おっさんキヴォトスに行く   作:無い頭のおっさん

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ばにたすばにたす


おっさんご近所さんが出来る

おっさんは今事務所に戻ってきていた

先に戻ったユメに事の顛末を伝える為である

 

「いやぁ今回はマジで疲れた・・・」

 

「アンラさんあの後凄い爆発音がしたけど大丈夫だったの?」

 

「いや、全然大丈夫じゃなかったわ・・・

君らと一緒に食べた思い出が詰まった所やから

俺らが知ってる未来から多少改変してでも守りたかったんやけどねぇ・・・

見事に爆破されてもうたわ。」

 

「そっか・・・、じゃー便利屋ちゃん達が?」

 

「いや、そっちは対処した。

そしたら今度はゲヘナの風紀委員会が迫撃砲を

柴関ラーメンにぶち込んできやがった。」

 

「え・・・?」

 

「まぁ知ってる未来でも便利屋68を追ってアビドスまで部隊を侵攻していたんやけどな

ただ、外におった便利屋に向けて迫撃砲を撃ったってのが

俺が知ってる未来やったんやがなぁ・・・はぁ、憂鬱になるわ・・・」

 

「その後はどうなったの?」

 

「ちょーっとおっさんがキレてもうてなぁ・・・介入してもうたわ・・・

カイザーから突っ込まれん為にも仕事として

介入せんといけんかったのもそうなんやけどな・・・」

はぁ・・・原作がぁ・・・

 

「そっか・・・でもアンラさんそれだけ介入して、未来の方は大丈夫なの?」

 

「ん-・・・風紀委員とのやり取りで未来に影響するのは、

先生との接触してるかしてないかってのが大きいからな・・・

その点は接触しているし、その後の先生の動きを観察してたけど

ヒナからきちんと何か聞かされていたから大筋からはそこまで乖離していないと思うわ。」

 

「じゃーこの後は砂漠のカイザー基地に向かう感じかな?」

 

「せやな、砂漠の基地に行った後アホ(カイザー理事)からアホみたいな利子叩きつけられて、

追い詰められたホシノが一人で思い詰めて暴走する流れやな」

 

「ホシノちゃん・・・」

 

「まぁ先に言っておくと、俺らはそこには干渉はしないで?

ただ、ユメちゃん、その後のホシノ救出はユメちゃんに任せる。」

 

「え?」

 

「俺は対策委員会の前に出るわけにはいかんからな、

戦い方とか雰囲気を後輩から聞いたら、ホシノにバレる可能性もあるしな。」

「その点、ユメちゃんは完全に死亡確認がされてるから、

そっからユメちゃんが死んでなくて何かしてるなんて普通は思われん。

まぁ精々似てる人がいるんやなぁで終わるわ」

 

「そっかぁ、やっと、みんなの力になれるんだね・・・」

 

「そやな・・・二年待たして悪いなぁ」

 

「ううん・・・最初から聞いてたから・・・」

 

 

 

 

 

 

 

「あぁ、せやせや。

ユメちゃん、朗報やで。

このビルにうちら以外の事務所が入るで、ご近所さんや」

 

「わぁ!誰が入ってくるんですか?!」

 

「便利屋68」

 

「え?」

 

「便利屋68」

 

「・・・大丈夫なんですか?」

 

「アルちゃん達は未来に結構関わってくるけど、

直接未来に関係する事は言うほどないからな。」

「それに、実力は確かやし、俺ら二人が動けない所とかに

依頼で代わりに行ってもらおうかなって思っててね。」

 

「・・・なんか私が社長押し付けられた時と同じ匂いがします・・・」

 

ユメがそういうとおっさんが目を背けた

 

「いやぁ、そんな事は無い・・・と思うよ?

一応説明したし、こんな依頼が来るよって。」

 

ユメがじとっとした目でアンラを見つめる

 

「こういう時のアンラさんは信用出ないんですよねぇ・・・」

 

「ハッハッハ」

 

そんな話をしていると、おっさんのスマホに【ペロン】と通知が入った

 

「噂をすれば影やなぁ・・・」

 

「・・・もしかして、便利屋68ですか?」

 

「あたり。便利屋ちゃん達が風紀委員会から逃げられたらしいわ、

そんで事務所を早く移したいらしくてな。場所を教えてほしいって連絡が来たわ」

 

「今から内見する感じになるけどユメちゃんは大丈夫?

まぁ対応は基本おっさんがやるけどな。」

「一応、おっさんは雇われってことにしとるしアルちゃん、礼儀はちゃんとしてる子やからな。

そのうちユメちゃんにも挨拶来ると思うで」

 

「大丈夫ですよ~どんな子達が来るのか楽しみです」

 

「ほんなら、ここの住所をアルちゃんに送っておくわ。」

 

送信した瞬間、既読が付いた。

 

「はぁっや・・・」

 

「もうこっちに向かってきてるんじゃないですか?」

 

「せやろなぁ、余裕なさそうやし」

 

そう言ってスマホをしまった、その直後――

 

コンコン、とやや雑なノックが鳴った。

 

「いやいや、早すぎへん?」

 

おっさんが扉を開けると、そこには便利屋68の面々が立っていた。

全員、見て分かるレベルでぐったりしている。

 

「はぁ、はぁ・・・」

 

アルが肩で息をしながら、壁に手をついた。

 

「ふっふっふ、アナタの契約相手が今来たわよ!」

 

さっきまで肩で息をしてボロボロだったアルがカッコつけていた

が、足元を見ると膝が笑っていた

 

そのカッコつけてるアルの後ろではハルカが半分死にかけていた。

 

「アル様ぁ・・・もう無理です・・・さっきの・・・まだ頭ぐらぐらしてて・・」

 

「ハルカ大丈夫~?顔色やばいよ~」

 

「ムツキは元気すぎ・・・」

 

カヨコが小さくため息をつく。

 

「・・・で、ここがアナタの雇い主の会社なのかしら?」

 

社員たちの惨状を一旦置いといたアルが、いつものキメ顔で言ってきた

尚足元

 

「せやな、とりあえず中入ってソファーにでも座っとくか?

後ろの皆も満身創痍やしな。」

 

「ええ・・・そうさせてもらうわ」

 

おっさんに招き入れられるなり、アル達は近くのソファにそのまま腰を落とす

 

「おーおー、皆お疲れやな、

なんや撤退中のヒナたちにかち合って追いかけられでもしたんか?」

 

おっさんがそう言うと、

アルを含めた便利屋の面々が恨めしそうな顔でおっさんを見つめてきた

 

「私らがボロボロなのはアンタが原因なんだけど・・・?」

 

じとっとした目でおっさんを見ながらカヨコが言ってきた

 

「おん?・・・あ!、悪い君らん所まで威圧とどいとったんか?」

 

「ええ、普通に来てたわよ。

私達は柴関で短時間に二回もアナタの威圧を食らったおかげで、皆もうボロボロよ?

ちなみに柴関の大将もモロに食らっていたわよ?」

「大将はシェルターに連れて行った後救急車を呼んだから今は入院してるでしょうけど、

後で謝っておいた方が良いわよ?」

 

「あー・・・それはあれやなぁ悪い事したな、

すまんなぁ、後で大将が何処に入院してるか教えてくれお見舞いに行かせてもらうわ。」

 

「ええ、もちろんよ」

 

おっさんとアルが柴関の大将の話をしていると

後ろでムツキがくすくす笑っていた

 

「それにしても今日のアルちゃん、ちょっとカッコよかったよ?」

 

「へ?」

 

「【私が時間稼ぐから逃げなさい!】ってやつ」

 

「言ってないからそんな綺麗な感じで!!」

 

食い気味に否定するアル。

 

「ふふ、アル様すごくカッコよかったです!」

 

「ハルカまで言うの!?」

 

完全にいつもの空気だった

その様子を見ていたユメが、少しだけ微笑む

 

「賑やかですね」

 

「おもろい子らやろ?」

 

おっさんがユメに同意する

そこでユメが一歩前に出る。

 

「初めまして、祈願屋の社長の山梔ウツツです」

 

ユメがそう言いながら祈願屋の名刺をアルに差し出して来た

それを見たアルがソファーから急いで立ち

 

「あ、これはご丁寧に。

私は便利屋68の社長、陸八魔アルです。」

 

そう言いながら、自身の名刺を差し出していた

 

「ほんなら、そろそろ動けそうやし内見に行くかい?」

 

「間取りはこの事務所と同じかしら?」

 

「せやな、全く同じ作りになってるで」

 

「なら、ここの一番上の階って空いてるかしら?」

 

「ここのビルはうち以外入ってないから、空いてるで」

 

「じゃ、そこに決めさせてもらうわ。」

 

「内見とは・・・」

 

おっさんが呆れたように呟く

 

「いいのよ・・・正直ここまで走ってきたから足が限界なのよ・・・それに、」

 

アルが少しだけ真面目な顔になる

 

「早く次の拠点決めないと、こっちも危ないのよ」

 

「お、おぅ・・・お疲れさん・・・

引っ越しは手伝ったるわ、おっさんの特技でな、物を虚空に出し入れできるんよ」

 

そう言いながらおっさんは虚空からロールケーキを出してアル達便利屋に振舞った

 

「え・・・なに今何処からだしたのソレ・・・」

 

そう言いながらもアルは出されたロールケーキに手を付けた

 

「なにこのロールケーキ滅茶苦茶美味いじゃない?!」

 

「すごい美味しいですね!アル様!」

 

おっさんに出されたロールケーキを食べたアル達が目を大きく見開いて感動していた

 

「せやろ?知り合いの友人にロールケーキ作るのが趣味な奴おってな、よく貰うんよ。

店出せる位には美味いんよなそれ。」

 

 

便利屋の面々がロールケーキの甘さに心が落ち着いた頃、

おっさんが急に切り出した

 

「・・・で、引っ越しなんやけど」

 

「今から行くで」

 

「は?」

 

ロールケーキを楽しんでいたアルが顔を上げる

 

「今からって・・・?」

 

「便利屋の事務所に取りに行くに決まっとるやろ」

 

「いや普通段取りとかあるでしょ!?」

 

「あるなぁ」

 

「あるならそれやりなさいよ!!」

 

「めんどい」

 

即答だった

 

「はぁ・・・」

 

カヨコ額に手を置いて顔を振る

 

「ほんならアルちゃん」

 

おっさんが一歩近づく。

 

「案内頼むわ」

 

「いやだから自分で」

 

ひょい

 

「は?」

 

視界が持ち上がり

アルが、担がれていた

 

米俵スタイルである

 

「ちょちょっ、ちょっと!?なんで担いでるの!?」

 

「事務所の場所わからんからな、ナビしてくれや。」

 

「人をナビにするな!!」

 

「喋れるから便利やろ?」

 

「降ろしなさい!!」

 

後ろでムツキが吹き出す

 

「くふふ、アルちゃんその体勢な~に?」

 

「笑ってないで助けなさいよ!!」

 

「あ、アル様ああ!い、今助けますね!!」

 

「あー、待て待て、ここで爆破すんな。

今から君らの事務所に荷物取りに行くだけやから安心しい。」

「ほらアルちゃんもいい加減暴れてんと腹括り。」

 

「行くのは良いわよ!なんで担いでるの!!」

 

アルがアンラの肩に担がれながらじたばたしていた

 

「いや、文字通り直線で空から跳んで移動するから、

アルちゃん徒歩でヒナちゃんみたいに音速出せる?」

 

「は?・・・え?風紀委員長音速で動けるの・・・?

いえ、今はそれはどうでもよくて!そんなの普通の人は無理にきまってるじゃない!」

 

「せやろ?やからおっさんがアルちゃんを運ぶしかないんよ。

おっさんは空から音速で跳ぶから。」

 

「まぁすぐ戻るさかい、君らはここでティータイムを楽しんどいて。」

 

そう言うとおっさんは事務所の窓に足をかけ、

アルの悲鳴と共に上空へと跳んで行った

 

「いいいいやああああぁぁぁぁぁぁぁぁ

 

窓から空に消えた自分たちの社長があまりにもインパクトが強く、

ムツキ以外は唖然としてアルが飛んで行った窓を凝視していた

ムツキはお腹を抱えて爆笑していた

 

「まぁまぁ、皆さん心配しないでね?アンラさん色々雑だけど子供には優しいから。

お茶のお代わりもあるからアルちゃんが帰ってくるまでゆっくりしてていいからね?」

 

そんな便利屋の皆を落ち着かせるようにユメがお茶のお代わりを勧めていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アビドス上空にて

≪陸八魔アル視点≫

 

アルはアンラとの依頼契約を受けた事を凄まじい勢いで後悔していた

 

(速い速い速い!!!!怖い!!!)

視界が流れるどころじゃない、消し飛ぶ勢いで過ぎ去っていく

 

「で、アルちゃん事務所の大体の位置は判るんやけど具体的に何処やー?」

 

(こんな突風の中喋れるわけないじゃない!!!)

 

「あー余裕なさそうやなーまぁアビドスに来る時の方角であってるやろうし

適当に跳んでいくから近くなったら叩くなりなんなりして教えてー」

 

(なんでこんな状況で余裕なのよ!この人!!)

 

 

 

 

数秒後、アルが恨みが籠った肘をアンラの横腹にお見舞いし、

便利屋68の事務所付近に到着した

 

 

アルがおっさんの肩から降ろされ、アルがふらつく

 

「はぁ、はぁ・・・地に足が付くってってこんなに素晴らしい事だったのね・・・」

 

「帰りもあるで?」

 

「絶対に嫌!!」

 

「まぁ帰る方法は置いといて、とりあえず事務所まで案内してな~」

 

私はこの人を睨みながらも便利屋の事務所の場所まで案内した

 

「ようこそ!ここが裏世界きってのアウトロー便利屋68のアジトよ!」

 

胸を張っておっさんを自分の事務所に招き入れた

 

「ほんま、綺麗なビルに事務所構えてからに・・・

こないな所に事務所構えるから金欠になるんよ・・・」

 

「うっ!し、真なるアウトローたるものボロボロの事務所になんか住めないわ!」

 

「いや、むしろアウトローだからこそ事務所ボロボロな所に構えて偽装してるやろ。」

 

「・・・」

 

心無い突っ込みが私のガラスのハートに突き刺さった

 

「まぁとりあえず、ここにある物全部持っていくでええんよね?」

「幸いこの事務所より、うちのビルの方が二倍は広いから荷物は全部入るやろしな」

 

「え、ええお願いするわ。ちなみに何往復かするの?

もしするなら私はこのまま徒歩で事務所の方に先に戻らせてもらってもいいかしら?」

(絶対に!地上から帰る!!)

 

余程、音速を生身で体験したのがトラウマなのかアルは頑なに下道で帰ろうとしていた

 

「ん?大丈夫やで、この虚空、ほんとに虚空だから容量なんてあってないようなもんやしな」

 

おっさんはそう言いながら、事務所にあった手近な机に手をかける。

 

ひょい

 

そのまま、虚空に投げる

 

すっ、と消える

 

その光景に思わず私は間抜けな声が漏れた

 

「・・・は?」

 

 

椅子

 

 

書類

 

武器ケース

 

全部、掴んでは投げ、掴んでは投げ

 

めちゃくちゃ雑に、消えていく

 

「ちょ!ちょっと!壊れたらどうするのよ!」

 

「壊れへん壊れへん」

 

「根拠がないのよ!」

 

冷蔵庫を開ける

 

中身をガラガラと掻き出す

 

牛乳

 

 

C4

 

プリン

 

次々と消える

 

「プリン!!」

 

「後で出す出す」

 

「雑!!」

 

数十秒後

 

 

「はい終わり」

 

がらんどうの事務所

本当に何もない

 

「・・・」

 

「ほな戻るで」

 

「っ!え、ええ!【徒歩】で戻りましょ?なんだったらタクシーでもいいわよ!

私が奢るから!」

 

「どっちも遅いから却下。

皆アルちゃんの帰りを甘いもん食いながらまっとるんやからなるはやで帰るでー」

 

そう言いながら後ずさるアルに一歩で近づき抱きかかえた

 

 

(え?!さっきまで3メートルは距離があったのよ!なんで捕まってるの?!)

「いやぁ!離して!私は地面がいいの!」

 

「アルちゃんキャラが崩れてるで、

あとおっさんがヴァルキューレのお世話になりそうだから

そのワードチョイスはなんとかしようか!」

 

そう言いながら足早に事務所の玄関から空に向かって跳んで行った

 

 

 

 

 

 

≪七篠アンラ視点≫

 

数秒後

 

祈願屋が入っているオフィスビル前に着地した、おっさんと白目を向いたアル

 

 

 

「ただいま~、もどったでー」

 

「おかえり~」

 

ムツキがロールケーキを食べながら手を振る

 

「遅かったね~」

 

「早かったやろがい。次は光速にチャレンジしたろか?

アルちゃん丸焦げになると思うけど」

 

降ろされたアルがふらつきながらも完全に据わった目でアンラを睨んでいた

 

「次あの運び方をしようとしたらその瞬間に撃つわ・・・」

 

 

 

 

 

アルが落ち着くのを見計らってからおっさんが声をかけた

 

「とりあえず、便利屋ちゃんたちの家財を最上階のオフィスに置いてくるな。

冷蔵庫とかは先にコンセントだけ刺して中身も前の状態にしておくさかい。」

 

「私達も見に行ってもいいかしら?家具の配置をするなら私達も居た方が良いでしょ?」

 

「お~助かるわ。事務所の鍵も渡さないといけないしなー」

 

そう言いながらおっさんは便利屋の面々を連れて

事務所を出て直ぐのエレベーターに入って行った

 

 

チン、と軽い音と共に扉が開いた

最上階のエレベーターホールは静かで、無機質な空間だった

 

正面には一枚の扉

プレートには『入居者募集中』と張り紙がされていた

 

「思ったより綺麗なのね。」

 

「管理業務で外面だけはちゃんとしてるからな~」

 

「中は?」

 

「これからぐちゃぐちゃになるで。」

 

「不安しかないわね!?」

 

おっさんが扉の前に立ち、ノブに手をかけ

扉を開く

 

広く、完全に空のオフィス

 

「うわ、何もないと広いねー」

 

「ほんとに箱だけって感じね・・・」

 

「ここを好きに使ってええで」

 

「急に自由度高すぎじゃないかしら?」

 

そんなアルの声を無視しながらおっさんは虚空に手を突っ込んだ

 

「ほな、出していくで~」

 

「待ってちょうだい!一気はやめて。一気は!」

 

「お、おぅようわかったな」

 

「短い付き合いだけど、なんとなくアナタのやりそうな事がわかってきたわ・・・」

 

「ほんなら、ご希望通り、一個ずつ出していくわ~」

 

そう言いながらおっさんは虚空に手を突っ込み

 

椅子

 

事務机

 

ソファ

 

 

武器ケース

 

 

 

やたら重そうな棚

 

 

どんどん出していく

 

「速い速い速い!!ストップ!ストップ!」

 

「しゃーないなぁ」

 

「ムツキ!カヨコ!ハルカ!私達の家財で私達が埋まる前に全部運ぶわよ!」

 

アルがそう言うと全員てきぱきと家財を邪魔にならない所に運んで行き

やっと減ってきたと思ったその時

 

「はい次ー」

 

ひょい

 

棚が追加される

 

「増やさないで!?」

 

「というか棚おおない?」

 

 

 

 

アル達がやっとの思いで埋まらない様に周りに荷物を散らし終わった

 

「ほな、次は配置やな」

 

「やっとここまで来たわね・・・」

 

ひょい

 

冷蔵庫が壁際に出る

 

ゴン

 

「コンセント逆!!」

 

「回せばええやろ」

 

「最初から合わせなさい!!」

 

 

「あと冷蔵庫の中身も出していくでー」

 

そう言うとおっさんは近くにあった事務机の上に中身をドバドバと出していく

 

ムツキが笑いながら冷蔵庫の中身の山をつつく

 

「くふふ、プリンみっけ、貰っちゃお♪」

 

「ムツキ!それ私のプリン!!」

 

「アルちゃんの名前も書いてないし、早い物勝ちだよ~?」

 

 

そんな二人を尻目にカヨコとハルカが冷蔵庫の中身を冷蔵庫に戻していく

 

「それ爆発物入ってたから気を付けてな~」

 

おっさんのその言葉を聞いたカヨコは

ぎょっとした顔で冷蔵庫の中身の山を見つめる

 

「・・・ほんと?」

 

「ほんとにあったのよ・・・」

 

 

 

一通りの荷物を排出し終わったおっさんが

すっきりした笑顔をしながらパンと手を叩く

 

「はい、搬入完了」

 

「完了してないわよ!!」

「配置!配置が滅茶苦茶!」

 

「まぁまぁ、こっから先はご自由にっていう事で?」

 

「ふぅーふぅー・・・」

 

怒りをなんとか飲み込んだアルが呟く

 

「・・・やるわよ」

 

「ここを、【真のアウトローのアジト】に仕上げるわ!」

 

「頑張りますアル様!」

 

「くふふ、楽しそう~」

 

 

 

その様子を少し離れて見ながら

 

おっさんがぼそっと呟く

 

「ほんま、賑やかになるなぁ・・・」




アッカーン!
文字数ガガガガガ!
ヘリウムよりも軽い読み物の予定が!
ごめんよごめんよ!

とりあえず!便利屋ちゃん達がアンラ達のオフィスビルにご入居しました!ぱちぱちぱち
早速アルちゃんがおっさんのおちょくり(物理)の餌食になりましたが!
原作で白目製造機のアルちゃんですが、この小説だと多分突っ込み役になるかもです。
まぁ白目向かせる予定はクソほどあるんですけどね。ハッハッハ

にしても便利屋ちゃん達のセリフ回しを考えてて、思ったより自分の中で便利屋ちゃんたちのエミュが弱い事が発覚しました。
なのでこっから先はキャラ崩壊が加速するZO

今回の時系列は柴関ラーメン爆破当日なので、
次のお話は爆破翌日になると思います!


おっさんプチ情報
おっさんは嫁さんにぞっこんだよ!
寿命を無くそうか本気で悩んで本人に拒否られても
最期まで悩み続けるくらいにはぞっこんだよ!
やる事も生きる目的も無くなったおっさんは、魔術の研究に明け暮れるよ!
それで色んな世界線の魔術を研究する為に召喚魔術に
自分の存在を割り込ませて世界線を旅してるよ!
ちなみにいつでも自分の世界に戻る方法があるよこのオッサン!

魔術の話が出たからこの世界の魔術の成り立ちを解説するよ!
ちょっと設定が細かいから興味なければ読み飛ばして良いよ!
まずこういった奇跡を起こす術は
魔法、魔術、魔導の三種類に分かれてるよ
魔法は言ってしまえば一番原始的な物で例えるなら焦げた木と木を擦れば熱がでて発火するっていう現象を法則として理解してる状態。なので、現象を起こす為に態々木と木を擦り合わせるっていう要素が必要なの。

魔術はその法則を術理として落とし込み、より細かく細分化した物。まぁ現代科学に近しい物だね。魔力という万能粒子を使って、自然現象を故意的に発生させるっていう認識でいいよ。
この魔術の中に神代の魔術とかも入るよ。神様が神罰とかで使ってた奴だね。

そして最後に魔導だね。これは文字通り魔を導くと書くよ。
今までは魔力っていう万能粒子を1に対してその質量に適した現象が発生してたけど。
魔導からはそういう法則が無視され始めるよ。それこそ前提条件をクリアさえすれば
消費量1で神代の魔術を再現も出来るよ。
あと概念系列も魔導に分類されるよ。例えばバロールの邪眼とかね。
あれは自分でコントロール出来て無さそうだから魔術だね。
あれを完全にコントロールして視界に収めたとしても殺しわけられるようになってれば魔導に分類されたかもね。
作中で出てきたおっさんが使った魔導は一個だけだね。
空間遮断系の断空結界だね。厳密には範囲内の座標というより位相をずらしてるよ。
他にもおっさんが再現した魔導はいくつかあるけど、ぶっちゃけ魔導系はちゃんと使えば全部規模がデカすぎて対人というより対世界の術ばっかなんだよね。
例をあげると、世界その物を書き換えて別の世界を作る術、光と熱を全て収束させる術、収束した熱と光を解き放つ術とかがあるね。どれも世界が滅ぶね。
この位相ずらしも範囲指定しなければ世界丸ごと位相ずらして消せるしね。
なので多分攻撃系の魔導はこの作品では出て来ないと思います。
ちなみにおっさんはエミヤみたいな事も出来るよ。というか一番得意な魔術が創造魔術です。

でわでわマジック系の設定集でした。
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