「…………………………………………」
ヘスティアは自身の前で正座する2人の眷族に何とも言い難い目線を送っていた。
「で?何か言い分があるなら聞こうじゃないか」
「えっと、割と反響が良かったんで流れが変わる前に今の内に続編を出しとこうと思って…………」
「で、性懲りもなくこんなに作ったと」
ヘスティアが2人から顔をそらすとそこには積み上げられた段ボールの箱があった。
「確かに前回は僕の予想に反して主に神々から人気だったけど、今回はそう上手くいかないと正直思うよ?」
「でも、前作で悲劇の主人公は割と人気出るってわかりましたし、もう作っちゃいましたし…………」
「………………………………はぁ、でも今回で最後にしてくれよ?」
「「え?最低後3本続編がありますよ?」」
「そんなにあるの!?」
そんな会話がありリュウイチがプロジェクターを持って噴水広場に辿り着く
「よぉ、何か手伝うか?」
そこにヴェルフが声を掛けて来る。
「ああ、なら机をそこに置いてもらえると助かる」
「了解」
ヴェルフはそう言い机を所定の位置に置くとリュウイチがその上にプロジェクターを置くとスイッチを押す。
プロジェクターが映し出したのは戦神となり玉座に座るクレイトス。
【復讐 再び】
そんな文字と共にクレイトスがその力を振るう映像が流れる。
【その怒り 癒える事を知らず】
更に場面は変わりクレイトスが大剣を持ち老人と対峙している場面が映る。
【この怒り 神の命を持って贖え】
【GOD OF WAR Ⅱ】発売開始
「良し、宣伝終わり、それじゃあヴェルフさん、俺はこれで…………」
「待て待て待て!!何だあの光る剣!!めっちゃ凄いぞ!?」
「まぁその辺はゲームをプレイしてみてって事で」
リュウイチはそう言うと逃げる様に【聖火の遊技場】に戻った。
それから1時間程で【聖火の遊技場】には長蛇の列が出来ており皆【GOD OF WAR Ⅱ】を買い求めた。
「さてさて、今回はどんな物語が待っとるんやろなぁ〜」
早々に【GOD OF WAR Ⅱ】を買ったロキは早速テレビと向かい合う。
【この物語はフィクションです】の文字の後にゲームが始まり前作で神となったクレイトスは裏切りに等しい行いをした神々に憎悪を抱き故郷であるスパルタの仲間達と共にオリンポスの街を荒らし回る日々を送っていた。
「あ〜あ〜言わんこっちゃない、あんな方法で神にしてやる〜言われても受け入れるわけ無いやろ」
そんな中へクレイトスの行いに痺れを切らせたアテナとゼウスはクレイトスから神の力を奪い殺してしまう。
「うっそやろ!?序盤で主人公死んだんやけど!?」
それから冥界へと落ちたクレイトスはガイアとタイタン族の協力を受け運命を変えるため【運命の三女神】がいる神殿を目指す。
それからなんやかんやあり見事運命を変えたクレイトスはゼウスを後一歩の所まで追い詰めるが肝心な所でアテナの妨害を受けゼウスではなくアテナを殺してしまいゼウスには逃げられてしまう。
それからクレイトスは運命の女神の神殿でガイア達タイタン族の死の運命を変え共にゼウスを討つべく共にオリンポス山への侵攻をする所で物語は終わった。
「ウッソ終わり!?この後が良い所やろ!?これ絶対続編あるやん!!絶対買お!!」
こうしてロキは更に【GOD OF WAR】の世界へ嵌っていった。