オラリオで娯楽革命を   作:寝心地

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異端児

竜女の少女を連れ【ヘスティア・ファミリア】全員で20階層に向かえ。

 

それがギルドから課された【強制任務】だった。

 

「全員って事は…………」

 

ベルの目がリュウイチとミユに向くその顔は真っ青だった。

 

「まさか私達までダンジョンに出向かされるとは…………どうしましょう兄さん」

 

「落ち着け…………いや、やっぱ落ち着かなくて良い、どう考えたってこりゃあウィーネ関係だろうからな」

 

「しかしお二人も連れてとなるとますます難易度高いですよ?それにウィーネの事を知っている様子、恐らくこの件はギルドも関わっているのでしょうね」

 

「今まで以上の準備をする必要があるね」

 

そんなこんなでベル達は今まで以上に準備を重ねダンジョン攻略へ向かう。

 

「はぁ、気が重いな」

 

リュウイチとミユは当然ながら戦えるわけも無い為荷物持ちとして隊列の中腹に組み込まれた。

 

「私達にもベル君の魔法があったらまだ楽だったのになぁ〜、色んな魔法とか力とか使えてその人に成り切れるのに」

 

「そんなの意味無いだろ、大体なりきった所で元の頭が……………………成り切り?」

 

ダンジョンでのミユの愚痴にリュウイチが反論しようとした所でリュウイチは言葉を切り何かを考え込む。その目線はリリルカに向いていた。

 

「リリルカさんの魔法って変身魔法だよね?」

 

「そうですよ、普段は使う所などありませんが、それが何か?」

 

「人以外にもなれる?」

 

「え?ええまぁリリと同じサイズ位ならなれます」

 

その言葉を聞いたリュウイチは懐から【DS】を取り出し【ポケモン】の図鑑を開きリリルカに見せる。

 

「これは?」

 

「リリルカさんと同じサイズのポケモン、なってみてよ」

 

「良いですけど…………」

 

リリルカはそう言うと荷物をミユに預け詠唱を唱える。

 

「【貴方の刻印(きず)は私のもの。私の刻印(きず)は私のもの】」

 

リリルカが変身したのは真っ黒な布の様なものにチャックの様な口が付いたポケモン、名は【ジュペッタ】

 

「おお〜、じゃあリリ…………じゃなかった、ジュペッタ!!【シャドーボール】!!」

 

「ジュ〜ペッ!!」

 

ジュペッタの手から黒紫の球体が生まれソレを打ち出すとたまたま前方にいたゴブリンが吹っ飛ぶ。

 

「やった!!狙い通り!!」

 

「マジか…………ありえねぇだろ」

 

「しかしこれはかなり頼りになります。リリルカ殿も戦える様になったのですから」

 

「凄いよリリ!!これなら一緒に戦える!!」

 

思わぬ収穫にベル達は嬉々としてダンジョンを進みとうとう20階層に辿り着いた。

 

そこにはウィーネと同じ様な知性と理性を併せ持ったモンスターが無数にいた。

 

「兄さん兄さん!!これは」

 

「ああ、これは…………」

 

「「人材確保の臭いがする!!」」

 

2人が最初に異端児を見た時に言った言葉がこれだった。

 

それから異端児達は【ヘスティア・ファミリア】を歓迎し宴会を開きミユとリュウイチは彼らに【ポケモン】を遊ばせた。

 

「これは、どういう事か説明してくれないか?」

 

そこに全身黒尽くめの人物が現れ異端児達にフェルズと呼ばれる人物が現れ異端児達に説明を受ける。

 

「成る程、そういう事か、それで君が【聖火の遊技場】の責任者か、異端児達を雇いたいそうだな」

 

「はい、勿論給金はちゃんと払いますよ。扱いも人間の店員と同じ待遇で迎えます」

 

「それは魅力的な提案ではあるが同時に良い提案とは言えないな、今回の件に関して私はウィーネがウケの良い竜女だったからこの程度で済んでいると思っている。百歩譲ってウィーネを地上に連れ帰るのは良いとして他の者を地上に上げるのは許可出来ない」

 

「ええ〜」

 

「これはウラノスの決定でもある。済まないな」

 

それからも協議を重ねるがフェルズは首を縦に振らずリュウイチとミユは仕方無く引き下がった。

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