おっさんキヴォトスに行く 作:無い頭のおっさん
おっさんは再び船内を歩いていた
(モモイは・・・まだルーレットか。)
(ミドリはブラックジャック。)
(ユズは・・・あっちでゲーム機見つけたんやな。)
(アリスは――)
先程見かけたアスナと楽しそうにスロットを回している
(・・・マジで何でこんな所にC&Cがおるんや。)
リオがアリスの監視に寄越した
最初はそう思っていた
だが
「んー?」
背後から、妙に間延びした声が聞こえた
「そこのスーツのお兄さん!」
「はいはい、そこのお兄さんですよ~!」
「・・・ん?」
振り返る
そこには、小柄なミレニアムの少女が立っていた
「にははっ!」
「なんか面白そうな人がいるな~って思って!」
「黒崎コユキ、来ちゃいました!!」
そこには、ミレニアムの制服ではなく、
ゴールデンリリース号の船員とは意匠の違う
バニー服に身を包んだコユキが立っていた
(あぁ・・・)
その瞬間、全部繋がった
(黒崎コユキ。)
元セミナー所属
電子暗号を直感だけで解き明かす、神秘の持ち主
そして
尊法精神は皆無
倫理観は胎盤に置いてきた
クラッカーより質の悪い手癖の悪いクソガキ
その問題行動の数々から、今では反省室へ放り込まれている問題児だった
(なるほどな。脱走したんか。)
(いや、この船におるって事は)
(C&Cがおったんはコイツの回収に来とるんやな。)
先程アスナを見かけた理由にも納得がいく
リオがアリスを監視している訳ではない
目的は最初から別だった
(まぁ、アリスも楽しそうやったし。)
(そっちはそっちでええか。)
一つ納得すると、おっさんは改めてコユキへ視線を向ける
「七篠アンラや。」
「よろしく。」
「あっ!」
「やっぱり!」
「ゲーム開発部のスポンサーさんですよね!?」
「セミナーで見たことあります!」
「ゲーム開発部とエンジニア部にいっぱい予算回してる人!」
「有名ですよ~!」
「有名なんか・・・」
おっさんは少し苦笑する
「まぁ、金出しとるだけや。」
「にはは。」
コユキはにこにこと笑いながら、一歩距離を詰める
(さて何しに来たんや?)
少し考え
すぐ答えが出た
(まぁコイツなら十中八九、金やろ。)
ゲーム開発部のスポンサー
豪華客船
どう考えても金持ち
そして目の前に居るのは、人の口座を覗くことに一切の躊躇がない問題児
(まぁ。)
(好きにしたらええ。)
(盗れるもんなら盗ってみ。)
アンラは心の中だけで笑う
この世界へ来てから
現金以外の資産は、全て魔術《虚空》へ収納している
ネット口座に入っているのは、日常生活で使う生活費だけ
会社設立時に登録した口座も、ほぼ空っぽ
(昨日コンビニ寄ったさかい五千円くらいやったか。)
そんな事を考えている間にも
コユキは世間話を続けながら、自然とアンラの隣へ並ぶ
「今日はゲーム開発部の皆さんで遊びに来たんですか?」
「せやで」
「ゲーム開発部のジャンクフード矯正旅行や。」
「えっ、そんな理由で豪華客船来る人いるんです?」
「おるから今、目の前におる。」
「にははは!変な人ですねぇ!」
笑いながら
コユキの視線だけが、一瞬アンラの胸ポケットから覗くスマートフォンへ向いた
(よーし!まずは端末。)
(それから銀行口座。)
(ゲーム開発部のスポンサーなんだから、絶対お金持ちですよね~。)
(ちょっとだけ。)
(ほんのちょっとだけ拝借しちゃいましょう♪)
にはは
心の中だけで笑う
そして
何気ない動作で、アンラのスマートフォンへ軽く触れた
神秘が発動する
暗号
認証
セキュリティ
生体情報
全てが頭の中へ流れ込んでくる
(はい突破~。)
(楽勝、楽勝♪)
銀行アプリ
ネット口座
残高照会
(さてさて~。)
(いくら入ってるのかな~。)
画面を開く
そして
固まった
【残高 5,000円】
「・・・・・・」
(え。)
もう一度見る
【5,000】
(え?)
更新
【5,000】
(・・・え?)
三回見直す
やっぱり
【5,000】
(いやいやいやいや!?)
(ゲーム開発部のスポンサーですよ!?)
(エンジニア部にもお金出してるんですよ!?)
(この船のS等級チケット五枚持ってるんですよ!?)
(なんでネット口座5000円しかないんですか!?)
頭の中が完全に混乱する
(いや待って。)
(隠し口座。)
(絶対ある。)
コユキはさらに奥まで潜る
メイン
サブ
積立
法人
関連口座
(・・・)
(・・・無い。)
(全部合わせても。)
(5000。)
「・・・・・・・・・」
思わず口が半開きになる
(なんで!?)
(どうやって生活してるんです!?)
(え!?)
(スポンサー!?)
(スポンサーなのに!?)
アンラはそんなコユキを見て薄っすら笑いながら首を傾げた
「どないした?顔固まっとるけど。」
「えっ?あっ!」
「い、いえいえ!」
コユキは慌てて笑顔を作る
「にはは!」
「な、何でもないですよ~!」
(何でもなくないーー!!)
(この人、謎過ぎるーー!!)
一方アンラは内心で爆笑していた
(ハハハ、引っ掛かったな。)
(現ナマ主義のおっさん相手に、ネット口座狙うからそうなるんや。)
(さて。この後どうすんのやろなコイツは。)
コユキの反応を眺めながら、おっさんは少しだけ面白そうに口元を緩めた
「そ、そうだ!」
コユキはぱんっと手を叩いた
「私、ちょっと用事思い出しちゃいました!」
「急がないと怒られちゃうかもです!」
「ほう?」
アンラはにやにやとしたまま相槌を打つ
「忙しいんやな?」
「そうなんですよ~!」
「に、にはは!」
「人生って忙しいですよね!」
「・・・いやぁ、お前さんの人生は特に忙しそうやな。」
「で、ですよね~!」
コユキは乾いた笑みを浮かべる
(やばいやばいやばい・・・何なんですかこの人!)
(絶対お金持ちなのに総資産五千円って!)
(意味分かんない!)
(怖い!怖い!消される!!)
「じ、じゃ!」
「またどこかでお会いしましょう!」
「今度はもっと面白いことしましょうね!」
「それは勘弁してくれ。」
「にはは~!」
コユキは手をひらひらと振ると、そのまま軽い足取りで人混みの中へ消えていく
向かった先はカジノの奥
スロットやルーレットが並ぶ賑やかな一角だった
「・・・」
アンラはその背中を見送りながら首をひねる
(金盗めんかったからって、あない逃げんでもええのにな。)
(せやけど、アイツ多分この後C&Cに捕まるんやろなぁ。)
少しだけ同情しながら肩を竦める
「さて。」
おっさんは時計へ目を向けた
気が付けば船内を歩き回ってから、それなりの時間が経っている
(そろそろ皆も遊び疲れた頃か。)
そう思い、一人ずつ迎えに向かう
ブラックジャックでは
「・・・ありがとうございました。」
ディーラーへ丁寧に一礼するミドリ
「すっごい勉強になりました。」
「心理戦って面白いですね。」
「ゲームにも使えそう。」
「収穫あったなら何よりや。」
ルーレットでは、
「お姉ちゃーん!」
「あと一回!」
「あと一回だけ!」
「さっきもそれ言ってた!」
ミドリが呆れたようにモモイを見る
ルーレットの前では、最後の一枚を握りしめたモモイが真剣な表情で唸っていた
「終わりや。」
「今日はそこまで。」
「えぇぇぇぇ!」
「まだ勝てる気がするのに!」
「カジノでその台詞言う奴は、大体負ける。」
「うぅ・・・」
名残惜しそうに席を立つモモイ
ゲームコーナーでは
「・・・」
ユズが静かにアーケード筐体を眺めていた
「帰るで~」
「・・・うん。」
「写真、いっぱい撮れた。」
「資料、増えた。」
満足そうにカメラを抱える
そしてスロットでは
「お父さん!」
アリスがぱたぱたと駆け寄ってくる
「見てください!」
「アリス、少し勝ちました!」
手の中には少しだけ増えたコイン
隣ではアスナがにこにこと笑っていた
「アリスちゃん、すごく筋良いね~。」
「また遊ぼうね!」
「はい!」
「ありがとうございました!」
元気よく頭を下げるアリス
アンラも軽く会釈を返す
「面倒見てくれて助かったわ。」
「あはは!気にしないで♪」
「あー、アリスの面倒見てもらったお礼や」
そう言っておっさんはチョーカーの様な物を取り出し渡す
「・・・?」
「まぁお前さんの不安事をちょっとだけ解消する便利アイテムやとおもってくれ。」
そういった瞬間にアスナは満面の笑みでお礼を言って来た
「ありがとー!!大切にするね!」
「おー、アリスの面倒みてくれた礼だからきにせんといてくれ。」
「えへへ~!それじゃ!リーダーが探してるだろうし私はもう行くね!」
アスナは笑顔のまま人混みへと消えていった
(・・・やっぱり。)
(目的はアリスやなかったか。)
その姿を見送り、おっさんは一人納得する
モモイが今のバニーを見てアスナだと気づく
「ね、ねぇ、アンラさん・・・今の・・・」
「・・・まぁ、見なかった事にしておこうや。」
「関わったら碌な事にならんそうやしな・・・」
「・・・そうだね・・・」
「ほな。一回部屋戻ろか。」
「結構歩いたし、少し休憩や。」
「「「「はーい!」」」」
五人はエレベーターへ乗り込み、船の上層階へ向かう
ロイヤルスイートの部屋の扉を開くと
昼間に見た時と変わらぬ豪華な空間が広がている
豪華なソファへ腰を下ろし、一息つく
「はぁぁぁ・・・」
モモイが大きく伸びをする
「いっぱい遊んだぁ・・・」
「でも楽しかった。」
ミドリも珍しく表情を緩める
ユズは窓際へ座り、ゆっくりと海を眺めていた
アリスは部屋の本棚から一冊の写真集を見つけ、興味津々にページをめくっている
「お父さん。」
「この船、とても楽しいです。」
「せやろ。」
アンラは笑いながら紅茶を口に運ぶ
「まだ夜飯まで時間あるし。」
「少し休憩――」
その時だった
ドォォォォォンッ!!
船全体を揺らすような轟音
一瞬遅れて
床がびりびりと震えた
「きゃっ!」
モモイがソファから飛び上がる
「な、何!?」
「爆発・・・?」
ミドリが反射的に立ち上がる
ユズも窓の外を見るが、煙は見えない。
「お父さん・・・」
アリスが不安そうにアンラを見る
「・・・」
アンラは静かに立ち上がった
(今のは。)
(エンジンルーム辺りか。)
船はまだ傾いていない
浸水も感じない
(まだ致命傷やない。)
そこまで考え
そして、ふと昼間の光景を思い出す
(そういや、C&Cおったな。)
(・・・まぁ、十中八九あいつらやろ。)
別段驚きもしない
あの連中なら
爆発くらい起こしていても不思議ではない
(せやけど念の為やな。)
「ちょっと外見てくる。」
「お前らは部屋から出るなよ。」
「う、うん。」
四人が頷く
おっさんはゆっくり扉へ歩き
ドアノブへ手を掛ける
ガチャ
静かに扉を開く
そして
「あ。」
「「"あ。"」」
廊下のど真ん中
何故かバニー服を着てこちらを見て固まる二人
先生
そして
美甘ネル
三人の時間が、一瞬止まった
「・・・」
「・・・」
「"・・・"」
ネルが一番先に口を開く
「見つけたぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「"ネルちょっと待っ――"」
先生の制止も聞かず
ネルが一直線に突っ込んでくる
「うおっ!?」
アンラは反射的に扉を閉めようとする
バァン!!
あと数センチという所で
ガッ!!
ネルの手が扉へねじ込まれた
「閉めんじゃねぇ!!」
「うわっ!」
さらに
「"ご、ごめんなさい!"」
先生まで扉へ手を掛ける
「"うぐぐぐ!"」
ギギギギギ・・・!!
先生とネルの怪力により扉が悲鳴を上げる
「お前ら何しとんねん!!」
アンラは全体重を掛けて押し返す
「開けろぉぉぉ!!」
「"開けてください!"」
「嫌や!!」
「何でだよ!!」
「絶対碌な事ちゃうやろ!!」
「その通りだから開けろ!!」
「余計開けたないわ!!」
部屋の中では
「えっ。」
「えっ?」
モモイ達四人がぽかんとしていた
「・・・」
ユズだけが小さく呟く
「イベント始まっちゃった・・・」
「いや、ゲームじゃないんだから・・・」
ミドリが思わずツッコミを入れる
その間にも
ギギギギギギギ・・・!!
おっさんが扉を押し返す
だが
「"こうなったら・・・!"」
瞬間、扉の隙間へ、先生が腕を滑り込ませた
「"アロナ!"」
『了解です!』
淡い青い光が先生の腕を中心に広り、
バリアがそのまま扉の隙間を広げるよう展開される
「うおっ!?」
ギギギギギ・・・
扉が、無理やり押し広げられていく
「ちょ、おい!」
「船の扉壊すな!」
「今そんなこと言ってる場合じゃねぇ!!」
ネルも扉を引っ張る力を強める
「おらぁぁぁ!!」
「ぐっ・・・!」
流石に二人がかりでは支え切れない
「"お邪魔します!"」
「邪魔するぜ!」
二人はそのまま部屋へ雪崩れ込んだ
「"はぁ・・・はぁ・・・"」
先生が息を整える
ネルは即座に扉を閉め、鍵まで掛けた
「"助かった・・・"」
「助かってへん。」
おっさんはものすごく嫌そうな顔で二人を見る
「何しに来た。」
「匿え。」
ネルが即答した
「嫌や。」
「即答かよ!」
「当たり前やろ。」
おっさんは額を押さえる
「エンジンルーム辺りが爆発した時点で嫌な予感しかしとらんかったんや。」
「で。どうせ犯人アカネやろ。」
「・・・」
ネルが黙る
「図星か。」
「まぁ、その・・・」
珍しくネルが視線を逸らした
「色々事情があってな。」
「事情でエンジンルーム爆破する奴がおるか。」
「いるんだよ!」
ネルが思わず叫ぶ
「ウチには!」
「自慢にならへん。」
「知ってるっての!」
その横で先生が苦笑しながら口を開く
「"アンラさん。"」
「嫌や。」
「"まだ何も言ってません。"」
「どうせ面倒事や。」
「"はい。"」
「認めんなや。」
先生は少しだけ困ったように笑う
そして少しだけ
ほんの少しだけ
恨みがましい視線を向けてきた
「"そういえば。"」
「"契約で。"」
「"助けてくださるって言ってましたよね?"」
「・・・」
「"トリニティで"」
「"私、すっごく大変だったんですけど。"」
「・・・・・・」
「"アンラさん。"」
「"ほったらかしでしたよねぇ。"」
「・・・・・・・・・」
「"毎日毎日。"」
「"胃が痛くなるような話し合いをして。"」
「"命まで狙われて。"」
「"色んな所走り回って。"」
「"なのに、アンラさん。"」
「"顔を見せませんでしたよねぇ・・・?"」
ねっとり
実にねっとりとした声音だった
「"私は。"」
「"契約したから。"」
「"何かあれば来てくれるんだろうなって。"」
「"ずっと思ってたんですよ?"」
「・・・」
「"でも。"」
「"最後まで。"」
「"来ませんでしたよねぇ。"」
「いや・・・」
アンラが何か言いかける
だが先生は止まらない
「"私。"」
「"結構。"」
「"大変だったんですよ?"」
「"毎日胃が痛くて。"」
「"今日は死ぬかもなぁって。"」
「"ずっと思いながら動いてたんです。"」
「・・・」
「"なのに。"」
「"アンラさんは。"」
「"何も言わないし。"」
「"来ないし。"」
「"本当に。"」
「"契約した意味あるのかなぁって。"」
「"何度も思いました。"」
「・・・・・・」
アンラは思わず目を逸らした
(いや、毎日花壇いじりながらも護衛しとったんやけどな・・・)
本人だけが心の中で小さく呟く
「まぁそう追い打ちかけてやるなよ先生・・・」
ネルが少し引き気味に言う
「"いや。"」
先生は笑顔だった
「"ちょっとだけ。"」
「"恨みがあるからね。"」
「こっわ。」
ネルが素で呟いた
おっさんは大きくため息を吐く
「はぁ・・・分かった。」
「話は聞くだけきいたるわ。」
「ほんで、何があったんや?」
その一言で、先生の表情が真面目になる
「"原因は。"」
「"ミレニアムの元セミナーのコユキです。"」
「案の定か・・・」
予想通りだった
「ほんで何したんや?」
「"ミレニアムの債券を"」
先生は静かに告げる
「"無断で大量発行しました。"」
「・・・」
「"現時点でも、とんでもない額ですが。"」
「"このまま放置すると。"」
「"あと二日。"」
「"二日もあれば、ミレニアムは事実上倒産します。"」
「・・・は?」
おっさんの眉がぴくりと動く
「債券って学校のか。」
「"はい。"」
「"信用を勝手に切り売りされました。"」
「"発行額は。"」
先生は一拍置く
「"ミレニアムでも到底支払い切れない規模です。"」
「"返済期限が来れば。"」
「"信用は崩壊。"」
「"銀行も企業も全て止まります。"」
「"ミレニアム自治区そのものが麻痺します。"」
部屋の空気が静まり返る
モモイも
ミドリも
ユズも
アリスも
誰も冗談とは思えなかった
「・・・あのアホ。」
おっさんが額を押さえる
「倫理観終わっとるとは思っとったけど。」
「ここまで行くか。」
ネルが腕を組む
「だから捕まえなきゃならねぇ。」
「今この船のどこかにいる。」
「C&Cも総出で追ってる。」
「"でも。"」
先生がアンラを見る。
「"この船は広すぎます。"」
「"人手が欲しいんです。"」
「・・・」
おっさんは黙ったまま考える
正直
面倒だ
これ以上なく面倒だ
本来なら
【知らん。】の一言で終わらせてもいい
だが
視線の先には
「お父さん・・・?」
少し不安そうにこちらを見るアリスがいた
もし
本当にミレニアムが潰れれば
ゲーム開発部も
エンジニア部も
そして
アリスが毎日笑って通っている生活も
全部無事では済まない
「・・・・・・」
長い沈黙
そして
「しゃあない。」
深く息を吐いた
「娘の学校が無くなるんは困る。」
アリスの頭へぽん、と手を置く
「アリス。」
「はい。」
「ちょっとお父さん」
「一仕事してくるわ。」
「はい!」
アリスは迷いなく頷いた
「お父さん、頑張ってください!」
その笑顔を見て
アンラは苦笑する
「・・・全く、子供がおると。」
「損な役回りばっかりやな。」
ネルがニヤリと笑う
「諦めろ。」
「保護者ってのはそういうもんだ。」
「先生に保護してもらってる奴がいうと違うねぇ・・・」
「っのやろ・・・!」
「まぁ、お前さんらに耳よりの情報一個渡したろ。」
「コユキなら多分、カジノにおる。」
「あ?カジノ?」
ネルが眉をひそめる
「アイツ、この船のS等級狙っとる。」
「S等級?」
先生も首を傾げた
「この船の乗船証にはランクがあってな。」
おっさんは自分の乗船証を取り出す
黒地に金色で刻まれた『S』の文字
「一番上がこれ。」
「ロイヤルスイート。」
「船内施設は全部無料。」
「しかも何しても許される超法規的権限付き。」
「さらに一回限りやない。」
「何回でも使える。」
「・・・」
「乗船券というより、身分証やな。」
先生が思わず呟く
「"そんなものを?"」
「コユキだからこそ欲しがる。」
おっさんは断言した
「アイツからしたらミレニアムから合法的に抜け出せる方法や」
「今頃カジノでVIPランク目指して遊んどるやろ。」
「・・・確かに。」
ネルが頷く
「あのバカならやる。」
「ほな。」
おっさんは立ち上がる
「おっさんは屋上行っとく。」
「屋上?」
「逃げる場所や。」
「船内で追い詰められたら。」
「最後は空か海しかない。」
「展望デッキから逃げようとする可能性が高い。」
ネルがニヤリと笑う
「なるほど。」
「じゃあアタシらはカジノ。」
「捕まえられなかったら屋上へ追い込む。」
「せや。」
先生も頷いた
「"お願いします。"」
「任しとき。」
五人へ視線を向ける
「アリス。」
「はい。」
「ほなちょっと出てくるけどすぐ戻ってくるさかい。」
「皆と一緒に部屋で待っといてな。」
「はい!」
アリスは元気よく頷いた
その返事を聞き、おっさんは部屋を後にする
数十分後
【ゴールデンフリース号・展望デッキ】
夕方の風が心地よく吹き抜ける
「・・・」
おっさんは手すりへ寄りかかり、静かに海を眺めていた
(さて。)
(来るかね。)
その時
遠く下の階から
ドォン!!
爆発音
「・・・」
続いて
バン!
ダダダダダッ!
銃声
誰かの怒鳴り声
「待てやゴルァ!!」
「にはははは!!」
「捕まるもんですかー!」
「・・・来よったな。」
おっさんは苦笑した
騒ぎが
少しずつ
確実にこちらへ近付いてくる
そして
バン!!
展望デッキの扉が勢いよく開いた
「はぁっ・・・はぁっ・・・!」
飛び込んできたのは
黒崎コユキ
「あ。」
コユキと
アンラの目が合う
「よぉ。」
アンラは軽く片手を上げた
「また会うたな。」
「・・・・・・・・・」
コユキの動きが止まる
一秒
二秒
三秒
みるみるうちに
顔色が青くなる
さらに
青から白へ
「え。」
ガタガタガタ・・・
肩が震え始めた
(で、出た。)
(五千円しか口座に入れてない。)
(資産を全部隠してる。)
(超危険人物。)
(やっぱり。)
(バレてた。)
(私。)
(消される。)
(殺されるぅぅぅぅぅ!?)
「・・・?」
アンラは怪訝そうに首を傾げる
(何でそんな怯えとるんや。)
(まだ何もしてへんぞ。)
その時
バン!!
再び扉が開く
「コユキィ!!」
ネル
先生
そして
アスナ、カリン、アカネ、トキ
C&C全員が一斉に展望デッキへ飛び込んできた
「・・・」
全員が固まる
さっきまで元気よく逃げ回っていたコユキが
今にも泣きそうな顔で
アンラから数メートル離れた場所で
ガタガタ震えていた
「・・・・・・」
「・・・・・・」
ネルがアンラを見る
先生も見る
C&C全員見る
(何したんだコイツ。)
そんな視線だった
先生が慌ててアンラの前へ出る
「アンラさん。」
「何したんですか。」
「生徒があんなに怯えてるじゃないですか!」
「いや、何もしてへん。」
「でも!」
先生はコユキを見る
「顔真っ青ですよ!?」
「知らんがな。」
「本当ですか?」
「ホンマやって。」
その一瞬だった
「に、にははっ!!」
コユキが飛び上がる
「ざーんねんでしたー!!」
「に・は・は・は!!」
懐から取り出した小型端末を押す
ブシュッ!!
上空から個人用脱出ドローンが降下
コユキは飛び乗る
「にははははは!バーカバーカ!先輩たちのバーカ!」
「そっちの怖い人は一生会いたくないです!!」
「逃がすか!」
ネルが駆け出す
だがもう遅い
ドローンはふわりと浮き上がり
船の外へ飛び出そうとする
「あーあ。」
その時アンラが小さくため息を吐いた
「反省して捕まるなら。」
「痛い目見んで済んだのにな。」
ゆっくりとおっさんの左手に黒い液体が集まり黒い洋弓となった、
そしておっさんの右手に魔力が集まり一本の矢が形を成す
「ひっ・・・!」
コユキの全身が凍り付く
(やっぱり!!消される!!)
(資産見ちゃったから!!)
(口封じぃぃぃぃぃ!!)
「い、いやぁぁぁぁぁぁぁ!!」
涙目になって叫ぶ
アンラは静かに狙いを定める
「安心せぇ。」
「狙っとるんは、お前やない。」
弦が鳴った
――パァンッ!!
次の瞬間
ドローンだけが正確に射抜かれ
「え。」
バチィィィッ!!
火花が散り、推力喪失する
「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
ドローンはそのまま船外へ落下
コユキも一緒に
「た、たすけ――」
ドボォォォォォン!!
盛大な水柱が海面へ上がった
「・・・・・・」
展望デッキを吹き抜ける風だけが静かに流れる
誰もが手すりへ駆け寄り、下を覗き込んだ
数秒後
「ぷぁっ!ちょっ!ぶほっ!あっ、ねっ、ちょっっ!?」
海面から勢いよくコユキの頭が飛び出す
「助けて!先輩たち!ちょっ、無理これごぼっ!」
再び波がコユキを飲み込み
「ぶはっ!?わたっ、泳げなっ・・・!先輩!先輩っ!?」
必死にもがきながら両手を振り回す
「助けてっ!せんぱっごぶっ、げほ、うぇっ!!」
「「・・・・・・」」
「"助けよっか・・・"」
「・・・はぁ」
ネルは大きく肩を落とす
「・・・こんなアホの為に、」
「ここまで船中走り回らされたと思うと・・・」
「なんかすげぇ気が抜けた・・・」
「アスナ先輩!カリン!」
「回収をお願いします!」
「了解でーす♪」
「了解しました。」
アカネに指示を飛ばされて二人は迷いなく手すりを乗り越え、そのまま海へ飛び込んでいく
その様子を眺めながら、おっさんはぽつりと呟いた
「・・・泳げへんのに海の上飛ぶなや。」
コユキの身柄は無事確保され
C&Cと先生は、そのまま下船の準備を進めていた
「ほな。」
アンラが軽く手を振る
「後始末、頑張りや。」
「"はい。"」
先生も苦笑しながら頷く
「"今回はありがとうございました。"」
「まぁ、娘の学校潰れたら困るしな。」
「"その理由なんですね・・・"」
先生は少しだけ肩を落とした
その時
アンラが先生の姿を上から下まで眺める
「しっかし先生。」
「そのバニー服。よう似合っとるな。」
「"・・・"」
先生の動きが止まる
「船に溶け込みすぎて。」
「最初誰か分からんかったわ。」
「"・・・忘れてください。"」
「いやいや。」
「記念に写真でも――」
「"やめてください。"」
先生は即座に距離を詰める
「"そんなもの保存してたら。"」
「"後でシッテムの箱を使ってでも消しますからね?"」
「ええやん、記念記念。」
「"記念にしません!"」
バシィン
綺麗なローがおっさんの脹脛に入った
「"いったぁ・・・"」
蹴った方の先生が足を抱えていた
「そら、銃弾効かんおっさんに貧弱な先生が蹴り入れたらそうなるやろ・・・」
先生は足を抱えながらこちらを見て少しだけ頬を膨らませる
その様子を見ていたネルが吹き出した
「ふはっ、先生にも可愛い所あんのな。」
「まぁそれはそうやな。」
そんな二人からの生暖かい目線にさらされて
膨れっ面をしていた先生が顔を真っ赤にしてそっぽを向いてしまった
「ではっ!!今度こそ失礼しますねっ!!!!」
「そない怒らんでもええやん・・・」
「まぁ、また面倒事があったら呼んだらええ。」
先生は数歩歩いた所で足を止めた
そのまま静かに振り返る
先程まで真っ赤になっていた顔は、もういつもの穏やかな表情へ戻っていた
「・・・できれば。」
「面倒事じゃない時に、お会いしたいですね。」
「例えば。」
「ゲーム開発部のあの子達に奢ったみたいなレストランとか。」
ほんの少しだけ口元を悪戯っぽく緩める
「今日のセクハラの償い。」
「楽しみにしてますね?」
「うわ。」
おっさんが思わず顔をしかめる
「それ引っ張るんか。」
「"当然です。"」
先生はくすりと笑った
「"忘れませんから。"」
そう言い残し、先生はC&Cの皆と歩き出す
夕日に照らされた背中が少しずつ遠ざかり
やがてタラップの向こうへ消えていった
「・・・」
おっさんはその背中を見送りながら、小さく頭を掻く
「おっさんが奢るの確定なんやな・・・」
先生を見送った後、ロイヤルスイートの船室の在る階へと戻ると
おっさんは静かに扉を開けた
「あ、お父さん!」
真っ先に反応したのはアリスだった
続いて、ソファでくつろいでいた三人も顔を上げる
「アンラさん、おかえりー!」
「おかえりなさい。」
「・・・おかえりなさい。」
「おーただいま。」
おっさんは軽く笑いながらスーツの襟を整える
「先生達は?」
モモイが辺りを見回す
「もう帰ったの?」
「せやで」
「まぁ潜入任務中やったからな。」
「長居も出来へんかったんやろ。」
「えぇぇぇ!?」
モモイは残念そうに肩を落とした
「せっかく会えたのに!」
「アリス、お父さんと先生が一緒にご飯を食べるところも見てみたかったです。」
「ははは、まぁしゃあないわ。」
おっさんは肩を竦める
「向こうも仕事中やからな。」
「無事片付いたみたいやし、それで十分って事にしたってーや。」
そう言ってポケットからスマホを取り出すと
時刻を確認し、小さく頷いた
「・・・ほな。」
「そろそろ晩飯の時間やな。」
「夜のレストラン行くで。」
「え。」
「このままで?」
モモイが自分のドレスを見下ろす
「ちゃうちゃう。そのドレスはカジュアルな奴やからな。」
「夜はもっとちゃんとした格好や。」
「昼とは別やで。」
「まだあるの!?」
「ある。」
おっさんは当然のように答えると、部屋の中央へ歩いていく
そして何もない空間へ右腕を差し込んだ
空間がゆらりと波打つ
「よいしょ。」
そこから現れたのは、一着のイブニングドレス
続いてもう一着
さらにもう一着
色合いも意匠も異なる四着のドレスが、
まるで宝箱から取り出すように次々と現れる
「・・・」
モモイがぽかんと口を開ける
「それもう見慣れたはずなのに毎回びっくりする・・・」
「収納魔法って便利・・・」
ミドリも思わず感心する
「・・・ゲームなら課金アイテム。」
ユズがぼそりと呟く
「便利やろ?」
おっさんは笑いながら、一人ずつドレスを手渡していく
「モモイ。」
「はい!」
「ミドリ。」
「ありがとう。」
「ユズ。」
「・・・うん。」
最後に
「アリス。」
「はい、お父さん。」
アリスは大切そうに受け取る
「これもも、お父さんが選んでくれたんですね。」
「もちろん特注やで。」
「今日は夜が本番やからな。」
「ほな着替えてき。」
「おっさんもタキシードに着替えてくるわ。」
数十分後
リビングへ最初に姿を見せたのは、おっさんだった
さっきまで来ていたスーツよりも格式の高い漆黒のタキシード
無駄のない立ち姿
その所作には、長年染み付いた礼儀作法が自然と滲んでいる。
おっさんの過去を知る者なら、違和感など一つも抱かなかっただろう
そこへ
四人がゆっくりと部屋から姿を現した
昼間よりも落ち着いた色合いのイブニングドレス
髪も整えられ
皆、どこか照れくさそうにしている
「・・・」
おっさんは四人を見渡し
満足そうに頷いた
「うん。よう似合っとる。」
「四人とも綺麗や。」
その一言だけで十分だった
「えへへ。」
モモイが照れ笑いを浮かべる
「ありがと、アンラさん!」
「・・・安心した。」
ミドリも小さく笑う
ユズは少し恥ずかしそうにドレスの裾を摘まみながら。
「・・・変じゃ、ない?」
「全然や。」
「胸張っとき。」
その言葉に、ユズも少しだけ背筋を伸ばした
そしてアリスが嬉しそうに一歩前へ出る
「お父さん。」
「アリス、お姫様になれていますか?」
「おぅ、立派なお姫様や。」
「えへへ。」
アリスの笑顔がぱっと花開く
すると今度はモモイ達の視線がおっさんへ集まった
「・・・っていうかさ。」
「アンラさん。」
「何や?」
「そのタキシード。」
「似合いすぎじゃない?」
「ほんと。」
ミドリも頷く
「自然すぎる。」
「・・・王子様。」
ユズが小さく呟く
アリスも誇らしそうに胸を張る
「当然です。」
「お父さんですから。」
「なんやその理論。」
「あとおっさん捕まえて王子様はむず痒いからやめぇ。」
おっさんは苦笑した
「まったく、昼もゆうたけど昔、ちょっとそういう世界で仕事しとっただけや。」
「立ち居振る舞いも、その頃に叩き込まれた。」
「へぇ・・・」
モモイは感心したように頷く
「その話聴いた時も思ったけどアンラさんって」
「本当に色んな人生歩いてるんだね。」
「まぁ長生きしとるからな。」
おっさんは照れ隠しのように笑う
「ほれ。」
「褒め合いはそのくらいにしといて。」
「予約の時間や。」
「世界一贅沢な晩飯。」
「食べに行こか。」
「「「「はい!」」」」
夜のレストランは、昼とはまるで別世界だった
柔らかな照明
静かに流れる生演奏
談笑する声でさえ、どこか上品に聞こえる
そして何より
客席を見渡せば、そこにいる学生達は皆、正装に身を包んでいた
豪華なイブニングドレス
洗練された礼装
誰もが自然にこの空間へ溶け込んでいた
「・・・・・・」
モモイがまたしても固まる
「む、無理。」
「昼よりすごい。」
「圧が。」
ミドリも思わず頷く
「昼は練習ってお話本当だった・・・」
「本番はこっち。」
ユズは小さくおっさんの袖を掴んだ
「・・・帰りたい。」
「大丈夫や。」
おっさんは穏やかに笑う
「昼も最初そう言うとったやろ。」
「でも最後は普通に食べられた。」
「今日はその続きや。」
「周り見んでええ。」
「おっさんだけ見とけ。」
その一言で
四人の表情から少しだけ強張りが抜ける
席へ着き
おっさんは昼と同じように、初心者でも食べやすいディナーコースを注文した
料理が一皿ずつ運ばれてくる
おっさんは慌てることなくナプキンを膝へ置き、
自然な手つきでナイフとフォークを動かす
四人もその動きを真似する
最初はぎこちない
それでも
昼よりはずっと自然だった
「・・・」
一口
口へ運ぶ
「・・・!」
モモイの目が大きく開く
「お、おいしい・・・」
「昼よりもっと。」
「うん。」
ミドリも静かに頷く
「・・・すごい。」
ユズも思わず笑みを零す
「・・・幸せ。」
アリスは満面の笑みだった
「お父さん。」
「このご飯も、とてもおいしいです。」
「せやろ。」
おっさんも笑う
食事が進むにつれ
テーブルにも自然と笑顔が戻ってくる
「そういえばアンラさん。」
モモイが思い出したように尋ねた
「先生達と何してたの?」
「あぁ。」
おっさんは苦笑する
「ミレニアムの問題児が一人おってな。」
「また派手にやらかしよった。」
「また?」
「またや。」
「えぇ・・・」
四人が揃って呆れた顔になる。
「今回は何したの?」
「船で大暴れして。」
「追われて。」
「最後は海へ落ちた。」
「・・・」
「情報量が多い。」
ミドリが真顔で呟く
「まぁいつもの事やな。」
「えぇ・・・」
皆が思わず笑う
昼には張り詰めていた空気も、今はもうない
料理を味わいながら
笑って
話して
時折マナーを確認しながら
自然に食事を楽しんでいる
そんな四人の姿を眺め、おっさんはグラスを静かに手に取った
(・・・これでええ。)
今日この船へ連れてきた意味は、きっとあった
知らない世界を知ること
新しい景色を見ること
それもまた、ゲームを作る者にとって大切な経験なのだから
豪華客船には穏やかな音楽が流れていた
窓の外では、黒い海の上を無数の光がゆっくりと流れていく
テーブルでは、ゲーム開発部の四人が楽しそうに次の料理の話をしている
その笑い声を聞きながら、おっさんは静かにグラスを傾けた
("あぁ・・・ユーフラテス女王さん")
("俺も人にマナー教えられる程度にはなれたで・・・")
とりあえず、これで船上のバニーチェイサー編終わりました!
この後は、夏イベのファウストが校舎半壊させるお話と、
いつ行っても居ないし、ずっと放置されてて、若干キレかかってるホシノが、
対策委員会を連れてアンラを拉致り、先生とユメと共に夏のバカンスに行くお話とかですね!
おー元理事。お前と会うのもひっさびさやのぅ。
どう調理したろうけ。
そして、それらが終わったら
デカグラマトン編を書きます!
そんでデカグラマトン編が終わったら、
そこで今回の作中で言ってた先生とアンラのデートでも書きましょうか・・・
ちなみにデートは結構ギャグ路線になる予定です。
そして、今回のお話の解説に入りますねー!
ある意味初・・・かな?
アンラの過去のお話で人物名が出たのは・・・
まぁ名前が出た・・・ってことはそういう事です。
お楽しみにとしか。
ただ、アンラの過去が絡んだ時点で、どう転がってもハッピーエンドにはならないので、
そこだけ注意をお願いします。
さーて!くっらい話も置いといて!
なんか先生からねちっこく攻撃されたおっさん!
まぁその実ずっと傍で守ってはいたんやけど、
実際、先生の成長を促す為にかなり放置気味で監視してたからね。
仕方ない仕方ない。
あと、バニー服着てる女性を無理矢理写真撮ろうとするのは
普通にセクハラです。
先生がおっさんに好意持ってなかったら普通にヴァルキューレ案件です。
猛省しましょう。
おっさんプチ情報!
以前言ってた魔導に到達したの弟子がこの女王さんです。
アンラの様に完全な人外とまでは行っていませんが、かなり人間をやめた強さを持っていますね。
ちょっと、情報量が少ないので、追加でポン。
アンラって鈍感系主人公やないんですよ。
むしろ人の好意や悪意にはかなり敏感なほうです。
つまり、気付いてないように見えるのは、
応える気が無いから気づいてない事にしてスルーしてるだけですね。
基本クズっす。
前にも言いましたが、アンラの胸中には死んだ嫁さんしか居ません。
最近唯一娘がそこに生えてきたくらいですね。