「え?帰ってきた?」
『一度連携を確認する為ですが、視野が広がり戦術眼が身についた様だとリュー様が仰っていました』
夜の学区、その自室でリュウイチはリリルカと連絡を取っていた。そして情報交換中ベルが1度【ヘスティア・ファミリア】の本拠に帰っていた事を知る。
「なんだよアイツ、一時帰宅するなら俺達にも声かけてくれたら良いのに」
『そちらはそちらで忙しいでしょうからとベル様が気を使われた結果です。それでどうなんですか?学区での教師生活』
「まぁ、悪くは無い。ゲームの知識を教えて単位獲得の為にゲームを自作させてみている。次いでに俺達に生えたという【神秘】の効果も試してみてる」
『ゲームの自作?それ意味あります?』
「学生達にも言ったが、それを決めるのは俺達や外野じゃない。あいつら自身だ。お前やヴェルフ、そしてベルが色々学んだ様にな」
『そうですか、頑張って下さい』
「ああ、また何かあったら連絡してくれ」
リュウイチがそう言うと互いに連絡を終えリュウイチは眠りについた。
翌日
リュウイチは指定の教室に入り生徒達を確認する。その中【ゲーム学科】が始まってからここ今日まで見覚えのない生徒と変装中のベルを見つける。
「君達は?初めての様だけど」
リュウイチがベルを指差し周りの生徒達がその指を追い自然とベルに視線が集まる。
「あ、えっと、【バルドル・クラス】の戦技学科のラピ・フレミッシュです!!此方は同じ小隊を組んでるニイナ・チュールさんと仲間達です」
その言葉に他の生徒達がザワザワし始めるがリュウイチが手を叩き喧騒を止める。
「そうか、戦技学科の生徒が見学に来てくれたか。歓迎するよ。さて、今日のゲームだが、とあるゾンビゲームについて語るとしよう」
リュウイチはそう言うと、そのゲームのタイトルを書いていく。
「えっと、【ウォーキング・デット】?」
「その通り。直訳すれば【歩く死】、ゾンビゲームと言えば現状【バイオハザード】一強だが、此方も中々面白い作品になっている」
「はい、どんなゲーム何ですか?」
生徒の一人が手を挙げリュウイチに質問する。
「そうだな、幾つか相違点がある。まず1つは【バイオハザード】はゾンビが存在するが主人公や政府機関がきちんと対処している。謂わばゾンビに勝った…………いや、【ゾンビと戦い続けている世界】だ」
その言葉に生徒達はふむふむと頷く。
「一方【ウォーキング・デット】はゾンビの蔓延を政府が防ぐことが出来ず世界の殆どがゾンビとなり、残り僅かな生存者達は生きる事で精一杯、つまり【ゾンビに敗れた後の世界】だ。良いか?この違いはかなり大きいからきちんと覚えておくように」
放課後
「いや〜!!初めてリュウイチ先生の授業聞いたけど面白かったね!!」
ベル改めラピ達【第三小隊】はリュウイチの授業に興奮を覚えていた。
「【同じ作品でも細かな背景が違えば作品は大きく変わる】良い勉強になったよ!!」
ニイナは嬉しそうにそう語りラピ以外の全員がウンウンと頷く。
「それじゃあ明日はダンジョン15階層頑張ろう!!」
「「「「「おお〜!!」」」」」
こうしてリュウイチ達が学区内で平穏に過ごせる時間が終わった。