トントンとリュウイチとミユの作業室の扉が叩かれる。扉を開けるとそこには春姫が立っていた。
「春姫さん、どうかしました?」
「じ、実は…………」
春姫は意を決した様に2人に言う。
「れ、レオン様の新しい物語をお願いします!!」
春姫の言葉に2人は互いに顔を見合わせフッと笑う。次に販売するゲームは決まった。
【あの日の絶望を乗り越えろ】
『アシュリー、何処にいるんだ?』
映し出されるのはとある村、そこに侵入したレオンが村人達に襲われる姿
『この村は何かおかしい』
そう言いながら一人の少女と共に脱出を計る。
『おい嘘だろ!?』
最後にチェーンソーを持った麻袋を被った男が袈裟斬りにした所で
【バイオハザード 4】
その文字が浮かび人々は熱狂に包まれた。
そうして【バイオハザード 4】が発売されると当然春姫も購入し自室でプレイする。
「だからって、何で私まで…………」
その隣には嘗て春姫と同じ【イシュタル・ファミリア】にいたアイシャの姿もあった。
「やはり1人でやるのはまだ少し…………かと言って皆さんにお願いするのも、アイシャ様はそう言うのは得意そうですから」
「はぁ、1人で出来ないならやるんじゃないよ」
「ですがレオン様の活躍、私気になって気になって夜も眠れません!!いざぷれい!!」
「何だいその掛け声は」
「リュウイチ様とミユ様に教えて頂きました。遊ぶ時はそう言うのだと」
「あいつら何を教えてんだい」
そうして始まったゲームに春姫はあっという間に熱中していく。【バイオハザード 2】から年月が経ち国のエージェントとなったレオンは大統領の娘アシュリーを探すべくとある村に立ち寄った。その村はとある寄生体に侵食されており村人達がレオンに襲いかかる。
「成る程、寄生型のモンスターか、これはまた厄介だね」
その光景を見ていたアイシャは呟く。
「ゾンビとは違うのですか?」
「見た所ざっくり利点が2つ、1つは寄生しているだけだから外見はそのまま、つまり人間社会に潜伏出来るって事さ。次に寄生はしてるだろうけど知能なんかはそのままだろうからね、武器を使えたり情報を伝達出来たり使い道が多いのさ」
「成る程、しかし」
『有り得んな〜!!』*1
『森ねずみ〜森ねずみ〜』*2
『中野バーガー』*3
『う●こだ捨てろ〜!!』*4
「皆さん何を言ってるのか分かりませんよ?」
「独自の言語だろうさ」
そうして物語が進んでいくとレオンは武器商人に出会い武器を融通してもらったりアシュリーを見つけ何とか脱出を計ろうとしたり久しぶりにエイダと再会したり色々ありながらラスボスであるサドラーを倒しアシュリーと共に脱出した。
「はぁ〜ドキドキしました。特にエイダ様との再会、お二人独特の空気がそれはもう…………はぁ、名残惜しいです。お二人に次もお願いしなければ」
「そうかい、そりゃあ良かったね。今度から1人でやりなよ、私も暇じゃないんだ」
アイシャは春姫にそう言いながら頭を撫でそそくさと退散した。