オラリオで娯楽革命を   作:寝心地

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襲撃

「なぁ妹よ、アレどう思うよ?」

 

「どう思って?」

 

「いや、だからアレについて…………」

 

「皆まで言わないで下さい。何と無く分かってますから」

 

『■■■■■■■■■■■■■■■■!!』

 

ミユとリュウイチの視線の先、街を破壊する勢いで暴れまわる見慣れた架空の存在であるはずのモンスター、その周辺では炎や雷、斬撃と思わしき銀の煌めきが走っている。

 

その怪物の名は【黒龍ミラボレアス】正確にはそれに変身したリリルカだろう。

 

「コレは間違いなく何かあったな」

 

「どうします?」

 

「決まってるだろ?」

 

「はぁ〜、私達戦闘要員じゃないんですけど」

 

「俺だって頭脳担当だが、仕方ないだろう。どうせ相手からケンカ売ってきたんだ。何もせずともその内向こうから来るしな」

 

2人はそう言い本拠の作業部屋、その更に奥へと進む。

 

その世界に似つかわしくない無数の銃機が並んだ部屋。ヴェルフが銃を作れる様になってからというもの、3人でコツコツと何かあった時の為にこうして蓄えておいた武器である。

 

2人は武装を終えると即座に現場に走った。目印がコレでもかと暴れるのはこういうなる事を見越してのことだろう。

 

「そこまで!!」

 

2人が現場に辿り着いた頃には勝負は殆ど付いていた。身内は殆ど地に伏し敵は全員立っている。競り合っているのはミラボレアスとなったリリルカと【オリンポスの剣】で抵抗しているヴェルフ位だ。しかし、そんな2人も自身と剣に込められた魔力が尽きれば、案山子も同然。決着が付くのは時間の問題だった。

 

「まだ残ってやがったのか」

 

目の前に立つのは【フレイヤ・ファミリア】の幹部Lv6アレン・フローメル。

 

「一応聞いておこう、何のつもりだ?」

 

「女神の意向だ。テメェらは黙って言う事聞いてろ」

 

「はいそうですか、と我々が言うとでも?」

 

「テメェらの意思は関係ない」

 

2人の間に冷たい風が流れる。同時にリュウイチは腰に差していたリボルバーを抜き3発撃つがアレンは殆ど動かないまま回避する。

 

「コレだから第一級は!!」

 

「またそれか、さっきの狐人も使っていたが相変わらず耳障りな轟音だ」

 

アレンはそう言いリュウイチにボディブローをかます。空気と血がリュウイチの口から吐き出され内臓が揺れる。

 

「ガハッ!?」

 

「その武器にそれ程自信があったのだろうが、俺から言わせればその程度の力で良く出てこれたものだ」

 

「………………………………フッ」

 

「ッ!?」

 

ガァン!!

 

とアレンの頭を何かが直撃する。振り返れば気を失っていた筈の春姫が銃口をアレンに向けていた。

 

「人間ですら轟音に感じる銃声、アンタも言ったように獣人なら尚更だろう。それが3発、気を失っていても目を覚ますだろうさ、そして」

 

アレンは頭に痛みが走るのを感じ頭に手をやる。そこからは流血が流れ視界半分を血で赤く染めていた。

 

「俺の9ミリと違い春姫のは45口径、大きさも威力も倍近い差がある。致命傷には届かないだろうが、軽傷を負わせる事くらいは出来る」

 

「テメェ!!」

 

激怒したアレンはリュウイチに本気の鉄拳を繰り出そうとする。

 

「リリルカさん!!」

 

「■■■■■■■■■■■■■■■■!!」

 

しかしそこにボロボロになったミラボレアスのリリルカとその背中に乗るミユがリュウイチを地面ごと口に含み翼を広げ離脱する。

 

空に逃げられればいくらアレン達でも太刀打ち出来ず、その背中を黙って見送るしかなかった。

 

更に周りを見れば、制圧した筈の全員がいなくなっており、まんまとしてやられたとアレンは、拳を血が出るほど強く握り込んだ。

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