おっさんキヴォトスに行く   作:無い頭のおっさん

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うごごっご!!
忘れていた!!

エデン条約4章よりも手前に
カノバルクの兎の第一章が挟まるじゃないっすか!!!

ということで急遽作ったエピローグを挿入!!!

一応この世界は原作準拠で基本は進むという前提があるので、
タイムテーブルも準拠させて頂きます!
なので、このエピローグ後、
4章後にでも入れようと予定していた、
閑話のお話を挿入したいと思います!



先生と絶叫と再結成

【トリニティ総合学園・空き教室】

 

調印式での襲撃から、数日

ようやく少しずつだけど、騒ぎは収まり始めていた

 

アリウスの生徒達の多くは、現在トリニティによって拘束されている

もちろん、全員を一括りにして罪人として扱うつもりはない

 

今回の事件には私達がまだ知らないことが多すぎる

 

特にあの古聖堂で見た光景

サオリ達に付けられていた、黒いチョーカー

そして、そのチョーカーを付けられていたサオリ達の言動

 

あれは、どう考えても普通じゃなかった

 

そんな中

 

「先生。」

 

私が臨時で使っている空き教室に生徒が訪ねてきた

 

「ナギサさんが、意識を取り戻したそうです。」

 

「"!・・・分かった。ありがとう。"」

 

そう言われ、椅子から立ち上がり、私はすぐに病室へ向かった。

 

 

【トリニティ総合学園・救護騎士団特別病室】

 

扉を開ける

 

「"ナギサ。"」

 

ベッドの上で上半身を起こしたナギサが、こちらへ顔を向ける

 

「先生。来てくださったのですね。」

 

「"うん。"」

 

私は椅子を引いて、その横へ座る

 

「"まず・・・体調はどう?"」

 

「はい。」

 

ナギサは自分の身体を軽く見下ろす

 

「多少の倦怠感はありますが。」

「思っていたよりは問題ありません。」

 

「"そっか、それなら良かったよ。"」

 

私がそう言うとナギサは少しだけ微笑んだ

 

「それにしても。」

「まさか、巡航ミサイルが直撃しても生きているとは・・・。」

「正直、今度こそヘイローが砕けると思いましたね。」

 

「"・・・いや、笑い事じゃないよ、それ。"」

 

「ふふ。」

 

ナギサは小さく笑った

 

「ですが。本当にありがとうございます。」

 

「先生が私の代わりに、あの場を収めてくださったと聞いています。」

 

「"私だけじゃないよ。"」

「"みんなが頑張ってくれたから。"」

 

「それでも。」

 

ナギサは真っ直ぐに私を見る

 

「ありがとうございます。」

 

私は少しだけ視線を逸らした

 

「"・・・うん。"」

 

「"それで。"」

 

私は本題へ入る

 

「今日は、アリウスの生徒達について話したいんだ。」

 

ナギサの表情が変わった

 

「・・・アリウス。」

 

「"うん。"」

 

「"今回、拘束されている生徒達。"」

 

私は一度、言葉を選ぶ

 

「"まだ断定は出来ないんだけど。"」

「"彼女達は・・・何らかのオーパーツ。"」

「"あるいは、それに類する物によって。"」

「"思考そのものを汚染されていた可能性がある。"」

 

「・・・。」

 

ナギサは黙って聞いている

 

「"アリウスの主力だった生徒達に付けられていたチョーカーは、今はもう無くなっている"」

 

「"それからほんの少しずつだけど。"」

「"拘束されたアリウスの生徒達の憎悪も・・・以前よりは薄れてきているみたいなんだ。"」

 

「そうですか・・・。」

 

「"だから。"」

 

私は続ける

 

「"少しの間、彼女達を保護してほしい。"」

「"そして・・・もし本人達が望むなら。"」

「"トリニティに受け入れることも、考えてほしいんだ。"」

 

ナギサはしばらく黙っていた

 

やがて静かに息を吐く

 

「・・・分かりました。」

 

「"え?"」

 

「元々。」

 

ナギサは窓の外を見る

 

「アリウスも、元を辿ればトリニティの一部だった派閥です。」

「ならば。戻ってくることを拒む理由はありません。」

「もちろん、彼女達自身が望むのであれば、ですが。」

 

「"ナギサ・・・。"」

 

「先生。」

 

ナギサは私を見る

 

「彼女達が何をしたのか。」

「それを無かったことにするつもりはありません。」

 

「ですが。」

 

「だからといって。」

「今後、生きる場所まで奪う必要もないでしょう。」

 

「"・・・うん。"」

「"ありがとうナギサ。"」

 

私は少しだけ肩の力を抜いた

 

これで少なくとも

アリウスの生徒達が、ただ罰を受け続けるだけの未来にはならない

 

「それじゃあ、これから――」

 

「"あ。"」

 

私は懐に手を入れる

 

「"そういえば、もう一つあった。"」

 

「?」

 

ナギサが首を傾げる

 

「"ミカから手紙を預かってるんだ。"」

 

「・・・ミカさんから?」

 

「"うん。"」

 

私は封筒を渡す

 

「"はい。"」

 

ナギサは少しだけ嫌な予感がしたのか

妙に慎重な手つきで封筒を開いた

 

そして読み始める

 

『やっほー!ナギちゃん!』

『何か聞いたところによると、ミサイルが撃ち込まれてからずっと気を失ってたんだって?』

『あんなに色々あって、先生が頑張ってたのに気楽にすやすや寝てたなんて、』

『ホストとして中々皆には見せられない姿だね?』

 

『まっ、ずっと頑張ってたんだし休んで欲しいとは思ってたけどさ。』

『まさかそこまでぐっすりだなんて思わなかったよ。』

 

『無事に目覚めたみたいだし、ちょっとお願い聞いてくれない?』

『早めにホストに復帰して、どうにかしてくれると嬉しいんだけど!』

 

『まずここのテレビ、普通の放送しか見られないじゃん?』

『24時間色んなのが見られるアレ入れてくれない?』

 

『あと、ハンドクリームが切れちゃったの。』

『私いつものブランドじゃないとダメだから、買ってきてくれる?』

『売ってる所は後で伝えるね!』

 

『それとヘアドライヤーが何か弱くなってきたんだよね。』

『もうちょっと高い奴に変えて貰えないかな?』

『あ、せっかくだしナギちゃんとお揃いのにしよっと!』

『すっごく良いブランドの最上級モデル使ってるんでしょ?』

『あの髪質良くなったタイミングで変えた奴、私知ってるんだから!』

 

『あとさあとさ―――』

 

「・・・・・・。」

 

ナギサの手が止まった

 

俯いているが

 

「・・・・・・。」

 

肩が

 

ぷるぷると震えていた

 

「・・・。」

 

私はそっと視線を逸らした

 

見なかったことにしよう

 

そう思った

 

けれど

 

「・・・・・・先生。」

 

「"はい。"」

 

「これは。」

 

「"はい。"」

 

「・・・何でしょうか。」

 

「"・・・ミカからの手紙です。"」

 

「そうですね。」

 

ナギサはゆっくり顔を上げる

 

「そうですか。」

 

「"・・・・・・。"」

 

そして病室の外に控えていたティーパーティーの生徒達へ

 

「ミカさんのお食事は今後。」

 

「全てロールケーキだけで構いません!!」

 

「はいっ!?」

 

私は思わず額に手を当てた

 

「"・・・あー・・・らら・・・。"」

 

ミカ

 

君、自分で火をつけてない?

 

 

ナギサはまだ肩を震わせながら

それでも手紙を読み進める

 

そして

 

次の文章へ

 

『セイアちゃんなんだけどさ!』

『先生に聞いたんだけど。』

『セイアちゃん、ナギちゃんが大変な時に、』

『全業務を押し付けてラーメン食べて食道楽してたって先生がいってたよ!』

 

『ナギちゃん酷いとおもわない?』

 

『先生が言うには、そろそろトリニティに帰ってくるそうだから、一杯話をしないとだよね!』

 

「・・・・・・。」

 

ナギサの顔から表情が消えた

 

「・・・・・・先生。」

 

「"・・・はい。"」

 

「セイアさんが。」

 

「"・・・はい。"」

 

「私達が大変な時に。」

 

「"・・・。"」

 

「食道楽をしていたと言う件。」

 

「"・・・・・・。"」

 

「本当でしょうか?」

 

「"・・・・・・。"」

 

私は

 

一歩

 

椅子ごと後ずさった

 

「"いや・・・その・・・。"」

 

「どうぞ。」

 

「"ちゃんと説明します。"」

 

私は観念して口を開く

 

「"私が撃たれて。意識を失っていた時に。"」

「"セイアが私の夢に干渉してきて。"」

 

「・・・。」

 

「"未来について色々話してきたんだ。"」

「"絶望的な未来だとか。"」

 

「"これから頑張っても意味がないんじゃないか、とか。"」

「"私を試すようなことを言ってきて。"」

 

「・・・。」

 

ナギサの圧が少し増えた

 

「"それから。"」

 

「"アンラさんから聞いた話なんだけど。"」

「"セイアは保護された後。アビドスの治安維持部隊の方で匿われてたみたいで。"」

 

「・・・。」

 

「"そこで。ラーメンを食べたり。昼寝したり。"」

 

「"割と・・・。"」

 

私は言葉を濁す

 

「"のんびりしてたみたい。"」

 

「・・・・・・。」

 

ナギサの圧がさらに増した

 

「・・・そうですか。」

 

「"・・・はい。"」

 

「ラーメンを。」

 

「"・・・はい。"」

 

「毎日。」

 

「"・・・・・・はい。"」

 

「なるほど。」

 

「"・・・・・・・・・。"」

 

私は冷や汗を流しながら

心の中でセイアへ謝罪した

 

("ごめん、セイア。本当にごめん。")

("告げ口しようとは思ったけど、ここまでとは思ってなかった・・・")

 

 

 

 

【ティーパーティー テラス】

 

翌日

 

テラスでは

 

「・・・・・・。」

 

ナギサが一人、紅茶を飲んでいた

 

そこへ

 

「ナギちゃん!」

 

正義実現委員会の生徒に監視されながら

 

ミカがやって来る

 

「やっほー。」

 

「・・・・・・。」

 

ナギサはミカを見る

 

少しだけ悲しそうな顔をした

 

「・・・ミカさん。」

 

「ナギちゃん。」

 

ミカはその表情を見て、少しだけ笑う

 

「まだそんな顔してるの?」

 

「上手く行った・・・事は。」

「まぁ、少ないかもしれないけどさ。」

 

「でも。」

 

ミカはナギサの向かいへ座る

 

「私達は。」

「まず。話をしないといけない事があるよね?」

 

「・・・・・・。」

 

ナギサは一度だけ目を閉じた

 

そしてゆっくりと目を開く

 

「・・・そうですね。」

 

「ミカさん。」

 

その目には

 

先ほどまでの悲しさはない

 

覚悟があった

 

その時

 

コツ、コツ

 

大理石の床を誰かが歩いてくる

 

「・・・・・・。」

 

二人が振り向く

 

「や、やぁ。」

「ナギサに、ミカ。久しぶりだね。」

 

少し焼けた肌、以前より健康的に見える身体

 

そしてナギサ達がずっと待っていた親友がそこに居た

 

「その話というのは。」

「私達がまだ解決出来ていない宿題のお話かい?」

 

「・・・セイアさん。」

 

ナギサが席を示す

 

「どうぞ。」

 

「・・・・・・。」

 

セイアはほんの少しだけ警戒しながら

 

席へ座る

 

すると

 

「・・・ん?」

 

セイアのすぐ横にも

 

正義実現委員会の生徒が立った

 

「彼女達は?」

 

「セイアさんは暗殺されかけた経緯がありますので。」

 

ナギサは紅茶を飲みながら答える

 

「身辺警護の一環です。」

 

「そ、そうかい・・・。」

 

セイアの目が左右へ動く

 

(入ってきた扉・・・正義実現委員会が固めてる。)

(私の両側・・・同じく。)

(テラスのバルコニー・・・行ける!)

 

その時ミカがナギサへ顔を寄せる

 

「ナギちゃん。」

 

「はい?」

 

「セイアちゃん。今、逃げ道探してるよ。」

 

「・・・・・・。」

 

ナギサの目が一瞬だけ細くなる

 

そして小声で

 

「・・・もし逃げようとしたら。」

 

「うん?。」

 

「ぶん殴ってでも止めて構いません。」

 

「了解♪」

 

目の前の小声のやり取りを見たセイアの顔が引きつった

 

「・・・・・・。」

 

ナギサは紅茶のティーカップをゆっくりソーサーへ置く

 

カチン

 

そしてにっこりと笑う

 

「・・・・・・。」

 

ナギサのその笑顔を見たセイアの顔が青ざめる

 

その瞬間、セイアの脳裏にアンラから言われた言葉が蘇った

 

【お前が未来イジったのバレたらグーパン飛んでくる】

 

「・・・・・・。」

 

セイアの顔からさらに血の気が引いた

 

「セイアさん。」

 

ナギサが笑顔のまま

 

「どうされましたか?」

「何やらまだ体調がすぐれないのですか?」

 

「え。」

 

「・・・あ。」

 

セイアは

 

すぐに頷いた

 

「そ、そうなんだ。」

 

「実は。まだ少し体調が・・・。」

 

セイアは立ち上がろうとする

 

「だから今日は――」

 

「あら。」

 

ナギサが遮った

 

「そうなんですね。」

 

「てっきり。」

 

「アビドスでの生活でバカンスを楽しまれていたものとばかり?」

 

「・・・・・・。」

 

セイアが固まった

 

ゆっくり

 

ナギサを見る

 

その瞳には

 

鋭い光が宿っていた

 

「・・・・・・。」

 

その瞬間、セイアは逃げた

 

「――――っ!!」

 

一気にバルコニーへ向かう

 

「セイアちゃん!?」

 

ミカが一歩で距離を詰める

 

拳を

 

腹部へ

 

「――っ!」

 

しかし

 

セイアが横目で拳を見る

 

「・・・!」

 

次の瞬間

 

ミカの拳に手を添わせ腕と一緒に身体を捻り

 

ミカの拳を流し、そのままバックステップする

 

セイアがやった一連の動作を見たミカの目が変わった

 

「・・・へぇ。」

 

セイアは着地すると同時

 

「・・・・・・。」

 

ミカの頭上で、ヘイローが静かに輝き始める

 

淡い桃色

 

朝焼けにも似た

 

柔らかな光

 

それは次第に強さを増し

 

まるで星屑を散りばめたような神秘的な輝きを放ち始めた

 

そしてミカの拳へ神秘が集まる

 

「今度は本気でいくね。」

 

「――っ!」

 

セイアは

 

即座に後ろへ飛ぶ

 

神秘を纏った拳が

 

鼻先のすぐ傍通る

 

「・・・・・・。」

 

ミカが笑った

 

「ナギちゃん。」

「うん。やっぱり黒だよ。」

 

「・・・・・・。」

 

ナギサがセイアを見る

 

「セイアちゃんのあの動き。」

 

ミカが続ける

 

「私が捕まった時の人の技と一緒。」

 

「・・・・・・。」

 

ナギサの表情が変わる

 

「そうですか。」

 

ナギサはセイアを見る

 

「ええ、その人物については先生から報告を受けています。」

「アビドスのティーパーティー、その隊長。」

「確か、セイアさんからの依頼で」

「先生達を個人的に警護していた・・・でしたよね?セイアさん。」

 

「・・・・・・。」

 

セイアの頬が引きつる

 

なにせその部隊は、ティーパーティーという名前がついてるせいもあり、

トリニティのティーパーティーに他学区から問い合わせが殺到し、業務を圧迫し

 

ナギサが胃を痛めていた諸悪の根源

 

そして

 

そんな場所で武術まで学ぶほど親しくなっていた

 

親友(セイア)

 

「そうですか。」

 

ナギサは立ち上がった

 

「では。」

 

にっこり

 

「セイアさん。」

 

「大人しく捕まって。」

「アビドスで何をしていたのか。」

 

「その全てを吐いてもらいますね?」

 

「・・・・・・。」

 

ナギサから放たれるプレッシャーがティーパーティーのテラスに充満する

 

正義実現委員会の生徒達がガタガタと震えている

 

ティーパーティーのお付き達もガタガタ震えている

 

そして・・・セイア本人も

 

「お、落ち着くんだナギサ。」

「私は決して遊んでいたのではなく。療養のため――」

 

「あら。」

 

ナギサが笑った

 

「療養の為にラーメンを毎日食べに行き。」

 

「デザートを楽しみ。」

 

「日向ぼっこをしながらお昼寝をしていた・・・と?」

 

「私に。」

 

「ホストの全業務を押し付けて?」

 

「・・・・・・。」

 

セイアの口が閉じた

 

 

ミカが申し訳なさそうに笑う

 

「うーん。」

 

「ごめんね、セイアちゃん。」

 

「私、セイアちゃんに凄く、すっごく酷い事したし。」

 

「それもあって最初は私も庇ってあげるつもりだったんだけど・・・。」

 

ミカはナギサを見る

 

「ナギちゃんがね?」

「だいぶキレてて・・・。」

 

一歩

 

セイアへ近づく

 

「だから。」

 

にっこり

 

「犠牲になって?」

 

「・・・・・・。」

 

セイアが

 

後ずさる

 

ナギサとミカが近づく

 

「あ・・・。」

 

「・・・・・・。」

 

「あ・・・あ・・・。」

 

「・・・・・・。」

 

「あああああああああああああああっ!!」

 

 

 

 

【トリニティ・補習授業部教室】

 

その頃

 

私は補習授業部の教室にいた

 

その時急に教室の窓が震えた

 

「――――あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!」

 

「"うわっ、びっくりした!"」

 

私はぎょっとして窓の外を見る

 

「・・・・・・。」

 

隣にいたアンラさんが

 

「あー・・・。」

 

窓の外を眺める

 

「セイアやな・・・。」

 

「"あぁ・・・。"」

 

私は小さく息を吐いた

 

(この前のナギサの・・・。)

 

(まぁ・・・殺されはしない・・・と思う・・・多分。)

 

(セイア、頑張れ。)

 

そして

 

私は改めて

 

目の前を見る

 

「"・・・・・・。"」

 

ヒフミ

 

アズサ

 

コハル

 

ハナコ

 

「"・・・・・・。"」

 

私は深いため息を吐いた

 

「"どうして。"」

 

「"どうしてまた。"」

 

「"この四人がここにいるの・・・?"」

 

「せ、先生!」

 

ヒフミが慌てて声を上げる

 

「こ、これはですね!」

 

「その・・・!」

 

「テストと。」

 

「ペロロ様のイベントが重なってしまって・・・!」

 

「・・・・・・。」

 

コハルも続く

 

「わ、私は!」

「また三年のテストを受けてみて・・・!」

 

「・・・・・・。」

 

「私は。」

 

アズサが淡々と告げる

 

「まだ次の試験範囲は習ってない。」

 

「・・・・・・。」

 

そしてハナコだけがにっこり笑う

 

「私だけ放置プレイなんて。」

「寂しいじゃないですか♡」

 

「・・・・・・。」

 

私はまた深いため息を吐いた

 

「・・・・・・はぁ。」

 

眩暈がしそうだった

 

その時ヒフミが

 

ちらりと私の横を見る

 

「先生。」

 

「"ん?どうしたの?"」

 

「ずっと気になっていたんですけど。」

「こちらの方は・・・?」

「確か古聖堂の地下から出て来た時も一緒に居られましたよね・・・?」

 

「"ああ。"」

 

私は隣を見る

 

「"この人はアンラさん。"」

「"そして、皆も知ってる姿で言うなら・・・。"」

 

その瞬間

 

アンラさんが

 

一度

 

咳払いをした

 

「ん゛ん゛。」

 

アンラさんの纏う空気が変わった

 

「落第の烙印を押され。」

「それでもなお足掻くことを選んだ仔羊たち・・・。」

 

アンラさんはグレゴリーの声で静かに言う

 

「なるほど。君たちが。」

「【補習授業部】か。」

 

「・・・・・・。」

 

ヒフミの目が大きく見開かれる

 

「え・・・。」

 

コハルも

 

「えええっ!?」

 

ハナコも

 

珍しく目を丸くしている

 

アズサだけは

 

「・・・・・・。」

 

いつも通りだった

 

当然だアズサは

 

あの古聖堂の地下で既に知っている

 

そしてアンラさんはすっと表情を戻す

 

「まぁ。そういうこっちゃ。」

 

「今は一応、先生の護衛で。」

「先生に嫌々且つ、滅茶苦茶無理矢理な方法で脅迫されて連れて来られてな。」

「本人としては、これっぽっちも来たくなかったんやけど。」

「超絶不本意ながら、ここに居るだけのおっさんや。」

 

「・・・・・・。」

 

「・・・・・・。」

 

「・・・・・・。」

 

ヒフミ

 

コハル

 

ハナコ

 

三人が

 

完全に固まっている

 

「"そこまで嫌がらなくてもいいじゃないですか・・・。"」

 

私は少し口を尖らしながらも、

 

今だ固まったままの補習授業部の皆を見て何度も頷いた

 

「"それにしても・・・うんうん、分かる分かるよ・・・。"」

「"私も最初知った時はそんな反応になったよ・・・。"」

 

教室の中

 

妙な沈黙が流れる

 

そして

 

私はもう一度

 

深く息を吐いた

 

("それにしても、皆で合格出来て凄く感動したのに・・・")

 

("また・・・同じ事するの・・・?")

 

 

 

そんな未来の事を考えると思わず意識が遠のいてきそうだった

 

 

 




そして第三章完!!

いやー本来はこのまま四章に入る予定だったんだけど、
一回ブルーアーカイブのストーリーの時系列見たら、
三章と四章の間にカノバルク挟まってて、
焦ってプロット変更しました!

あ、ちなみに今回のセイアに対する折檻は、
あくまで、業務を押し付けて、一人アビドスで気楽に生活していた事に対する折檻なので、

未来を弄って、ミカとナギサをあの地獄に陥れていた事がバレたわけではありません!
ということで、そこの折檻はまた別件であります!

それにしてもセイア、大分強くなりましたね!
まぁまだ本気のミカの神秘を完全に受け流せるほどではないので、
ミカが本気出した瞬間に逃げに徹していましたが。

と言う事で、
ここから、本来は4章終わりに挟もうと思っていた、
イベントストーリーを急遽この後持ってくる予定なので、
急ピッチで書き上げないといけない地獄が発生しています!
ちょっと仕事との兼ね合いで次の更新はほんの少し遅れると思いますすいません!

っと、そうだそうだ、
作中に書いて有った事の説明入れておきますね!
まず、黒いチョーカー。
あれの効果は以前言いましたが、蓄積型の汚染です。
なので、チョーカーが破壊されても、蓄積された汚染はすぐには抜けません。
新たに怨嗟が蓄積する事が無いだけですね。
なので、平和な状況で心身ともにリラックス出来る環境において、
ゆっくりしてもらったら、ちょっとずつ影響が抜けていきます。

なので、トリニティに拘束されたアリウス生達はこのままゆっくりした環境で過ごして頂きます
アリウスにいる生徒達は・・・?
サオリ達のチョーカーが無くなったから汚染源は無くなったよね!って思った人、

そもそもミカが汚染されていたのは何故?という事に疑問に思いませんでしたか?
なにせ、エデン条約編が始まる前にサオリがアンラと会った時は
首にチョーカーは付いていませんでした。

そして、その時には既にセイアにミカが襲撃の指示を出していました。

つまり、ミカを汚染した汚染源は別にあります。
そして、ミカは何処に通っていましたか・・・?

そう、アリウス自治区に通い詰めていました。

そして、サオリが、アズサをアリウスから逃がしていましたね?
そう、不穏な雰囲気を感じて・・・ですね。

今のあそこはどうなっているのでしょうね・・・?
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