オラリオで娯楽革命を   作:寝心地

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魔法の危険性

「フッ!!ハァ!!」

 

パワプロ発売から少し、ベルは中庭で椿特製の【ブレイズ・オブ・カオス】を振るい鍛錬していた。

 

「まだ腕も治ってないんだからその辺で止めといた方が良いよ?」

 

そこにミユが声を掛けベルは漸く動きを止める。

 

「…………………………あの時」

 

「ん?」

 

「深層でこの双剣を振るった時、凄い怒りに飲まれそうになったんです」

 

「怒り…………」

 

「はい、あの時はリューさんを守らなきゃって、必死で、僕が知る中で一番強い人、クレイトスさんの力を魔法で再現したんです。戦争遊戯の時にも感じてたんですけど、やっぱりこのままじゃ駄目だって」

 

「そっか、でも休む事も大切だよ。ちゃんと休まないといざって時動けないなんて目も当てられないからね」

 

「はい、ただクレイトスさんの力を魔法で使った時だけ異常に怒りが沸いてくるんです。それだけが不思議で」

 

「う〜ん、ベル君の魔法は【既存のゲームキャラクターの能力を完全再現出来る】って物だから感情何かも再現しちゃうのかもね、クレイトスはキャラクターの中でも特に怒りの感情が強いキャラクターだから」

 

「成る程」

 

「さぁほら、分かったら体を休めて、次の為に備えなさい」

 

「はい!!ありがとうございます」

 

ベルはそう言うと本拠の中に戻っていった。

 


 

同じ頃、【豊穣の女主人】ではリュウイチが宴会の代金を払いに来るついでにリューに体調を尋ねていた。

 

「リューさん、体調は大丈夫ですか?」

 

「リュウイチさん、はい、お陰様で、皆さんにはご迷惑をおかけして本当に申し訳ありませんでした」

 

「その言葉はベルに送ってもらった様なので大丈夫ですよ、俺達が直接掛けられた訳では無いですし」

 

「そうですか、所で差し出がましい様ですがベルの力について1つ」

 

「何ですか?」

 

「彼が私を救ってくれた時、火を吐く双剣を振るっていました。その力について深入りするつもりはありませんが、あの力は諸刃の剣だ」

 

「と言うと?」

 

「あの双剣を振るう時の彼は普段とは違い苛烈で激情に駆られていた、貴方方の商品であの双剣を振るう人物を私は知っている、彼も()()なのですか?」

 

酷く鋭い目で言うリューにリュウイチは思わず吹き出しひとしきり笑った後答える。

 

「ベルはそんなんじゃありませんよ。深層で貴女を助けたいと思い鬼気迫っていたのでしょう。大丈夫、普段はそんな事にはなりませんから」

 

「………………………………そうですか、変な事を聞きました。謝罪します」

 

「いえいえ、構いません。しかし」

 

「???」

 

「いえ、私の口から言うのは止めておきましょう。そろそろこの辺りで失礼します。何時迄も貴女を借りているとミアさんに怒られてしまう」

 

リュウイチはそう言うとそそくさとその場を退散し本拠へ戻った。

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