おっさんキヴォトスに行く 作:無い頭のおっさん
≪小鳥遊ホシノ視点≫
アビドス砂漠でユメ先輩とアンラさんのローブと腕を見つけた。
ローブは元の色が何色か判らない程全部が赤黒く染まっていた
片腕も無いしきっとアンラさんは砂漠で困ってるから早く・・・
見つけないと
一ヶ月が経った
まだ、見つからない
「もっと・・・広く探さないと・・・」
二ヶ月が経った
もう、限界だった
「あぁ・・・そうだ・・・
アンラさんは社長さんだったから・・・
会社に謝りに行かないと・・・
私の・・・・・・・・せいだから・・・」
幽鬼のようになったホシノがそう呟くとゆっくりとした足取りで
起業の時に届け出が出された場所に向かっていった
ゆっくりとした足取りだったがなんとかその日の内に
アンラが事務所を構えているビルに辿り着いた
書類によるとこのビルの二階に事務所を構えているらしかった
「最近新しく事業を拡大したって言ってたから・・・
きっと社員さんいっぱい居るんだろうな・・・
皆に謝らないと・・・・・・」
(出来たら社員さんからアンラさんのお話・・・聞きたいな・・・・・・)
事務所の玄関扉の前まで来ていた
いざ扉の前まで来ると恐怖で動けなくなった
(でも、謝らないと・・・)
ただその一心で恐怖を押し殺し扉を叩いた
【コンコン】
誰の反応も気配も感じなかった・・・
「・・・?
留守なのかな・・・」
そう言いながらドアノブに手をかけ回してみた
なんの抵抗も無く扉が開かれた
中には何も無かった
仕事机も
日用品も
家具の一つすら無かった
まるで、
最初からアンラなんて人間が居なかったように感じた
「ッ・・・ぅァ・・・ア!!!」
そんな事がホシノの脳内をよぎった瞬間に
もう耐える事が出来なかった
(嫌だ)
(嫌だ)
(嫌だ)
(嫌だ)
(嫌だ嫌だ嫌だ)
(私・・・1人だけになっちゃった・・・)
(私が、あの時・・・)
(ユメ先輩に言わなければ)
(アンラさんに頼まなければ)
(私が)
ユメの笑顔が過る
(私が・・・)
アンラとの遠慮ないやり取りが思い出される
その瞬間ホシノのヘイローにノイズが走った
「ッァ・・・あぁ・・・・アアアッ!!!!」
(私が・・・私が、私が私が、私が!)
(殺した)
視界が歪む・・・
呼吸がうまく出来ない・・・
立ってられない・・・
もういいよね・・・・んでもいいよね・・・
そうしたら・・・皆に会えるよね・・・・・
ホシノが自分の頭に向けて持っていたショットガンを構える
その拍子に持っていたアンラのスマホがポケットから落ちた
「あ・・・アンラ・・・さん・・・」
「やっぱり前に言った通り・・・
俺もお前を支えてやる事はもう・・・出来なさそうだ。
でも諦めるなよ、お前には必ず楽しい未来が来るし。
好いてやまない頼りがいのある人もきっと現れる。
生きろよホシノ」
頭にアンラの最期の言葉が響いた
「死ねなくなっちゃった・・・
酷いなぁ・・・ほんと、酷いよアンラさん・・・
皆が居ないアビドスに・・・未来なんて・・・無いよ・・・」
ホシノは顔をくしゃくしゃにしながら
祈願屋の事務所があった場所で泣き崩れた
自分で自分を終わらせる事が出来なくなったホシノは
その後もユメのノートとアンラを探す為学校と砂漠を往復していた
校門から学校に入っていくホシノを影から覗いてる人物が一人いた
「あの方が、副生徒会長・・・」
「どうして、一人でまだ・・・・・」
「ん?」
視線にホシノが気付いた
その瞬間に覗いていた人物は物陰に隠れた
「・・・・・・何か、視線が・・・
・・・・・・気のせいか。」
「はぁ、はぁ・・・・・
びっくりしました・・・」
「あんなに距離があったのに・・・
噂には聞いていましたが・・・」
「どんな噂?」
いつの間にかホシノが隣に居た
「・・・え、あ、その・・・
ホシノ・・・さん・・・!?」
物陰から覗いていた高校三年生くらいの少女が驚いて飛びのいた
「へぇ・・・
私の名前、知っているんだ?」
「えっと、あの・・・・・」
「誰?、私に何か用?」
「私は・・・」
「どこの生徒?所属と学年は?
別に年上だった所で一切容赦しないけど?
それくらい知ってるでしょ、私の事を調べていたなら」
「い、いえ!そ、そういう目的で来たわけでは・・・」
そういいながら手を前にだした少女をみたホシノはある事に気づく
「あれ?その校章・・・」
「は、はい。
私もアビドス自治区の学生で・・・
それと・・・まだ中学生です。
もうちょっとで卒業ですが・・・」
「え˝・・・ちゅ・・・中学生?
私より・・・先輩に見えるけど・・・」
そう言いながら
「あ、あはは・・・」
「そうだ、思い出した
その校章私立ネフティスの校章だよね?」
「あ、そ、そのそれは・・・」
「でもおかしいな・・・
ネフティスの本社は自治区の外に移転してだいぶ経つはずだけど?
それに確か学校も廃校になるって聞いたけど」
「・・・・・・
私が卒業したら・・・その後、廃校になります・・・」
「ふーん・・・
エリート校の私立ネフティスにネフティスの後継者が
残っているとは聞いていたけど・・・なるほどね。」
「君だったんだね、十六夜ノノミさん?」
自分の名前を言い当てられたノノミは驚いた顔をした
「最後に物見遊山でも、しに来たの?
かの高名な悪徳企業ネフティスのお嬢様がうちの学校に何の用?」
「わ・・・私は・・・」
「回答によっては・・・」
肩にしょっている
「ヘイローの無事は保証しないよ」
底冷えする声だった
「ッ!!!ご、ごめんなさい、私は・・・
わた・・・しは・・・・・・・・」
ノノミは徐々に声が小さくなっていきその場から走るように立ち去った
「・・・・・。
言い過ぎちゃった・・・かな?」
アビドス高校の校門で一人残されたホシノはそう呟いた
この時のホシノは、まだ知らなかった
アンラの言っていた楽しい未来の始まりだった事を
ここから、アビドスは始まる
うし!
やっとここまで・・・
ここまで来た・・・
次のお話はちょっとギャグパートで
この世界でおっさんとアロナが何をしようとしているかのお話になるよ
まだ骨組みしか出来てないから頑張って書くね!
にしてもノノミが出てきた所らへんから原作の言い回しを踏襲してるけど
この作品のホシノ原作より精神的に来てると思うけどそれでもマッチするって原作ホシノの闇ぇ