オラリオで娯楽革命を   作:寝心地

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デモンズソウル

ベルのレベルアップから数日

 

「良いですかヘスティア、うちの命運にも関わると言っても過言では無い日なんですからキチンとして下さいよ!!」

 

「わ、分かってるよ」

 

「それと宣伝も忘れずに!!此方でも行いますけど新作ゲームの初動は如何に神様に興味を持ってもらうかなんですから!!」

 

「それも分かってるって!!もう、僕はこれでも会長だぞ、ちゃんとやるって」

 

自信満々にデカい胸を張るヘスティアに2人は

 

「「不安だ」」

 

不安の色を隠せないでいた。

 

それから10分程ミユに身嗜みチェックを受けた後ヘスティアは今までに無い程真剣な顔で本拠を出ていった。

 

数ヶ月に1度情報交換の場と言う名目で開かれる【神会】その名目は勿論行われるが神達がこの会議に出席する最大の理由は

 

「それじゃあタケん所のヤマト・命ちゃんの二つ名は【絶†影】で」

 

「ノオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」

 

レベルアップした冒険者に痛い二つ名を与えその主神が悶える姿を嘲笑う為である。

 

「んで、最後は…………ドチビん所か…………」

 

ロキはベルについて書かれた紙を見ながら目を鋭くする。

 

「二つ名決める前に聞かせろやドチビ、1ヶ月でランクアップ、あり得へんやろ」

 

(来た!!)

 

『良いですかヘスティア、駆け引きで重要な事はどんな質問が来ても動じない事、どんなに予想外な質問が来ても1度考えるフリでもすれば割と周りは待ってくれます』

 

と言うリュウイチのアドバイスを受け。

 

「う〜ん、覚えが無いな」

 

1度考えるが特に言い訳が思い付く訳がなくすっとぼける事にした。

 

それからフレイヤの思わぬ援護もあり何とか有耶無耶にする事に成功しそのままベルの二つ名【リトル・ルーキー】に決まった。

 

「んじゃ、他に何か言うことある奴おらんか?」

 

「あ!!僕から…………と言うか【聖火の遊技場】からお知らせがあるよ〜」

 

ヘスティアの言葉に神々は目を光らせる。その間にヘスティアはプロジェクターを取り出しスイッチを押す。

 

映し出された映像に神々はおぉと声を漏らす。

 

【超高難易度アクションRPG登場】

 

【君はこの絶望に耐えられるか?】

 

【Demon's Soul 近日発売】

 

「と言う訳で、Demon's Soulの発表でした〜詳しくはうちの店頭で受け付けてるよ、じゃあねぇ~」

 

ヘスティアそういうとそそくさとその場を後にした。

 

それから数十日後 Demon's Soul発売から2日後

 

「おい!!どういう事だ!!」

 

店先ではDemon's Soulを買った大勢の人々が押し寄せていた。

 

「どうかしましたか?」

 

代表としてリュウイチが話を聞いてみると

 

「このゲーム!!全然クリア出来ないじゃねぇか!!返品しろ返品!!」

 

「ああ〜Demon's Soulは死にゲーなんです」

 

「「「「「死にゲー?」」」」」

 

「死んで覚えるから死にゲー、宣伝の時に言ったでしょう、【超高難易度RPG登場】って」

 

「「「「にしても難易度高過ぎだろ!?」」」」

 

「まぁ、そこまで言うなら返品対応しますけどそういうゲームである事はご理解下さいね」

 

「やぁ」

 

そこに休暇中なのかフィンが現れ散々文句を言っていた冒険者達が道を譲る。

 

「いらっしゃいませ」

 

「今日は珍しく暇でね、新しく発売したっていうDemon's Soulを買いに来たんだ」

 

「了解です」

 

リュウイチは奥から新しいDemon's Soulを渡しフィンは帰っていった。

 

「それで?他のお客様は?」

 

こうして多くのプレイヤーが販売早々に挫折を経験した。

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