おっさんキヴォトスに行く 作:無い頭のおっさん
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3話目だよ!気を付けてね!
【ミレニアムタワー最上階・差押品保管所】
(ぜぇ・・・はぁ・・・きっつぃ・・・)
「はあ、はあ、逃げ切れた・・・!?」
「先生、ミドリ、アリス、大丈夫!?」
「HPは十分です!」
「私も大丈夫。」
「"ま、まだ若いからね!だ、大丈、夫・・・。"」
「先生、あと少しだから頑張ってね!」
「ところで、ここが差押品保管所?何だか大分滅茶苦茶だけど。」
「ガラスも割れてるし、棚も倒れてる・・・」
「戦闘とか爆発の余波が、ここまで届いたのかも・・・」
「ユウカは、もうさっきの時点でアリスが【鏡】を持ってると思い込んでるだろうから・・・」
「きっと、部室の方に逃げたって考えてるはず。」
「まさか、私たちがここに来てるとは思わないだろうね。」
「とりあえず、【鏡】さえ持ち出せれば、後はヴェリタスがとうにかしてくれるはず・・・!」
何かを見つけたのかミドリが床に手を伸ばす
「あっ、見つけた、【鏡】!これさえあれば!」
ミドリの手にはヴェリタスのロゴが入ったUSBメモリが握られていた
「よしっ!さあ、早く帰ろー・・・」
「・・・?、静かに、ミュートでお願いします。」
「ん?」
「誰かがコチラに向かってきています。足音から考えて、恐らく人数は一人。」
「うーん・・・このままここにいて、ユウカとかメイド部がまとめて戻ってきたら困るし、」
「一人くらいならみんなで無理やり突破しちゃおっか。」
「ちょ、ちょっと待って。」
「ハレ先輩から連絡が来てる。」
「逃げて、いや隠れて!早く!何としてもそこ$!#^&!@#」
「えぇ、いったいどういう事・・・?」
「いつも冷静なハレ先輩がどうしたんだろ。ネズミでも出たのかな。」
「接近対象を確認、ミレニアム生徒名簿を検索・・・対象把握。」
「身長146cm、ダブルSMG、メイド服の上から龍柄のスカジャン・・・」
「え・・・?」
「ま・・・まさか・・・!?」
「隠れてっっ!!」
ミドリが半泣きになった
私も急いで机の下に隠れる
「先生、お尻が出ています!」
「"私のお尻はそんなに大きくないよ!?"」
「そんなの良いから!は、早く!急いで!」
【コツ・・・コツ・・・コツ・・・】
そんな足音が遠くから聞こえ始めた
その人物はまっすぐ差押品保管所に向かって来た
【ウィィィン】
差押品保管所の電動扉が開かれた
そこには目つきの悪い小さい子供が居た
「ふーん、もうめっちゃくちゃだな、」
「ね、ね、ネル先輩だ!!」
「な、なんで!?どうしてあの人がここに!」
「んん・・・?」
「何か、声が聞こえたような気が・・・」
「!?」
「ひいぃ・・・!」
「・・・」
「この人、何かが違います・・・」
「恐怖・・・初めての感情・・・」
「今この状況で、戦闘が発生した場合の成功確率・・・ほぼ0%・・・!」
「ふーん・・・確かに気配が・・・机の下か?」
【コツ・・・コツ・・・コツ・・・】
「ど、どうしよう・・!」
「今度こそ終わり・・・!?」
「せ、先生!どうしよう!?」
「すぐ目の前・・・もう、のぞき込まれたら・・・!」
誰かがもう一人部屋に入ってきた
「あ、あの!」
「あん?」
「ね、ネル先輩!大変です!」
「!?」
「ゆ、ユズちゃん!?」
「”ユズ頑張って!”」
「あんたは・・・?」
「せ、生徒会【セミナー】所属の、ユズキです。」
「戦闘ロボットが暴走したせいで今、あちこちが滅茶苦茶なんです!」
「アカネ先輩とカリン先輩が、制圧を試みていますが・・・」
「なんだよ、暴走か?あれを差し押さえたのなんかずいぶん前だろうに、
まだ整備が終わってねえのか。」
「じょ、状況的に、助けが必要かと思い・・・それで、ここにいらっしゃると聞いたので・・・」
「はぁ、仕方ねぇな。」
「わ、わたしはここの整理をします。
そ、その、戦闘は怖くて・・・経験もあまりないですし・・・」
「んなこたどうでもいいけど、それよりあんた・・・」
「覚えときな。戦闘で一番大事なのは、武器でも経験でもねぇ」
「は、はい・・・?」
「度胸だ。」
「その点で、あんたに素質が無いとは思わねぇ。」
「自分がどう思われてるかくらい、あたしにもわかってる。
それに、あんたが結構ビビりな事もまあわかる。」
「それなのに、初対面でこのアタシに声をかけるなんてのは、
それなりに度胸がいる事だろうからな。」
「は、は、はい!あ、ありがとうございます!?」
「じゃあな、また後で会おうぜ。」
そういうとネルは差押品保管所から出ていき
その足音はどんどん遠ざかって行った
「ふえぇぇぇぇ・・・・・・」
そんな奇声と共にユズが地べたに崩れ落ちた
「し、死んじゃうかと思った・・・」
「ユズうぅぅぅぅぅぅー!!」
「ユズちゃんすごい!おかげで命拾いしたよ!」
「"ユズ!すごいよ!よくやったね!"」
私は思わずユズに抱き着いてた
「ち、力になれて、良かった・・・」
「そ、それより、今アリスちゃんが持ってるのが・・・」
「はいっ!これが人類と世界を救う、私たちの新たな武器。【鏡】です!」
「や、やっと・・・!」
「お祝いは後にして、急ごう!ネル先輩が戻ってきたら今度こそ一巻の終わり!」
「この先には戦闘型ロボットがたくさんいる・・・気を付けて!」
「そうだね、まだ任務は終わってない!」
「わたしたちの目的は【鏡】じゃなくて・・・【G.Bible】!
早く、ヴェリタスの部室に行かなきゃ・・・!」
そういって私たちは差押品保管所を出たところだった
「ふーん、やっぱ隠れてやがったか。」
「"な・・・!"」
ここに来て!?
「な、なんで・・・」
「よう、デコ。また会ったな?」
「え、ええええええっ!?」
モモイが情けない悲鳴を上げた
差押品保管所の入口横
薄暗い影の中に、腕を組んだネルが立っていた
「な、なんで戻ってきてるの!?」
「んー?」
ネルがニヤリと笑う
「そりゃ、怪しかったからに決まってんだろ。」
「問題があったにしちゃ、誰にも無線が繋がらねぇ。」
「そんな状況であたしを呼ぶ奴が出てきた。そら疑うだろ。」
「うぅっ・・・!」
ユズが肩を震わせた
「それに。」
ネルが視線を細める
「机の下から、隠れてる気配もしてた。」
「っ・・・!」
「お、お姉ちゃん・・・!」
「ま、まだ・・・!」
モモイがミドリの手を掴む
「まだ逃げられるかもしれない!」
「お姉ちゃん、それは―――」
「いや、無理だな。」
ネルが即答した
その瞬間
【ダンッ!!】
床を蹴る音
「ひゃっ!?」
気づけば、ネルはもう目の前にいた
速い
まるで一瞬で距離を消し飛ばしたみたいに
「この距離まで入られてあたしから逃げ切れるわけねぇだろ。」
そう言いながらネルが二丁のSMGを回す
【ガチャッ】
「”ッ・・・”」
くっ・・・もう戦うしかない・・・!
だけど・・・今の戦力だと・・・!!!
だがその時だった
ネルの視線が、ある一点で止まる
「・・・あ?」
砂色のローブ
フード付きのローブ
「なんだ、そのローブ。」
「?」
前に出たアリスが首を傾げる
「アンラから貰いました!」
「アンラ?」
「はい!アリスの師匠で、魔王様です!」
「はぁ?」
ネルが眉をしかめる
だが、そのローブだけは妙に引っかかった様子だった
「・・・チッ、んなわけねぇか。」
ネルが頭を振る
「とりあえず。」
「テメェら全員、ここで確保だ。」
【ダンッ!!】
ネルが床を蹴った
瞬間
私の視界から消える
「"皆散らばって!この閉所だとネルの攻撃を避けられない!"」
「っ!?」
私が指揮するまえに
「来ます!」
アリスが叫ぶ
その瞬間にはもう、
ネルはアリスの右側面へ回り込んでいた
【ダダダダダダダッ!!】
二挺のSMGが火を噴く
狭い通路いっぱいに銃弾がばら撒かれる
「"2人とも伏せて!!"」
「きゃあっ!?」
「ひっ・・・!」
モモイとミドリが咄嗟に伏せた
今のは命中そのものを狙っていない
回避方向を制限するためにばら撒いただけ・・・!
「"!!、アリスッ狙われてるよ!"」
アリスの身体が左へ流れる
その瞬間
「っは!」
【ドンッ!!】
ネルが突っ込んできた
速い!
私の指揮が間に合わないっ!!
床を滑るような低姿勢
減速なし
その勢いのまま放たれる蹴り
狙いは・・・アリスの脇腹
人体の柔らかい部分を正確に狙った一撃
くっ!また私は・・・!!
だが
「読めています!」
【ガァンッ!!】
アリスがスーパーノヴァを落とす
超重量の砲身を床へ叩きつけ、
無理やり軸を変える
蹴りが砲身へ直撃した
「――っ!?」
そのあり得ない光景にネルの目が揺れる
「"なっ!!"」
普通なら、
今の蹴りで吹き飛んでいた
なのに防いだ
しかも偶然じゃない
完全にタイミングを読んでいた
「このっ!」
ネルがそのまま至近距離で乱射
【ダダダダダッ!!】
火花
轟音
アリスがローブを翻しながら後退する
砂色の布が銃風で激しく揺れた
その光景に、
ネルの表情が一瞬固まる
「・・・チッ!」
「"アリス!戦えそう!?"」
「はい!何故だか、チビメイド先輩の動きが判ります!」
「あ˝ぁ˝!?誰がチビだってぇ!?」
ネルが加速する
【ダンッ!!】
壁蹴り
五メートル幅の通路
ネルが左右の壁を使って跳ね回る
ピンボールみたいな軌道で突っ込んでくる
「"アリス!私も指揮するからこの窮地を抜け出そう!"」
「はい!!」
「このあたしを前にして雑談とは舐めてんなぁ!!」
【ダダダダダダッ!!】
右壁側から掃射
【ドンッ!!】
そのまま飛び込んで来て蹴り
【ダダダダダッ!!】
次の瞬間には左側面
攻撃の切れ目がない
「う、うわぁっ!?」
「速すぎるよぉ!?」
モモイ達にはもう、
何が起きてるのかすらわからない
だが
アリスだけは違った
「右!」
【ブォンッ!!】
スーパーノヴァを横薙ぎに振るう
その直後
【ガギィィンッ!!】
ネルの蹴りが砲身へ激突した
「なっ・・・!?」
ネルが目を見開く
今のは完全に死角からだった
それを
置いていたみたいに防いだ
「お前・・・!」
アリスが回転する
超重量武器の慣性を利用した動き
そのまま砲身が跳ね上がる
【ゴォッ!!】
ネルが咄嗟に身体を捻る
鼻先を巨大砲身が通過した
風圧だけで髪が揺れる
「っぶねぇ・・・!」
だがネルは止まらない
むしろ笑っていた
「ははっ!」
この速度域についていける相手なんて、
そうそう居ない
アリスは何故かわからないけど、ネルの動きに対応できてる
だから明らかに格上なのに戦闘が成立してる・・・
なら!
「"アリス!作戦を伝えるよ!とにかく、ネルをなんでもいいから吹っ飛ばして!!"」
「”あとは私がなんとかするから!"」
(いざとなったら・・・私だけが投降すれば皆の逃走時間は稼げる!)
「はい!やってみます!」
「・・・なんでお前私の動きを知ってんだよ。」
ネルが低く呟く
その瞬間
【ダンッ!!】
ネルがさらに踏み込む
今度はフェイントなし
真正面から音みたいな速度で突っ込んで来る
そして
懐へ侵入した瞬間
膝
【ゴッ!!】
「っ!」
アリスの腹部へ直撃しかける
だが
「そこです!」
アリスが身体を沈めた
膝を紙一重で回避
同時に、
スーパーノヴァの砲身をネルの脚へ引っ掛ける
「!?」
ネルの重心がズレた
その一瞬
アリスが回転する
【ドゴォッ!!】
回し蹴り
今度はアリスの蹴りが、
ネルの脇腹へ叩き込まれた
「がっ――!?」
ネルの身体が壁へ吹き飛ぶ
【ガシャァァンッ!!】
ガラスが砕け散る
だが
ネルは笑っていた
瓦礫の中で、
口元を吊り上げながら
「・・・なるほどなぁ。」
視線が、
砂色のローブへ向く
「そりゃ噛み合うわけだ。」
【ダンッ!!】
ネルが再び加速した
今度はさらに速い
床
壁
天井近くの配管
狭い通路そのものを利用して、
三次元的に軌道を変えてくる
【ダダダダダダダダッ!!!】
凄まじい弾幕
「うわぁぁっ!?」
「ひっ・・・!」
モモイ達が悲鳴を上げる
だがその銃撃の本命は、
やはりアリスの動きの制限
回避方向を狭めるための物、
そこへネル自身が突っ込んでくる
「っはぁ!!」
【ドゴォッ!!】
蹴り
アリスが砲身で受ける
その衝撃で床が砕けた
【ガキィィンッ!!】
だがネルは止まらない
蹴りの反動を利用して身体を捻り、
今度は肘打ち
さらにゼロ距離掃射
「くっ・・・!」
アリスがローブを翻しながら後退する
だが
「まだだっ!」
【ダンッ!!】
ネルがさらに踏み込む
速い
本当に音みたいだった
そのまま懐へ潜り込み、
膝を叩き込もうとする
だが
「読めています!」
アリスが一歩前へ出た
「!?」
ネルの目が見開かれる
避けるんじゃない
踏み込んだ。
【ゴォッ!!】
スーパーノヴァの砲身が、
超重量の鉄柱みたいに振り上がる
ネルは咄嗟に後方へ跳ぶ
その瞬間
アリスが回転した
「はぁっ!!」
【ブォォォンッ!!】
巨大砲身による横薙ぎ
空気そのものが唸る
ネルが低姿勢で滑り込み、
ギリギリ回避
そのまま床を滑りながら乱射
【ダダダダダダッ!!】
アリスも砲身を盾にしながら前進
「うおおおっ!!」
「アリスは負けません!!」
【ガァン!!】
【ドゴォッ!!】
衝突
蹴りと砲身
弾丸と火花
轟音が狭い通路へ反響する
そして
【ダンッ!!】
【ガンッ!!】
二人同時に後方へ飛び退いた
距離が空く
荒れた廊下
砕けたガラス
弾痕だらけの壁
その中心で
ネルとアリスが互いを睨み合う
「・・・っは。」
ネルが息を吐く
楽しいそうな顔を浮かべていた
「お前さぁ・・・」
ネルがSMGを構えながら笑う
「ほんと何者だよ。」
「アリスは、勇者です!」
「ははっ!意味わかんねぇ!」
これだけ距離が離れた今なら・・・!
「皆!、私が今から囮で投降するから、皆はそのまま下層に逃げて。」
「え!?だ、ダメだよ!」
「先生!?」
モモイとミドリが驚いたような顔をして私を見てくる
「大丈夫!先生は滅茶苦茶怒られるだけで済むから。」
私が皆にそう微笑みながら言ったその瞬間だった
【ヒュ――――・・・】
「・・・?」
アリスが反応する
ネルも同時に眉をひそめた
何かが飛んでくる音
それも高速で
しかも――ミレニアムタワーの最上階なのに横から
「っ!?」
「"皆伏せて!"」
【ドガァァァァァァンッ!!!!】
突如
廊下の窓ガラスを突き破って、
一本の矢が飛び込んできた
それは二人の中間地点へ突き刺さり
次の瞬間
凄まじい爆発を引き起こした
【ゴォォォォォォッ!!!!】
爆炎が廊下を埋め尽くした
衝撃波で窓ガラスが吹き飛び、
煙と火花が周囲へ撒き散らされる
「きゃああっ!?」
「うわぁっ!!」
モモイとミドリが咄嗟に身を伏せる
ネルも腕で顔を庇いながら後方へ飛び退いた
「っ、チィ・・・!!」
突然すぎる!
しかも威力が異常だ、ただの矢じゃない!
ネルが呟いた
「第三者・・・?」
煙の向こうを睨む
その瞬間何かが聞こえた
『――アホたれ、だからその自己犠牲を辞めろっつったやろ。』
「!」
思わず私は目を見開く
私の頭の中に直接響く声
聞き間違えるはずがない
「アンラさん・・・!?」
『今のうちや、逃げろ。』
短い
だが、それだけで十分だった
私は即断する
「"アリス!!床を撃って!全力で!!"」
【ガシャンッ!!】
スーパーノヴァを床へ向けて構える
「わかりました!!」
「えっ!?」
「せ、先生!?」
「な、何する気!?」
「"今から皆で逃げるよ!"」
砲身が発光する
【ギュイイイイイイイン―――】
凄まじいチャージ音が鳴り響く
床が振動する
ネルの表情が変わった
「おい、まさか――」
「光よ!!」
【バチィィィィィィィィッ!!!!】
光の奔流
極太の閃光が、
床へ向けて叩き込まれた
【ゴガァァァァァァァァンッ!!!!】
ミレニアムタワーそのものが震える
床が消し飛んだ
一階層
二階層
三階層
光は止まらない
縦一直線に、
何層ものフロアを貫通していく
轟音と共に、
巨大な縦穴が生まれた
熱風が吹き上がる
「うっそぉぉぉ!?」
「した、下までぶち抜いたぁっ!?」
「先生、正気!?」
「"正気だよ!"」
私が叫ぶ
「"ここから逃げるよ!"」
「いやいやいやいや!?」
モモイが穴を覗き込み、
顔を真っ青にする
遥か下まで一直線
普通なら飛び込めば終わりだ
だが
「"アリス!減速お願い!"」
「了解です!皆、アリスを信じて飛んで下さい!!」
「えええええっ!?」
「うわあああああっ!?」
アリスが先頭で飛び降りた
ローブが翻る
そのままスーパーノヴァを壁面へ突き刺す
【ガガガガガガッ!!】
火花
摩擦熱
落下速度を強引に殺す
「皆、壁側です!!」
「わ、わぁぁぁぁぁっ!!」
モモイ達も必死に続き、アリスに掴まる
私も飛び降りた
「ちょ、ちょっと待てテメェら!!」
ネルが煙を突っ切って飛び出す
だがその瞬間
【ヒュ――――・・・】
「!?」
風切り音
ネルが咄嗟に後退する
次の瞬間
【ドガァァァァンッ!!!!】
再び爆裂矢が着弾
今度はネルの追撃ルートそのものを吹き飛ばした
瓦礫と爆炎が通路を塞ぐ
「っの野郎・・・!!」
ネルが舌打ちする
煙の向こうから
こちらを睨んでるネルが一瞬見えた
「・・・はは。」
ネルが口元を吊り上げた
「マジかよ。」
うぉおおおおおおおおおおお!!
戦闘描写もだけど!!!
この高速戦闘で先生の描写が出来ない!!!!
物理的に指揮が挟まる余裕がない!!
そして多分ネルの独壇場たりえるこんな狭い通路での
奇襲紛いの戦闘を即座に指揮する事は出来ないでしょうよ・・・
そもそも口開いて言葉紡いでる最中に次の攻撃来るもん・・・
まぁと言う事で、また未来が変わりました。
本来の未来つまり原作では、ネルはユズに騙されて、
そのままC&Cの皆に合流するのが正史でした、
ですが、今回は先生やアンラが絡んだせいか、ユズの反応から
何かを感じたのか・・・はたまた・・・ネルがアリスが着ていた
どっかの誰かのローブに過剰反応していた事に起因するのか・・・ハハ。
ちなみにアリスが原作だと床を撃った際爆発で自分にもダメージが入っていましたが、
今回はアンラのクッソ防御力の高いローブを着ている為ノーダメでした。
以前いったでしょ?あれはただのクッソ頑丈なローブだって・・・フフフ
あとあの矢は、アンラの日課で使ってた弓から撃たれてます。
もちろん大分加減はしてますよ!
してなかったら今頃ミレニアクタワー最上階は無くなってます。
あ、ちなみに何処から撃ったのかというと10kmほど離れた場所からSOGEKIしました。
おっさんが襲撃にからんだら、まずいんじゃないの?って思ったそこの人。
この世には素晴らしい名言があります。『バレなきゃ犯罪じゃないんですよ。』
モモイ達が鏡を持って逃げたと思ったブチギレユウカが、
おっさんが部室を掃除してる時に突入してきて。え?っていう表情をしながら出迎えて、
更には事情聴取までされて、自分は関わってない事を証明しています。
ブチギレユウカがモモイ達を捜索しに行った後で隠蔽魔術を使って存在を希釈し、
透明になった上で部室の窓から飛び出してミレニアムの空を音速で移動して、
狙撃ポイントまで移動して狙撃しました。
先生達が逃げたのを確認した今頃、部室でジュースでも飲んでる事でしょう。
ちなみに何で10kmも離れたのかというと・・・
前に3kmでホシノに感知された経験からですね・・・
正直あれはホシノがおかしかっただけなんでネルにそのレベルの事を求めるのは酷
ちなみにこれは部室でのおっさんの一幕です。
「うわぁ・・・モモイの奴か?・・・コレ・・・アイツも高校生なんだから、
靴下の脱ぎっぱなしはまだわかるけど・・・パンツ脱いでほったらかしはやめろよ・・・」
ゲンナリしながら洗濯物入れに叩き込みました。
まぁこのパンツ持ってる所にユウカが突入してこなくてよかったですね。
多分その場合は別の問題が発生してヴァルキューレが出動する羽目になってましたね・・・