ベルとエミヤが手を組んだ事で戦闘は一気に優勢になった。
ベルがギルガメッシュに接近戦を挑みそれを嫌ったギルガメッシュの武具をエミヤが剣で撃ち落としていく。
「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
ベルが両手に握る干将・莫耶に白い光と鈴の音が辺りに響く。
その音は段々と大きくなっていきやがて鈴の音から鐘の音に代わりそれが大鐘音に変わる。
「クッ!!おのれ!!いい気になるなよ雑種風情が!!」
ギルガメッシュは今までに無い数の武具を取り出すがエミヤがその射出を許さずベルはとうとうギルガメッシュの懐に潜り込んだ。
「ハァアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
突き立てられた剣に血が飛びギルガメッシュの口から血が溢れる。
「ゴフッ…………ああ、認めよう。お前は雑種では無い、我が宝物に劣らない輝きを有している」
そう言い残したギルガメッシュの身体から金の粒子が登り始める。
「ありがとう英雄王」
「やったな、私も彼の英雄王にあの時の返礼を出来てスッとしている」
エミヤがベルに話し掛けベルがエミヤを見るとエミヤからも粒子が溢れており半透明になっている。
そこにアーディもポーションを飲みエミヤの前に立つ。
「ありがとうアーチャーさん、助けてくれて」
「……………………それが私の役目だ」
「うん、それでもありがとう」
「律儀だな君は、もう会うこともないだろうが、ありがとう」
エミヤはそう言うと消え何時の間にか固有結界が消えていた。
全てが終わりベルも息を吐くとパチパチパチと何処からか拍手の音が聞こえてくる。
「素晴らしい戦いだった、あの英雄王を打ち倒す存在がいたとは」
そう言って現れたのは神父服に身を包んだ目の死んだ男言峰綺礼の姿があった。
「成る程、英雄王のマスターはアンタだったのか、言峰綺礼、何でここにいる?」
「何故、か、それは私にも分からない。私は此方に呼び寄せられた側だ」
「呼び寄せられた?」
「私はあの時確かに自分の心臓の鼓動が止まるのを感じた、自身の死にこれ以上無い
「……………………その答えは?」
「……………………フッ、知らないそうだ。【人1人の魂の不備を気にするより下界を楽しんだ方が面白い】と言われた」
「……………………言峰綺礼、お前の目的はなんだ?」
「…………目的、か、私の目的は既に達せられた。私を呼び寄せたこの世界で私の
そう言う言峰綺礼の手は少しずつ薄れていた。
「アストレア様が言ってたな、【混沌が俺達の存在によってズレた歴史を修整するかの様だ】と、アンタもそんな歴史の修整力によって呼び寄せられたのかもな」
「とするなら是非その修整力とやらに感謝したい気分だ、お陰で最高の喜びを得られたのだから」
言峰綺礼はそう言い残し世界から消えた。