おっさんキヴォトスに行く   作:無い頭のおっさん

53 / 53
dixitque Abram Domine Deus quid dabis mihi ego vadam absque liberis et filius procuratoris domus meae iste Damascus Eliezer

additquae Abram mihi autem non dedisti semen et ecce vernis meus heres erit meus


おっさんミレニアムプライスを見る

C&Cからの襲撃から三日経ち、ミレニアムプライス当日

 

【ミレニアム・ゲーム開発部部室】

 

「部室の建物が壊れた件で、生徒会の所に行ってきたんだけど、

今回の部室の修理費は全部部活動中の【事故】として処理してもらえたよ。」

 

「嘘っ、ユズそれどうやったの!?もし部が存続したとしても、

修理費で部費は諦めなくちゃって思ってたのに・・・!」

 

「わたしじゃなくてC&Cの方が処理してくれたみたい。」

 

「それと・・・ネル先輩から伝言。」

「次は勝つだって。」

 

「うへぇ・・・流石にしつこすぎんか・・・?」

 

「でもアンラさんのおかげで私たちの方には矛先が向かなそうで良かったよ!」

 

「ふぅ・・・まぁそれならそれで良かった。」

 

「全然よかないが?」

 

「ところで・・・」

 

「おい。」

 

「うん・・・ミレニアムプライス、始まったね。」

 

「先生酷ない?この子らおっさんの事完全に無視するんやけど。」

「"あはは・・・"」

 

 

 

 

 

 

「もし受賞したらクラッカーならそっか。でも、もしそうじゃなかったら・・・」

 

「・・・すぐに、荷造りしないとね。」

「私たちはさておき、ユズちゃんとアリスちゃんは・・・」

 

「「・・・」」

 

「ま、結果見るまえから暗くなってもしゃーないやろ。」

 

「"そうだよ、皆あと少しで結果もでるんだから。ゆっくり待とう。"」

 

 

部室の旧式のテレビから、

ミレニアムプライスの授賞式の中継が始まった

 

 

【これよし、ミレニアムプライスを始めます!司会及び進行を担当するのは私、コトリです!】

 

【今回は、これまでのミレニアムプライスの中でも最多の応募数となりました。】

 

【おそらくは生徒会の方針変更により、

活動維持の為に[成果]が必要になった影響かと思われます!】

 

 

「・・・コトリちゃんたちの方も、無事だったみたいだね。」

 

「エンジニア部は元々、ミレニアムの中でも

かなり功績が認められてる部活な事もあったし・・・でも、本当に良かった。」

 

「うん。ところで、史上最多の応募って・・・」

 

「それはちょっと困るなぁ・・・」

 

【昨年の優勝作品であるノアさんの[思い出の詩集]は、

本来の意図とは少し違ったようですが・・・】

 

【その形而上的な言葉の羅列が、ミレニアム最高の不眠症に対する治療法として評価されました】

 

「あぁ・・・あれか・・・」

 

「"アンラさんは持ってるんですか?"」

 

「あぁ、まぁ去年一応買いはしたんやが・・・如何せん睡眠薬みたいな効果でな。

一回読んでからは開けてないな・・・」

 

「"そんなになんですね・・・"」

 

「せやな・・・あ、せや。先生が徹夜で残業してる時におっさんが横で音読したるわ。」

 

「"私を寝かそうとするのはやめてくれませんか!?"」

 

「先生がゆーても寝んからしゃーないな。」

 

【今回も、[歯磨き粉と見せかけてモッツァレラチーズが出る持ち歩きチーズ入れ]、

[ミサイルが内蔵された護身用の傘]・・・】

 

【[ネクタイ型モバイルバッテリー]、[光学迷彩下着セット]、

[ちょうど缶一個なら入る筆箱型個人用冷蔵庫]・・・】

 

【そして!今キヴォトスのインターネット上でセンセーションを巻き起こしている、

スマホでマルチプレイが楽しめるレトロ風ゲーム、[テイルズ・サガ・クロニクル2]

などなど!】

 

「この反応を見るにモモイの先行でネットに公開するってのはやっぱ正しかったな。」

 

「えっへん!もっと褒めていいんだよ!」

 

「はいはい。」

 

そう言いながらおっさんはモモイの頭をなでる

 

【今回出品された三桁の応募作品の内、栄光の座を手にするのは、たったの7作品!】

 

テレビから流れてくるマキのその言葉を聞き、ユズが固唾をのみ込む

 

 

【それでは7位から、受賞作品を発表します!】

 

【7位はエンジニア部、ウタハさんの[光学迷彩下着セット]です!

これは身に着けていてもその下の素肌が見えてしまう為、

着ているのかそうでないのかわからないと言うエキセントリックな作品ですが・・・】

 

【露出狂の方々が合法的に趣味生活を営めるようになるという点で、大変高い評価を・・・】

【その評価をした審査員が一体誰なのか、気になってしまいますね!とにかく7位!】

 

「なぁ先生。この審査員・・・トリニティも混じってたりしないよな・・・?」

 

「"・・・多分・・・無いと思います・・・"」

 

大人二人は未来を知っているが為に、露出狂と言われ、ある一人の生徒が脳裏に過った

 

 

「ふぅー・・・まっ、私たちのゲームは7位にはふさわしくないよね。」

 

そのまま6位、5位と発表が続くも、テイルズサガクロニクル2の名前が出て来ず、

テレビの音だけが、妙に大きく聞こえた

 

 

「・・・」

 

「私たちの名前・・・呼ばれないね。」

 

【次です、4位、ミサイルが内蔵―――】

 

「ううぅっ!そろそろお願い!」

 

とうとうモモイが祈りの姿勢に入った

 

【さあ、ここからはベスト3です!3位はネクタイ型―――】

 

「も、もう心臓がもたない!」

 

「お願い・・・お願い・・・。」

 

 

そんなゲーム開発部の後ろで、テレビを射殺すように睨みつけてるおっさんが居た

 

「・・・行ける。ここは変わってないはずや・・・」

「"アンラさんも不安になる事あるんですね・・・"」

「こればっかりは暴力でどうしようも無いからな・・・」

 

 

【僅差で2位を受賞したのは、引き金を引く度に銃声が変わる―――】

 

「・・・お願いします、私たちの名前を・・・!」

 

「くっ、2位でもない・・・!っていう事は・・・!」

 

「・・・!」

 

【最後に!今回のミレニアムプライスで、最高の名誉を受賞した作品です!】

 

「ドキドキ・・・」

 

【その1位は・・・!】

 

「うぅ・・・っ!」

 

【CMの後で!】

 

 

「アリスっっ!!!」

 

「充電完了!いつでも撃てます!!!」

 

「気持ちはわかる!気持ちはわかるけど、授賞式会場もこの画面も撃っちゃダメ・・・!」

 

「"あはは・・・"」

 

「うぅ、もう焦らさないで欲しい・・・」

 

 

 

【さあ!それでは発表します!】

 

「待望の1位は・・・新素材開発部――」

 

【ダンダンダンッ!】

 

テレビ画面からその言葉が出た瞬間に

モモイが目にも止まらない速度で愛銃を抜き発砲していた

 

部室に硝煙が漂う

 

(おいおい・・・ここん所の連戦で腕上がったんか?)

(ホシノの抜き撃ち並に早かったぞ今の・・・)

 

「きゃぁっ!本当にディスプレイを撃ってどうするの!?」

 

ギャン泣きしながらモモイが言い放った

 

「どうせ全部持って行かれちゃうんだし、もう関係ない!!」

「うえぇぇん!今度こそ終わりだぁぁぁぁぁ!!」

 

 

 

「うぅ・・・結局、こうなっちゃうなんて・・・」

 

「落ち着いて、お姉ちゃん。でも・・・」

 

「・・・わかってるよ!全部が否定されたわけじゃない、へこたれてる必要なんてないって。」

 

「ネット上の評価も悪くなかったし、

クソゲーオブザイ〇ー1位のあの時から、ちゃんと成長した。」

 

「これからも、きっと成長していける。」

 

「次こそはもっと良い結果を出して、

今より立派な大きい部室だってもらえるはず!・・・でも、」

 

「うん・・・だって、ここを追い出されたら、ユズちゃんとアリスちゃんは・・・」

 

「・・・心配しないで、ミドリ」

「わたし、寮に戻る。」

 

「えっ?」

 

「もうわたしのことをクソゲー開発者って呼ぶ人は居ないと思う。

ううん、もし仮にいたとしても、大丈夫。」

 

「せやぞ、居たとしても次の日には居なくなるから安心しろ。」

「"また、何するつもりですか。"」

 

「今のわたしには・・・この三人と、アンラさんと先生がいるから。」

 

「ありがとうございました、先生。」

「先生がこの部室に来てくれた時から・・・わたし達は、大きく変わる事が出来ました。」

 

「ただ、アリスちゃんは・・・」

 

「まぁもしそうなってもおっさんの方で、

ミレニアムの近くのマンションでも借りたるから安心しいや。」

 

「・・・アリスちゃん。」

 

「・・・」

 

「・・・ごめんね。」

 

「いえ、大丈夫です。ただ・・・もう・・・もうみんなとは・・・一緒に、居られないんですね」

 

「!!、うっ、ごめんね・・・ごめんね、アリスちゃん!」

 

「ん-・・・おっさん一応【もし】って言ったんやけどなーんも伝わらずに、どんどん盛り上がっていっとんのやけど、これ止めたほうがええと思う?」

 

「"・・・難しいんじゃないですかね・・・?"」

 

「せやなぁ・・・今これまだ、ミレニアムプライスの授賞式終わってないって、

言っても空気読めないおっさんになりそうやし・・・」

 

おっさんのそんな先生とのやり取りをアリスを除いた三人が聞こえたのか

凄まじい眼光でおっさんの事を凝視し始めた

 

「「「・・・は?」」」

 

「アンラさん!!、授賞式がまだ終わってないってどういうことですか!!」

 

珍しくミドリが取り乱しながらおっさんの頭部に抱き着き

そのまま、首を前後に揺らし始めた

 

「待、ま、待て待て、抱き、着いて、首、揺、らすな!」

 

おっさんの頸椎に深刻なダメージが入る手前で、

部室の扉が開かれ、誰かが入室してきた

 

【ガチャッ】

 

「モモイ!!ミドリ!!アリスちゃん!!ユズ!!」

「って・・・ミドリはアンラさんに掴みかかって何してるの?」

 

「ナイスや!ユウカ!もうちょっとで首いわすところやったわ!」

「ほんで、授与式の事やろ!?はよこの子らに教えたってくれ!」

 

「あ、そうよ。四人とも、おめでとうっ!!」

 

「・・・?」

 

「・・・え?」

 

「え、えっ・・・?」

 

「?」

 

「え、何この反応?、アンラさん。この子達は結果見てなかったんですか?」

 

「いやな・・・1位の発表聞いて早とちりしたモモイがテレビをぶち抜きよって・・・」

 

「ほんとに何をしてるのよ・・・ほら、見てみて。

私もスマホで見てて、途中から走ってきたの。」

 

ユウカのスマホには、司会のマキではなく、審査員を務めているロボットが映っていた

 

【ミレニアムプライスはこれまで、生徒たちの才能と能力で作られた作品に対し、

[実用性]を軸に据えて受賞を行って来ました。

これはより良い未来を求め、実現していくという趣旨に基づいています。】

 

【しかし今回の作品の中には、新しい角度から[実用性]を感じさせてくれたものがありました。

とある[ゲーム]が実際に、懐かしい過去をありありと思い出させ、

未来への可能性を感じさせてくれたのです。】

 

【よって私たちはこの度、異例の選択をすることにしました。】

 

【今回は[特別賞]を設けます、その受賞作品は・・・[テイルズ・サガ・クロニクル2]です。】

 

 

「えぇ、嘘っ!?」

 

「何が起きてるの・・・?」

 

「まぁ・・・ただの娯楽のゲームってのはこういう所では評価され辛いんよ。」

「でもその上で、モモイ達が作ったゲームは評価をもぎ取った。そういう事や。」

 

【レトロ風という時代を超えたコンセプト、常識に縛られず、次々と想像を超えていく展開、

一見してそれらとマッチしそうにない不可思議な世界観、と、最初は困惑の連続でしたが・・・】

 

【新しい世界を旅して、ひとつひとつ新たな絆を結びながら、魔王を倒しに行く・・・】

【そういうRPGの根本的な楽しさが、しっかり込められた作品だと思います。】

 

【プレイしながら、かつて初めてゲームに夢中になった頃の思い出を、鮮明に思い出しました。

そういった点を評価して、この作品に・・・】

 

【今回、ミレニアムプライス[特別賞]を授与します。】

 

「え・・・あ・・・」

 

「本当におめでとう!その、実は私もプレイしてみたの。」

「決して手放しに面白かったとは言えないけれど・・・

良いゲームを遊んだ後の、あの独特な感覚が味わえた。」

 

ガチャッ

 

ユウカのその言葉が言い終る前に扉が開き、マキが駆けこんできた

 

「モモ、ミド!あたしも【TSC2】やってみたよ、

すっごい面白かった!今ネット上でも大騒ぎだよ!」

 

「ヴェリタスの調べだと、有名アイドルの名前より、

【TSC2】の検索数の方が多くなってるってさ!」

 

「ほ、ほんとに・・・?」

 

「確認しました。」

「3時間前にアップした【テイルズ・サガ・クロニクル2】は、

先ほどまでダウンロード7705回、合計1372個のコメントが付いてましたが・・・」

 

「ミレニアムプライスの発表以降、約26秒間でダウンロード回数が1万を超えました。」

 

「ダウンロードサーバー大丈夫かソレ・・・」

 

「!?」

 

「コメントも約500個追加、言葉のニュアンスからして否定的・疑惑のコメントが242個、

肯定的・期待のコメントが191個、残りは不明もしくは評価を保留しているコメントです。」

 

「え、あれ・・・?そ、そしたら私たち・・・結局ダメってこと!?」

 

「ううん、そんなことは無い。」

 

「ユズちゃん・・・?」

 

「・・・見て。今同率で、一番多く共感を貰ってる、二つのベストコメント。」

 

【実際にプレイするかどうか、最初は散々迷いました・・・でも今はこう思ってます。

このゲームに出会えて、よかったです。】

 

【これまでミレニアムに対して、偏見を持ってしまっていました。

冷静さと合理性しかないというミレニアムの生徒達への偏見は、今回のミレニアムプライスと、

この[テイルズ・サガ・クロニクル2]を通じて、完全になくなったと断言できます。】

 

「そのミレニアムのイメージ元絶対ビックシスターやろ・・・」

「"あはは・・・"」

 

 

「・・・!」

 

「えっと・・・っていうことは、廃部にはならないんだよね!?」

 

「ええ、そうよ。あ、でもあくまで【臨時の猶予】だから。

正式な受賞ではないし、生徒会としてはまた来学期まで・・・

ゲーム開発部の部室の没収及び廃部を【保留】する事にしたの。」

 

「えっと、それから・・・その・・・」

 

「ん?」

 

「・・・ご、ごめんなさい。ここにあるゲーム機の事、ガラクタって言って・・・」

「あなた達のおかげで思い出したわ。小さい頃に遊んでた、色んなゲームの事を。

久しぶりにあの頃の・・・新しい世界で旅をする楽しさを感じられた。」

 

「・・・ありがとう。それじゃあ、部室の延長申請とか部費の受け取り処理とかは必要だから、

落ち着いたら生徒会室に来てね。じゃ、また後で!」

 

そう言うとユウカは部室から足早に出ていった

 

ミドリとユズの顔が困惑からどんどん明るくなっていく

 

「じゃ、じゃあ・・・!」

「・・・!」

 

「や・・・やったああぁぁぁっ!!!」

 

「良かった・・・!」

 

「やった・・・嬉しい・・・!」

 

「???、え、えっと・・・?」

 

「アリスちゃん!私たち、特別賞を受賞したんだよ!この場所も、私たちの部室のまま!!」

 

「えっと、つ、つまり・・・」

「アリスはこれからも・・・みんなと一緒に居て、良いのですか・・・?」

 

「「うんっ!」」

 

モモイとミドリが同時に頷く

 

「これからも、よろしくね・・・!」

 

「・・・私も・・・私も、嬉しいです。」

「アリスちゃんっ!」

「私たちつ・・・!」

「これからも、ずっと一緒だよ!」

 

「・・・はい!!」

 

「これからも、よろしくお願いします・・・!」

 

 

 

 

 

「よぉし!ほんなら今日は祝い事や!」

 

パンッ、とおっさんが手を叩く

 

「ゲーム開発部特別賞受賞!そして部室存続決定!」

 

「今日はおっさんが打ち上げしたる!」

 

「「「おぉーっ!!」」」

 

「やったー!焼肉!?お寿司!?それとも高級スイーツ!?」

 

「モモイ、お前ほんま現金やな・・・さっきまでギャン泣きしとったやろ。」

 

「うるさいなぁ!嬉しいんだからしょうがないじゃん!」

 

「まぁええわ。好きなだけ食え。」

 

「太っ腹だ・・・!」

 

「"アンラさん、甘やかしすぎでは?"」

 

「ええねん。こういう時くらいは。」

 

そう言いながら、おっさんは嬉しそうに笑うゲーム開発部の面々を見渡した

 

ユズが静かに息を吐く

 

「・・・本当に、終わらなくてよかった。」

 

「うん・・・。」

 

ミドリも安心したように頷く

 

「これからも、皆でゲーム作れるね。」

 

「はい!」

 

アリスが力強く返事をする

 

その様子を見ていたおっさんが、ふと口を開いた

 

「ほな、数日後にでもどっか遊び行くか。」

 

「遊び?」

 

「おう。今回協力してくれた連中も呼んでな。」

 

「ヴェリタスのハレ、コタマ、マキ。」

 

「エンジニア部のウタハ、コトリ、ヒビキ。」

 

「あとお前ら。」

 

「ミレニアム郊外にええ河原あるんや。

山ん中やから空気もええし、水も綺麗やで。」

 

「うわっ、いいじゃんそれ!」

 

「川遊び・・・!」

 

「バーベキューとかも出来るんですか?」

 

「そら出来る。機材も全部おっさんが持ってく。」

 

「流石アンラさん・・・。」

 

「あと着替えも忘れんなよー。」

 

「えっ。」

 

モモイが固まる

 

「な、なんで今あたしの方見たの?」

 

「お前絶対川飛び込むやろ。」

 

「そ、そんな事―――」

 

「"ある。"」

 

「あるね。」

 

「・・・あると思う。」

 

「アリスもそう判断します。」

 

「なんでみんな即答なの!?」

 

「お姉ちゃん、この前も雨の日にテンション上がって水溜まり滑走してたし・・・」

 

「若さって大事でしょ!?」

 

「だから着替えは持ってく。」

 

「いやだからなんで!?」

 

「お前の行動パターン大体読めるからな。」

 

「怖っ!?」

 

「まぁ安心しい。モモイ用だけやなくて、全員分予備持ってく予定や。」

 

「えっ。」

 

「河原やし、転んだり濡れたりくらい普通にあるからな。」

 

「"・・・準備良すぎません?"」

 

「生き残るコツや。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後―――

 

【ミレニアム郊外・山林区域】

 

木々の隙間から差し込む夏の日差しが、

河の水面をきらきらと照らしている

 

川辺には簡易テーブルとコンロ、

大量の食材、そして見覚えのある少女たちの姿があった

 

「うわぁーっ!すっご、ほんとに貸し切りみたい!」

 

「この辺、おっさんが結界張っとるからな。」

 

「結か、えっ。」

 

「えっ?」

 

「まぁ気にすんな。」

 

「気にするよ!?」

 

モモイのツッコミを流しながら、おっさんはコンロの火加減を調整する

 

その横ではヒビキとウタハが興味深そうに機材を見ていた

 

「これ、ボンベないけど・・・どうやって火出てるの?」

 

「おーそれはおっさんの自作の野営道具で、ちょっと特殊なんよ。」

 

「これ分解していい・・・?。」

 

「ダメにきまっとんやろ・・・」

 

「むー・・・絶対なんかヤバい技術使ってる・・・」

 

「ウタハも止めてくれへん?」

 

「私も気になるからね。」

 

「アカンかった。」

 

先生が小さく笑う

 

「"アンラさん、ミレニアム相手にそういう物見せるの、かなり危険なのでは・・・?"」

 

「まぁ壊されたら壊されたで、また作ればええし。」

 

「"そういう問題でしょうか・・・"」

 

その時―――

 

「「うぉぉぉーっ!!川だぁぁぁぁーっ!!」」

 

真っ先に駆け出したのはモモイとマキだった

 

「ちょ、二人とも走ると―――」

 

ミドリが止めるより早く

 

【バシャァァン!!】

 

【ザパァァン!!】

 

二人同時に盛大な水柱が上がる

 

「つっめたぁぁぁーっ!!」

 

「うはははっ!最高!!」

 

「マキ!もっと奥まで行こうよ!」

 

 

「乗ったぁ!!」

 

「子供が二人いる・・・」

 

ユズがぽつりと呟いた

 

ミドリは額を押さえながらため息を吐いた

 

「お姉ちゃん、絶対ああなると思った・・・」

 

「いやー!川見たら飛び込みたくなるでしょ!」

 

「ならないよ!?」

 

岸辺では、おっさんが呆れたように笑っていた

 

「ほれほれ、タオル使えー。」

 

「なんか用意が良いの釈然としない・・・」

 

「モモイは勢いで動くからな。」

 

「否定できないのが悔しい・・・!」

 

 

その少し後ろでは、ハレが椅子に座ったまま静かにジュースを飲んでいた

 

「ハレ先輩も来ようよー!」

 

川の中からマキが手を振る

 

「んー・・・あとで。」

 

ハレは椅子にもたれたまま、

妖怪MAXをこくりと飲む

 

「今ここ、かなり快適だから。」

 

「出た、ハレ先輩の"あとで"!」

 

「ちゃんと行くよ。・・・多分。」

 

「絶対行かないやつじゃん!」

 

「失礼だなぁ。」

 

ハレはじとっとした目を向ける

 

「私は必要な時にはちゃんと動くタイプ。」

 

「その必要な時が来ないんだよね・・・」

 

コタマが苦笑した

 

その横では、ウタハとヒビキがコンロを囲みながら、

未だに野営道具を興味深そうに眺めていた

 

「・・・やっぱり気になる。」

 

「だから分解はアカンて。」

 

「内部構造見るだけ。」

 

「それを分解って言うんや。」

 

「アンラさん、この燃焼効率どうなってるの?」

 

「企業秘密や。」

 

「余計気になる・・・!」

 

「ウタハ、お前目が怖いぞ。」

 

気づけば、おっさんはエンジニア部三人にじりじりと囲まれていた

 

「・・・ねぇ、ちょっとだけ。」

 

「ダメですか?」

 

「大丈夫、壊さないから。」

 

「お前らの"壊さない"ほど信用できん言葉ないんやが?」

 

三方向から迫ってくる視線に、

おっさんがじわじわ後退る

 

「"完全に獲物を見る目ですね・・・"」

 

「助けて先生。この子ら怖い。」

 

「"私は巻き込まれたくありません。"」

 

「ふふっ・・・」

 

その光景を見ながら、

ハレが小さく笑って炭酸飲料を口に運んだ

 

「平和だね。」

 

「おっさんの持ち物が解体されかけてるけどな!」

 

 

 

 

「というかアンラさん、このサイズでこの火力維持してるのおかしくない?」

 

「せやから企業秘密やって。」

 

「燃料も見当たらない・・・」

 

ヒビキがしゃがみ込みながらコンロを覗き込む

 

「しかも排熱が少なすぎる。」

 

「ほんとだ。これ普通の野営機材じゃないね?」

 

ウタハまで加わり、三人がじりじりとおっさんを囲み始める

 

「待て待て待て。」

 

「ちょっと見るだけ。」

 

「その【ちょっと】で絶対無残な姿にされるやろが。」

 

「大丈夫・・・元に戻す。」

 

「無理やろ。」

 

「信用ないな。」

 

「あると思うか?」

 

そんな攻防をしている横で、

コトリがぽつりと呟く

 

「でも、こういうの作れるのって凄いですよねぇ・・・

やっぱりアンラさんって、技術者としてもかなり・・・」

 

「"・・・いや、多分違う方向性のアレだと思います。"」

 

「先生、なんか言った?」

 

「"いえ、何でも。"」

 

先生は静かに視線を逸らした

 

その時だった

 

【バシャッ!!】

 

「うおっ!?」

 

突然、冷水がおっさんにぶっかけられる

 

「へへーん!不意打ち成功ーっ!」

 

川の中でモモイが満面の笑みを浮かべていた

 

「お姉ちゃん!?」

 

「アンラさんばっかり岸で楽してるのズルい!」

 

「せやかておっさん飯係やぞ!?」

 

「知らなーい!」

 

【バシャァッ!】

 

追加の水飛沫が飛ぶ

 

「マキまで乗るんかい!」

 

「祭りは全員参加っしょ!」

 

「このノリの良さ嫌いやないけど今はアカン!」

 

おっさんが避けながら叫ぶ

 

しかし次の瞬間、

 

「アンラさん、隙あり。」

 

「うぉっ!?」

 

今度はユズが静かに背後から水をかけてきた

 

「ユズちゃんまで!?」

 

「・・・やるなら、ちゃんとやった方が良い。」

 

「変な所で真面目やな!?」

 

岸辺に笑い声が広がる

 

ミドリは呆れながらも、小さく笑っていた

 

「もう、みんな子供みたい・・・」

 

「ミドリも来れば?」

 

「私はいいよ。濡れるし・・・」

 

「ほーん?」

 

おっさんがにやりと笑う

 

「なら、おっさんが押したろか?」

 

「っ!?や、やめ―――」

 

【バシャァン!!】

 

「きゃぁっ!?」

 

「ミドリ!?」

 

浅瀬に落ちたミドリが呆然とした顔で固まる

 

「ぶはっ・・・!?ちょ、ちょっとアンラさん!?」

 

「はっはっは!せっかくやし遊ばんともったいないやろ!」

 

「だからって押す人あります!?」

 

「お、元気にツッコめとるやん。」

 

「そういう問題じゃ―――冷たっ!?」

 

そこへモモイがばしゃっと水をかけた

 

「ミドリも入ったんだし、もう諦めて遊ぼうよ!」

 

「お姉ちゃんまでぇ!?」

 

 

 

数秒後―――

 

 

 

「アンラさんっっ!!!」

 

「うぉぉ待て待て待て!?」

 

今度はミドリが本気で水をかけ返し始めた

 

「はははっ!ミドリ怒ったー!」

 

「お姉ちゃんのせいだからねこれ!?」

 

騒がしい声が、静かな山林に響いていく

 

その少し離れた場所で、

アリスは皆の様子を眺めていた

 

「・・・」

 

胸の奥が、ぽかぽかする

 

不思議な感覚だった

 

みんな笑っている

 

怒って、騒いで、笑って、

同じ場所で同じ時間を過ごしている

 

それを見ているだけで、

胸の奥が温かくなる

 

「・・・モモイ。」

 

「んー?」

 

水を掛け合いながらモモイが振り返る

 

「この感覚は・・・なんでしょうか。」

 

「感覚?」

 

「はい。胸の奥が、温かいです。」

 

「んー・・・」

 

モモイは少しだけ考えて、

それから岸辺のおっさんを見る

 

ちょうどその時、

おっさんはびしょ濡れになりながら、

 

「せやからおっさんを集中攻撃するな言うとるやろ!!」

 

「問答無用ーっ!」

 

「マキちゃん!そっちから回ってー!」

 

「了解っ!」

 

「なんで連携取れとんねん君ら!?」

 

・・・などと騒いでいた

 

モモイは思わず吹き出す

 

「まぁ・・・なんて言うか。」

 

「アンラさんってさ。」

 

「うちのゲーム開発部のお父さんみたいな人だから、かな。」

 

アリスがその言葉を繰り返す

 

「・・・お父さん。」

 

「そ。

困った時は助けてくれるし、怒る時は怒るし、

なんだかんだ最後まで面倒見てくれるし。」

 

「あと変な所で甘い。」

 

ちょうどその時―――

 

「うぉっ!?冷たぁっ!!」

 

遠くで、おっさんの悲鳴が響いた

 

どうやら今度はユズまで参戦したらしい

 

「今だよ!ユズちゃん!」

 

「・・・うん。」

 

【バシャァッ!!】

 

「せやから集中攻撃やめぇって!!」

 

「隙を見せる方が悪いんだよー!」

 

「マキ、お前絶対ただ楽しんどるだけやろ!?」

 

「大正解!」

 

「開き直りよった!?」

 

その横では、ミドリまでしっかり加勢していた

 

「アンラさん、さっき押した分です!」

 

【バシャッ!!】

 

「うぉっ!?ミドリまでノリノリやないか!」

 

「私を落とすからです!」

 

「ちょっとしたお茶目やん!?」

 

「知りません!」

 

その光景を見ながら、

モモイがけらけら笑う

 

「ま、あんな感じでさ。」

「気づいたら、ずっと居てくれてるんだよね。」

 

「・・・ずっと。」

 

アリスが小さく呟く

 

視線の先では、

水をかけられながらも、

なんだかんだ全員の相手をしているおっさんの姿があった

 

逃げようと思えば逃げられるはずなのに、

ちゃんとその場に残って、

皆と笑いながら騒いでいる

 

「・・・」

 

胸の奥が、また少し温かくなる

 

その感覚を確かめるように、

アリスはそっと胸元を押さえた

 

「モモイ。」

 

「んー?」

 

「お父さんというのは・・・こういう人の事を、言うのでしょうか。」

 

モモイは少しだけ目を丸くして、

それから笑った

 

「うん。たぶん、そんな感じ。」

 

「・・・そう、ですか。」

 

アリスはもう一度、

川辺で騒ぐおっさんを見る

 

「せやから服のまま引っ張るなって!?」

 

「うわ、アンラさん意外と重い!」

 

「失礼な!?これでも鍛えとるんやぞ!?」

 

「じゃあもっと引っ張っても平気だね!」

 

「そういう話ちゃうわ!!」

 

笑い声が広がる

 

その光景を見ながら、

アリスは小さく、小さく呟いた

 

「・・・お父さん。」

 

その声は、

川のせせらぎに溶けるくらい静かだった

 

 

 

 

 

 

―――しばらく後

 

川遊びで騒ぎ疲れた一同は、

川辺に設置された簡易テーブルの周りへ集まっていた

 

コンロの上では肉が焼け、

じゅうじゅうと食欲を刺激する音を立てている

 

「うわぁ・・・いい匂い・・・」

 

「お腹空いた・・・」

 

ユズとミドリがじっと網を見つめる

 

その横では、

おっさんが慣れた手つきで肉をひっくり返していた

 

「ほれ、まだ生やから待て待て。」

 

「お姉ちゃん、箸がすごく前に出てる。」

 

「だって絶対美味しいやつじゃんこれ!」

 

「ほい、焼けたぞ。」

 

おっさんは皿に肉を取り分け、

順番に皆へ配っていく

 

「ウタハ達はこっちな。」

 

「ありがとう。」

 

「ハレはまた妖怪MAXばっか飲んどるな。」

 

「肉と妖怪MAXは最高の組み合わせだから。」

 

「絶対違うやろ。」

 

「あと先生。」

 

「"はい?"」

 

「野菜も食え。」

 

「"子供扱いしないでください・・・"」

 

「徹夜組は健康管理される側や。」

 

「"うぐっ・・・"」

 

 

周囲からくすくすと笑い声が漏れる

 

そんな中、

おっさんは最後にアリスの前へ皿を差し出した

 

「ほれ、アリスの分。」

 

焼き加減まで丁寧に分けられた肉

 

焦げすぎず、

それでいてちゃんと香ばしい

 

「・・・。」

 

アリスは皿を受け取りながら、

その手元を見る

 

皆に配って、

焼けてるか見て、

焦げそうならひっくり返して、

ちゃんと全員に行き渡るようにしている

 

誰かがやりたがったわけでもないのに、

自然とそうしていた

 

「・・・・・・」

 

胸の奥が、また温かくなる

 

川辺で感じていた、あの感覚

 

モモイの言葉

 

“お父さんみたいな人”

 

アリスは皿を抱えたまま、

何度か言葉を飲み込む

 

それから、小さく口を開いた

 

「・・・ありがとうございます。」

 

「ん?」

 

「お父さん。」

 

―――その瞬間、場が静まった

 

「・・・へ?」

 

最初に固まったのはモモイだった

 

続いてミドリ、ユズ、マキ、コタマまで動きを止める

 

「・・・お父さん?」

 

ハレがぽつりと復唱する

 

言われた本人のおっさんは、

トングを持ったまま完全に停止していた

 

「・・・は?」

 

珍しく、間の抜けた声が漏れる

 

―――頭が、真っ白になる

 

子供

 

その言葉だけは、

もう二度と自分には縁が無いと思っていた

 

人でなくなったあの日、

最愛の女と歩く未来も、

家族という形も、

全部、自分の手から零れ落ちたものだ

 

だからこそ、

アンラは最初から諦めていた

 

守る事は出来ても、

導く事は出来ても、

誰かの父親にはなれないのだと

 

なのに

 

目の前の少女は、

まるでそれが当たり前みたいに、

躊躇いなくその言葉を口にした

 

「・・・ダメ、でしたか?」

 

周囲が静まり返った事に、

アリスの肩が小さく揺れる

 

その瞬間、

ようやく止まっていた思考が動き出す

 

「・・・いや。」

 

掠れた声が漏れた

 

ぽりぽりと頭を掻こうとして、

そこで自分の手が僅かに震えている事に気づく

 

(・・・おいおい。)

 

ほんもんの化物が、たった一言で動揺しとんなよ・・・

 

そんな自分に、

思わず笑いそうになった

 

「・・・ダメやない。」

 

いつもの軽い調子で言おうとして、

少しだけ失敗する

 

アリスの表情がぱっと明るくなった

 

その顔を見た瞬間、

胸の奥が妙に熱くなった

 

「ほな・・・好きに呼び。」

 

「・・・はい。」

 

アリスは小さく、でも確かに嬉しそうに頷く

 

「お父さん。」

 

その二度目の呼び方は、

さっきよりずっと自然だった

 

―――駄目だな、とアンラは思う

 

こんな顔、

昔の知り合いに見られたら絶対に笑われる

 

けれど。

 

悪くない。

 

むしろ―――

 

「・・・はは。」

 

気づけば、

本当に少しだけ、笑っていた。

 

「おー、なんかアンラさん照れてる!」

 

「レアだ・・・」

 

「ちょっと顔赤くない?」

 

「うるさいわ。」

 

子供達はいつもの調子で騒いでいる

 

けれど―――

 

「"・・・"」

 

少し離れた場所でその様子を見ていた先生だけは、

何も言わなかった

 

その笑い方を、知っていたからだ

 

あれは、

嬉しい時の笑い方じゃない

 

長い時間をかけて諦めて、

失ったものを、

もう戻らないと受け入れていた人間が

 

二度と手に入らないと思っていたものを、

不意に差し出された時の顔だ

 

―――まるで

 

泣くのを堪えているみたいな、笑い方だった

 

「"・・・良かったですね、アンラさん。"」

 

先生は、誰にも聞こえないくらい小さな声でそう呟いた

 

その言葉に、

アンラは答えなかった

 

ただ少しだけ、

困ったように笑みを深くした

 




よっしゃ!!!
時計仕掛けの花のパヴァーヌ編、第一章メインストーリー完!
今回のこの一章のお話のテーマは【家族】です。

ゲーム開発部は、皆が集まれるこの家族とも言える関係を守る為に死力を尽くし、
おっさんは失った家族を無意識に感じ、甘やかしていた。

そしてそんなおっさんの優しさに触れたアリスが、そこに父性を感じ。
おっさんを父と呼ぶ。

これがこの章のやりたかった事ですね。

さて、パヴァーヌ二章でおっさんはどんな反応をするのか。自分を父と慕った娘を取り巻く問題。
キレないかな・・・?いやキレるな・・・先生に頑張って抑えて貰おうでないとリオが死ぬ。

ちょっと戻って前話の話もしましょか!
前の話でネルの話ばっかりしてましたが、とんでも爆弾が一個挟まっていましたね。
モモイの別世界のお話です。
その世界のモモイは、パヴァーヌ二章でアリスが完全に覚醒し、キヴォトス全土を巻き込んだ戦争が発生し、なんとかアリスを討伐。
それに伴って名も無き神々の王女を匿っていたとして、各学園から攻撃を受けたミレニアム。
その時、ある学園。名指しをするのならオデュッセイア海洋高等学校の生徒から撃たれた。
水中銃と言われる、銛を射出する特殊な銃に撃たれ、ミドリが死亡します。

それから、モモイは変わりました。今よりもっと明るくなり、色んな人と関わる用になり、
色々な人の心の隙間に入り込み揺さぶる様な人心掌握のプロフェッショナルになっていきます。
それによって、コネクションを集め、自身はミドリのG3A3のMODパーツを受け継ぎ、
新しくレムナント・ストーリーという名前の銃と、自分の妹を殺した、銛を片手に武力を上げていき、それこそミレニアム最強にまで上り詰めます。
その後、生徒会長に就任後、人心掌握からの扇動を行い。ミレニアム全体を炊き付け。
キヴォトスもミレニアムも全部消えてなくなれ。そんな意思の元、戦争を開始しました。
先生も止めようと戦いましたが。モモイの銛がバリアを突き破り一突きにされ逝去しました。
先生が居なくなった後のその世界はそのままモモイの狙い通り。キヴォトスとミレニアムどちらも全滅する結果となり、モモイもその戦争で命を落とす事になりました。

これが、この世界のモモイの在り得たかもしれない未来です。



さて、おっさんプチ情報!
流石にもうモモイの情報でグロッキーだと思うので、
軽めなの行きます行きます!
アンラが血を矢に変換した魔術は、以前アンラが得意だと言っていた
創造魔術です、それと併用し、血を対価に代償魔術も行っています
その詠唱が、「我が血を贄に」です。
そして「滅びを此処に」は射出後の矢にエンチャントした魔術の行使の文言ですね。
内容は今回はただの爆破です。


追伸:いつも誤字の報告ありがとうございます!また時間がまとまって取れる時にでも過去話の書き直しなどと並行して誤字の修正なども計画しています!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

神話使いの男子生徒(作者:ok.ko)(原作:ブルーアーカイブ)

ブルアカの世界にペルソナ3の召喚機をもった生徒を追加してみました。あ、全てのペルソナが使えて、能力もガチです。▼ペルソナとブルアカどっちもにわかです。▼違うところがあったらどんどんご指摘お願い致します。▼圧倒的駄作、文章力壊滅的、設定とんでもないことになってますが、それでも良かったらどうぞ。▼曇らせかもしれない


総合評価:230/評価:6.22/連載:17話/更新日時:2026年05月15日(金) 22:21 小説情報

(またしても)原作を知らないオリ主inキヴォトス(作者:朧月夜(二次)/漆間鰯太郎(一次))(原作:ブルーアーカイブ)

 雑にキヴォトスに放り込まれた何も知らない主人公。▼ 神様の手違いで事故死という雑な理由で転生――かと思いきや、そんな都合の良い異世界がたくさんある訳ねえでしょ(呆れ)という正論パンチで異世界転生は却下され、ただ次は死なないようにと人外めいた身体能力を貰い生き返らせてもらった。▼ ただ神様のサービスか「それじゃ能力持て余すしストレスやろね……なら一か所だけ暴…


総合評価:1514/評価:7.24/連載:26話/更新日時:2026年04月15日(水) 14:53 小説情報

Blue Legend〜一般男子の物語〜(作者:宗也)(原作:ブルーアーカイブ)

簡単なあらすじ▼これは何故か中途半端な特典を持ってブルーアーカイブの世界であるキヴォトスに来てしまった一般男子の青春の物語である。▼なお、一部生徒は結託して一般男子を囲い込もうとしている模様。▼詳細なあらすじ▼目が覚めると何故かブルーアーカイブの世界にやって来ていた一般男子高校生。特典みたいな物はあるが、何故か中途半端。しかも原作の9ヶ月前の世界だった。▼原…


総合評価:1025/評価:6.46/連載:49話/更新日時:2026年05月21日(木) 23:50 小説情報

銃弾が飛び交う学園都市?!んでもって銃の耐性なし?!・・・やってやろうじゃねえかこの野郎!!(作者:オーバジン)(原作:ブルーアーカイブ)

突如としてキヴォトスに来てしまった何も知らない無知無知な男子高校生!ブルーアーカイブをやったことない?!噓だろ!マジかよ!▼何とかお情け程度であった特殊能力を活かして生き残れ!銃弾一発が致命傷だゾ!▼そんな男子高校生が歩むキヴォトスでの笑いあり、涙あり、曇らせあり、恋愛あり、シリアスありの、青春物語です。良ければどうぞ見ていってください。


総合評価:1195/評価:6.95/連載:49話/更新日時:2026年05月23日(土) 17:28 小説情報

夢を見ているだけの『反転』少年(作者:歯茎king)(原作:ブルーアーカイブ)

ブルアカ世界に反転した生徒を生み出しました▼もともとヘイローを持っていなかったが、突然自身にヘイローが身についた!▼そんな少年がいろいろなトラブル・事件に巻き込まれたり、巻き込まれに行ったり…▼ちょびっと不憫な少年の物語▼そんな少年は今日も夢を見る▼P.S.▼最後まで男か女かで迷ってました


総合評価:403/評価:6.31/連載:11話/更新日時:2026年05月19日(火) 23:03 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>