おっさんキヴォトスに行く 作:無い頭のおっさん
滅茶苦茶難産です
おっさんストーキングする
おっさんは先生と契約をし口止めに成功してから事務所に戻り
ユメはおっさんが遊びに行っていた間で萎びた為社宅にて休養していた。
ユメが大分頑張ってくれていたおかげで、書類で物理的に埋まった事務机が
書類で埋まった(比喩)事務机くらいにはなっていた
そしておっさんが久しぶりの書類地獄(4轍目)に突入し暫くして事務所の扉が開いた
「アンラさーん、只今復活しました!」
「お?もうええんか?流石キヴォトス人回復はっやいなぁ・・・
別に回復しても一週間くらいなら休んでてもええんやで!って言ってあげたかったんやけど、
正直タイミングとしても丁度良かったから有難いわ」
「タイミング?・・・もしかして先生がそろそろアビドスにくるの?」
「せやで、着任してからの経過日数的にそろそろアヤネちゃんからの
救援要請の手紙を読むころやからな、」
「わー!アヤネちゃん、ちゃんと救援要請出せたんですね!
最近またアビドス高校にヘルメット団からの襲撃が頻発してましたし、これで一安心ですねー」
「せやな、あそこはユメちゃんと俺の計画が始まる前に一通り叩き潰してたから、
襲撃も今まで無かったようやけど、きっとふっといパトロンが後ろに着いたんやろうなぁ。」
「ハハハ、この前の請求書の提出からまだ一ヶ月経ってませんでしたっけ?
出来るなら今すぐに処理したいんですけど。」
目の笑ってないユメがおっさんに尋ねる
「いや、ホンマに俺もさっさと消してやりたいんやけど、あいつらは残念ながら暫くは泳がさないとそれはそれで未来で詰むからなぁ・・・・・ッ!!」
その瞬間おっさんがピクリと反応する
「ユメちゃん会社ちょっと頼んだ、アビドスに張り巡らせた探知魔術に先生が引っかかった」
「あ、判りました!いってらっしゃい!ホシノちゃん達を宜しくお願いしますー!」
「あいよ!書類の続きは任した!」
「あ・・・」
おっさんが部屋を出る瞬間に見たユメの顔は絶望の発生源を思い出したのか少し青くなっていた
おっさんが事務所からアビドスのゴーストタウンと化した住宅街へと移動し、
建物の屋根に上って周りを見渡すと市街地のど真ん中で座り込んでいる先生を見つけた、
「【魔術式解凍:隠蔽術式:即時発動】、おぅおぅ・・・
ユメもそうだけどなんで車とかなんかしらの移動手段を使わないんかコイツら・・・・・ん?
いや、あの先生遭難してるわりに余裕が・・・・」
おっさんが不思議に思い先生を暫く観察していると、木陰で腰を下ろし、定期的に水分補給もしており、それは市街地で遭難したというより、【誰かをそこで待っている】様に映った
「・・・・・・」
先生を見ながら目を少し細くするおっさん
そうしているうちに昼間の砂漠でマフラーを付けた白髪ショートの生徒が自転車でやって来て
木陰で座り込んでいる先生の近くに止まるのが見えた
「シロコときちんと出会えたか・・・いや、・・・シロコを待っていた・・・?
・・・・・・まぁ、考えすぎか」
そう言っている内に先生がシロコに背負われ自転車で走って行った
「こうやって見るとキヴォトス人の中でも足の速いシロコが乗ったロードバイクは
普通のバイクとそう速度変わらねぇよなぁ・・・
いや?むしろなんかどんどん速くなってねーか?・・・
ん・・?、アレ先生後ろからシロコの匂い嗅いでんな。」
どんどん速くなっていきもう時速100kmに到達するんじゃかなろうかと言う速度で
砂漠の砂を巻き上げながら市街地を走って行った
「無人だからって速度出し過ぎだろ、一応後ろに乗っけてるのヘイロー無い人間やぞ
先生の死因が先生のセクハラによる交通事故とかアホくさい事になるぞオイ・・・」
そうおっさんが呟くとシロコのロードバイクを追いかけていった
念の為いつでも介入出来る距離を保ちながらついて行ったが、
そのかいあってか、それとも純粋にシロコの身体能力の高さからくるものか一切の事故無く、
先生が速度でグロッキーになってる以外は問題なくアビドス高校に着いた
「あの速度だったら小石でも吹っ飛ぶと思うんやが・・・
改めてスゲーなキヴォトス人・・・いやシロコがスゲーのか?コレ・・・」
そう呟きながらシロコ達がアビドス高校に入っていくのを見届けた後
昔監視に使っていたビルの屋上に向かっていった
シロコ達が高校に入って少しすると、通りから30人程の不良がアビドス高校に向かっているのが見えた
「さて、先生のお手並み拝見
まぁ下手糞でも最悪ホシノちゃんが蹂躙して終わるとは思うが、」
おっさんが観戦を決め込んでいると
学校のグラウンドの近くまで来ていたヘルメット団が射撃を開始し始めた
【タタタタタタタタッ】
【攻撃!攻撃だ!アビドスの奴らは既に補給を絶たれている!襲撃して学校を占拠するぞー!】
「いやいや・・・敵も居ねーのに撃つなよ・・・
せめてもっとこう・・・散会して隠密で校内に潜入して破壊工作とかさぁ・・・」
とおっさんがヘルメット団に苦言を呈していると
その銃声を聞きつけたのかホシノとシロコが二階の窓から飛び降りて
グラウンドに設置した遮蔽物に走っていくのが見えた
それに続くように一階の玄関からほかの生徒達が飛び降りた二人に追いついた
「あ~あ・・・せっかく奇襲してるのに・・・
最悪弾薬無くてもホシノちゃんならステゴロであの数始末出来ちゃうんだからさぁ・・・」
おっさんがどっちの味方か判らない事を言っていると
全員がグラウンドに着いたのを確認したホシノが盾に身を隠しながら前線へ踏み込んだ
「ほーら・・・言わんこっちゃない・・・盾とCQBで戦線グチャグチャにされんぞ~」
不良達の元に駆けたホシノは自身へと降りかかる銃弾を盾で防ぎながら一瞬で間合いを詰める
一人目の不良をゼロ距離でショットガンを叩き込み
気絶したのか動かなくなった不良の首根っこを掴み、そのまま引き寄せる
引き寄せホシノの前で盾代わりにされ、更にはその不良の肩越しからホシノが銃口を突き出した
仲間を盾代わりにされ動けなくなった不良達に向け、
ホシノが引き金を引き次々と不良達が倒れていく
仲間の肉盾を迂回する為にホシノの側面を取ろうとした不良達に横眼で気づいたのか、
跳躍と共に盾として掴んだ不良をそのまま上から下へと振り抜き、
側面から撃とうとしていた不良を巻き込んで地面に叩きつけた
【遅い。】
そう口が動くのが見えた
「え、えぇ・・・ホシノちゃん前より戦い方が・・・エグイ・・・」
「原作のホシノちゃんも描写されてないだけで結構外道戦法だったんかな・・・?」
(*そんな事はなく、この世界のホシノはどっかの誰かのせいで色々と歪んでいます)
そういうとグラウンドに居たアビドス生達の動きが明らかに変わった
誰かが撃てば、誰かがカバーに入る
死角に回り込もうとした敵は、既にそこに銃口を向けられていた
まるで最初から全て決まっていたかのように
戦線は、一方的に崩れていった
「先生の指揮が入ったか、にしてもやっぱり異様だなアレは・・・
あの先生の年齢で出来る指揮やない・・・もっと長い時間、戦場におった奴のそれや
シッテムの箱のサポートであそこまで到達しえるのか?・・・」
先生の指揮が入ってから不良達の戦線から一人が逃げるそれを合図にしたように、
また一人、さらに一人と後退していき戦線が崩壊し
誰一人として踏みとどまることなく、全員が撤退していった
不良達を撃退したアビドス生達がグラウンドで集合し全員で喜びを分かち合っていた
そんな光景を見たおっさんは手持ちのスマホでその光景を盗撮していた
「ユメちゃんに良いお土産が出来たわ」
そう言いながらおっさんはスマホを操作し、先ほど盗撮した写真を
モモトークでユメに送っていた
「おーおー、即レスでめっちゃ喜んどるわ・・・
まぁこっから先は先生が死ぬ要素は無いから
ユメちゃんが可哀想だし事務所に戻りますかね。」
そう言うとおっさんはビルの屋上から消えていった
≪小鳥遊ホシノ視点≫
ホシノはグランドで皆と戦闘の勝利を分かち合いながら、ある変化に気づく
(視線がなくなった・・・ ヘルメット団の狙撃手?いや、ヘルメット団にしては強すぎる
こちらを見ているのが判るのにその方向も距離も何も掴めなかった・・・
念のために、ヘルメット団を盾にして狙撃阻害をしていたけど・・・
このレベルの相手だと意味はあるか?それに私以外を狙われていたら守れたか判らない・・・)
「もっと・・・強くならないと・・・」
「?ホシノ先輩どうしたの?」
ホシノの微かな呟きが聞こえたのか、黒髪の猫耳のセリカがホシノに話しかけた
話しかけられたからかホシノはユルっとした表情になり口を開いた
「うへぇ~おじさんもう歳だからクタクタだよぉっていったんだよぉ~」
ホシノの後ろからシロコが話しかけてきた
「ん!ホシノ先輩は私と一個しか違わない!まだ大丈夫!」
そんな皆が集まっている所にノノミが声をかけた
「うふふ、そろそろアヤネちゃんの所にもどりましょうか?
先生も待っていますし☆」
そうノノミが声をかけると全員で校内に戻って行った
アビドス編はめっちゃ難産でしたわ、先生視点で書こうかおっさん視点で書こうかと
結局どっちもの視点を二本書いて流れ的にスマートなおっさん視点を採用させてもらいました。
ちなみに先生視点が気になる場合は、基本はメインシナリオと同じ流れなので知っている方はそちらで補完してくだせぇ
さて、今回でホシノちゃんの戦闘描写が入りましたね。
原作のホシノちゃんより二倍分の闇を抱える事になった為戦闘方法がちょっと過激です。
この後後輩達と先生から肉盾にした後鈍器として使った事に対してお説教されたので、
皆が居る所ではしなくなりました。
そうみんなが居る所では、つまりまぁ夜間の自首パトロールで出会った不良ちゃん達はご愁傷様と言う事で。