モモイは、大きく頷いた

 

そして、ぱっと表情を切り替える

 

「じゃー!まずは・・・・・・先生、どうしたらいいと思う!?」

 

「"ふふっ。まずはユウカに聞いてみようか。"」

「"多分、リオが向かった先にも心当たりがあるだろうからね"」

 

そう言って、私は端末を取り出した

 

リオがどこへアリスを連れて行ったのか

正確な位置さえ分かれば、次の一歩を踏み出せる

 

私はセミナーへ通信をつないだ

 

 

 

数回の呼び出し音のあと、通信がつながった

ホログラムに映し出されたのは、ユウカとノアだった

 

「先生?どうしたんですか?」

 

ユウカは、私たちの顔を見るなり首を傾げた

 

「"ユウカ、ノア。急な連絡でごめんね。実は・・・・・・"」

 

私は、リオがアリスを連れ去ったこと

そして、リオがアリスのヘイローを破壊しようとしていることを説明した

 

話を聞き終えたユウカは、目を見開いていた

 

「会長が・・・・・・アリスを・・・・・・?」

 

「"うん・・・・・・"」

 

ユウカは、信じられないというように首を振った

 

「アリスを誘拐して・・・・・・そのうえ、ヘイローを破壊・・・・・・?」

 

そして、次第に表情が険しくなっていく

 

「・・・・・・意味が分からないわよ!!会長、一体何を考えているの!?」

 

後ろで聞いていたノアも、静かに口を開いた

 

「普段から突飛な行動をされる方ではありましたが・・・・・・」

 

ノアは少しだけ目を伏せた

 

「最近、何かを裏で進めている気配はありましたけど・・・」

「そんなことになってしまっていたんですね。少し、ショックです」

 

「ノア!これはそういう次元の話じゃないわ!!」

 

ユウカが勢いよく振り返った

 

「何を考えているか分からないけど、アリスを・・・・・・生徒を誘拐するなんて!」

「いくら会長だとしても・・・・・・やって良いことと悪いことがあるのよ!」

 

その剣幕に、ハレが小さく呟いた

 

「・・・仮にも自分の先輩なのに、容赦ないね」

 

「でしょ?」

 

モモイが、うんうんと頷いた

 

「ま、そういうところがユウカらしいよね!」

 

「ふふっ。信頼されているんですね、ユウカちゃん」

 

ノアが、楽しそうに微笑む

 

「・・・・・・ん?どういうこと?」

 

ユウカが不思議そうな顔をした

 

「"それでね、二人にお願いがあるんだ"」

 

私は、本題に戻った

 

「"リオがアリスをどこへ連れて行ったのか、調べてほしい"」

 

ユウカはすぐに頷いた

 

「分かりました。セミナー内部の情報を確認してみます。」

「会長の痕跡が残っていると思いますので」

 

そして、力強く言い切った

 

「任せてください!全力を挙げて協力します!」

 

ユウカが端末を操作し始める

 

画面の向こうから、キーを叩く音が聞こえてきた

 

ノアも隣で情報を整理しているらしい

 

「会長の執務端末から直接確認できれば早いのですが、現在はアクセスできませんね・・・」

 

「なら、アクセスできる情報から追うわ。会長が関わった予算、施設管理、都市開発・・・」

 

ユウカの声が、次第に低くなった

 

「・・・・・・ん?」

 

一瞬、手が止まる

 

「・・・・・・あれ?」

 

もう一度、端末を操作する音が響いた

 

「・・・・・・え?」

 

ユウカの声が、さらに険しくなった

 

「・・・・・・ちょっと、何よこれ」

 

私は思わず苦笑した

 

「"うーん・・・今回もかな・・・?"」

 

「リオ会長がアリスを連れて行った先が分かりました。」

 

ユウカが、怒りを押し殺した声で言う

 

「まさか・・・セミナーの予算を横領していたなんて・・・・・・!」

 

「本当にショックです・・・そんなことをされる方だったなんて」

 

ノアも、珍しく呆れたような表情を浮かべていた

 

「"あー・・・リオが横領していたの?"」

 

リオはどの周でも裏で大規模な施設を造っている

そのあり得ない規模の予算を賄う上で毎回横領という手段を取っている・・・

 

けど今回もそうだったらしい

 

ユウカは深いため息を吐いた

 

「セミナーのデータベースから削除された・・・」

「いえ、意図的に隠蔽されたような痕跡があるデータを調べたところ・・・」

「予算の一部に、不透明な流れを発見しました。」

 

ノアが引き継ぐ

 

「それを追跡することに成功しました」

 

「そして、その資金が向かった先が・・・・・・ここです!」

 

ユウカが端末を操作した

 

画面が切り替わり、私たちの前に映像が映し出される

そこに映っていたのは、広大な土地を壁で囲んだ、近未来都市だった

 

幾重にも連なる防壁

外周を取り囲む巨大な構造物

整然と並ぶ建造物群

 

そして、都市の中心にそびえ立つ巨大なタワー

 

「"・・・・・・っ!"」

 

私は思わず息を呑んだ

 

("いつもより・・・規模が大きい")

 

これほどの都市を建造するには、膨大な資金と資材が必要になるはずだ

それを秘密裏に進めていたというのか

 

「"これは・・・・・・大都市だね"」

 

ユウカが頷いた

 

「データベース上から消去された資料を復元したところ、とある都市のデータを見つけたんです」

 

画面に、都市の名称が表示される

 

「コードネーム、エリドゥ」

 

その名前を聞いた瞬間、ネルが鋭い視線を私へ向けた

 

私はネルを見返し、小さく頷いた

 

「会長が秘密裏に建設していた・・・終焉に備えるための要塞都市だそうです」

 

ユウカが画面を見つめたまま言った

 

「一体いつの間に・・・こんな規模の都市を・・・・・・」

 

その声には、驚きと困惑が入り混じっていた

 

「お金の流れを隠すことだって、難しかったでしょうに・・・・・・」

 

「あ・・・・・・」

 

アカネが、何かを思い出したように口を開いた

 

「もしかして・・・先日のコユキさんの一件と関係があるのでは・・・?」

 

「・・・・・・あっ!!」

 

ユウカの目が見開かれた

 

「コーユーキィィィィーーーーーーーーーッ!!!」

 

ラウンジに、ものすごい叫び声が響き渡った

 

「・・・・・・」

 

「・・・・・・」

 

「・・・・・・」

 

みんな、何とも言えない顔で黙り込んだ

 

・・・・・・うん

 

今は、コユキのことは後回しにしておこう

 

「"ユウカ、アリスがその都市のどこにいるか分かる?"」

 

「ええ。アリスは、エリドゥの中心部にあるタワーへ連れて行かれた可能性が高いわ」

 

「・・・あそこに、アリスが・・・・・・」

 

モモイが、映し出された都市を見つめる

 

ユウカが座標データを送信してくる

 

「エリドゥの座標をお伝えしますね」

 

画面に位置情報が表示された

 

ノアが、少し申し訳なさそうに微笑む

 

「立場上、私達がお手伝いできるのはここまでですが・・・・・・」

 

「お願いします・・・・・・」

 

ユウカが真剣な表情で、私たちを見つめた

 

「リオ会長を止めて、アリスを連れ帰ってきてください!」

 

私は、まっすぐに頷いた

 

「"うん。まかせて"」

 

通信が切れる

ホログラムには、エリドゥの全景が残されていた

 

巨大な壁に囲まれた都市

その中心にそびえ立つタワー

 

あの場所に、アリスがいる

そして、リオがいる

私たちは、あの都市へ向かわなければならない

 

 

 

「座標は確認できたけど、問題は潜入方法だね」

 

ウタハが、ホログラムを見ながら腕を組んだ

 

「会長なら、きっと対侵入者用の防御システムを構築しているだろうから。」

 

「何の準備もなく接近したら・・・・・・エリドゥがなぜ要塞都市と呼ばれているのか」

「身をもって知ることになるだろうね」

 

「じゃ、じゃあどうすればいいの!?」

 

モモイが慌てて声を上げる

 

「近づくことも難しいなんて・・・・・・」

 

ミドリも不安そうに呟いた

 

しかし、ウタハは落ち着いた様子で首を振った

 

「それは、あくまで普通に接近した場合の話だよ」

 

そう言って、意味ありげに笑う

 

「・・・私達エンジニア部は、別のルートを知っているんだ」

 

「"・・・・・・資材用の搬入口だね"」

 

私が口にすると、ウタハは少しだけ目を細めた

 

「・・・・・・先生。君もアンラさんと同じ・・・いや、今はいい。」

 

ウタハは、ひとまず話を続けることにしたようだった

 

「都市建設の人手だけなら会長のドローンで事足りるだろうね。」

「でも、資材となると話は変わってくる」

 

ウタハが、エリドゥの映像を指さした。

 

「無から有は作れないからね。」

「いくら高性能なドローンがあっても、建設に必要な材料まで生み出せるわけじゃない」

 

「ミレニアム自治区の郊外には、輸送用の無人列車がたくさんあります・・・」

 

ヒビキが静かに説明を引き継いだ

 

「先生の言う通り、都市を建設するための資材は、それらを使って運び込んだはず・・・」

 

「じゃあ、路線さえ分かれば・・・・・・!」

 

モモイの表情が明るくなった

 

「エリドゥに行ける!」

 

「"うん。そういうことだね"」

 

私は頷いた

 

けれど、ミドリが不安そうに手を挙げた

 

「で、でも・・・・・・路線はいっぱいありますよね?」

「一体、どうやって探せばいいんですか?」

 

「その辺りを、エンジニア部がサポートしようじゃないか」

 

ウタハが、胸を張った

私は、ウタハたちの顔を見渡した

エリドゥへ向かうということは、リオと戦うということだ

 

セミナーの会長であるリオ

そのリオが、アリスを連れ去り、ヘイローを破壊しようとしている

こちらが正しいと信じていても、相手はその正義を認めていない

 

「"ウタハ。私達は、リオと戦うことになるよ。"」

「"それでも・・・・・・いいの?"」

 

私の問いに、ウタハは不思議そうに首を傾げた

 

「どうして協力するのかって?」

 

そして、当然のことのように言う

 

「リオ会長は、勝手にエンジニア部最大の発明品を奪っていったからね」

 

「最大の発明品・・・・・・?」

 

モモイが、きょとんとした顔を浮かべ

ミドリが、はっとしたように顔を上げた

 

「・・・・・・アリスの、スーパーノヴァ」

 

「ご明察」

 

ウタハが指を鳴らした

 

「うちのデータ実測を邪魔するなんて、それは越権行為に他ならないよ」

 

「・・・・・・」

 

「事実上、エンジニア部に向けた宣戦布告ってわけさ」

 

ウタハは、いつになく真面目な顔をしていた

 

「これはエンジニア部の部長として、到底看過することはできなくてね・・・」

 

その隣で、ヒビキがぼそりと呟いた

 

「・・・ウタハ先輩の、恥ずかしがり屋」

 

「えっ?」

 

モモイが、ウタハとヒビキを交互に見た

 

「え、えっと・・・一体どういう話なの?」

 

「ええ!私が説明しましょう!!」

 

コトリが勢いよく手を挙げた

 

「ウタハ先輩の論理の流れは、次の通りです!」

 

そして、さも重大な真実を明らかにするかのように、語り始めた

 

「友達を助けに行きたいけど、それを口にするのはちょっと恥ずかしい・・・」

 

「・・・コトリ?」

 

ウタハの目が、すっと細くなる

しかし、コトリは気づかない

 

「そうだ!いっそ、物を奪われたことを口実にしてしま―――」

 

その瞬間

 

ウタハの姿が消えた

 

「"・・・・・・えっ?"」

 

次に私が目にしたときには、ウタハはすでにコトリの背後に回っていた

 

そして、コトリの口を手で覆っていた

 

「ちょっと、コトリ」

 

「うっ、うううっ!?」

 

ウタハはコトリの耳元へ顔を寄せ、しーっと人差し指を立てた

コトリは必死の形相で、何度も首を上下に振る

ウタハは満足げに頷き、ようやく手を離した

 

「・・・・・・よし。これで秘密は守られた」

 

「"・・・ごめん、ウタハ。何一つ守られてないと思うけど・・・・・・"」

 

私が苦笑すると、ウタハは真顔でこちらへずいっと近づいてくる

 

「・・・守られたんだよ」

 

「"あ、はい。"」

 

その圧に、私は思わず頷いてしまった

 

「こほん」

 

ウタハは咳払いをひとつ

 

「というわけで、私達エンジニア部も手伝うよ」

 

「うん」

 

ヒビキが頷く

 

「えへん!お任せください!」

 

コトリも、何事もなかったように胸を張った

 

「"うん。よろしく、みんな!"」

 

私は、心強い仲間たちを見渡した

これで、エリドゥへの道筋は見えてきた

けれど、問題はまだ残っている

 

エリドゥにたどり着けば、すべてが解決するわけではないのだ

 

「"にしても・・・次は、アリスをどうやって連れ戻すかだね"」

 

「ええ。要塞都市と呼ぶくらいですから、リオ会長には万全の備えがあるのでしょう」

 

アカネが頷く

 

「都市のセキュリティはもちろん、防御システムもかなりのレベルだと思うよ」

 

ウタハも続けた

 

「それに・・・要塞都市をどうにかしても、まだ問題が残っている」

 

ハレが、真剣な表情で言った

 

「"・・・そうだね。要塞都市は、おまけに過ぎない。"」

 

私が答えると、コタマが口を開いた

 

「話を聞く限り、リオ会長の護衛をしているメイドが一番の障害ですね」

 

「・・・・・・」

 

ネルは何も言わなかった

ただ、腕を組んだまま、床を睨みつけていた

その様子を見て、ミドリが小さく呟いた

 

「・・・アンラさんが来てくれたら・・・」

 

「"うん・・・私の方でも、アンラさんには連絡を取っているんだ"」

「"でも、リオがどうやらアビドスに手を回していたらしくてね。"」

「"隣接している自治区から、様々なヘルメット団が侵攻しているらしいんだ。"」

 

「なっ!?」

 

アカネが目を見開いた

 

「チッ・・・・・・そこまでするのかよ。」

 

ネルが、忌々しげに舌打ちした

 

私は頷いた

 

「"うん・・・だから、今回のトキの攻略は私達でやらないといけない。"」

 

その言葉に、ネルが顔を上げた

 

そして、いつもの不敵な笑みを浮かべる

 

「なるほどな・・・・・・なら、あたしらに必要なのは作戦だな」

 

「"・・・・・・え?"」

 

私を含め、C&C以外の全員がネルを凝視した

 

それはもう、信じられないものを聞いたという顔だった

 

「"ネルが作戦って言った!?"」

 

「ね、ネル先輩。大丈夫?熱とかない?」

 

モモイが本気で心配そうに尋ねた

 

「もしかして、大怪我をしたときに頭を・・・?」

 

ミドリまで、恐る恐る口を開いた

 

「あぁ?何の話だ?」

 

ネルが不機嫌そうに睨みつける

 

カリンが小さく息を吐いた

 

「・・・任務モードの部長だ」

 

「そうそう!」

 

アスナが嬉しそうに頷いた

 

「仕事モードになった部長は、と~っても真面目なんだから!」

 

「ふふっ、実はそうなんです」

 

アカネも微笑む

 

「な、なるほど・・・!」

 

モモイは妙に納得した顔をしていた

 

ハレが、まだ少し驚いた様子で尋ねる

 

「うーん・・・ネル先輩。どういう意味か、聞いてもいいかな?」

 

「無事、要塞都市に着いたとしても、だ」

 

ネルは、映像に映るエリドゥを睨みつけた

 

「そこがリオの領域である以上、あたしらの動きは丸見えだ」

 

「誰が何を言おうが、あいつはビッグシスターだからよ」

 

「"・・・そうだね"」

 

私は頷く

 

その通りだ

エリドゥを建設したのはリオだ

施設の構造も、防御システムも、こちらが把握している情報など限られている

敵の領域に踏み込む以上、こちらの動きが筒抜けになる可能性は十分にある

 

ネルは、そんなことは百も承知といった様子で続ける

 

「あぁ。だから、単純な話なんだよ」

 

ネルが、両手を広げた

 

「あれこれ浅知恵こねくり回す暇があるんだったら、初っ端から突っ込んだ方がいいってことだ」

 

「ですが部長、それこそリオ会長の思うツボでは・・・」

 

アカネが疑問をネルにぶつける

ネルは、アカネのその問いを受け不敵に笑い

 

「だから作戦が必要っつってんだよ。――正確には、陽動作戦か」

 

「"・・・なるほど"」

 

私も、思わず頷いた

 

ネルは、C&Cの三人へ目を向けた

 

「あたしらが、正面から派手に暴れ回る」

 

そして、指を一本立てる

 

「そうすりゃ、リオはもちろん、トキもあたしらを無視できねぇ。」

「要塞都市の防衛システムも、主力を正面へ回さざるを得なくなるだろ。」

 

ネルが、今度は私たちへ視線を移した

 

「その間に、先生。お前達がアリスを救え。」

 

ラウンジが静まり返った

 

「"・・・・・・"」

 

私は、頭の中で作戦を組み立てた

C&Cが正面から攻め込み、リオとトキの注意を引きつける

その隙に、私たちはエンジニア部の知る資材搬入口からエリドゥへ侵入する

ヴェリタスが防衛システムをハッキングし、私たちの道を切り開く

そして、アリスのいる中央タワーへ向かう

 

もちろん、そう簡単にいくとは限らない

 

リオは賢い

 

こちらの作戦を読んでくるかもしれない

それでも、何もせずに待っているわけにはいかない

 

「"分かった。それで行こう"」

 

私はネルへ頷いた

 

「"でも、ネル。絶対に無事でいてね?"」

 

ネルは、きょとんとした顔をし

 

「・・・あ?あたしを誰だと思ってやがる」

 

そして、すぐに獰猛な笑みを浮かべる

 

「あいつには一杯食わされたからな。」

「次に会ったらやり返してやるって決めてんだよ」

 

ネルは、両手の拳を鳴らした

 

「後は、それを実行するだけだ」

 

その顔には、すでに戦いへの闘志が燃え上がっていた

 

「・・・・・・分かった。従おう」

 

カリンが頷いた

 

「うんうん!私達に任せて♪」

 

アスナが明るく笑う

 

「ふふっ、精一杯頑張りますね」

 

アカネも、いつもの微笑みを浮かべた

 

そのやり取りを見ていたユズが、小さく呟いた

 

「・・・確かに、あの時と違ってC&Cの全員がいるなら・・・」

「突破できる可能性は高い・・・・・・」

 

その声には、ほんの少しだけ希望が滲んでいた

 

アカネが一歩前へ出る

 

「それでは、これで決まりですね。」

「正面は部長と一緒に、私達C&Cが担当いたします」

 

ウタハが続ける

 

「後方から潜入するのは、ゲーム開発部と私達エンジニア部・・・それに先生、かな?」

 

「"そうだね。よろしく頼むよ"」

 

ハレが頷く

 

「私達ヴェリタスは、遠隔で支援するね」

 

「防衛システムのハッキングは、私達に任せて!」

 

マキが自信満々に胸を張った

 

「完璧にやり遂げてみせます」

 

コタマも力強く頷いた

 

それぞれの役割が、少しずつ決まっていく

 

正面からの陽動はC&C

資材搬入口の特定と潜入経路の確保はエンジニア部

防御システムへの干渉と遠隔支援はヴェリタス

そして、私とゲーム開発部は、アリスの救出を目指す

 

「よし、じゃあこれで行こっか!」

 

モモイが勢いよく手を叩いた

その顔には、もう迷いはなかった

 

私は、皆を見渡す

ここにいる誰もが、アリスを取り戻したいと思っている

 

大きく息を吸い

 

「"うん。目標は、要塞都市エリドゥの中央タワー!"」

 

モモイが、私の隣で大きく拳を突き上げる

 

「勝手に家出したアリスを!」

 

ミドリも、ユズも、モモイの隣へ並んだ

 

「私達の手で連れ戻そう!!」

 

その声は、ラウンジの隅々にまで響き渡った

 

私は、みんなの顔を見つめた

 

今度こそ

 

今度こそ、絶対に取り戻す

 

「"それじゃあ、これより――作戦開始!!!"」

 

その瞬間、ラウンジに集まった全員が動き出した

 

アリスを取り戻すための作戦が、今、始まった

 

*1:
事前に電柱を握りつぶすのを見せた後、ヘルメット団の指を握って質問するアンラ流尋問術




【今日の姫ちゃん】

【アビドス自治区・都市部】

私は、ミサキとヒヨリと一緒に都市部まで走っていた
遠くから聞こえていた銃声は、近づくにつれて大きくなっている
時折、爆発音も響いていた

・・・まだ、戦闘は続いている

おじさんは無事だろうか・・・いや、大丈夫だとは思う
けれど、これだけ大規模な襲撃を受けているのなら、何が起きてもおかしくない
私たちがアビドスへ向かう理由は、おじさんへの恩返し
それだけは、何があっても変わらなかった

「・・・・・・あそこ」

ミサキの声に、私は顔を上げた
道路の向こうに、五人の生徒がいた

全員、アビドスの制服を着ている
アビドスの生徒会が機能していない今
その代行組織として活動している対策委員会

私も、その存在は知っていた
そして、アビドスの生徒である五人全員が
その対策委員会に所属していることも

ただ、顔を合わせるのは初めてだった
四人は制服姿だったけれど、その中に一人だけ、少し変わった格好の生徒がいた

砂色のローブ

おじさんが羽織っているものと、よく似た色だった

そのローブから覗くのは、桃色の髪

背も低い

・・・一年生、かな

そんなことを考えていると、白銀色の髪に獣の耳を生やした生徒が、こちらへ顔を向けた

「・・・・・・誰?」

短い問いかけと同時に、銃口がこちらへ向けられる

他の生徒たちも警戒を強める
淡いベージュの長い髪を持つ生徒が、私たちを注意深く見つめている
眼鏡をかけた生徒は手元の端末を操作し
黒いツインテール猫のような耳を持つ生徒は、こちらを睨むように見ていた

当然だと思う

こんな状況で、見知らぬ生徒が三人も現れたのだから
けれど、砂色のローブを羽織った桃色髪の生徒だけは、私たちを見ても慌てる様子がなかった

「うへぇ~、そんなに警戒しなくても大丈夫だよ~」

気の抜けた声

おじさんと同じ怪しいローブ姿からは想像できないくらい
のんびりとした話し方だった

桃色髪の生徒は、私たちへ歩み寄ってきた

「ん~・・・君達、確かアンラさんが保護してたアリウスの生徒だよね~?どうしたの?」

「・・・そう」

私は頷いた

「ごめんだけど、今すっごく忙しいんだよねぇ~」
「見ての通り、ちょっと大変なことになっててさ~」

桃色髪の生徒は、周囲から聞こえる銃声に目を向けた

その様子を見て、私は改めて口を開いた

「おじさんに恩返しに来た。私達も手伝う。」

桃色髪の生徒は、少しだけ黙り
それから、ため息を吐く

「・・・・・・そっか~」

困ったように笑っている
けれど、その口元には、ほんの少しだけ悪い笑みが浮かんでいた

「うへぇ・・・アンラさんも、ずいぶんと慕われてるねぇ」

桃色髪の生徒は、私の後ろにいるミサキとヒヨリにも視線を向けた

二人とも、何も言わずに頷いた

「それじゃあ、アンラさんのところに案内するねぇ~こっちだよ~」

「ありがとう」

私たちは、桃色髪の生徒の後を追って歩き出した




【アビドス都市部・交差点】

案内された先で、私は思わず足を止めた

地面に、たくさんの人が倒れていた

一人や二人ではない

何十人ものヘルメット団が、道路のあちこちに転がっている

呻き声を上げている者もいれば、ぐったりと地面に伏せたまま動かない者もいた

武器は取り落とされ、道路の一部は大きく抉れている

周囲の建物にも、戦闘の痕跡が残っていた

「い、痛そうですね・・・く、苦しそうですね・・・・・」

ヒヨリが、小さく声を漏らした

私は、倒れているヘルメット団を見回した

・・・これを、おじさんが?

おじさんの強さはミサキたちから聞いて知っている
だけど、何十人ものヘルメット団を相手にして、この有様なんて
改めて、その力の大きさを思い知らされる

そして、その光景の奥に
私は、おじさんの姿を見つけた

おじさんは少し離れた場所で、スマートフォンを耳に当てていた

誰かと通話しているらしい
その姿を見て、私は足を止めた

邪魔をしてはいけない
そう思って、通話が終わるのを待つ

やがて、おじさんが短く何かを言った
そして、スマートフォンを耳から離し、通話を切った

その瞬間だった

ゾワッ――

全身の肌が粟立った

周囲の空気が、急に重くなったような気がした

息をすることさえ、ためらってしまう

目に見えるものではない
けれど、確かに感じる

濃い殺気

それが、おじさんを中心に、周囲へと広がっていく

「・・・・・・っ」

私は思わず息を呑んだ
隣にいたミサキも、ヒヨリも、何も言わなかった
まるで、声を出すことすら危険だと感じているかのようだった

そんな中、桃色髪の生徒だけが、小さくため息を吐いた

「はぁ・・・そんなに心配だったら、行ってくれて良いって言ったじゃないですか。」

その声に、おじさんが振り向いた

「・・・・・・」

おじさんの目が、桃色髪の生徒を捉える

冷たい光

私は、そう思った

いつものおじさんの目とは違う

普段のおじさんは、どれだけ大変な状況でも、どこか飄々としている

何を考えているのか分からないところはあるけれど、こんな目をすることはなかった

今のおじさんは、まるで何かを必死に押さえつけているように見えた

怒り

不安

焦り

それらが入り混じり、今にも溢れ出しそうになっている

・・・おじさん

私は、その姿を見つめた

一体、何があったの?

どうして、そんなに心配しているの?

けれど、私がここで立ち尽くしていても、何も変わらない

私は、一歩前へ出た

「・・・・・・おじさん」

おじさんが、こちらを向いた
私は、その目をまっすぐに見つめた

「私達も戦うよ」

その瞬間、周囲を満たしていた殺気が霧のように消えた
さっきまでの息苦しいほどの圧迫感が、嘘のようになくなっていく

おじさんは、私とミサキ、ヒヨリの顔を順番に見つめ
そして、困ったように頬を掻いた

「あー・・・まぁ、この状況やったから正直ありがたいわ。」

いつもの声だった
いつもの、おじさんの声
私は、胸の奥で小さく息を吐いた
けれど、桃色髪の生徒はまだ、おじさんを見つめていた

「アリウススクワッドのみんなが戦闘に参加してくれるなら、」
「短時間であればアンラさんがいなくても大丈夫ですよ。」

その声から、先ほどまでの気楽さが消えていた
桃色髪の生徒は、おじさんの目を見つめている

「だから・・・行ってきてください。」

おじさんは、何も答えなかった
桃色髪の生徒は、少しだけ間を置いてから、静かに続けた

「行かないと・・・私みたいに後悔しますよ。アンラさん。」

「・・・・・・」

おじさんの顔が歪んだ
苦虫を噛み潰したような顔だった

「それは分かっとる・・・」

おじさんは、低い声で答えた

「分かっとるが・・・それはそれとして、契約は契約や」

そう言って、おじさんは腕を組んだ

「それに・・・アリスは絶対無事や。先生もおる。」

おじさんの視線が、遠くを向いた
まるで、その場所にいるアリスっていう子の姿を思い浮かべているようだった

「そしてホシノ、お前さんが着とるそのローブよりも、」
「もっとヤバいローブを、あの子のためだけにこさえた。」

「・・・・・・」

「せやから・・・大丈夫なんや」

おじさんは、そう言い切った
けれど、桃色髪の生徒は納得していないらしい

「・・・・・・はぁ」

深いため息

「そんな明らかに不安そうな顔をして、大丈夫って何言ってるんですか・・・」

そう言うと、桃色髪の生徒は制服のポケットからスマートフォンを取り出した

「ちょっと電話しますよ。」

画面を操作し、誰かへ発信する
数回の呼び出し音のあと、通話がつながった

「もしもし、ユメ先輩。今いいですか?」

(ユメ先輩・・・?確か、ウツツさんの本名だっけ・・・?)

桃色髪の生徒は、おじさんをちらりと見た

「アンラさんが、ずっと殺気立ってて大変なんで・・・」
「ユメ先輩からも、先生のところに行ったらいいって言ってもらっても良いですか?」

少し間を置いて、さらに続ける

「なんか契約がどうのって言ってるんですけど、多分、祈願屋関係ですよね?」

桃色髪の生徒は、電話の向こうから返ってくる言葉を聞きながら頷いた

「うん、うん・・・あぁ・・・なるほど。そういう事ですか。」

それから通話を切り、おじさんへスマートフォンを差し出した

「はい、アンラさん。ユメ先輩です。」

「・・・・・・」

おじさんは、明らかに嫌そうな顔をした
けれど、やがて諦めたようにスマートフォンを受け取る

「あー・・・ユメちゃん。殺気立ってたんは悪かったわ・・・」

『アンラさん』

スマートフォンから、ウツツさんの声が聞こえてきた

『その心配してる子って、アンラさんにとって大切な人ですか?』

「・・・・・・」

おじさんが黙った

ほんの数秒
けれど、その沈黙は妙に長く感じられた

やがて、おじさんは静かに口を開いた

「・・・・・・娘や」

「・・・・・・っ」

私は、息を呑んだ
隣で、桃色髪の生徒も動きを止めた

・・・・・・娘?

おじさんに、娘がいるんだ
そんな話は聞いたことがなかった

私は、おじさんの横顔を見つめた
おじさんはスマートフォンを耳に当てたまま、ウツツさんの返事を待っていた

『今すぐ向かってください』

ウツツさんの声は、はっきりとしていた

『私との契約で動けないんですよね・・・?』

『なら、言います』

少しだけ間が空いた

『私達アビドスは、アンラさん一人が抜けたくらいで揺らぐほど、もう弱くありません。』

その言葉に、おじさんの目がわずかに動いた

『だから、アンラさんは気兼ねなく飛んで行ってください』

おじさんは、何も言わずに聞いていた

『あ、できたら全部終わったら娘さんを紹介してくださいね?』

その声には、ほんの少しだけ柔らかさがあった

おじさんは、しばらく黙っていた
そして、やがて小さく笑った

「・・・・・・あぁ、ありがとうな、ユメちゃん」

『はい。』

「お前さん、マジでいい女になったなホンマ」

『ふふっ、ありがとうございます。それでは、お願いしますね。』

通話が切れた

おじさんはスマートフォンを桃色髪の生徒へ返す
桃色髪の生徒は、受け取ったスマートフォンを握ったまま、おじさんを見つめていた

「・・・・・・娘がいたんですか?」

「養子やけどな」

おじさんは、あっさりと答えた

「しかも養子縁組もしていない。形の上だけの・・・やけどな」

「・・・・・・そうですか」

桃色髪の生徒は少しだけ目を伏せた

それから、すぐに顔を上げる

「ユメ先輩に紹介する時、私達のところにも連れて来てくださいね?」

「あぁ、分かった」

おじさんは、首を鳴らした

ゴキッ、と乾いた音が響く

「出来る限り、早めに始末する。」

おじさんは、周囲に倒れているヘルメット団を一瞥した

「それまで持たしてくれ」

桃色髪の生徒は、にこりと笑った

「ふふ。アンラさんが帰ってくるまでに、全部解決しておきますよ。」

「さよけ」

おじさんは、どこか安心したように笑った

「ほな、行ってくる」

そして、おじさんは私たちへ顔を向けた

「アツコも、後のことは頼んだ。ありがとうな。」

「・・・・・・うん」

私は頷いた

おじさんは一度、膝を曲げた

次の瞬間

ドンッ!!

地面を強く蹴りつけ、空へと跳び上がり
足元の砂埃が舞い上がる

おじさんの姿は、まるで弾丸のように遠ざかっていった
あっという間に小さくなり、やがて見えなくなる

私は、空を見上げたまま、小さく手を振った

・・・おじさん

どうか、間に合って
娘さんを、助けてあげて

私は、心の中でそう願った
しばらくしてから、桃色髪の生徒へ向き直る

「私達は、どうしたらいい?」

「うへぇ~」

桃色髪の生徒は、さっきまでの真剣な雰囲気が嘘のように、気の抜けた声を出した

「おじさん達、対策委員会はユメ先輩と一緒にアビドス自治区の境界線まで打って出るから~」

そう言って、桃色髪の生徒は周囲を見回す

「それまでの間、都市部の警備を任せてもいい~?」

「・・・・・・」

私は、思わず目を丸くした
あまりにも急な変化だった
先ほどまで、あんなに真剣な顔をしていたのに
おじさんへ後悔の話をしていた時の、あの目
それなのに、今はすっかり、気の抜けた口調に戻っている

けれど、私はすぐに気づいた
雰囲気が変わったからといって、さっきまでの言葉が嘘だったわけではない
あの人も、後悔したことがあるのだろう
だからこそ、おじさんへ【行ってきて】と言ったのだ

私は、周囲を見渡す

倒れているヘルメット団

まだ銃声が響いている街

戦いは、終わっていない

おじさんがいなくなった今、この都市部を守る人手が必要なのだろう

「・・・分かった。私達に任せて。」

桃色髪の生徒は、嬉しそうに笑った

「ありがと~。それじゃ、よろしくねぇ~」

私は、ミサキとヒヨリを見た

ミサキは小さく頷いた
ヒヨリも、不安そうではあったけれど、しっかりと頷き返してくれた

「行こう、ミサキ、ヒヨリ。」

二人へ声をかける

「・・・・・・うん」

ミサキが短く答えた

「わ、分かりましたぁ・・・私にできることなら、頑張ります・・・!」

ヒヨリも、少しだけ声を張った

私は二人と一緒に歩き出した

おじさんが戻ってくるまで

この都市を、私達で守る

今度は、私達が恩返しをする番だから



さてさて・・・!
お父さん出陣!
何処のタイミングで合流するんでしょうね。

それでは本編解説!

まずは・・・先生ですね。
先生の周回の記憶は、以前言った通り、未来に進めば進むほど試行回数が減っていきます。
なので、今回もかなり少ない回数の中で頑張ってます。
だから、リオにアリスを連れていかれるだけでこの世の終わりのような反応をしています。

実際リオにアリスを連れていかれて今まで一度だってアリスを助けれた経験がないですからね。
アリスが完全覚醒する世界線と、
アリスが完全覚醒する前にリオに殺される世界線の二種を経験しています。
ちなみにアリスを殺した後の世界線のリオは最終的に精神を病み部屋から出て来なくなりました。

先生が赤い空に到達したのは、このリオがアリスを殺した世界線でのみ到達しています。
ちなみに前も言いましたが、もうここまでくると先生の試行回数は一桁です。

なので、ここから先の先生は、かなり原作に沿った動きが多くなると思います。
いえ、どっかのローブ着こんだおっさんのせいでブレッブレになる可能性もあるんですが。

そして、本文でウタハが言った、先生。君もアンラさんと同じ・・・って言うのは
ウタハは、アンラが未来を予測して行動していた事に気づいています。
それの伏線は、【おっさんエンジニア部に行く】でウタハがアンラに言った、
他の発明品には口を出さなかったアンラがスーパーノヴァの設計にはかなり口を出して、
まるで人型の存在が携行する事を念頭に置いたような設計をしていた事から、
アンラがアリスがこの武器を使う事を知っていたんじゃないか。という疑いを持っています。
アンラ自身完全には否定せず、誤魔化す形でなぁなぁにしたので、はんば確信してる感じですね。
そして、今回の先生の搬入口の流れで、この人も先の流れを知っているのでは?
という疑いを持ち始めました。
それに、前もってあのリオの計画の一部であるトキが使ってる装置を知っている事も、
ウタハはおかしいと思っているので、その複合した判断ですね。

あ、ちなみに先生がエリドゥの位置をユウカに聞いたのは、
エリドゥの座標が、毎回の周回で違う事がある為ですね。

そして、今回のエリドゥの規模は、原作を超えています。
なんせ、アリスがネルと互角の戦闘をし、
そのアリスを大切にしている存在が、ネルを手加減した上で無傷で圧倒したので、
それはもう、滅茶苦茶武装や設備を盛っています。
キヴォトス全域と戦争する気かお前っていうレベルですね。

次に・・・
多分一番気になっている所ですね。
モモイです。

まず、前の段階のモモイの説明は、
先生が大人のカードで召喚したモモイの残留思念のような物が、
今だにキヴォトスに漂ってると言いましたね。
そして前話で、その意識がモモイに宿って、そのモモイが先生に、今は時間がない。と言いました
つまり、本当に時間がない。いつ消えるか分からないそういう存在だったんですよね。
それがモモイに宿る形で動いてその時この世界のモモイと未来のモモイが混ざり合った形でした。

そして、モモイが気絶した後は、
夢の中で、未来の自分とこの世界のモモイが対面する事になります。

そこで、未来のモモイから、
この先何があるか、自分は何なのか、何をしてしまったのかを聞かされます。
それを聞いたモモイが、納得と同時に怒って未来の自分を叱って・・・と言った諸々の流れが存在しますが、ここら辺はまた別個で夢の中の話を書く事になると思うのでその時にでも、

とりあえず、現状のモモイは、ぶっちゃけて言うと
残留思念を取り込んでいます。
主人格はこの世界のモモイですが、その言動の端々に未来のモモイが若干にじんでいます。
暫くすれば馴染んで完全に今の世界のモモイだけになりますが、
多分、このパヴァーヌ中は結構滲むんじゃないですかね。

あと、このモモイは本人も言った通り、
未来からの経験値を得た、スーパーモモイです。
ぶっちゃけて言うとミカクラスに強いです。

なんでかって?
モモイ*テラーは先生の指揮を受けました。
その時に神秘の使い方を知りました。
そして、モモイの身体を借りた時に、モモイがうっすら知っていた神秘の運用方法を理解しました
そこで行ったのが神秘が黒に至るまでの色付き閃光を放つという離れ業です。

そして、【おっさんテンションぶち上がる】で、私は言いましたね。
このモモイは、神秘を使わずにアンラの虚月を素のスペックで回避しました。
それが出来るのはキヴォトスバケモンランキングでも上位数名のみです。
そう、【神秘を使っていない素の状態のモモイ】でそのレベルです。
つまり、この世界のモモイは出力が低いけど、技能値だけクソ高い状態だったわけです。
それが、モモイ*テラーとの融合(?)で、残留思念に残ったカスみたいな神秘を取得。
元々自分自身の神秘なので、良くなじむようですね。DIO様かな?

なので、現状のモモイの最大の弱点であって、
神秘運用技術と、神秘総量にバフがかかった状態になりました。

なので、バケモンランキングを書くとこんな感じでしょうかね。
一位:ホシノ
二位:ユメ
三位:ローブの使い方を知ったアリス
四位:す~ぱ~ももい
五位:ヒナ
六位:アル
七位:ミカ(一時的に神秘使用不可の為ランクダウン)
八位:シロコ
九位:セリカ
十位:ノノミ

神秘使えないくせになんでお前まだそこいんだよゴリラ。
ちなみに十一位にセイアがいたりします。

あ、もっとネタバレをするなら、
EXデカグラ編のアリスが、このローブの使い方を知った状態だった場合、
バケモンランキングはホシノと同位になります。

さて、あのローブなんなんでしょうね・・・はっはっは
スーパーノヴァに仕込んだ伏線も今回の章で回収出来るかな?


さて!昼休憩終わりそう何で!ここらへんで!
急いで投稿したんで誤字あるかも!帰ったらまた直します!
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総合評価:322/評価:5.62/連載:26話/更新日時:2026年10月08日(木) 12:00 小説情報

銃弾が飛び交う学園都市?!んでもって銃の耐性なし?!・・・やってやろうじゃねえかこの野郎!!(作者:オーバジン)(原作:ブルーアーカイブ)

突如としてキヴォトスに来てしまった何も知らない無知無知な男子高校生!ブルーアーカイブをやったことない?!噓だろ!マジかよ!▼何とかお情け程度であった特殊能力を活かして生き残れ!銃弾一発が致命傷だゾ!▼そんな男子高校生が歩むキヴォトスでの笑いあり、涙あり、曇らせあり、恋愛あり、シリアスありの、青春物語です。良ければどうぞ見ていってください。


総合評価:1652/評価:6.55/連載:108話/更新日時:2026年10月24日(土) 08:11 小説情報

百鬼夜行の鬼(作者:龍玉)(原作:ブルーアーカイブ)

七稜アヤメが元ゲマトリアの鬼いさん(?)と出会う話。▼対策委員会編 第一章、第二章通過済み。▼エデン条約編 全章通過済み。▼パヴァーヌ編 進行中……


総合評価:1637/評価:8.64/連載:55話/更新日時:2026年10月18日(日) 09:00 小説情報

Blue Legend〜一般男子の物語〜(作者:宗也)(原作:ブルーアーカイブ)

簡単なあらすじ▼これは何故か中途半端な特典を持ってブルーアーカイブの世界であるキヴォトスに来てしまった一般男子の青春の物語である。▼なお、一部生徒は結託して一般男子を囲い込もうとしている模様。▼詳細なあらすじ▼目が覚めると何故かブルーアーカイブの世界にやって来ていた一般男子高校生。特典みたいな物はあるが、何故か中途半端。しかも原作の9ヶ月前の世界だった。▼原…


総合評価:1431/評価:6.57/連載:105話/更新日時:2026年10月25日(日) 21:29 小説情報

銃社会を、吸血鬼は生きる(作者:MIKAZUKIN2525)(原作:ブルーアーカイブ)

体は子供。記憶はなし。そんな状態でキヴォトスに転生してしまった主人公。▼つらくても、苦しくても、めげずに生き抜いてやる。▼本編は0章からになります。


総合評価:263/評価:5.14/連載:106話/更新日時:2026年10月05日(月) 06:00 小説情報


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