「「「「「かんぱーい!!」」」」」
スマートフォンの発売から数日後、ベル達は【豊穣の女主人】で食事をしていた。と言うのも今回は【ヘスティア・ファミリア】だけでなく遠征を手伝ってくれた【タケミカヅチ・ファミリア】や【ミアハ・ファミリア】も一緒だった。
ベルの腕からギプスが外れ、完全復活した事の祝いも兼ねた、合同お疲れ様会である。
本来はここにそれぞれの主神も参加する予定だったのだが、ヘスティアはバイトが入っており、気を使ったタケミカヅチとミアハが主神は主神同士で飲んでくるから気にするなと言い、ヘスティアを連れて行った。
リュウイチとミユは離れた席でベル達の宴会を見ながら酒と食事を楽しむ。
「あんた達はあっちと一緒じゃなくて良かったのかい?」
様子を見ていたミアが二人にそう尋ねる。
「俺達は前回内輪だけの時に一緒に祝いましたから、今回は共に窮地を乗り切った奴らでの宴会にしとこうと思いまして。それに、たまには兄妹水入らずでの飯も良いものでしょう?」
「此方に来てから2人で食事する機会殆どありませんでしたもんね。あ、女将さんこの【牛ステーキの極厚香草焼き】下さい〜!!後葡萄酒と蜂蜜酒〜!!」
「はいよ!!しかしあんたら見かけによらず良く食うねぇ」
「まぁ、頭を使うのにはエネルギーが要りますからね」
「酒で鈍らせてたら意味無いだろ」
「今日は良いんです〜兄さんこそ殆ど飲んで無いじゃないですか〜私が注いであげます〜」
「いい」
「私のお酒が飲めないって言うんですか〜?」
「お前酔い過ぎだろ、もう酒駄目」
「え〜?何でですか〜」
「絡み酒ウザいから」
「聞きました女将さん〜!?兄さんが私の事ウザいって言いました〜!!前は妹チュキチュキ〜♡って言ってたのに〜!!」
「酒で記憶を捏造するな、そろそろ帰るぞ」
「あ〜ん、私のお酒〜」
「悪いがミアさん、残りはアイツラにやってくれ、金は払う。それとアイツラの宴会代は何時もの様に」
リュウイチは代金を置きそう言うと、ミユを米俵の様に担ぎ店を後にする。
「zzzzzz zzzzzz zzzzzz zzzzzz」
リュウイチの背中で寝息を立てるミユを運びながら、リュウイチは本拠に向かう。
「兄さん」
「起きたのか、なら自分で歩け」
途中ミユが起きリュウイチは降ろそうとするが、ミユは降りようとしない。
「どうした?」
リュウイチがミユの様子を伺うと顔色が青を通り越して白くなっており、全てを察したリュウイチはミユを道端に移動させる。その瞬間、ミユは全てを吐き出した。
リュウイチは思う。
「羽目を外しすぎたな」
尚、帰り着くと酔っ払ったヘスティアがリュウイチに絡んできた。
ミユを部屋に寝かせた後、リュウイチはベル達が帰ってくるまでヘスティアの面倒を見る羽目になったという。
ミユの秘密その1 酒に弱く絡み酒