ベルの二つ名【白兎の脚】が馴染み始めた頃、リュウイチとミユはカードゲームに新たな要素を追加する事にした。
【バトルスピリッツに第4のカードが登場!!】
何時もの噴水広場でそんな画面が映り道行く人々は足を止める。
【その名も ブレイブ!!】
『太陽よ、炎を纏いて龍となれ!!【太陽龍ジーク・アポロドラゴン】召喚!!』
現れるのは太陽の如く猛々しい赤く輝く生物的な龍
『蒼白なる月よ、闇を照らす牙となれ、我が友【月光龍ストライクジークヴルム】召喚!!』
対するは月のように静寂な美しく白い機械的な龍
【そしてブレイブ!!】
『【砲竜バル・ガンナー】!!【太陽龍ジーク・アポロドラゴン】に
『【鳳凰竜フェニック・キャノン】!!【月光龍ストライクジークヴルム】に
2体の龍の体に新たな装備が追加され互いに激しく咆哮を上げ激突する。
『『決めろ!!
最後にそんな声が響き映像は終了した。
ガチャガチャ ガチャガチャ ガチャ!
「……………………ほぉ、中々面白い仕組みだな」
子供や神達で賑わう【聖火の遊技場】2号店、その片隅で1人のハイエルフがガチャガチャを回していた。そう、ご存知リヴェリアである。
事の発端は噴水広場で買い物の合間に休憩していた時のこと、そのタイミングでブレイブについての宣伝を見たリヴェリアは【月光龍ストライクジークヴルム】に一目惚れした、それはもう恋する乙女の様に惚れ込んだ。
速攻で【聖火の遊技場】の2号店に駆け込み【月光龍ストライクジークヴルム】の入手方法について尋ねた。その結果こうしてガチャガチャを回している訳だが。
ガチャガチャ ガチャガチャ ガチャガチャ ガチャガチャ
「むぅ、運は悪くない筈なのだが…………」
リヴェリアの手の中には無数のカードが握られているがリヴェリアの目当ての物は無かった。
「ねぇねぇエルフさん」
持ち金も少なくなり今日は諦めようかと思い始めた頃、不意に子供が声を掛けて来る。
「どうした?私に何か用か?」
「うん!!僕そのカード欲しいから僕のカードと交換しよう!!好きなカード持って行って良いよ!!」
そう言って少年が広げたカードの中にはリヴェリアが待ち望んでいた【月光龍ストライクジークヴルム】の姿もあった。
「これを貰っても良いのか?」
「え?うん!!良いよ!!」
こうしてリヴェリアは念願のカードを手に入れた。
後にカードバトラーの間で【月光】と呼ばれる様になるカードバトラーの誕生の瞬間だった。