おっさんキヴォトスに行く   作:無い頭のおっさん

48 / 51
ばにたすばにたするるるる
5/20 投稿分1/4
投稿遅れてごめんよ!
整合性とか色々やってたら4話一気に書かないといけなくなって遅れました!


先生とヴェリタスとゲーム開発部と

【先生視点】

 

廃墟から、G.Bibleを取って来て、そして

アンラさんに私のUSBメモリを掏られてから、その翌日

 

今日も私はゲーム開発部に来ていた

 

ガチャッ

 

そんな音と共に部室の扉を開くと、

そこには既にゲーム開発部の四人とアンラさんが居た

 

部室の中は、相変わらずゲームソフトや資料、食べかけのお菓子が雑多に散らかっていて、

なのに不思議と居心地が悪くない

 

誰かが笑っていて

誰かがゲームの話をしていて

そんな空気が、この場所にはちゃんとある

 

「"おはようみんな。"」

 

「あ!先生おはよー!」

 

「おー、先生おはようさん。今日こそはよう寝れたようやなー?」

 

若干ニヤついた顔でこちらの内心を見透かしたように言ってきた

ユメさんが良く愚痴っていた理由が、ちょっとわかる。

本当にこう言う所はムカつく。

 

「"ええ、【お蔭様】でゆっくり寝れましたよ。"」

 

だから、らしくも無く、言葉に棘が混じっても仕方ない。

 

「ハッハ、そうかそうか、そいつは良かったわ~」

 

そして、そんな棘にすら気づく事無く流してしまう

本当にこういう所が、ムカつく。

 

「"そういえば、G.Bibleの解析はどうなったの?"」

 

そう尋ねると、

モモイが「あー!」と声を上げた

 

「それそれ!ちょうど今からその話しようとしてたんだよ!」

 

「朝一でヴェリタスに持って行ったんです。」

 

ミドリが補足するように続ける

 

「解析をお願いしたら、“とりあえず来て”ってさっき連絡が来まして。」

 

「・・・何かわかった、のかも。」

 

ユズが小さく呟いた

 

「おっ、流石仕事早いなぁ。」

 

アンラさんが感心したように缶コーヒーを揺らす

 

・・・この人、いつの間に買ってきたんだろう

 

「えへへー!やっぱ持つべきものはスーパー天才ハッカー集団だよね!」

 

モモイが胸を張る

 

「まだ何もわかってないと思うけど・・・。」

 

ミドリが冷静に返した

 

「でも、呼び出すって事は何か進展はあったんじゃないでしょうか。」

 

「・・・はい。

ヴェリタスの皆さん、こういうの得意そうですし。」

 

ユズも小さく頷く

 

その横で、

アリスがじっとこちらを見ていた

 

「先生。」

 

「"ん?"」

 

「今日はちゃんと寝た顔をしています。」

 

「"・・・。"」

 

一瞬言葉に詰まる

後ろでアンラさんが吹き出した

 

「ハハッ、言われとるぞ先生。」

 

「"誰のせいだと思ってるんですか。"」

 

「せやから、よう寝れたんやろ?」

 

「・・・。」

 

本当に腹が立つ。

しかも悪気が一切無い顔をしているから余計に質が悪い。

 

「先生、顔こわいですよ?」

 

ミドリが少し困ったように苦笑する

 

「まぁまぁ!そんな事より行こうよ!」

 

モモイが勢いよく立ち上がった

 

「夢のゲームエンジンだよ!?

もしかしたら今日中に起動出来るかもしれないんだから!」

 

「お姉ちゃん、気が早い。」

 

「うっ。」

 

即座にミドリから刺される

そのやり取りを見ながら、私は小さく息を吐いた

 

――本来なら

こんな風に笑っていられる時間は、もっと少なかった。

 

ゲーム開発部は追い詰められ、

アリスは孤立し、

先生である私は、もっと多くを抱え込んでいた。

 

けれど今は違う。

少なくとも今、この子達は笑っている。

 

「・・・先生?」

 

ユズの声で意識が戻る

 

「だ、大丈夫ですか・・・?」

 

「"あ、うん。大丈夫だよ。"」

 

そう答えると、

 

ユズは少し安心したように胸を撫で下ろした

 

「なら・・・よかったです。」

 

その時だった

 

ガタン、と椅子を鳴らしてアンラさんが立ち上がる

 

「ほな、行くか。」

 

「おー!」

 

モモイが元気よく拳を上げる

 

「ヴェリタスへ、レッツゴー!!」

 

ゲーム開発部の面々は部室を後にする

 

私はその後ろ姿を見つめながら、

胸の奥に嫌な感覚が広がるのを感じていた

 

ヴェリタスからの呼び出し

この流れ

そして、この後に起きる事

 

――知っている

知ってしまっている。

 

ヴェリタスは、G.Bibleのパスワードを突破出来ない

だから別の手段を取る

 

ヒマリが作ったクラックツール――【鏡】

それを奪還する為に、ゲーム開発部を動かす

 

そしてその先で

セミナーと、C&Cが動く。

 

私は無意識に足を止めそうになった

 

廊下の窓から差し込む朝の光が、

妙に白く見える

 

楽しそうに歩いていくゲーム開発部の背中が、

少し遠く感じた

 

すると――

 

「先生。」

 

不意に、隣から声がした

 

見ると、アンラさんがこちらを見ていた

 

「まーた難しい顔しとるぞ。」

 

冗談混じりの声

 

けれど、その視線は妙に鋭かった

私は少しだけ目を逸らす

 

「"・・・別に。"」

 

「別に、って顔ちゃうやろそれ。」

 

「"考え事をしていただけです。"」

 

「そら知っとる。」

 

アンラさんは肩を竦めた

 

「先生、考え込み始めると視界狭なるからなぁ。」

 

「・・・。」

 

図星だった

私は、この先に何が待っているのかを知っている

 

ヴェリタス

セミナー

そしてC&C

 

ここから先、事態は一気に加速する

 

アリスを巡る流れも

リオの動きも

全部

 

知っているからこそ、胸の奥がざわつく

そんな私を見て、アンラさんはふっと笑った

 

「まぁ、昨日も言うたけど。」

 

「"・・・。"」

 

「未来がズレたんなら、今までの答え合わせは出来へん。」

 

軽い口調だった

 

けれど、その言葉は妙に重い

 

「せやから、そんな【次に何が起きるか】ばっか見とったら足元掬われるで。」

 

「"・・・でも。"」

 

思わず言葉が漏れる

 

「"知らない未来、というのは。"」

 

「想像以上に怖いんです。」

 

300回

私はずっと、答えを知っている側だった

 

どこで誰が傷つくのか

何を間違えれば取り返しがつかなくなるのか

 

それを知っていたから、動けた

でも今は違う

 

私とアンラさんという、本来存在しない異物が入り込んだせいで

未来は少しずつ変質している

 

助かるはずのない生徒が助かって

起きないはずの事件が起きて

本来そこに居ないはずのケテルが現れた

 

知らない

 

この先、何が起きるのか。

 

その不安を押し込めるように、私は無意識に自分の腕を握っていた

 

すると

コン、と軽い衝撃

 

見ると、アンラさんが缶コーヒーをこちらの腕へ軽く当てていた

 

「考え過ぎや。」

 

「"・・・。"」

 

「先生はよぉ。」

 

アンラさんは前を向いたまま笑う

 

「自分が全部管理出来る前提で物事考え過ぎやねん。」

 

「神様にでもなったつもりか?」

 

「"管理、なんて。"」

 

「しようとしとるやろ。」

 

即答だった

 

「生徒全員助けて。」

「全部の問題を解決して。」

「誰も泣かんようにして。」

「その上で、自分一人で抱え込んで潰れようとする。」

 

「・・・っ。」

 

言い返せない

昨日、見透かされたばかりだ

 

【Key】を一人で抱え込もうとした事も

この人には全部バレていた

 

アンラさんは前を歩くゲーム開発部を見ながら、ぽつりと呟く

 

「でもまぁ。」

「少なくとも、今あいつら笑っとるやろ。」

 

モモイが前で騒いでいる

 

「だからさー!絶対すごいゲーム作れるって!」

 

「お姉ちゃん声大きい・・・。」

 

「でも・・・ちょっと気持ちわかるな。」

 

「アリスも、ゲームを作ってみたいです!」

 

そんな声が聞こえる

私は少しだけ目を細めた

 

本来の時間軸なら、もっと余裕なんて無かった

追い詰められて

傷ついて

笑う余裕すら失っていた

 

でも今は違う

少なくとも今、この子達は前を向いている

 

「・・・。」

 

胸の奥が少しだけ痛む

するとアンラさんが、ふっと笑った

 

「せやからまぁ。」

 

「結果だけ見りゃ、今んとこ先生の負けやない。」

 

「"負けって。"」

 

「先生、自分で自分責める時だけ勝敗判定厳し過ぎんねん。」

 

「・・・。」

 

本当に、調子が狂う

この人はいつもそうだ

 

こちらが必死に抱え込んでいる物を

あっさり持ち上げてしまう

 

まるで、それくらい当然だと言うみたいに

 

そして――

 

「ま、ヤバなったら助けたる。」

 

軽い声

昨日と同じ言葉

 

けれど、その何気ない一言に

 

胸の奥が少しだけ熱くなる自分が居た

 

本当に、この人は劇物過ぎる

 

 

 

そうして話している内に、

気付けばミレニアム校舎の一角――ヴェリタスの部屋まで辿り着いていた

ヴェリタスが使っている部屋は薄暗く、

無数のモニターだけが青白い光を放っている

 

壁一面に並ぶディスプレイには、

意味の分からないコードや監視映像、通信ログが流れ続けていて、

機械の排熱と電子音が空気に混ざっていた

 

ゲーム開発部の部室とは真逆の空間

 

整頓されている訳ではないのに、

ここにはここなりの秩序がある

 

「ようこそ、モモイ。私の予想より大分早く到着したね。」

 

ヴェリタスの部室に入ると、ハレがそう言いながら出迎えてきた

 

「それで、依頼された【データ】について、結果が出たよ。」

 

「い、いよいよ・・・!」

 

「ドキドキ・・・」

 

「知っての通り、私たち【ヴェリタス】は、キヴォトス最高のハッカー集団だと自負してる。」

「システムやデータの復旧については、それこそ数えきれない程解決をして来た・・・」

 

「その上で、単刀直入に言うね。」

 

そう言われ、ユズが緊張したように小さく唾を飲み込む

 

「モモイ、あなたのゲームのセーブデータを復活させるのは無理。」

 

「モモイお前何頼んどんねん。」

 

思わずアンラさんがモモイに突っ込みを入れていた

 

「うわぁぁぁぁん!もうダメだーーーー!」

 

「そっちじゃないでしょ!?G.Bibleのパスワードの解除はどうしたのさ!?」

 

ミドリの言葉にコタマが反応を返した

 

「それなら、マキが作業中ですよ。」

 

「マキちゃんが?」

 

「あ、おはようミド!来てくれたんだね、ありがと。」

 

「うぅ、私のセーブデータが、涙と汗の結晶が・・・!」

 

「モモはどうしてこんなに泣いてるの?」

 

「気にしないで大丈夫・・・それより、G.Bibleはどうだった?」

 

「うん、ちゃんと分析できたよ。」

 

マキは得意げにモニターを叩く

 

「あれはかの伝説のゲーム開発者が作った

神ゲー制作用ゲームエンジン・・・G.Bibleで間違いないね。」

 

「や、やっぱりそうなんだ!」

 

ミドリの目が一気に輝いた

 

「ファイルの製作日や最後に転送された日時、ファイル形式から考えても確実。」

「作業者についても、噂の伝説のゲーム開発者のIPと一致した。」

「それと、あのデータはこれまでに一回しか転送された形跡がない。」

 

「っていうことは・・・」

 

「うん、オリジナルの【G.Bible】だろうね。」

 

「す、すごい!!」

 

部屋の空気が一気に明るくなる

ゲーム開発部の面々は興奮した様子で顔を見合わせていた

 

けれど

 

「でも問題があって・・・ファイルのパスワードについてはまだ解析できてないの。」

 

その一言で空気が止まった

 

「えぇっ、じゃあ結局みられないってことじゃん!?ガッカリだよ!」

 

「うっ!だってあたしはあくまでクラッカーであって、ホワイトハッカーじゃないし・・・」

 

マキは露骨に視線を逸らした

 

「とにかく!そうはいっても、方法がないわけじゃない。」

 

「そうなの?」

 

「あのファイルのパスワードを直接解析するのは、多分ほぼ不可能。でも、セキュリティファイルを取り除いて丸ごとコピーするっていう手段ならきっと出来るんじゃないかな・・・」

 

「で、その為にはOptimus Mirror System、通称【鏡】って呼ばれるツールが必要なの。」

 

「ぜ、全然話について行けない・・・」

 

モモイが小さく呟く

 

「つまり・・・G.Bibleを見るためには、

その【鏡】っていうプログラムは必要だって事だよね?」

 

ミドリが整理するように言った

 

「それはどこにあるの?」

 

「あたしたち、ヴェリタスが持って・・・た。」

 

「何だ、それなら今直ぐ・・・ん、待って過去形?!」

 

「・・・そう、今は持ってない。生徒会に押収されちゃったの、もうっ!」

 

マキが机を叩く

 

「この間ユウカが急に押し入って来て、【不法な用途の機器の所持は禁止】って。」

 

「【鏡】もそうですし、色々と持って行かれてしまいましたね・・・私の盗聴器とかも。」

 

「その【鏡】って・・・そんなに危険な物なの?」

 

ミドリの問いに、ハレが少し困ったように答えた

 

「そんな事は無いよ。ただ暗号化されたシステムを開くのに最適化されたツールってだけ。」

「ただ・・・世界に1つしかない、私たちの部長が直々に制作したハッキングツールで。」

 

「部長っていうと・・・ヒマリ先輩?」

 

「ヒマリ・・・?」

 

「アリスちゃんはまだ会った事無いよね、ヴェリタスの部長さんなの。」

「ちょっと体が不自由で車いすに乗ってるから、見かけたらすぐわかると思う。」

 

「凄い人でね。」

「体のことはあるけど、それであの人に同情したり軽視したりするような人は、少なくともこのミレニアムにはいない。」

 

ミドリの声には、素直な敬意が混じっていた

 

「天才・・・っていうのかな。」

「ミレニアム史上、まだたった三人しかもらえてない学位、【全知】を持ってる人なの。」

 

「うん、本当に凄い・・・けど、それはそうとして。」

 

モモイが頬を膨らませる

 

「その先輩がせっかく作った装備をどうして取られちゃったのさ。」

 

モモイのその問いにコタマが答えた

 

「・・・私はただ、先生のスマホのメッセージを確認したかっただけです。

そのために、【鏡】が必要で・・・不純な意図は、全くなかったのですが。」

 

コタマが真顔で言った

 

「先生のメッセージなんぞ見ても、生徒からのデートの誘いくらいしかあらへんやろ。」

 

「"っちょ?!そんな根も葉もないこと言わないでくださいよ?!"」

 

「うわあぁん!早く【鏡】を探さないと、部長に怒られちゃう!!」

 

「とにかく・・・整理すると、私たちも【鏡】を取り戻したい。」

 

ハレが真面目な声で続ける

 

「それに、G.Bibleのパスワードを解くためには、

あなたたちにとっても【鏡】は必要・・・そうでしょ?」

 

「なるほどね・・・」

 

モモイが腕を組んだ

 

「呼び出された時点で、何かあるのかなとは思ってたけど。

だいたいわかったよ。」

 

「え、も、もしかして・・・?」

 

「ふふ、さすがモモ。話が速いね。」

 

マキがニヤリと笑う

 

「目的地が一緒なんだし、旅は道連れってね。」

 

「共にレイドバトルを始めるのであれば、私たちはパーティーメンバーです!」

 

アリスが真剣な顔で拳を握る

 

「あの、お姉ちゃん、もしかしてだけど・・・」

「まさかヴェリタスと組んで、生徒会を襲撃するつもりじゃ・・・!?」

 

「ほんまこの子らの尊法精神何処に落としてきよったんやろなぁ・・・」

「"半分くらいアンラさんの教育じゃないです?"」

「おっさんは先生みたいに銀行強盗なんてせんわ。」

「"!?、しー!しー!"」

 

そんな私たちを無視するように、マキは満面の笑みで続けた

 

「それでね、【鏡】は生徒会の【差押品保管庫】に保管されてるんだけど。」

「そこを守ってるのが、実は・・・メイド部、なんだよね。」

 

マキは凄く良い笑顔で言い切った

 

その瞬間

 

空気が止まった

 

「・・・え?」

「メイド部って、もしかして・・・」

 

マキと同じような凄く良い笑顔のモモイ

 

「ああ、C&Cの事だよね?ミレニアムの武力集団、

メイド服で優雅に相手を【清掃】しちゃうことで有名なあの・・・」

 

「そうそう!」

 

マキは爽やかな笑顔で頷いた

 

「まあ些細な問題なんだけどさ~」

 

「そっか~!そうだねー、うーんなるほど~・・・」

 

モモイも笑顔で頷く

 

そして次の瞬間モモイがクワっと目を見開いて大声を出した

 

「諦めよう!!!ゲーム開発部、回れ右!前進っ!!」

 

「待って待って待って!諦めちゃダメだよモモ!G.Bibleが欲しいんでしょ!?」

 

「そりゃ欲しいよ!でもだからって、メイド部と戦うなんて冗談じゃない!!」

 

モモイは半泣きで叫ぶ

 

「そんなの、走ってる列車に乗り込めとか、燃え盛る火山に飛び込めとか!

ブチギレしてるアンラさんから逃げ切れって言われた方がまだマ――」

「アンラさんの方が嫌だな・・・」

 

「おぅ、それはどういう事やねん。」

 

アンラさんが真顔で突っ込む

ヴェリタスの部屋に、小さな笑いが漏れた

 

けれど

 

私は、その笑い声を聞きながら静かに目を伏せていた

 

――来る

 

この先で、C&Cが動く

 

リオがアリスを見定めるために

【必要なら排除出来るか】を確認するために。

 

私は知っている。

 

この作戦は、ただの潜入じゃ終わらない。

 

 

 

 

「と、とにかく!そんな危険な事出来ないよ!!」

 

おっさんに睨まれてたモモイが話題を逸らす様に言い放った

 

「で、でもこのままじゃあたし部長に怒られ・・・じゃなくて!ゲーム開発部も終わりだよ!」

「このままじゃ廃部になっちゃうんでしょ!?」

 

「廃部は嫌だけど・・・でもこれは、話の次元が違う。」

「C&Cの【ご奉仕】によって壊滅させられた過激団体や武装サークルは数え切れない・・・」

「知ってるでしょ?」

 

「・・・最後には痕跡すら残さず、綺麗に掃除される。有名な話だね。」

 

「そりゃ部活は守りたいけど、ミドリにアリス、ユズの方が圧倒的に大事!危険すぎる!」

 

「待って待って、C&Cが危険なのはわかってるって!」

「でもあたしたちはゲヘナの風紀委員会でもなければ、トリニティの正義実現委員会でもないし、アビドスの治安維持部隊でもないんだから、」

 

マキが慌てて手を振る

 

「何も真正面から喧嘩しようってわけじゃないよ!」

 

アビドスの名前が出た瞬間私は思わずアンラさんを見てしまった

 

「・・・おっさんはやらんぞ?」

「"誰もまだ何も言ってません。"」

 

「あたしたちの目標は【メイド部を倒す】ことじゃなくて、

差押品保管庫から【鏡】を取ってくる事なんだから~」

 

「そんなに変わらないじゃん!!」

 

モモイが悲鳴みたいな声を上げる

 

「・・・でも、可能性の無い話じゃない。」

 

その時、ハレが静かに口を開き、

それに続くようにコタマが言葉を続けた

 

「私の盗ちょ・・・情報によると、現在メイド部は完全な状態ではありません。」

 

「えっ?」

 

「もちろん、メイド部はミレニアム最強武力集団。」

「どうして【最強】と呼ばれているのか・・・それはもちろん、

素晴らしいエージェントのメイドが揃っているからというのもあるけれど・・・」

 

「何よりも大きいのは【彼女】の存在。」

 

コタマの声色が少しだけ変わる

 

「メイド部の部長、コールサイン・ダブルオー・・・ネル先輩。」

 

その名前を聞いた瞬間

部屋の空気が僅かに張り詰めた

 

「けど、彼女は今は所用でミレニアムから離れている。」

 

「つまり・・・。」

 

ハレが続ける

 

「正面衝突を避ければ、潜入そのものは不可能じゃない。」

「【鏡】だけ回収して、そのまま撤退。」

「それが今回の目的。」

 

「【鏡】だけを奪って逃げる・・・うーん・・・」

 

モモイは腕を組んだまま唸っていた

 

普段なら真っ先に飛びつきそうな“潜入ミッション”という響き

でも相手がC&Cとなれば話は別なのだろう

 

モモイはゲーム脳ではあるけれど、無鉄砲ではない

だからこそ、迷っている

 

「・・・やってみよう、お姉ちゃん。」

 

静かに言ったのはミドリだった

 

「ええっ!?でもネル先輩がいないからって、相手はあのメイド部だよ!?」

 

「わかってる。」

「相手が危険なのも、失敗したら大変なのも。」

 

ミドリは小さく息を吸う

 

そして

 

「でも、このままゲーム開発部を無くすわけにはいかない。」

 

その声には、はっきりとした意思が宿っていた

 

「ボロボロだし、狭いし、たまに雨漏りもするような部室だけど・・・」

 

ミドリは少しだけ笑う

 

「もう今は、私たちがただゲームをするだけの場所じゃない。」

 

その言葉に、ユズが静かに頷いた

 

「うん・・・みんなと居られる、大事な場所。」

 

「だから、少しでも可能性があるなら・・・私はやってみたい。」

 

ミドリは真っ直ぐ前を見る

 

「もしメイド部と対峙する事になっても、それがどれだけ危険だとしても。」

 

「守りたいの。」

 

「アリスちゃんのために。」

「ユズちゃんのために。」

「私たち、全員のために。」

 

「ミドリ・・・」

 

モモイが目を丸くする

 

その隣で、アリスがこくりと頷いた

 

「私たちならできます。伝説の勇者は・・・世界の滅亡を食い止めるために、魔王を倒します。」

「アリスは計45本のRPGをやって、

勇者たちが魔王を倒すために必要な、一番強力な力を知りました。」

 

「一番強力な力・・・レベルアップ?あ、装備の強化?」

 

「盗聴ですか?」

 

「EMPショックとか!?」

 

「そりゃ筋肉(Strength)やろ。」

 

「ち、違います!」

 

アリスは珍しく大きな声を出した

 

そして

 

「一緒に居る、仲間です!」

 

その瞬間

 

私は、息を呑んだ。

 

――重なる。

 

あの子達の顔と。

 

何度も失ってきた、生徒達の顔が。

助けられなかった笑顔が。

胸の奥が、少しだけ痛む。

 

でも

 

今、目の前に居るこの子達は笑っている。

 

ちゃんと前を向いている

 

「アリス・・・」

 

モモイが、ゆっくり笑った

 

「・・・うん、よし。」

 

勢いよく立ち上がる

 

「やろう!生徒会に侵入して、【鏡】を取り戻す!」

 

「"うん、やろう。私も、もちろん手伝うよ!"」

 

自然と、言葉が口から出ていた

 

すると

 

「・・・わりーな、水を差す様ですまん。」

 

アンラさんが、不意に口を開いた

部屋の視線がそちらへ向く

 

「今回の襲撃はおっさんは参加出来ない。」

 

「"・・・え?"」

 

「な、なんで?!アンラさんが居たら百人力なのに!」

 

モモイが驚いた顔をする

アンラさんは苦笑しながら頭を掻いた

 

「すまんな、おっさんこれでもアビドス生徒会の関係者なんや。」

 

「え?」

 

「アンラさんが・・・?」

 

ゲーム開発部が揃って目を丸くする

 

「せや。」

「その肩書があるさかい、おっさんがミレニアムのセミナーを攻め込んだら。」

 

缶コーヒーを揺らしながら、アンラさんは軽く言った

 

「そのままミレニアムとアビドスの外交問題や。」

 

「"・・・確かに。"」

 

私は小さく呟く

 

それは冗談じゃ済まない

 

今のアビドスは、まだ立場が弱い

そんな状況で他校へ武力介入なんてすれば、最悪一気に立場を失う

 

「すまんな。先生。」

 

アンラさんがこちらを見る

 

「今回は助けられん。」

 

その言葉に

胸の奥が、ほんの少しだけざわついた。

 

――助けてくれる

 

そう言われたばかりだったから。

多分私は、自分で思っている以上にその言葉へ寄り掛かっていた。

 

でも

 

「"・・・いえ"」

 

私は静かに首を振る

 

「"今まで沢山助けてもらってましたから。"」

 

「"今回は、私が頑張ります。"」

 

そう言うと

アンラさんは、少しだけ目を細めた

 

「・・・せやな。」

 

その声は、どこか優しかった

 

すると

 

「アリスはアンラから学んだ戦い方があります!」

 

アリスが勢いよく前へ出る

 

「たとえアンラが居なくてもアンラの分まで私が戦います!」

 

「おー、頼もしいなぁ。」

 

アンラさんが笑った

 

「今回は皆を助けるんは、おっさんやなくてアリスや。」

「しっかり気張りや?」

 

「はい!」

 

アリスは胸を張る

 

「アリスはタンク兼光属性アタッカーなので、任せてください!」

 

「役割がゲームなんよなぁ・・・。」

 

アンラさんが苦笑する

 

その空気に、少しだけ緊張が和らいだ

 

「まぁ、ほんなら。」

 

アンラさんは踵を返す

 

「作戦に参加せんおっさんがここ居ったら、逆に支障を来すからな。」

「部室戻って、あのきったない部屋なんとかしながら待っとるわ。」

 

「"・・・掃除、終わるといいですね。"」

 

私がぽつりと呟くと

 

「先生!?なんでそんな【絶対終わらない】みたいな言い方するの!?」

 

モモイが即座に食いついた

 

「だってお姉ちゃん、この前【床が見える!】って感動してたし・・・。」

 

「ミドリ!?」

 

「しかも、その後三日で元に戻ったよね。」

 

「うっ。」

 

「・・・アリスは、ゴミ袋を開けるとレアアイテムが出る仕様だと思っていました。」

 

「違うからね!?」

 

「ユズちゃんだって、この前ロッカーから半年前のパン出てきてたじゃん・・・。」

 

「ぁ・・・。」

 

ユズの肩がぴくっと震える

 

「・・・まだ、食べられるかなって。」

 

「なんで残してたの!?」

 

「せやから定期的におっさんが片付けとるんやろが。」

 

アンラさんが呆れたように肩を竦める

 

「ほんま、あの部室だけ時間の流れ違うやろ。」

 

「ゲーム開発には資料の山が必要なの!」

 

「資料・・・?」

 

「空き缶とゲーム雑誌と謎のコードが絡まったケーブルの山やったぞ。」

 

「うっ。」

 

「・・・否定、出来ません。」

 

ミドリが静かに目を逸らす

 

「ミドリまで落ちた!?」

 

そんな会話をしつつ、アンラさんはヴェリタスの部室を後にした

 

 

 

 

 

 

「よしっ!それじゃあ、アンラさん抜きでの作戦色々考えようか!」

 

モモイが勢いよく拳を突き上げる

 

ヴェリタスの部室に、

いつもの調子の騒がしさが戻っていた

 

けれどその空気の奥には、

どこか張り詰めたものがある

 

相手はC&C。

 

ミレニアム最強の武力集団

 

名前を聞いただけで、普通の生徒なら尻込みする相手だ

それでも、ゲーム開発部の面々は前を向いていた

 

怖くない訳じゃない

それでも、進もうとしている

 

私はその姿を見ながら、胸の奥が少しだけ締め付けられる感覚を覚えていた。

 

――この子達は、本当に強くなった

 

300回の時間の中で、

何度も見てきた光景。

 

傷ついて、泣いて、追い詰められて。

それでも立ち上がる子達。

 

けれど今目の前にいるこの子達は、

私の知っている時間軸より、少しだけ前を向けている気がした。

 

その理由を、私は知っている。

ゲーム開発部だけじゃない。

 

アリスも。

 

ユズも。

 

そして、私自身も。

 

本来なら抱え込んでいたものを、

少しだけ誰かに預けられるようになってしまったからだ。

 

――本当に、劇物だ

 

さっき部屋を出て行った男を思い出し、

私は小さく息を吐いた。

 

「先生?」

 

ミドリがこちらを見ていた。

 

「"あ、ごめんね。少し考え事してた。"」

 

「また難しい顔してるー。」

 

モモイがじとっとした目を向けてくる

 

「先生ってたまにさー、急に世界の終わりみたいな顔するよね。」

 

「お姉ちゃん。」

 

「いたっ。」

 

ミドリの肘がモモイの脇腹へ刺さる

 

「・・・でも。」

 

ユズが小さく口を開いた。

 

「先生、最近は・・・前より、少しだけ。」

 

「?」

 

「ちゃんと、笑ってます。」

 

「・・・。」

 

思わず言葉が止まる

 

ユズは少し恥ずかしそうに視線を逸らした

 

「その・・・前は、もっと。」

 

「無理してる感じ、だったので。」

 

胸の奥が、小さく痛んだ

 

この子達は、思っている以上によく見ている

 

私が隠しているつもりだったものも

平気な振りをしていたものも

 

全部

 

「"・・・そっか。"」

 

気づけば、自然に笑みが零れていた。

 

「"ありがとう。"」

 

「ふっふーん!ゲーム開発部の観察眼を舐めてもらっちゃ困るね!」

 

モモイが何故か誇らしげに胸を張る

 

「お姉ちゃんはまず部室の床を観察した方がいい。」

 

「ミドリそれ今言う!?」

 

「・・・アリスは、先生のHPが回復していると判断しました。」

 

「SAN値じゃないだけマシかな・・・。」

 

思わず苦笑が漏れる。

 

さっきまで胸の奥へ張り付いていた重苦しさが、

少しだけ和らいでいた

 

この子達は、本当に不思議だ

 

何度絶望を見ても

何度未来に怯えても

 

こうして、隣で笑ってくれる

 

だから私は――

 

「・・・よし!」

 

モモイがぱんっと手を叩いた。

 

「それじゃあ、作戦を考えよう!」

 

勢いよくハレの方を振り向く

 

「・・・・・・ハレ!何か良い計画とかない!?」

 

「お姉ちゃん。」

 

ミドリが呆れたように額へ手を当てた

 

「最初から丸投げする気だったの?」

 

「えっ、だってハレってこういうの得意じゃん!」

 

「否定はしない。」

 

ハレは淡々とキーボードを叩きながら答えた

 

モニターへ幾つものウィンドウが展開され、

差押品保管庫周辺の簡易マップが映し出されていく

 

「任せて。」

 

「ただ、その計画を実行するためには・・・いくつか準備が必要。」

 

「準備?」

 

「さっき言ってた盗聴もそう。」

 

コタマがぴくりと反応する

 

「EMPショックもそう。」

 

マキが嬉しそうに笑う

 

「あと、やっぱり・・・仲間、かな。」

 

「仲間?」

 

その単語を聞いた瞬間、

アリスの目がぱっと輝いた。

 

「仲間イベントですか!?」

 

「RPGでよくあるやつ!」

 

「まぁ、そんな感じ。」

 

マキが笑いながら頷く

 

「でもあたしたちだけだと、どうしても突破しきれない部分があるんだよねー。」

 

「だから、別の部活にも協力してもらいたい。」

 

「でも、私たちとそんな親しい訳じゃないし。」

 

ハレがちらりとこちらを見る。

 

「先生にお願いしないと。」

 

「"私?"」

 

「うん。」

 

ハレは小さく頷いた

 

「恐らく、彼女たちの協力無しじゃ、この作戦は成立しない。」

 

 

 

 

 

エンジニア部 作業室

 

以前のアリスの誤射事件と、

【光の剣:スーパーノヴァ】の実戦テストによって、

天井と壁には未だ大穴が空いたままだった

 

結果として、妙に風通しの良い作業室になっていた

 

 

「いやほんと、何回見ても酷いなこれ・・・。」

 

モモイが天井を見上げながら引きつった声を漏らした

 

「開放感があります!」

 

「ポジティブだねアリスちゃん!?」

 

作業机の向こうでは、

ウタハが腕を組みながらこちらの話を聞いていた

 

「なるほど。」

 

「確かに、その方法なら私たちじゃないと難しいだろうね。」

「わかった、協力しよう。」

 

「ほ、本当にいいんですか?」

 

ミドリが少し驚いたように問い返す

 

「エンジニア部って、実績もありますし・・・。」

 

「わざわざ、こんな危ない橋を渡る必要は・・・。」

 

「そうだね。」

 

ウタハはあっさり頷いた

 

「普通に考えれば、関わらない方が安全だ。」

 

「それなのにどうして、メイド部と戦うなんて計画に・・・?」

 

「それは――」

 

ウタハは少し考えるように顎へ手を当て、

 

その言葉にヒビキが続いた

 

「・・・その方が面白そうだから、かな。」

 

「そうです!」

 

コトリも勢いよく頷いた

 

「それに私たち、もっと先生と仲良くなりたいですから!」

 

「"え、私?"」

 

「はい!」

 

コトリが満面の笑みを向けてくる

 

「先生ってなんか、面白いですし!」

 

「褒められてるのかなこれ・・・。」

 

「褒めてます!」

 

即答だった

 

その横で、

ウタハが少しだけ口元を緩める

 

「それに。」

 

「どっかの胡散臭い大人に、【力を貸してやってくれ】って頼まれたからね。」

 

「"・・・。"」

 

思わず、さっき部屋を出て行った男の顔が脳裏を過る

 

「ふふ・・・自分は助けられない。」

「確かに自分は動いてないですね・・・やり口が悪い大人です。」

 

胸の奥が、少しだけむず痒い

 

本当に、あの人は。

 

「まぁ、そういう訳だ。」

 

ウタハが工具をくるりと回す。

 

「よろしく頼むよ。ミドリ。」

 

「あ、はい・・・こちらこそ、よろしくお願いします!」

 

 

 

 

 

再びヴェリタスの部室へ戻ってきた私達を、

ハレ達が迎える

 

「これで、メンバーは揃ったよね?」

 

「うん。」

 

ハレが静かに頷く

 

「準備も出来てる。」

 

「よしっ!」

 

モモイが拳を握る

 

「あ、そういえば作戦っていつ始めるの?」

 

「いつ?」

 

マキがきょとんとした顔をした

 

そして次の瞬間、

にやりと笑う

 

「――もう始まってるよ。」

 

「「「"え˝!?"」」」

 

まさしく異口同音だった

 

 

 

 




先生ぇ・・・
いやまぁ・・・300回周回重ねて心擦り切れて壊れる寸前の地獄に
蜘蛛の糸たらされたらまぁ・・・
しかもこの先生22歳とかいうお年頃の女の子やからなぁ・・・

ちなみに作者自身それぞれのパーソナルデータを持ってロールプレイしながら小説を作ってるのですが・・・
マジでたまにこんな感じでキャラが暴走します。
一番最初に暴走したのは、3キロ先からアンラを認識したホシノちゃんで、
その次は、なんか微妙に好意を寄せつつも自覚出来てないユメちゃんです。
作中でアンラがこんな早くにホシノにバレるつもりは無かったってのは半分作者の本音です。
でもキャラクターの能力とアンラのローブの絡み、そういうのを加味するとそうなっちゃう。
今回の先生も同じですね・・・恋愛させる気さらっさらなかったので恋愛タグなんて入れてねーよ・・・どうしよう入れた方が良いのかな・・・
まぁ今後の展開次第!

にしてもおっさんにアプローチするなら地獄見る事になるから皆にはおすすめしないんよねぇ・・・
このおっさん一生嫁さん引きずってるし・・・これを何とかするのは至難の業なんてもんやないし、多分ブルアカ世界を何も知らん上でシッテムの箱無しで正史ルートで進むくらいの難易度してると思う。


おっさんプチ情報
折角嫁さんの話が出てから嫁さんのお話!
青年だった頃のおっさんからクッソアタックを貰い、
しぶしぶ折れる形でおっさんと結婚する流れになりました。
この当時一応テロリストという扱いだったのですが、おっさん自身が強すぎて国家の暴力装置よりも強かったため、国として法治国家の敗北を国民に知られたくない為、後半は情報操作で、おっさんの件は無かったことにされていました。
まぁこれもあって、おっさんは平和に暮らせるようになった上に嫁さんも出来る事になりました。

尊法精神?そんなんある人間が世界なんか巻き戻すかよ。

あ、ちなみにおっさんの住んでいた世界は現代の日本です。
時代で言うと平成5年位ですね。

ちなみに国民にはおっさんみたいな超常の力が存在する事は極秘扱いされていました。
まぁ国も知られたらマズイ。っていう事です。またそこに触れる事もあるでしょう。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。