おっさんキヴォトスに行く 作:無い頭のおっさん
先生のセリフが判り辛い為””で囲いました
≪先生視点≫
今私の前に、ローブを着て頭をフードで隠した大人が立っていた
私はこの人を【知らない】
(大人・・・なんでここに・・・少しでも情報を・・・)
「”あの・・・助けてもらってありがとうございます!
良ければお名前のほう教えてもらってもいいですか?”」
「あー・・・おっさんの名前か・・・
まぁ名無しの権平って事にしといてくれや
ほなおっさんはこれでお暇さして「”待って!”」ん?」
ローブを着た大人がこちらを向いた、そこで初めて
フードからその人の顔が見えた、目が少し窪み顎には無精ひげが生えていた
(男性だ・・・)
「”えっと、もし良ければこの後のボディーガードをしてほしいなぁっておもったり?”」
「あー安心してええで、ワカモはシャーレの外に全力ダッシュしていって今はもうこの建物には誰もおらんし、
あと少ししたら行政官がコッチに来そうだから行政官に守ってもらってくれーほんならなー」
「”あっ!”」
そう矢継ぎ早に話すとローブを着た男性が忽然と消えた
「”消えた・・・”」
(キヴォトスに男性?しかも大人の・・・私は知らない・・・何かがおかしい・・・)
その後ローブの男性が言った通り少ししたらリンちゃんがやってきた
「お待たせしました。・・・?何かありましたか?」
「”ううん、大丈夫だよ!”」
「・・・そうですか。ここに、連邦生徒会長の残したものが保管されています。
・・・幸い、傷一つなく無事ですね」
そういうとリンちゃんは私にシッテムの箱を差し出して来た
「受け取ってください」
そう言われ私はリンちゃんからシッテムの箱を受け取った
「それは、連邦生徒会長が先生に残した物、シッテムの箱です」
あぁ・・・良く知る名前だった・・・
「普通のタブレットに見えますが、実は正体の判らない物です。
製造会社もOSもシステム構造も動く仕組みの全てが不明。
連邦生徒会長は、このシッテムの箱を使い先生が
サンクトゥムタワーの制御権を回復させられるはずだと言っていました。
私達では起動すらできなかったものですが、先生ならこれを起動させられるでしょうか・・・」
「では、私はここまでです。ここから先はすべて先生にかかっています。
邪魔にならないよう、離れています。」
リンちゃんがそう言い切ると離れていった
私はシッテムの箱に触れ電源を入れた。
【Connecting To Crate of Shttim...】
【システム接続パスワードをご入力ください。】
私はパスワードを知っている
(我々は望む、七つの嘆きを。
我々は覚えている、ジェリコの古則を。)
【接続パスワード承認。】
【現在の接続者情報は__、確認できました。】
【シッテムの箱へようこそ、先生。】
【生体認証及び認証書生成の為、メインオペレートシステムA.R.O.N.Aに変換します。】
その瞬間私は見慣れた海が見える崩れた教室に居た
そこで見た事の無い子が椅子に座り机に突っ伏すように寝ていた
「”ぇ・・・誰・・・”」
思わず私はそう呟いてしまった
「くううぅぅ・・・・・・・Zzzz」
でもその子の眠りが深いのか私がさっき言った言葉は聞かれてはいないようだった
「くううぅぅ・・・・・・・Zzzz
むにゃむにゃ・・・カステラにはぁ・・・いちごミルクより・・・バナナミルクのほうが・・・
うぅ・・・しょるいのやまがくずれる・・・おやすみなくなる・・・」
なんか途中からうなされていた・・・
とりあえず起こす為に頬をつついてみた
【つん】
「うにゃ・・・カステラを取り上げないでくださぃ・・・」
【つんつん】
「うぅ・・・アホじゃないです・・・」
【つんつんつん】
ちょっと楽しくなってきた
「うぅぅぅぅ・・・ん・・・」
とうとう学校の机で寝ていた女の子がむくりと起きた
眠そうに半目で私を見てくる
「むにゃ・・・んもう・・・あれ?・・・
え?・・・あれ?あれれ?」
「え!先生?!
この空間に入ってきたって言う事はま、まさか先生!?」
「”君は・・・誰か聞いても良い?”」
「えっと・・・その・・・あ!まずは自己紹介から!
私はアロナ!
このシッテムの箱に常駐しているシステム管理者であり、メインOS
そして先生をアシストする秘書です!
やっと会う事が出来ました!私はここで先生をずっと、ずーっと待っていました!」
「”いっぱい寝てたね”」
「あ、あううう・・・も、もちろんたまに居眠りしたりしたこともあるけど・・・」
「”ふふ・・・よろしくね!”」
「はい!、ですがまだ身体のバージョンが低い状態でして、特に声帯周りの調整が必要なのですが
これから先、頑張っていろいろな面で先生のことをサポートしていきますね!」
「あ、そうだ!ではまず形式的ではありますが、生体認証を行います!
少し恥ずかしいんですが、手続きだから仕方ないんです。
こちらに来てください。」
そうアロナに言われ、私はアロナに近づいた
そうしたらアロナが右手の人差し指を私の方に出して来た
「さぁ、この私の指に、先生の指を当ててください!」
私の指をアロナの指にくっつけた
「うふふ、まるで指切りして約束するみたいでしょう?」
「”うーん、どっちかいうと未確認生命体と交流する時みたい・・・”」
「実はこれで生体情報の指紋を確認しているんです!」
「どれどれーうーん・・・良く見えないかも・・・まぁ・・・これでいいですかね?」
「”うーん・・・なんだろうこの手抜き感・・・”」
「え?・・・そ、そんなことありません!」
じとーっとした目でアロナを見つめる
「・・・全然信じてないって顔してますね・・・」
じーっと見つめていたらアロナが半泣きになってきた
「”あっ!泣かないで泣かないで!冗談だよー!冗談!”」
「ぐすん・・・」
この後一杯慰めてなんとかご機嫌を取った
復活したアロナに今のキヴォトスの状況とサンクトゥムタワーの事についてアロナに伝えた
「なるほど・・・先生の状況は大体わかりました!
連邦生徒会長が行方不明になって、そのせいでキヴォトスのタワーを制御する手段が無くなったということですね!」
「”アロナは連邦生徒会長がどこに行ったかしってる?”」
(この子は会った事がない、もしかしたらずっと探してた人の情報を持ってるかもしれない)
「私はキヴォトスの情報の多くを知ってはいますが、連邦生徒会長についてはほとんど知りません。彼女が何者でどうしていなくなったのか・・・ですが、サンクトゥムタワーの問題は私が何とか解決できそうです!」
「”じゃーお願いしてもいい?アロナ”」
「はい!わかりました!それでは、サンクトゥムタワーのアクセス権を修復します!
少々お待ちください!」
「サンクトゥムタワーのAdmin権限の取得を完了しました!
先生、サンクトゥムタワーの制御権を無事に回収出来ました!
今サンクトゥムタワーは私アロナの統制下にあります。
先生が承認さえしてくだされば、サンクトゥムタワーの制御権を連邦生徒会に移管できます。
でも・・・大丈夫ですか?連邦生徒会に制御権を渡しても・・・」
「”うん、大丈夫だよアロナ。
でも、もしも連邦生徒会になにかあったらダメだから
アロナからアクセス出来る様にバックドアだけ設置お願いしても良い?”」
「わかりました!
ではバックドアを設置後サンクトゥムタワーの制御権を連邦生徒会に移管します!」
いつのまにか私はシャーレの地下室に戻ってきていた
「はい・・・判りました。」
「サンクトゥムタワーの制御権の確保が確認できました。
これからは連邦生徒会長が居た頃と同じ様に行政管理を進められます。
お疲れ様でした、先生。キヴォトスの混乱を防いでくれたことに、連邦生徒会を代表して深く感謝いたします。
ここを襲撃した生徒たちについてはこれから追跡して討伐いたしますので、ご心配なく。」
「”やりすぎないでね・・・?”」
「承知しています。
それではシッテムの箱は渡しましたので、私の役目はこれで終わりです・・・あっ
1つ忘れていました。ついてきてください。連邦捜査部【シャーレ】をご紹介いたします。」
そう言われ私はリンちゃんについていく
ついていくと、そこにはガラスの扉に【空室 近々始業予定】と
張り紙が張り付けてある部屋までやってきた
「ここが、シャーレのメインロビーになります。
長い間空っぽでしたけど、ようやく主人を迎えることになりましたね。」
そういうとリンちゃんが扉を開き中に入って行ったのでついて行った
「そして、ここがシャーレの部室です。」
そこには慣れ親しんだ空間が広がっていた
色々な生徒達との思い出が頭を過った
「ここで先生のお仕事を始めるといいでしょう。」
「”私はここで何かしたほうがいいとかある?”」
「シャーレは現在権限だけはありますが、目標の無い組織なので、
特に何かをやらなきゃいけないという強制力は存在しません。
なので何でも先生がやりたいことをやっていただいて構いません。」
「・・・今現在連邦生徒会に寄せられてくるあらゆる苦情、
支援物資の要請や環境改善、落第生の特別授業、部の支援要請等々
もしかしたら、時間が有り余っているシャーレならこの面倒な苦情の数々を解決できるかもしれませんね?」
ちょっと目の据わったリンちゃんが私を見つめながらそう言ってきた
(うっ・・・書類に忙殺される未来を見てしまった・・・)
「その辺に関する書類は先生のデスクの上に置いておきましたので、
気が向いたらお読みください。全て先生の自由ですので。
それでは失礼しますね。」
そう言うとシャーレの部室からリンちゃんが出て行った
私も外で待機してくれている生徒達の元に向かう為シャーレの部室を後にした
以前のホシノのその後の話みたいに
基本の本筋は原作ストーリー会話を踏襲しています!
部分部分この先生独自のお話が入ってる感じですね!