ロキが正規品を買って数日後
「さて、そろそろ店の看板を作らないとな」
「そうね、ただでさえ廃教会で店らしい佇まいしてないし」
「と言うわけで、ヘファイストスから看板に使える板金と吊るし金を買ってきた、問題はどんな名前にするかだ」
「【ヘスティア・ファミリア】なのですからヘスティアの司る聖火を取り入れて【聖火の遊技場】何ていうのはどうでしょう?」
「良いね、それで行こう、ミユ手伝ってくれ」
そう言うと2人は大きな板金に文字を刻み脚立を持ち出し廃教会に看板を掲げた。
「取り敢えずこれで【店】とは名乗れるだろう」
「まだまだ足りない物だらけですけどね」
3人は漸く店らしくなった建物を前に喜んでいると1人の男が声を掛けてくる。
「なぁ、ロキ様から面白い遊戯を売ってるって聞いたんだが?」
その言葉に3人は嬉しくなりその男性にも【体験版】を経験させ口コミを広める事を条件に12万9980ヴァリスで一式を売った。
2週間後
「いやぁ〜、まさかここまで売れるとは思わなかったよ」
ヘスティアは売り上げの書類に目を通しそう呟く。売り上げ総額の欄には軽く7桁が書かれていた。
「言っとくけどそれ丸々懐に入れられる訳じゃ無いからな」
「あ、やっぱり?」
「建物の改修に新しい商品の作成に生活費と広告費とかまぁ、諸々の費用を抜いて余ったお金を丸々個人の物とした場合ここから三分割で…………………これくらいですね」
ミユはそう言い新たに計算し直した紙をヘスティアに見せる。
「こ、こんなに!?君達の取り分はちゃんとあるんだよね!?」
「ありますよ」
「それなら良いけど…………ってヤバい!!そろそろバイトの時間だ!!2人とも行ってくるよ!!」
ヘスティアはそう言うとバタバタと外へ飛び出して行った。
「「行ってらっしゃい」」
外に飛び出したヘスティアに2人はそう声をかけた。
所変わって【ロキ・ファミリア】の本拠
その部屋の一角でロキはテレビ画面とにらめっこしていた。
画面の中ではラスボスりゅうおうと主人公が最後の会話をしており例の台詞が放たれていた。
『どうだロキよ、もしワシの味方になれば世界の半分をロキにやろう』
はい
いいえ
「マジで!?世界の半分くれるとか面白そうやん!!」
▶はい
いいえ
『では世界の半分、闇の世界を与えよう!!』
同時に画面が暗転しそのままフリーズする。
「あ、あら?」
その後、ロキがガチャガチャとコントローラーを弄る
「ヤバイヤバイヤバイヤバイ!!これめっちゃ高かったのにもう壊したとか知られたらリヴェリアママに叱られる!?あ!!点いた!!良かった〜」
そこには全てのステータスとレベルが初期値に戻された主人公の姿があった。
「嘘やろ〜!?また一からやり直し!?自分ら育てるのにどんだけ時間使うた思てんねん!!」
尚、散々喚いたロキはその後大人しく2度目のりゅうおうの誘いに素直に『いいえ』を選択し無事クリアしたらしい。