3大美少(幼)女からの攻撃から何とか抜け出したベル達は現在また違う意味で震えていた。
「どうして、貴方がここに」
目の前に立ちふさがった漆黒の鎧の男、【暴食】のザルドと名乗った男、その連れにベル達は目を奪われていた。
ザルドとは反対に全ての景色を反射する黄金の鎧、逆だった金髪にベルと同じ血の様に赤い瞳、崩れ欠けた建物の上に立ちベル達を文字通り見下している。
「ベルの魔法の影響か?或いはこれも混沌の戯れか、初めまして、と言っておこうかな、英雄王ギルガメッシュ」
「その汚い口で我が至高の名を口にするな雑種、不愉快だ」
「それは失敬」
「もう用は済んだろう道化、雑種共が戯れている所を見ても面白みが無い」
「まぁそう言うな英雄王、折角見つけたのだ少しくらい遊んでも良かろう」
「道化の考える事は理解できん」
「と言うわけだ、少し遊んでもらうぞベル・クラネル、付いてこい」
ザルドはそう言うとベル達を何処かに連れていき手頃な石を拾う。
「石?」
「行くぞ、【きゃっちぼおる】だ」
「「きゃっちぼおる………………………………え?【キャッチボール】の事?」」
「へ?」
「ぬううううううううううううううん!!」
リュウイチとミユがザルドの言葉を正すとザルドはベルに向けて全力で石を投げつける。
「どわああああああああああああああああ!?」
「勝手に吹き飛ぶな!!ちゃんと受け止めろ!!」
「理不尽!?」
そんな会話を続けながらベルはこの殺人キャッチボールを何とか生き残った。
それから少し時が経ち
「ふむ、ゼウスから聞いていたきゃっちぼぉるとは違っていた様な気がするな」
「もっと早くに気付け戯けめ、それより我は腹が減った。何か出せ道化」
「ふむ、そうだな、俺もそう思っていた所だ。飯にするぞ」
「「「へ?」」」
ザルドとギルガメッシュは適当な空き家に入りザルドは調理を進める。
「出来たぞ」
ザルドがそう言いテーブルに並べた料理は見たこともない程豪勢な物だった。
「すっげぇな」
「ふん、我の宝物庫の物に比べれば雲泥の差だが此奴の腕前もあって食えん物では無い」
ギルガメッシュはそう言いながら骨付き肉を齧り3人も食事に舌鼓を打った。
因みに食事中、ザルドからベルに向けて避妊がどうの男は女に食われるだけどうのととんでもないアドバイスが飛び出したがリュウイチとミユは巻き込まれたくなかったので聞かなかったことにした。
それからはあっという間に夜になりザルドとギルガメッシュは何事も無かった様に帰って行った。
そして翌日からベル達は慌ただしく動く事になる。