オラリオで娯楽革命を   作:寝心地

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慰謝料請求

【マリオブラザーズ】販売から数日経ったある日

 

「………………………………」

 

ベルのステイタス更新を行ったヘスティアが急に不機嫌になる。

 

「ベル、何があったんだ?」

 

「さぁ?突然神様が不機嫌になってしまって」

 

「ふぅん、今日何かあったのか?」

 

「それが…………」

 

ベルは事の経緯を2人に説明した。ダンジョン5階層でミノタウロスに遭遇し死にかけた所をアイズ・ヴァレンシュタインに助けてもらったと言う。

 

その話を聞いた2人は何やら話し合うとベルを食事に誘う。

 

「あ、それなら行きたいお店があるんですけど」

 

ベルにそう言われ2人はその店に行こうと提案しベルに案内を頼む。少し歩いてベルが止まった先には【豊穣の女主人】と言う店が立っていた。

 

「ここか?」

 

「はい!!」

 

3人は店の中に入るとウエイトレスの1人が気付き接客する。

 

「ベルさん来てくれたんですね!!そちらの方々は?」

 

「あ、えっと僕のファミリアの先輩の」

 

「リュウイチです、此方は妹のミユ」

 

「宜しくお願いします」

 

「シルと言います。宜しくお願いします。お席に案内しますね」

 

シルはそう言ってテーブルに3人を座らせメニュー表を渡す。

 

「ベル、好きな物を食べろ、ここは奢ってやる」

 

「え!?そんな悪いですよ!!」

 

「良いの良いの、貴方はうちの広告塔なんだから、もっと強くなってもらわないと、すいませ〜ん、この鳥の丸焼きと野菜サラダとパスタ下さ〜い!!後蜂蜜酒と葡萄酒!!」

 

「は~い!!」

 

それから運ばれて来る食事を楽しむ。

 

「ご予約の団体様の来店ニャ〜!!」

 

店員のそんな声が聞こえそちらを見ると【ロキ・ファミリア】の団員達がいた。

 

その姿にベルは俯きミユとリュウイチは鋭い目付きで【ロキ・ファミリア】を見る。

 

「よっしゃ!!遠征お疲れさん!!今日は宴会や!!飲め!!」

 

ロキの音頭で団員達は酒を飲み食事に手を付ける。

 

それから暫く

 

「おいアイズ!!そろそろあの話してやれよ!!」

 

狼人 ベートがそう声を上げ【ロキ・ファミリア】の全員が注視する。

 

「あの話?」

 

「帰りにミノタウロスの群れが逃げ回っただろ、追い掛けて嘘みてぇに上層に上がりやがって、んでそん時に居たんだよ。如何にも駆け出しなひょろくせぇガキが1人!!」

 

ベルは更に顔を俯かせミユとリュウイチは更に目を鋭くさせる。

 

「ほんっとによぉ〜、ああいう雑魚のせいで俺達冒険者の品位が下がるってもんだぜ、なぁ?アイズ」

 

「そんな事ありません」

 

「へっ、じゃあよ?もしお前アイツに求婚でもされた日にゃぁそれを受けるってのか?」

 

「ありえねぇよな!?お前自身がそれを認めねぇ。雑魚じゃあアイズ・ヴァレンシュタインには釣り合わねぇ!!」

 

同時に我慢できなくなったベルが飛び出しそれを見送ったミユとリュウイチが立ち上がる。

 

「随分と面白い話をされていますね」

 

ミユがベートの肩に手を置く。

 

「なんだてめぇら?」

 

「失礼、私ども【ヘスティア・ファミリア】の団員のリュウイチと妹のミユと申します。」

 

「ミユです、今後とも宜しく…………しなくて良いですよ。貴方達嫌いなので」

 

ミユの言葉に【ロキ・ファミリア】の顔付きが険しくなる。初対面の相手にいきなり嫌いと言われれば無理も無いだろう。

 

「それで?僕達に何か用かな?」

 

ほろ酔いだったフィンも酒が抜け【ロキ・ファミリア】団長として2人に接する。

 

「ええ、実は皆さんのお話を聞いていたのですが…………本当にやってくれましたね」

 

ニコニコと笑っていたリュウイチの顔が般若の様に変わり1枚の紙を叩き付ける。

 

「これは?」

 

「請求書です、【ヘスティア・ファミリア】団員及び【聖火の遊技場】製品責任者として貴方方【ロキ・ファミリア】に一億ヴァリスの損害賠償を請求させていただく」

 

「「「「「一億ヴァリス!?」」」」」

 

フィンは紙の内容を確認し団員達もその紙を覗き込む。

 

「理由は納得する。しかし一億ヴァリスと言うのは幾らなんでも法外だ!!」

 

内容を確認し終えたリヴェリアは叫ぶがリュウイチはピクリとも表情を変化させない。

 

「法外?何の冗談です【九魔姫】寧ろ後5千万ヴァリス程足りない位ですよ」

 

「何!?」

 

ミユは2枚目の紙を取り出しフィン達はその紙も確認する。

 

「【聖火の遊技場】の売上表です、ご覧の通りうちのベル・クラネルは唯一の戦闘要員であり広告塔としての役割も持ちます。彼の働きによりうちに入ったヴァリスはおよそ1億5千万、更に未来の事を見通すなら彼の影響でうちに入ってくる金額は5億〜10億、或いはそれ以上と見ています。貴方方はうちにとってそんな貴重な人材を危険に晒し笑い者にしたあげく謝罪もない!!それで一億ヴァリスが法外?ふざけるな!!何がオラリオ最大派閥だ、恥を知れ!!」

 

リュウイチの言葉にその場にいた誰もが何も言えなくなる。

 

「今回残りの5千万ヴァリスを請求しないのはリヴェリア・リヨス・アールヴ殿が責任を感じていた事、そして神ロキの口コミにより得た売り上げにより相殺としています。それでもまだ苦言がお有りなら、残りはギルドに報告の上特別措置を取らせていただきます。以上!!」

 

リュウイチとミユはそれだけ言うと勘定と迷惑料を払いベルの回収に向かった。

 

後日、ヘスティアも含めロキとフィンから正式な謝罪と1億ヴァリスの慰謝料が支払われた。

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