【バイオハザード】の売れ行きも他作品に引けを取らない売上を叩き出す中、ミユとリュウイチは悩んでいた。
「やっぱりプレイ映像は外せないよな」
「しかし私達の力ではプリンターとか作れませんもんね」
「「う〜ん」」
「お二人はさっきから何をしているのですか?」
うんうんと唸るばかりの2人にリリルカがヘスティアに尋ねる。
「どうも新しい宣伝方法を思い付いたらしいんだけどそれに必要な機材が作れなくて困ってるらしいよ」
「新しい宣伝方法…………ですか、リリには良く分かりませんけど、外部に頼むのは駄目なのですか?」
「駄目とは言わないがこれは剣や槍よりも何倍も複雑で小さなパーツを何万個も組み合わせて作る物だからそんじょそこらの職人には作れないと思う」
リリの問いにミユがそう返しリリルカは更に返す。
「そうですか、しかしリリが知っている中でそれが出来そうな人と言えば【万能者】様位ですね」
その言葉にピクリと2人が反応する。
「【万能者】…………そうか、【万能者】が居ましたよ兄さん!!」
「ああ!!なんで今まで忘れてたんだ!!そうだよ【万能者】が居た!!良し!!早速書類作成して訪問に向かうぞ!!」
「はい!!」
2人はそうして書類を作成し【ヘルメス・ファミリア】の本拠へ足を運び【万能者】アスフィ・アル・アンドロメダとの面会を取り付けた。
「と言う様な物を作って頂きたいのですが、報酬は此方に書いてある通りで、素材も此方が持ちます」
「…………………………………………」
アスフィは書類に一通り目を通し書類を置く。
「やっては見ます。しかし成功する保証はありません」
「構いません、私共としてはその製品は是非欲しい」
「分かりました、完成次第そちらにお届けします」
アスフィがそう言うと2人は【ヘルメス・ファミリア】の本拠を後にした。
数日後
「取り敢えず、使い物になる位にはなりました」
「「はやっ!?」」
アスフィと【ヘスティア・ファミリア】の面々の前には白い長方形の箱とそれに繋がる小さな箱が置いてあった。
「流石に記録を取る機能は断念しましたが遠くの景色を映し出す位は出来ます。ご希望なら記録する機能も付けますが?」
「いや、十分です【万能者】様、本当にありがとう御座います」
「いえ、これも仕事ですので、では私はこれで」
アスフィはそう言うと【ヘスティア・ファミリア】の本拠を出ていった。
「それで、これなんですか?」
「フッフッフ〜、これはね」
ミユがスイッチを押し小さな箱をリュウイチに向ける。すると光が灯り壁に何倍も大きなリュウイチが映し出される。
「まぁ、要するにプロジェクターだな」
「明るくてもはっきり見えますから凄いですね」
「おお〜、で?これがどう宣伝の役に立つの?」
「例えば、ヘスティアにここでゲームをしてもらってその画面をオラリオに映し出します。そうすると」
「成る程、今までみたいに看板持ってウロウロ宣伝するより分かりやすく人手も掛かりませんね」
「そういう事、そしてそんなプロジェクターの初仕事になる作品はこれです!!」
そういうミユの手の中にはΩのマークの書かれたカセットがあった。