ベル入団から1週間後
「「出来た〜!!」」
2人は突如そんな声が響きベルは何事かと慌てるがヘスティアは慣れたように2人の作業部屋の扉を開ける。
「それで?今度は何が出来たって?」
ヘスティアが尋ねると2人はフッフッフと悪い笑みを浮かべ説明を始める。
「これはですね、テレビゲームシリーズ第二弾、【スーパーマリオブラザーズ】です!!」
「へぇ、ちょっとやらせてよ」
「「良いですよ〜」」
2人はゲームをセッティングしヘスティアにコントローラーを握らせる。
「あれ?前みたいに説明は無いんだ…………えっと、これがジャンプ、移動が横ね、あれ?敵が来た…………触れただけで死んだ!?」
そんなこんなありながら【ドラクエ】に次ぐ【マリオブラザーズ】の販売が開始されミユとリュウイチはその宣伝に走った。
「【聖火の遊技場】テレビゲーム第二弾!!【マリオブラザーズ】の販売を開始しました〜」
「勿論体験版もご用意してます!!是非お越しください!!」
2人の言葉が響くと同時に神達が目の色を変え自分達の本拠に走った。
30分後
「良し、そろそろ戻るぞ」
「そうですね、【ドラクエ】の影響もあるでしょうしもう良いでしょう」
そうしてミユとリュウイチが本拠に戻るとそこには目を回すヘスティアと本拠に入り切らない程の客が有り金を握り締め押し寄せていた。
「丁度良かった2人とも!!早く手伝って!!」
ヘスティアの言葉に2人も慌てて手を貸し何とか来客を捌く。
「ふぅ、影響舐めてましたね」
「そうだな、バイトでも雇うか」
「まさかバイト戦士だった僕が雇う側に回る事になるとはね」
「ただいま帰りました〜!!……………………あれ?」
ダンジョンから帰ってきたベルは死屍累々の光景に首を傾げた。
5分後
扉に【休憩中】の札を掛け4人で会議を始める。
「さて、まずは今日の売り上げからです。黒字です」
「「だろうな/だろうね」」
「次は問題について、まず圧倒的に人手不足です。そこで、私と兄からはバイトを雇う事を提案します」
「それは僕も賛成だよ。開発に宣伝に経営、僕を入れたとしてもとても3人じゃとてもやっていけない、幸い僕に人手に当てがある」
「ではその当てに会いに行きましょう」
「え?今から?」
「当然です。世の中思い立ったが吉日だ」
2人はヘスティアを引き摺る様に出ていくと本拠には会議について行けなかったベルだけが残された。
【タケミカヅチ・ファミリア】の本拠
「と言うわけで、うちでバイトしないかい?タケ」
ヘスティア達の前には極東の武神タケミカヅチがいた。
「まさかお前からその様な言葉が出るとは、これも外界の未知か…………」
「待遇は此方に」
リュウイチがそう言って1枚の紙を差し出す。
「これは…………こんな好待遇、良いのか?」
「受けてくれるなら前金代わりにこれもやろう、テレビとゲーム機は後ほど届ける」
そう言ってリュウイチは自分用に取っておいた【マリオブラザーズ】のカセットを差し出す。
「実の所うちの子の1人がそろそろ誕生日でな、最近話題のゲームでも買ってやろうと思っていたのだが、値段が高くてな」
「では…………」
「この話、喜んで受けさせてもらう」
「やった〜!!人材確保!!」
その後、【タケミカヅチ・ファミリア】の元にゲーム機一式が届けられた。
「タケミカヅチ様前来てます!!」
「千草その人喰い草何とかしてくれ!?」
「桜花殿前に出過ぎです!?画面が小さく…………ああ!?死んだ!?」
タラッタララ♪(死んだ音)
「「「「あ~あ〜」」」」
【タケミカヅチ・ファミリア】はその日ゲームを楽しんだ。
【聖火の遊技場】 バイト・パート募集
報酬 時給850ヴァリス
仕事内容 接客・未発売ゲームのテストプレイ
日時 週5日 午前9時〜16時
福利厚生 テストプレイ用テレビ・ゲーム機・カセットの無償提供 成果に応じてボーナスあり