おっさんキヴォトスに行く 作:無い頭のおっさん
≪先生視点≫
私は今日もアビドスの対策委員会の教室に来ていた
教室に入るとホシノがノノミの膝を枕にして気持ちよさそうに寝ているのを見つけた
「おはよ~先生~」
「先生、おはようございます。今日は早いですね?」
「”うん、今日は会議って聞いてたからね、早めにきたんだ。
それにしてもホシノはリラックスしてるね。”」
「うへ~ノノミちゃんの膝枕は柔らかくてサイコーなんだよ~
私だけの特等席だもんね~」
「先生もいかがです?はい、どうぞ~☆」
そう言いながらノノミが私に膝を差し出して来た
その膝を独占するようにホシノが遮ってきた
「ダメだよ~ここは私の場所なんだから、先生はあっちの座り心地の悪そうな、
パイプ椅子にでも座ってね~」
「"ホシノからの扱いが酷い・・・"」
「私の膝は先輩専用じゃないですよう・・・」
ノノミはそう言うと私に近づいてきて小声で話しかけてきた
「今度誰も居ない時にしましょうね?先生。」
「"ぜひに!"」
そんなやり取りを二人でしていると、
ホシノがよいしょっという掛け声と共に席から立ち上がった
「ふあぁ~みんな朝早くから元気だなぁ~」
「のんびりできるのは久しぶりですから・・・
今はみんな、やりたい事をやってるんでしょうね。」
「ん-・・・シロコちゃんはきっとトレーニングでしょうし、
アヤネちゃんは多分勉強しに図書館でしょうか・・・?」
「ノノミちゃんは学校の掃除と教室の整頓をしてくれたよね~
うへ~みんな真面目だなぁ~」
「"ホシノは今日は何かしてた?"」
「うへ~、私は当然ここでダラダラしてただけだよ~」
「先輩も何か始めてみてはどうでしょう?
アルバイトとか、筋トレとか」
("ホシノはずっと夜パトロールをしてるから厳しいだろうなぁ・・・")
「無理無理~おじさんは年齢的に無理が効かない体になっちゃったもんでね~」
「年齢私とほぼ変わらないですよ?」
「"なんなら外見はホシノの方が年下に見えるよ?"」
「うへっ先生それはセクハラだよー?後で覚えておいてね?」
「まぁとにかく先生も来たし、他の皆もそろそろじゃない?
そんじゃ、私ゃこの辺でドロン。」
「あら先輩、どちらへ?」
「うへ~今日おじさんはオフなんでね。
てきとうにサボってるから、何かあったら連絡ちょーだい、ノノミちゃん。」
そう言うとホシノは教室から足早に出て行った
「ホシノ先輩・・・またお昼寝しに行くみたいですね。」
「"ホシノが居なくても会議は大丈夫そう?"」
「うーん、まぁいいんじゃないでしょうか。
会議はアヤネちゃんがしっかり進めてくれますから。」
「"うーんホシノの先輩としての威厳・・・"」
「あはは・・・
それにしてもホシノ先輩も、以前に比べて大分変わりました。」
「"昔のホシノと今のホシノはそんなに違ったの?"」
「今はいつも寝ぼけているような感じですが、
初めて出会った頃のホシノ先輩は、常に何かに追われているようでした。」
「"追われてる?"」
「何に追われていたかと言うと・・・んと、
ありとあらゆることに、と言いましょうか・・・
聞いた話ですが、以前はとある先輩と大人が居たそうで・・・」
「アビドス最後の生徒会長だった人と
その人と契約していた企業の社長さんだったらしいんですが、
その人達がここを去ってからは全てをホシノ先輩が引き受けることになった、と・・・」
「ホシノ先輩は当時一年生だったとか・・・
詳しくは私も知らないのですが。」
「"そっか・・・一年生でそんな重責を負っていたんだね・・・"」
「でも今は、先生もいますし、他の学園の生徒達とも交流できますし・・・
以前だったら、他の学園と関わること自体嫌がっていたはずが、かなり丸くなりましたね。」
「"そっか、少しでもホシノに余裕が出来てよかったね"」
「うん、きっと先生のおかげですね☆」
「"私はまだ来たばかりだから何もしてないけどね?"」
ホシノが昼寝しに行った後、ホシノを除いた対策委員会の面々で会議を行っていた
その時、アヤネがアビドス内での大規模な爆発を検知した
「!前方、半径10km内にて爆発を検知しました!近いです!!」
その言葉にシロコがいち早く反応した
「10kmってことは・・・ッ!市街地?まさか襲撃?」
「衝撃波の形状からすると・・・50mm迫撃砲によるものだと推測されます!!
爆撃地点の確認を行います!・・・・・・市街地です!、正確な位置は・・・」
「柴関ラーメン・・・!?
柴関ラーメンが跡形もなく破壊されています!」
柴関ラーメンが爆撃されたと聞きセリカがぎょっとした顔をする
「はぁ?!どういうこと?!なんであの店が狙われるのよ!!」
「"アヤネ、ここから柴関の大将の安否は判る?"」
「いえ、残念ながら確認出来ません・・・」
「ん、ここに居てもしかたない。まずは何か手をうたないと」
「そうですね☆今はそれどころじゃありません!向かいましょう!」
「ホシノ先輩には私から連絡します、出動を!」
アヤネのその言葉と共に対策委員会と共に私は柴関ラーメンに向かった
柴関ラーメンに着くと、そこは柴関ラーメンが瓦礫の山になった現場が広がっていた
そんな現場をみたセリカはショックを受けつつも、大将を探し始めた
「ひどい・・・・・・、大将ー!、居る?!返事をして!!」
「セリカちゃん、俺は無事だよ。」
そんな声が瓦礫の影から聞こえてきた
そこに向かうと怪我をしていたのか応急処置をされている柴関の大将が便利屋68と一緒に居た
「あんたたち・・・!あんたたちが柴関を吹き飛ばしたの!?」
先日襲撃された事もあり、便利屋68がこの惨事の下手人だと判断したセリカが問い詰めた
「いいえ、私達は柴関を吹き飛ばしてないわ
私達もここで食事をしていたら急に爆発したのよ。」
「砲撃痕から考えてこれは50mm迫撃砲だね。
コレを主力兵器として運用している連中を私達は良く知っているよ。」
「これはゲヘナの風紀委員会で良く使われる迫撃砲だよ。」
カヨコが表情を険しくしながら爆破した犯人の心当たりを述べていた
カヨコがその一言を呟いた瞬間にあたり一帯の空気が変わった
重く苦しくまるで上から押しつぶされそうになる程のプレッシャーが支配していた
その重圧に身の覚えのある便利屋68の面々はさっきまで居たおっさんが完全にキレた事を察した
「「「「ッ!!」」」」
「"この威圧は・・・!"」
「社長!ヤバいよ。
多分あの人本気でキレてる。ここにいたら巻き込まれかねない。
柴関の大将の応急処置も終わったし、シェルターに避難させよう。」
「え、ええ!そうね!先生、私達はこのまま大将をシェルターに連れていくわ
さっきの威圧の主は、多分風紀委員会の方に行ったと思うから向かうなら早くした方が良いわよ
風紀委員が全滅する前に。」
「"全滅?!どういう事?アル"」
「柴関がその人のお気に入りの場所だったらしいの
爆破された時に見た顔が憤怒と憎悪の顔をしていたわ。
さっきの威圧に心当たりがありそうな先生なら判ると思うけど、
早くしないと風紀委員が無事じゃ済まないわよ」
アルにそう言われ私はある一人の大人を思い浮かべてしまった
そしてその人物であれば誇張なくそれが出来てしまう事も想像出来た
「"ありがとう、アル。
皆この先に爆破した犯人が居るらしい。急いで現場に向かうよ!"」
私は対策委員会の皆に声をかけて、現場に向かっていった
現場に向かう途中、
ふっと、今まで全身にのしかかっていた重圧が嘘のように消えた
("間に合わなかった・・・?!")
そんな事が頭に過るも足早に現場に向かうと遠くの方で風紀委員の一団が見えた
そしてその手前でローブ姿の人物とヒナが対面しているのが見えた
(”居た!ヒナが間に合ったんだ。”)
そう思い、ローブの人物に声をかけようとするも
次の瞬間、そこにいたはずのローブの人物は、跡形もなく消えていた
「え、消えた・・・?」
「ん、消えたね」
「マジックみたいですね☆」
("あんな消え方出来るのはやっぱりあの人だ・・・")
私はその移動方法からそのローブの人物が自分が想起した人物と同一人物だと確信した
そのまま私達は足早にヒナが居る所まで到着した
『ゲヘナの風紀委員長・・・空崎ヒナ。外見情報も一致します、間違いなく本人のようです。』
「あなたが先生ね?」
「"うん、私がシャーレの先生だよ
そちらは風紀委員長のヒナかな?"」
「あら、知っているのね?」
「"一通りの生徒は初日に覚えたからね?"」
「そう。それで、そちらの生徒達がアビドスの子達であってるかしら?」
『通信で失礼します。空崎委員長こちらはアビドス廃校対策委員会です。
今回の風紀委員会からの爆撃についての詳細をお聞きしても宜しいでしょうか?』
「出来れば生徒会のメンバーを入れて話し合いをしたいのだけれど?」
『現在アビドスでは生徒会が事実上の解散をしており、
その代替組織として対策委員会が設立しています。』
「そう・・・それは困ったわね。
彼からアビドス生徒会との和解を条件に出されているのだけれど、」
『彼?ですか?先ほどここにおられたローブ姿の人物の事ですか?』
「ええ、彼はアビドス自治区の治安維持部隊だから、どうも部下が彼に宣戦布告をしたらしくてね
現在治安維持部隊から私達に制圧令が出たままなの、
それの取り下げ条件がアビドス生徒会との和解。」
「"アビドスに治安維持部隊なんてあったの?"」
『アビドスの再開発を行っている企業が所有する武装勢力ですが、
その内情は一切不明の組織です。』
「・・・?
彼はアビドスの生徒会と同盟関係だと言っていたけれど、あなた達は知らないの?」
『アビドス生徒会・・・もしかしたら、ホシノ先輩なら知っているかもしれませんが』
「・・・ホシノ?
アビドスのホシノって・・・もしかして小鳥遊ホシノ?」
ヒナがそう言うと、別方向から気だるそうな声が聞こえてきた
「うへぇ~こいつはまた何があったんだか、凄い事になってるじゃ~ん。
ごめんねぇ~ちょっと昼寝してて、少し遅れちゃった~」
「昼寝ぇ!?こっちは柴関ラーメンがゲヘナの風紀委員会に爆破されたのに!?」
「うへ、爆破して来たんだ?ゲヘナの風紀委員会かぁ・・・
便利屋を追ってここまで来たの?
うーん、事情はよく分からないけど、対策委員会はこれで勢揃いだよ。
ということで、改めてやり合ってみる?」
「"ホシノ、風紀委員会はもう戦うつもりは無いよ。
今はアビドス生徒会と和解をしたいって言ってきてるんだ。"」
「ありゃりゃ、こりゃ早とちりしちゃったなぁ~
それにしても、生徒会・・・ね?なんで生徒会と和解したいの?」
「"私達が現場に到着した時には既にアビドスの治安維持部隊に制圧された後だったらしくてね。
その治安維持部隊からの条件が同盟者のアビドス生徒会との和解なんだって"」
「うへぇ・・・同盟ねぇ・・・
おじさんも昔は副生徒会長だったけど聞いてないなぁ・・・」
「ええ、彼が言うには同盟しているそうよ。」
「嘘をついている・・・ってわけでも無さそうだねぇ・・・
はぁ・・・ってことは先輩また私が知らない所で契約してたんだね・・・」
「それにしても、一年の時とは随分変わったようね?最初は人違いだと思ったわ。」
「ん?おじさんの事知ってるの?」
「情報部に居た頃は各自治区の要注意生徒達をある程度把握していたから。
特に小鳥遊ホシノ、あなたのことを忘れるはずがない。
あの事件の後アビドスを去ったと思っていたけど・・・」
ヒナがホシノの過去に触れるような事を言った瞬間
ホシノの表情が険しくなった
「うへ、おじさん、昔の話を掘り返されるのは嫌いなんだよね?」
「ごめんなさい。確かに不躾だったわね・・・」
そういうとヒナはおもむろに頭を下げた
「改めて、この度の事前通達無しでの無断兵力運用、
並びに一般市民に対する無警告による爆撃を行った事を
私、空崎ヒナより、ゲヘナの風紀員会の委員長としてアビドス生徒会に対して正式に謝罪する。
今後、ゲヘナ風紀委員会がここに無断で侵入することは無いと約束する。どうか許して欲しい。
被害者、並びに被害に遭った建造物に対する補填は全額此方で持たせていただくわ。」
「うへぇ・・・委員長ちゃんからの謝罪は確かに生徒会が受け取ったよ。
それと追加で柴関の大将に直接謝罪をしてくれるならアビドスとしてはここで手打ちでいいよ。」
「必ず後で伺わせていただくわ。
イオリ、チナツ、撤収準備、帰るよ。」
そう言うとヒナはゆっくり私に近づいてきて、
私にだけ聞こえる声で話しかけてきた
「先生、帰る前に伝える事がある。
カイザーコーポレーションがアビドス砂漠で「"何か企んでいる"」・・・知っていたの?」
「"一応こっちでも調べてるからね?"」
「そう・・・じゃ、もう一つ。
現在のアビドスの土地の殆どがカイザーに買収されているのは知ってる?」
("結局どうにも出来なかった問題だ")
「"・・・知ってるよ。"」
「その土地の支配権が祈願屋という謎の企業に全部奪われている事は?」
(!?、以前ヒフミから聞いた企業だ・・・それにホシノとも深く関わりのある・・・)
「"・・・それは今も?"」
「つい最近風紀委員の情報部がかなり探ってやっと見つけてきた情報よ」
「"うん、わかったありがとう。
こっちでもちょっと調べてみるね。"」
「そう、じゃあね、先生」
そういうとヒナは風紀委員会の方に歩いて行きそのままゲヘナの方に帰って行った
ヒナの話を聞いた私はその場で考えを巡らせていた
("祈願屋、ヒフミの話からすると何でも屋を営んでいたらしいけど
それに、ホシノの過去に深く関わりのある企業でホシノ達には倒産したと誤認させている。
そしてその上でアビドスの土地の支配権を持っている・・・?
今までと違う、偶然じゃ説明がつかないレベルで、状況が変わりすぎている・・・")
「"アロナ、至急で祈願屋について情報を洗ってほしいんだ。"」
『わかりました!』『もう・・・あの人、派手に動き過ぎです』
そうアロナに指示を飛ばすと私も対策委員会の子達の元へ戻って行った
うごごごご
メインストーリー追加で諸々の変更ががががががっがががが
まぁそれは置いといて、
やっと先生と祈願屋がきちんと絡んできましたね
今後どうなるか・・・・・・・ワシにもわからん。
ちなみにホシノに容姿弄りしたらおっさんだったら撃たれています。
先生は・・・今回は女性なので判定ギリですね。
男性先生だったら撃たれてるかもしれません。
なんせホシノの中でヘイローの無い男性の基準がおっさんなので、
撃っても避けるし食らっても平然としてそうっていう認識です
いつか事故りそう。