おっさんキヴォトスに行く 作:無い頭のおっさん
前日に便利屋68の引っ越しを手伝ったおっさんは
今アビドス砂漠から3キロ程離れた、
廃墟のビル群のビルの屋上から砂漠方面を見ていた
それも普段はしないであろう、
隠蔽魔術の全力発動までする力の入れようであった
「さて・・・先生達は予定通り・・・」
そう砂漠を見ながら呟いたおっさんは
「おった。」
「先生と対策委員会の子らもいるな。
アヤネちゃんは学校から偵察やろな
まぁだからこそ、全力で隠れてるんやけども。」
「にしても皆砂漠に向かうのに徒歩な上に
普通に学校の制服なのは肝が据わってるねぇ・・・
特に先生なんかは普通の人間だから砂漠の直射日光なんて
普通に死にかねないやろうに・・・」
そう呟く中、おっさんがふと違和感を覚える
一人だけ、アビドスの制服の上から
黒褐色のサイズが合ってないローブを着こんでる人影があった
「あれは・・・ホシノちゃん・・・か?
ユメちゃんを探す時に散々砂漠を徘徊した経験から
適切な装備を着てきたんやろうけど・・・」
そしてよく見るとローブの合間から
ボディーアーマーを着込んでいるのが見えた
(臨戦状態・・・?)
「原作でそんな恰好しない・・・よな?
ってかローブのサイズ全然あってないやん・・・
いやホシノちゃんのサイズに合ったローブが
あるかって言われると無いかもしれんが・・・」
そうおっさんが呟きながらも先生達の動向の観察をしていた
≪小鳥遊ホシノ視点≫
砂漠の風は、あの時みたいに乾いていた
粒子の細かい砂が、足元でささやくように流れていく
その中を、私達はカイザーが何かしていると言われたポイントに向けて進んでいた
「ん、多分この辺り・・・?」
シロコちゃんの言葉に、私は小さく頷く
視線は前に向いているが、その意識はどこか別の場所にあった
(・・・いる)
根拠はない
気配もない
音も、視線も、何も感じない
それでも【いる】と、確信していた
ぎゅ、と
ホシノの手が、羽織っているローブの裾を無意識に掴む
(ごめんね、アンラさん。私の事は恨んで良いよ。
でも・・・皆に害を為すなら・・・)
アンラさんのローブ
血が染み込み酸化し色が変わったそれは、
二年の歳月がたったにも関わらず未だにわずかに鉄の匂いを残していた
(また、見てるんでしょ・・・?)
問いかけに、返答はない
それでも
ホシノは、ゆっくりと顔を上げた
≪七篠アンラ視点≫
(・・・は?)
思考が、止まった
(いや、あり得ねぇ)
(距離、凡そ三キロ。遮蔽物は確かに無い。
だが、今は隠蔽術式を最大出力で展開してるんやぞ・・・)
存在感の希釈に加え、視覚的にも光学迷彩を重ねている状態
こちらを【認識出来るはずがない】
それが、この観察、いやこの世界に俺達が干渉する上での前提だった
なのに
「・・・・・・」
ホシノの視線が、正確にこちらを捉えている
(気のせい、じゃねぇな・・・)
偶然でもない
確信を持って、【ここ】を見ている目だ
≪小鳥遊ホシノ視点≫
(いた。)
砂の向こう
空気の歪みすら感じない場所に
【そこにいる】
そうとしか言えない何か
視線を、逸らさない
逃がさないように
「・・・」
言葉は出ない
出すつもりもない
ただ、睨む
その奥にいる【何か】を
≪七篠アンラ視点≫
アンラが発動した魔術の術式がほつれていく
ホシノの【認識】
それによって、隠蔽が剥がれていく・・・
「はは・・・ハッハッハッハッハ!!!」
抑えきれない歓喜が、笑いとして溢れている
普段おっさんの皮を被って飄々としている人物
そんな人物の皮の内側で
感知系能力でもねぇ
魔導による干渉でもねぇ
ただ、【直感】で俺の領域に手を伸ばしてきやがった
(あぁ、だが、それだけじゃねぇな・・・)
思考が一つ、辿り着き、アンラの目が鋭くなる
(あのローブ・・・俺の奴か。)
(最初の暗殺から俺が使っていた幾人もの血を吸った
俺に対する呪いが詰まったアレか。)
俺の血
俺への呪詛
そして縁
あれは単なるローブではない
俺に対する
(それを踏まえても・・・ハハ)
普段は絶対にしないであろう、
まるで獣の威嚇の様な壮絶な笑みを浮かべていた
同時に
ピキッ
空気が僅かに死んだ
「あーあかん、あかん。洩れとったわ。
それに・・・ガキに向けるもんでもないわ。」
そんな独り言と共にホシノの【認識】によって
完全に術式が破壊され、
その輪郭が、滲むように現れる
≪小鳥遊ホシノ視点≫
「ッ!・・・やっぱり」
いた
そこに見慣れた
でも
今は【敵】としてしか認識できない人が姿を現した
ローブが、風に揺れる
(・・・やっぱり、アンラさんが裏に居たんだね。)
胸の奥が、軋む
それでも
目は逸らさない
≪七篠アンラ視点≫
「・・・」
数秒
視線が交差する
言葉は、ない
(・・・これ以上は無理やな)
観察は終了
これ以上は
確実に【介入】になる
「・・・ほなな」
誰にともなく呟いて
一歩
虚空を踏む
音もなく、姿が掻き消える
≪小鳥遊ホシノ視点≫
「・・・っ」
消えた
さっきまで確かにいた場所には
もう何も無い
砂漠の風に煽られた砂だけが、静かに流れている
「ホシノ先輩?」
シロコちゃんの声
「・・・なんでもないよ」
そう言いながら
視線だけは、離さない
(・・・逃げた?)
違う
あれは
【退いた】だけだ
ローブの裾を、強く握る
≪七篠アンラ視点≫
アビドス都市部、祈願屋の事務所にて
ドアが開く音もなく
気配もなく
「いま戻ったで~」
いつもの調子の声だけが、空間に落ちた
「あ、おかえりなさい、アンラさん」
事務机で書類をまとめていたユメが顔を上げる
その一言で
「・・・あー、うん。ただいま」
おっさんはいつもの調子で返しながらも、
そのまま近くの椅子にどさっと腰を落とした
珍しく、間があった
「何か、ありました?」
ユメの問いに
「あったなぁ」
軽く頭をかきながら、おっさんは天井を見上げる
「結論から言うと、アビドスの子らに関しては
もうおっさん、これ以上まともに干渉できへんわ」
「・・・え?」
ユメの手が止まる
「三キロちょい離れて、遮蔽なし。んで隠蔽魔術は全力全開」
指を折りながら、淡々と並べる
「存在感を希釈して、光学で誤魔化して、
捕捉される要因全部潰した状態や」
そこで一拍
「その上で、見られた」
空気が、少しだけ重くなる
「・・・誰に、ですか?」
「ホシノちゃん」
即答だった
「・・・っ」
ユメの目が、わずかに見開かれる
「感知やない、魔術でもない」
「ただ、“おる”って確信して見てきた」
「しかもピンポイントでな」
「・・・」
ユメは何も言わず、続きを待つ
「おまけにや」
「ホシノに認識されたおかげで隠蔽、強制解除や」
「・・・」
ユメの視線が、わずかに下がる
状況を、咀嚼している
「つまり・・・」
「これ以上アンラさんが観測したら、確実に【介入】する事になる・・・?」
「せやな」
間髪入れず肯定する
「向こうが気づく以上、もうこの手段は使えへん。」
「下手に近づけば、未来が変わる・・・」
「そう、それはあかん」
きっぱりと言い切る
「・・・そう、ですね」
ユメが静かに頷いた
しばらく、沈黙
「・・・ほな、予定変更や」
「ユメちゃん、出番やで」
「・・・思ったより、早いですね」
「せやな」
苦笑する
「もうちょい後で、ええ感じに裏からちょっかい出して貰う予定やったんやけどな、
まさか、向こうから捕捉されるとは思わんかったわ」
少しだけ楽しそうに
「やっぱ、ええなぁあんこ。」
「・・・」
ユメは少し胡乱げな目線をおっさんに向けている
「未成年のホシノちゃんに手を出すなら、
アンラさんでも許しませんよ?」
「アホか!そっちやないわ。
ホシノちゃんの成長に感動しとっただけやわ!」
「・・・それにしても、ホシノちゃん
アンラさんのローブを着こんでたんですね。」
「あんなばっちいの100歩譲って遺品として残しとくのはまだわかるけど、
実用品として血付いたまま使ってるとは思ってなかったわ・・・」
「・・・アンラさんは全部終わった後にでも
ホシノちゃんにボコボコにしてもらってください。」
「騙して悪いが、っていう奴をマジでやったから
ボコられるのは判るけどそれ今言うタイミングやったか?」
ユメはそれを聞いて、立ち上がる
「ふふ、それは全部終わった時にでもホシノちゃんに理由を聞いてみてください。
では、私はこの後の準備、してきますね」
「お、おぅ頼むわ・・・あとの事は任せる。」
「あ、せやけど一個だけ。」
「【やり過ぎ】はあかんで」
「・・・はい」
振り返らずに、ユメが頷く
ドアが閉まる
一人になったおっさんが、
椅子の背もたれに体を預ける
「・・・いやぁ」
天井を見上げて
「ほんま、おもろなってきたなぁ」
口元だけが、ゆっくりと歪んだ
そういや、前回のお話でヒナちゃんが音速で移動できるようになった理由書くの忘れてました。
おっさんの移動時に足に神秘を集中させて、その集中させた神秘を足裏で爆発させてるのを見たヒナちゃんが爆速で真似た結果おっさんとギリギリ鬼ごっこが出来るようになりました。
さて、今回、とうとうホシノがおっさんを捕捉しました。
ちなみにホシノが臨戦ホシノ化しているのは1年の頃至近距離から不意打ちしても一発たりとも攻撃が当てれなかった明らかな格上と認識しているおっさんが敵に回ったと思ってるからですね、
それと、臨戦状態のガチモード+おっさんの力が染みついた呪物の遺品ローブを着こんだせいで、ホシノの強さがナメプのおっさんモードではない、アンラの状態でも指先かすめれるくらいのレベルに到達しています。
そのせいで、おっさん状態での全力で張った魔術をぶち抜かれました。
アンラ状態の本気だったらそもそも魔術で隠れて観測なんてせず、魔導で自身の位相をズラして、別次元から観測してます。それこそ私達みたいに本を読む様に物語を俯瞰して見るような視点から観測します。流石にこの状態だと臨戦ホシノ+ローブでも捕捉は無理でしょうね。
アンラから魔導の存在を教わればワンチャンくらいですかね・・・?
強さ指針でいうと
セトと戦闘した時のアンラが戦闘力1000万とするなら
ユメに蹴り入れられる瞬間にビビって力んだおっさんが100万
おっさんナメプ形態が10万
最近強くなりつつある上に魔術を覚えたユメちゃんが2000
臨戦ホシノ+ローブで5万90(ローブ無し臨戦ホシノ90)
ローブの呪物具合が浮き彫りになりますね。
おっさんから神秘の使い方を見て盗んだ
ヒナちゃんを例で言うと戦闘力80位です
一般キヴォトス人の上限は凡そ100と考えてください
それこそプレ先+大人のカード+シッテムの箱戦闘フルサポート+シロコテラー
これが戦闘力100ですね
後、単一戦闘での連邦生徒会長も100ですね。
ばい菌マンみたいな声の人が出てきた所らへんの龍な玉の漫画みたいなインフレしてますね。
アビドスに戦力が集中し過ぎてキヴォトス壊れるゥ~
まぁこの後他のメインストーリーにもおっさんが悪影響ばら撒いていくので、
そこらじゅうの戦力が強化される可能性が、
というか既にトリニティのセクシーフォックスは滅茶苦茶強化はいってますが・・・(白目)