赤血操術の可能性を追い求めたい! 作:甚一くんは…髪と眉毛がアカンわ
モチベが上がります!
今回は日常回を書いてみました。
日常回を書くのは初めてなので、クオリティがいつもより酷いかもしれない。
「マジですいません……。」
「タバコ1カートンね。」
重傷の最強コンビと俺の傷を治してくれた家入に土下座する。ちょっとテンションが上がりすぎてしまった…。
「夜蛾先生もごめんなさい…。」
「気にするな。許可を出したのは俺だからな。」
なんだこの人、聖人か?任務場所を更地どころかボッコボコのクレーターだらけにしてしまったのにこの対応だ。この人呪術師向いてないだろ。善人すぎる。
未だに意識が戻らない五条と夏油を引きずりながら、車に乗り込む。…こいつら邪魔だな。横向きで乗せようとすると、どうやっても俺か家入のどっちかが座れなくなる。どうしようもないので、俺は五条の腹の上に座った。
二人の意識が戻ったのは、学校に戻って一時間が経った後だった。二人とも体が痛くないことに驚いているようだ。
「家入に感謝しろよクズ共。」
「怪我させたのはお前だろうが…!」
喧嘩を売ったのはお前らなんだよなあ。…お、夏油が礼を言うのはイメージ通りだが、五条もちゃんと礼を言ってるな。めっちゃそっぽ向いてるけど。
「どういたしまして。大抵の傷なら治してやるから、怪我したらちゃんと来なよ。」
かっこいい。多分、俺らの中で一番男気があるのは家入だろう。最強コンビも『トゥンク……!』って感じの顔をしていた。
あの合同任務から三週間ほどが経った。最初の険悪な雰囲気はどこへやら、今では仲良し集団である。
俺達は高専に入学したてなので、任務は大体合同だ。今は任務終わりに同期四人で買い食いをしているのだが……。
「おお……!!」
コンビニだけでこんなにはしゃげるんなら、遊園地とか行ったら興奮しすぎて死にそうだな。
……うわ、いつの間にか大量のコンビニスイーツをかごに放り込んでる。あれ一万越えるんじゃないか……?
「なあ千花!このケースに入ってるやつはなんなんだ?」
「ホットスナックだよ。温かい食べ物。」
俺の適当すぎる説明のせいで夏油が崩れ落ちて死んでしまった。家入はもう人間の言葉を発することができなくなっている。まあ、流石に常識はあるだろうし、そこまで心配しなくても良いだろう。
……おいバカ!なにホットスナック買い占めようとしてんだ!?アイスも買い占めんな!違う、店ごと買い取れって言ってるんじゃない!!いったん止まれ!!!
「疲れた……。」
「「お疲れパパ。」」
「誰がパパだ。あんな手のかかる子供を作った覚えはない。」
「アタシのこと認知してくれないって言うの!?」
「うるさいよお坊ちゃま。」
スケールが違う
ストッパーが俺しかいない……!
「あ、そうだ。そういえば、俺千花に聞きたいことあるんだよな。」
「なに?」
唐突に、五条がアイスでベタベタになっている口を開く。
「お前、加茂家じゃ無いんだろ?なら、その術式はどっから遺伝したんだ?」
………………確かに!!
そういえば考えたこともなかった。両親はどちらも呪霊が見えない非術師だし、親戚に見える人がいる訳でもない。
前世が関係してたりするのか?
でも、何故か前世のことはちっとも思い出せないんだよな。前世があったのは確信してるんだけど。
「…………わかんね!」
「すっげえアホヅラ。」
「脳みそ使いすぎたんでしょ。」
「まあ、さっきから悟のことを止めるために脳みそフル回転させてたしね。」
もう難しいことを考えたくない。ばなな。
頭に大きなたんこぶを作った最強コンビが、夜蛾先生の前で正座している。これまでの生活で見慣れてしまった光景だ。
今回はどうやら校庭を抉った上で、学校の屋根の一部をを壊したらしい。そりゃキレられるわ。
しかし、ここ数日、喧嘩で怪我することが多いな。家入もちょっと疲れた顔してるし、注意しとくか。
「お前ら、あんまり喧嘩で傷作るなよ?ただでさえデカイ家入の負担が増えてる。そろそろキレられるぞ。」
「こいつが喧嘩売ってこないなら考える。」
「は?喧嘩を売ってきたのは君だろう、悟。」
一言で喧嘩寸前の雰囲気になりやがった。なんだこいつら、戦わなきゃ生きていけないのか?アーマードコアでもやってろよ。
……仕方ない。ちょっと脅して、家入への恐怖を植え付けよう。
「……これは俺の体験談なんだけどね。
中学生の頃、週5くらいのペースで家入に傷を治してもらってたことがあったんだよ。そしたら、負担が大きすぎて家入がキレてね。……玉を潰して、潰された玉を治して、また潰してっていう拷問にかけられたんだ。」
お、二人の顔が青くなった。じゃあトドメを刺すか。
「いいか二人とも、俺は善意で忠告してるんだ。絶対に家入を怒らせるな。喧嘩するのはいいけど、怪我をしない方法にしろ。桃鉄とか。」
二人は真っ青な顔で何度も頷いた。これでよし!
「最近、私の前でだけクズ共がしおらしいんだけど。なんかした?」
「ナニモシテナイヨ!」
「ねえ千花。今日の夜、飲み会しない?」
家入が唐突にそう言ってきた。確かに、最近は飲み会してなかったな。中学生の頃は二週間に一回くらいのペースでやってたのに。
「いいよ。じゃあ酒の準備頼んでいい?」
「オッケー。ツマミ楽しみにしてるから。」
責任重大だ。飲み会のツマミは大体俺が作って、酒は家入が調達しているのだが、近頃は料理をあまりしていなかったので、腕が鈍っているかもしれない。
「あらやだ、傑さんあの子達男女二人で密会しようとしてるわよ。」
「やあねえ、最近の子はすぐ関係を進めようとするんだから。」
「……混ぜてほしいなら素直に言えよクズ共。」
ヒソヒソとこちらを見ながら話す二人に、家入が呆れ顔で言う。なんだこいつら、かまってちゃんなのか?
「参加するのはいいけど、なんか持ってきてね。菓子とか酒とか料理の材料とか。」
「もちろん、参加させてもらえるなら持っていくよ。」
「おすすめの菓子いっぱい持ってくるわ!」
仕方ない。料理の手間は増えるが、こいつらが何か持ってくるなら参加させてやろう。
「それなら参加を許す。感謝したまえ。」
「「あざーす!!」」
さて、今のうちになに作るか考えておこうかな。
「……お前たち、今が何の時間がわかっているのか。」
「「「「授業中でしょ?」」」」
「わかっているなら私語をやめろ。そして教師の前で堂々と未成年飲酒の宣言をするんじゃない。」
━━━━━━━━━━━━━
「えー……では、俺達が今日まで生きてることを祝って!かんぱーい!」
「「「かんぱーい!」」」
適当な俺の音頭も終わり、ついに飲み会が始まる。
今日のツマミは焼き鳥と鳥の胸肉(夏油提供)の唐揚げ、刺身(五条提供。めっちゃ高いやつ)、塩辛、ポテトフライ、椎茸とごぼうと紅しょうがの天ぷら。それと牛スジ煮込みに、最強コンビが持ってきた大量のスナック菓子。
酒の種類は、ビールから日本酒(家入秘蔵のいいやつ)、ウィスキーにワイン(五条が家から持ち出してきたらしい)もある。
「ん!唐揚げうま!」
「焼き鳥も美味しいね。店のより美味しいくらい。タレと塩どっちもあるし。」
「千花は料理うまいからね。」
「なんでお前が自慢気なの?……お、刺身うまい。」
五条と夏油の称賛に対して、何故か自慢気に胸を張る家入。作ったの俺なんだけどな?
にしても刺身がすごくうまい。高いのにもちゃんと理由があるんだな。
酒をいれながらみんなで料理を食べ進めていく。
……家入と夏油のペースがヤバイな。もうビール三本目だ。あいつらに付き合ってたら潰されそうだ。
「悟ぅ、君全然呑んでないじゃないか。もっと呑みなよ。」
うわ、夏油が五条にアルハラし出した。これは夏油から離れた方がいいな。
「千花もあんまり呑んでないじゃん。」
うわっ、家入もアルハラモードだ!!逃げ場がない!
「ほら、日本酒あげる。好きでしょ?」
「い、いやあ…。好きなんだけどね?お前らのペースに合わせると俺が潰れるっていうか……。」
「別に潰れてもいいじゃん。明日休みだし。」
ヤバイ、このままだと明日の俺が二日酔いで終わる。
囮を探して助けを求めて五条の方を見るが、既に潰れていた。どうやらビール一本目で潰れたらしい。酒弱すぎんだろ。
夏油はそんな五条を見て手を叩いて笑っていた。悪魔かあいつ。
……もうどうしようもないな。
「じゃあありがたく……。」
明日記憶残ってるかなあ……。
━━━━━━━━━━━━
次の日、頭に響く鈍痛で目を覚ます。明らかに二日酔いな上に、昨日の記憶も途中からないので、やっぱり俺は家入に潰されたようだ。
俺は何故かベッドで寝ていた。記憶が吹っ飛ぶくらい呑んだのに、寝室に向かうことはできたんだな…。
思考がぼんやりした状態のまま、布団をめくる。
「んん………。」
誰かの不機嫌そうな唸り声が聞こえた。声の高さ的に、五条でも夏油でもない。そして、その声がしたのは、間違いなく俺の隣だ。大量の冷や汗をかきながら隣を見ると、そこには眠っている家入がいた。
俺はベッドから転げ落ちた。
如月千花 酒の強さは普通。ヤってない。ベッドから転げ落ちたせいでたんこぶができた。
家入硝子 酒の強さはザル。ヤってない。潰したのは自分なのでベッドまで運んだが、自分も眠たかったのでそのまま一緒に寝た。
夏油傑 酒の強さはザル。酔っぱらってよくわからないことを言い始めた五条を見て爆笑していた。
五条悟 クソザコ。ビール缶半分で酔いつぶれ、「俺ってお笑い芸人向いてると思うんだよね……。」とか真面目な顔で言い出してた。
夜蛾正道 最近、胃薬が効かなくなってきた。
主人公である千花くんの見た目は、中性的な顔面に長髪を縛ったポニーテールでタレ目って感じです。
本当なら今回で見た目の描写を入れようと思ってたんですが、入れれませんでした。