【ロキ・ファミリア】からの正式な謝罪後、ベルは大事を取り数日休みを取った。幸い蓄えはゲームでボロ儲けしたため食う分には困らない。
「ミユ君、リュウイチ君、ちょっと相談があるんだけど?」
ある日、ヘスティアにそう言われベルが外に出たタイミングでヘスティアが切り出してくる。
「実は、ベル君に武器を作ってあげたいんだ」
「「良いですよ」」
「うん、そうだよねやっぱりって良いの!?」
「はい、【マリオ】と【ドラクエ】のおかげで財政には余裕がありますしうちの広告塔が強くなる分には文句ありません。でも、当てはあるんですか?」
「うん、友達に最高の鍛冶師がいるんだ、知り合いのパーティーに来るだろうからそこでお願いしようと思う」
「そうですか、じゃあ変わりと言ってはなんですが、幾つかお願いしたい事があります」
「う、うん、僕に出来ることなら何でもするけど…………」
少しして 【ガネーシャ・ファミリア】本拠 【神の宴】当日
「なぁ、あの娘めっちゃ可愛くね?あんな神いたか?」
「さぁ?新神じゃね?」
「でも何か見覚えがある様な…………」
口々にそういう神の横を通り過ぎるのは血の様に、否、聖火の如く赤いドレスに身を包んだヘスティア、髪を下ろし顔に化粧までしてめかし込んだ姿は美の女神にすら劣らない美貌を放っていた。
『良いですかヘスティア、貴女はうちの会長、つまりトップです。更にマスコットも兼ねている。下手な格好は【聖火の遊技場】の品位を疑われるのでこれに着替えて、後化粧もする!!』
「ミユ君凄い張り切ってたな、まさか僕がこんな良い物を着れるなんて、さて、気を取り直してヘファイストスを探さないと」
「私を探して何するの?」
背後から声が聞こえ振り返るとそこには眼帯をした燃える様に赤い髪の女神がいた。
「ヘファイストス!!丁度良かった君にお願いしたい事があるんだ!!」
「何?お金ならもう1ヴァリスだって貸さないわよ」
「失礼な!!僕はもう立派に…………立派?多分立派に自立してるよ!!」
「何で疑問形なのよ、それで?お金じゃないなら何なのよ?」
「ベル君に、僕の眷族に武器を打ってほしいんだ!!」
その言葉にヘファイストスは目を細める。
「随分面白い話をしているわね」
そこにフレイヤが現れる。
「フレイヤ…………」
「ヘスティア、貴女面白い子達を眷族に迎えたみたいね」
「…………そうだけど、っとそっちを忘れる所だった。ごめん僕これから用があるから!!ヘファイストスまた後でね!!」
ヘスティアはそう言うと部屋の中央に立つと懐からメモ紙を取り出す。
「注目〜!!【ヘスティア・ファミリア】の【聖火の遊技場】からお知らせがありま〜す!!」
ヘスティアの叫びに神々が何だ何だと集まってくる。
「【聖火の遊技場】新作新感覚狩りゲー!!【モンスターハンター】本日発売!!君の手でモンスターを狩って狩って狩り尽くせ!!皆!!一狩り行こうぜ!!」
「「「「「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」」」」」
ヘスティアの言葉に神々のテンションは最高潮に達し【神の宴】そっちのけで買いに走る者までいた、と言うか殆どだった、なんなら主催のガネーシャも走った。
「フフ、本当に面白い事を考えるわね、それじゃあ私も折角だし買ってみようかしら、じゃあね2人とも」
そうしてフレイヤまで退室し宴会場にはヘスティアとヘファイストスのみが残された。
「それで?あんたの子に武器が欲しい、だっけ?」
「あ、うん、ちゃんとお金は払うから請求書書いてね」
こうして2人は【ヘファイストス・ファミリア】の本拠に向かい宴会場はもぬけの殻となった。
数時間後、【ロキ・ファミリア】本拠
「……………………アイズ、お前何をやっている?」
「リヴェリア、【モンスターハンター】ロキが面白いからやってみろって」
「あの馬鹿は、先日の我々の失態をもう忘れたのか」
リヴェリアはそう言いながらテレビ画面を見る、そこには安っぽい装備に身を包んだ女が見たこともない怪物と戦っていた。
「見たこともないモンスターだな」
「うん、強い」
赤い体色にしゃくれた嘴、エリマキトカゲのヒレの様な耳、左右に揺れながら突進とブレスを飛ばしアイズの操作キャラを吹っ飛ばす。竜と言うより鳥に近いまさに大怪鳥 イャンクックまたの名を【クック先生】である。
アイズは現在、そんな先生の洗礼を受けアイルー達にキャンプ地送りにされていた。
「む〜」
彼女が【単位】を取れる日はまだまだ遠そうだ。