ベルがシルからの恋文を貰う少し前、ベル達がダンジョン攻略に向かいヘスティアもバイトで珍しくミユとリュウイチしか居ない時。
「粗茶ですが」
「ウフフ♪ありがとう」
「それで、ご要件を伺いましょう」
リュウイチの前にはこの世の美を集めた美神、フレイヤがいた。
「貴女の様な方が1人で出歩くのは危険かと愚考しますが?」
「ウフフ♪大丈夫、私の子供達は過保護だから、それで本題なのだけれど」
「……………………伺いましょう」
「貴方達の作品、【バイオハザード】と言ったかしら?とても面白いと思うの」
「ありがとうございます」
「でも、私はもう少し刺激が欲しいの」
「刺激?」
「ええ、例えるなら追われる恋の様な、そんなゾクゾクした物を、お願い出来ないかしら?」
「出来なくは無いですしやりますけど、それなりの報酬を頂かないと。本来うちはそう言うのやってないですから」
「ここに1億あるわ、後払いで更に一億、どう?」
「交渉成立です。それで?要は追い掛けられる様なゲームを所望と言うことで宜しいですね?」
「ええ、でも追い掛けるゾクゾクも悪くないと思うの、お願い出来る?」
「………………………………また1週間後に来て下さい」
「意外と速いのね、分かったわ」
フレイヤはそう言うとその場を去った。
約束の1週間後
「フレイヤ様、受け取って参りました」
オッタルがそう言い扉を叩く、その手には厳重に梱包された箱が握られていた。
「ありがとう。これが例の、少し1人にしてちょうだい」
「ハッ、また何かあればお申し付け下さい」
オッタルはそう言うと扉を閉め部屋にはフレイヤ1人が残された。
「えっと、【13日の金曜日】?追いかけられることと何か関係があるのかしら?」
フレイヤはそう言いながらゲームを起動する。
「へぇ、他の子と遊べる機能もあるのね。これはまだもう少ししてから遊びましょう。最初はNPCで逃げる側にして…………」
最初に始まったのはムービー。キャンプを楽しんでいた若者達をホッケーマスクを被った男が突然襲い、1人が犠牲になり散り散りに逃げていく。
その1人になったフレイヤは目的を見ると車かボートを修理し脱出を計るか警察を呼び、警察が来た所に逃げ込むかすればゲームクリアとなる様式だった。
NPC達の協力もあってフレイヤは車の修理を完成させ、更にNPCが鍵を持っていた為いざ脱出という時。
「あ!!ちょっとちょっと!!それ私の!!待ってええええええええええええええええ!?」
フレイヤは人数オーバーの為置いていかれ、ジェイソンの手に掛かった。
それから何戦か続け脱出出来たり出来なかったり、時々ジェイソン側もプレイし全滅とまでは行かないが、そこそこの人数を狩ったと思う。
「NPC達との勝負だけでこれだけ楽しめるなら、他の子と遊ぶ時は一体どれだけ楽しいのかしら」
フレイヤはまだ見ぬプレイヤーとの共闘を夢見てウキウキしていた。
明日と明後日はお休みします。