オラリオで娯楽革命を   作:寝心地

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ランクアップと報告

リリルカがランクアップした。

 

苦節15年、産まれてこの方幸せよりも不幸の方が大きかった彼女に、ようやくと言って良いランクアップに、彼女は自身のキャラも忘れ大手を振って歓喜した。

 

ヘスティアに発展アビリティが【耐異常】か【調合】かを尋ねられた際は迷わず【耐異常】を取った。【調合】も魅力的ではあるが、ポーションの類は最悪買えばいいし、これからベルについて回るつもりなのだから、状態異常に掛って足を引っ張る訳にはいかない。

 

何より【調合】を使う機会は殆ど無いだろうと予想した。質の良いポーションやダンジョン攻略で必要な物は、リュウイチとミユに必要な物を書き出した紙を渡せば集めてくれるし、2人が手に入れられないものを自分が作れるとは思っていなかったからだ。

 

「良かったな、今日は祝いも兼ねて【豊穣の女主人】にでも行くか」

 

「え?しかし今回の遠征の失敗で赤字が…………」

 

「何を言う。その程度これからのゲームが補填、黒字にしてくれる」

 

「それに、貴女は失敗から学ばない愚か者じゃないでしょ?」

 

ミユとリュウイチの言葉にリリルカは頷くと、2人はミアの元へ向かった。

 

数日後

 

リリルカのランクアップ祝いも終わり、リュウイチはベルと歩いていた。

 

「そんなに怖いのか?」

 

「素直に言いますけど無茶苦茶怖いです」

 

そういうベルの肩はガタガタと震え、リュウイチはフッと笑う。

 

ギルドに着くとベルは担当であるエイナに今回の事件を事細かに伝える。その度にエイナの顔が険しくなる。

 

(成る程、これは怖いな)

 

震えるベルの横でリュウイチはエイナの知らない一面を見てそう思う。

 

「大丈夫ですよエイナ嬢、これでもLv4にまで上り詰めた男です。今回は事故とはいえそう簡単にくたばりませんよ。そうならない様に俺達もサポートしますし」

 

さて、そろそろ助け舟を出してやろうとリュウイチはベルの背を叩き言う。

 

「リュウイチ氏……………………そうですね、ベル君、帰って来てくれてありがとう」

 

「いえ、此方こそすいませんいつも心配かけて」

 

「ううん……………………それじゃあ私は教材取ってくる!!今度はベル君が50階層に行っちゃっても帰ってこれる様に勉強しよう!!」

 

「は、はい!!ありがとうございます!!」

 

エイナが席を離れそろそろ良いだろうと思ったリュウイチは席を立つ。

 

「アレ?リュウイチさん何処か行くんですか?」

 

「そろそろ俺は帰る。まだ仕事が残ってるしな。今度は男らしく一人で来いよ」

 

リュウイチはヒラヒラと手を振りながら帰っていく。尚、この後ベルはエイナのスパルタ勉強会を乗り越え何故か食事に誘われ帰って来た。

 

「俺が帰ってから何があった?」

 

とリュウイチは訝しんだ。

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