おっさんキヴォトスに行く   作:無い頭のおっさん

21 / 47
本日04/14の投稿分の2/3話です


先生とセリカの平凡な一日

≪先生視点≫

 

正式に対策委員会の顧問になり、アビドスで一泊することになった。

学校に泊まるわけにもいかず、都市部の最近出来たビジネスホテルへ。

そして翌朝。

迷いなくアビドス高校へ向かう途中、住宅街で昨日見た猫耳が目に入った。

 

「うわっ・・・?!」

 

「"おはよう。"」

 

「な、何が【おはよう】よ!馴れ馴れしくしないでくれる?

私、まだ先生の事認めてないから!」

 

私の事を睨みつけて威嚇している

 

「"昨日あんなに感謝もしてくれたのに・・・"」

 

ウルウルした目でセリカを見つめると語気が弱まった

 

「うっ・・・!それはすごく感謝してる・・・けど!

それとこれとは別よ!」

 

「"まぁ冗談は置いておいて、セリカちゃんはこれから学校にいくの?"」

 

「冗談!?な、何よ!後何でちゃん付けで呼んでんのよ!

私が何処に行こうと先生には関係ないでしょ!

朝っぱらからこんな所うろちょろしていたら、不審者に思われるわよ?

じゃあね!私は忙しいの!先生と違って!」

 

「"うーん、学校に行くなら一緒に行かない?"」

 

「は?なんで私があんたと仲良く学校に行かなきゃならないわけ?

それに悪いけど今日は自由登校日だから学校には行かなくてもいいんだけど?」

 

「"じゃーセリカちゃんはこの後何処に行くの?一人だと危ないよー?"」

 

「そんなの、教えるわけないじゃない!

あと私は先生と違って強いの!じゃあね!」

 

つんけんどんに言いながらセリカはアビドスの都市部の方に向けて歩き出した

 

 

・・・少し間を置いてから私もセリカと同じ方向に歩いていく

 

「な、なんでついてくるの?!」

 

「"いやーついて行けば行先が判るかなぁって"」

 

「何言ってんの?!ストーカーじゃないの!もう!

わかった!わかったってば!行先を教えればいいんでしょ?

・・・・・・バイトよバイト

私は先生みたいにのんびりしてられないの、少しでも稼がなきゃ!

もういいでしょ?今度はついてこないでよね!」

 

そう言いながら今度は私がついていけないような速度で走り去っていった

 

(うーん、やっぱりこの頃のセリカはつんけんしてて・・・

コレはこれで可愛いなぁ・・・

でもこのままバイト先に行ったら怪しまれるし・・・

やっぱり対策委員会の子達に連れてきてもらおうかな?)

 

そう思い立った私は当初の予定通りアビドス高校に向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

ここはアビドス都市部にある、おっさんも良く行ってるラーメン屋【柴関】

そこで元気いっぱい天真爛漫な笑顔で接客を行っているセリカが居た

 

「いらっしゃいませー!何名様ですか?空いてるお席にご案内いたしますね!」

【ッウエ!?今日なんか!?ズズズズズズズッゲホ・・・ッゲホ・・・】

「少々お待ちください!12番テーブル、替え玉追加ですー!」

 

「ごめんやで、セリカちゃん。ちょっとおっさん急用出来たから急いで帰らないとなんよ!

お金はテーブルに置いておくから!後は頼んだ!おつりはいらんさかい!もろといて!」

「あ、ありがとうございましたー!って!一万円!?」

 

そんなここ二年で大繁盛になった柴関ラーメンで一生懸命働いているセリカが居た

そんな大繁盛な柴関ラーメンに新しいお客さんがやってきた

 

 

 

【ガラガラッ】

 

 

「あ!いらっしゃいませー!何め・・・い・・・なんで!?」

 

「あの~☆5人なんですけど~!」

「あ、あはは・・・セリカちゃんおお疲れ・・・」

「ん、おつかれ」

 

「み、皆・・・どうしてここを・・・?!」

 

「うへ~やっぱここだと思った」

「"やぁセリカ、朝ぶり!"」

 

対策委員会の生徒と先生が共にやってきていた

 

「せっ、先生まで?!やっぱりストーカー?!」

 

「"ストーカーではないよ!

ホシノにセリカのバイト先を知ってる?って聞いたら連れてきてくれたんだよ!"」

 

「うへぇ~セリカちゃんのバイト先と言えば、やっぱここしかないじゃん?

だから来てみたの。」

 

「ホシノ先輩かっ!・・・うぅっ・・・」

 

入り口で話していると、厨房の方から声がかかった

 

「アビドスの生徒さんか、セリカちゃん、おしゃべりはそれぐらいで注文受けてくれな」

 

「あ、うう・・・はい、大将。

それでは広い席にご案内します・・・こちらへどうぞ・・・」

 

しぶしぶセリカが店内の奥のテーブル席に案内してくれた

 

 

 

 

皆で案内してもらったテーブル席についたあと、セリカに対してのからかいが始まった

 

「セリカちゃん、バイトのユニフォームとってもカワイイです☆」

「いやぁ~セリカちゃんってそっち系か。ユニフォームでバイト決めちゃうタイプ?」

 

「ち、違うって!関係ないし!こ、ここは行きつけのお店だっただけだし!!」

 

「いや~ユニフォーム姿のセリカちゃんの写真撮っとけば一儲けできそうだねぇ~

どう?先生、一枚買わない?」

 

「"言い値で買う!!"」

 

「も、もういいでしょ!!ご注文は??」

 

「【ご注文はお決まりですか】でしょ~?

セリカちゃーん、お客様には笑顔で親切に接客しなくちゃ~?」

 

「あうう・・・ご、ご注文はお決まりですか・・・」

 

対策委員会からのからかいでズタボロになったセリカが真っ赤になって注文を聞いてきた

 

「私は、チャーシュー麺をお願いします!」

「私は塩」

「えっと、私は味噌で・・・」

「おじさんは、特製味噌ラーメン!炙りチャーシュートッピングで!

先生も遠慮しないで、この店滅茶苦茶美味しいんだよー!アビドス名物柴関ラーメン!」

「"じゃー私は特選柴関ラーメンの煮卵追加で"」

 

先生がそのメニューを注文するとホシノが疑問に思ったのか尋ねてきた

 

「お~先生も柴関ラーメンに来た事あるの?特選ってメニューに載ってない裏メニューなのに」

 

「"前に・・・教えてくれた子がいたんだ。"」

「うへ~そうなんだ?」

(うん、昔にね人一倍責任感が強くて一人で全部抱え込もうとする子に

教えてもらったんだよ、ホシノ)

 

昔を懐かしみながら私はホシノの質問に答えた

 

そうして注文をするとふとセリカがたずねてきた

 

「・・・ところで、皆お金は大丈夫なの?もしかして、

またノノミ先輩におごってもらうつもり?」

 

「私はそれでも大丈夫ですよ☆このカードなら限度額までまだ余裕ありますし。」

 

「いやいや~またごちそうになるわけにはいかないよ~

ここには頼れる大人!先生がいるからね!きっと太っ腹にも皆の分を出してくれるよ!

だよね?先生?」

 

「"うん、任せて!"」

 

そう私が胸を張って言うとノノミから小声で話しかけてきた

 

「先生、こっそりこれで支払ってください。」

「"ううん、大丈夫だよノノミ、最初から皆の分は出すつもりだったからね"」

「そうなんですか?」

「"連れてきてもらったお礼って所かな?"」

 

そんな話を小声でしていると

セリカが皆の分のラーメンを持ってきてくれ、久々の柴関ラーメンを堪能した

 

 

 

 

 

柴関ラーメンの味を満喫した後皆の分の会計を済ました

 

("はぁー久しぶりに食べても美味しかった・・・")

 

("さて・・・お腹も満たせたし)

 

 

(ココからは・・・)

 

 

(【準備】の時間だね")

 

「いやぁ~ゴチでした~先生!」

「ご馳走様でした☆」

「ん、おかげさまでお腹いっぱい」

 

「早く出てって!二度と来ないで!仕事の邪魔だから!」

 

「あ、あはは・・・セリカちゃんまた明日ね・・・」

 

「ほんと嫌い!みんな死んじゃえー!!」

 

そんなかんかんのセリカから柴関ラーメンを追い出された

 

 

 

私は真剣な顔で対策委員会の生徒達に切り出した

 

「"さて・・・皆に・・・奢ったお礼ではないんだけど、

1つ頼み事があるんだけど、聞いてくれるかな?"」

 

「うへ~先生、最初っからそれが狙いだった~?」

 

「ん、これは身売りの危機」

 

「あらあら~☆」

 

「"ははは・・・まぁそんなに大変な事じゃないんだ、

ちょっと調べたんだけどここ最近治安が悪化してるようでね?

今日のセリカのバイト帰りにセリカの事を皆で守ってあげて欲しいんだ"」

 

私がそう言うと、皆は即答で答えてくれた

 

「な~んだ、そんな事ならまかせてよ~先生」

「ん、セリカは仲間、ラーメンなんて奢られなくても助ける。」

「そうですね☆」

「はい、私も同感です」

 

「"ありがとう、私の方でもこの後色々調べてみるけど

直接的な護衛は皆に任せるね"」

 

そう言って私はその場を後にした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「"アロナ"」

【はい、先生!】

「"狙撃ポイントの割り出しは出来てる?"」

【はい、終わっています!】

「"じゃーアンラさんに連絡取れる?

【お酒の席を設ける代わりにひと働きして欲しい】って"」

【判りました!】

 

 

 

 

 

 

 




アホなおっさん昼飯を食ってたら危うく先生とホシノに鉢合わせする所でした。
アホですね。
ちなみになんで気づいたかと言うと前のお話で出てた探知魔術ですね
現在アビドス自治区のほぼ全域に魔術を張り巡らせて監視網を引いています
普通の人間がこんな事したら情報処理で脳味噌がレンチンされちゃいますが、
まぁおっさんですからね平気なんでしょ。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。